ジュゼッペ・マロッタ
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| 名前 | ||||||
| 愛称 | ベッペ | |||||
| ラテン文字 | Giuseppe Marotta | |||||
| 基本情報 | ||||||
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| 生年月日 | 1957年3月25日(68歳) | |||||
| 出身地 |
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| ■テンプレート(■ノート ■解説)■サッカー選手pj | ||||||
ジュゼッペ・"ベッペ"・マロッタ(Giuseppe 'Beppe' Marotta,、1957年3月25日 - )は、イタリア・ヴァレーゼ出身のスポーツ経営者。現インテルナツィオナーレ・ミラノ会長。
アタランタBC、UCサンプドリアなどでGMを、ユヴェントスFCではゼネラルディレクター(GD)を歴任し、インテル・ミラノでは会長に就任する2024年までCEOを務めた[1]。
移籍金の掛からないフリー移籍を活用し、度々獲得した選手が結果を残すことから「ゼロ円移籍の達人」と紹介されることもある[2]。ユヴェントスでは、アンドレア・ピルロやポール・ポグバをフリーで獲得するなどし、在任期間でチームはリーグ7連覇を果たした。インテル・ミラノでは、ハカン・チャルハノールやマルクス・テュラムをフリーで獲得し、2人はリーグ優勝に貢献した[3]。
サンプドリア時代など
1970年代よりキャリアをスタートし、1995年からはマウリツィオ・ザンパリーニの所有するSSCヴェネツィアに所属。2000年、アタランタBCへ移籍し優れた育成システムを補完する形で賢い補強策を行った。2002年、リカルド・ガッローネ会長が買収したUCサンプドリアのGMに就任して以来、ヴェネツィア時代の友人ワルテル・ノヴェッリーノを監督に招聘したり、監督の要望に沿いつつ限られた財政力で選手補強を行うことに尽力していた。
サンプドリアでの補強での成功例の一つは、アントニオ・カッサーノの獲得である(2007年)。カッサーノは天才でありながら、レアル・マドリードでは度重なる愚行と出場機会の減少で評価を下げていた。マロッタはレンタルでカッサーノを獲得し、新監督となったワルテル・マッツァーリにより復活に成功。翌シーズンには完全移籍で獲得している。
ユヴェントスFC時代
2010年夏、カルチョ・スキャンダル以降低迷していたユヴェントスFCのGMに就任。スカウト担当のファビオ・パラーティチを連れて行った。初年度こそ7位と悪い流れを断ち切れなかったものの、2011年夏のメルカートでアントニオ・コンテを監督に就任させると同時に、アンドレア・ピルロ、アルトゥーロ・ビダル、ステファン・リヒトシュタイナー、ミルコ・ヴチニッチと次々と積極補強をし、チームとしてサイクルの転換を促した。その結果、ユヴェントスはシーズン前の下馬評を覆し、クラブ史上初のリーグ戦無敗優勝を成し遂げた。その後も2012年夏に、クワドォー・アサモアとマウリシオ・イスラを同時補強。2013年冬にはフェルナンド・ジョレンテを自由移籍で獲得し、2013年夏にカルロス・テベス、アンジェロ・オグボンナの獲得を決めるなど、堅実かつ迅速な補強手腕でセリエAでのユヴェントスの地位を確固たるものにし2013-14シーズンまででセリエA三連覇を達成した。2014-15シーズンは三連覇の立役者アントニオ・コンテ監督の電撃辞任というアクシデントがあったが、辞任翌日という速さでミランでの実績があったマッシミリアーノ・アッレグリ監督を招聘。コンテの一件で出遅れていた移籍市場でも欧州実績のあるパトリス・エヴラを200万ユーロで獲得。また、アルバロ・モラタ、ロベルト・ペレイラといった実力と将来性を兼ね備えた有望若手選手も獲得した。こういった迅速な動き・判断が実り2014-15シーズンのユヴェントスはセリエA四連覇を含む二冠獲得・さらにUEFAチャンピオンズリーグ準優勝というカルチョ・スキャンダル後では最高の成績を残した。
2015-16シーズン前にはカルロス・テベス、アンドレア・ピルロ、アルトゥーロ・ビダルといった主力に加え、フェルナンド・ジョレンテといった四連覇や2014-15シーズンの二冠に貢献した戦力を放出する一方、パウロ・ディバラ、マリオ・マンジュキッチ、サミ・ケディラ、アレックス・サンドロ、フアン・クアドラード、シモーネ・ザザ、ダニエレ・ルガーニといった新戦力を獲得し大幅な血の入れ替えを敢行した。SSラツィオとのスーペルコッパ・イタリアーナは制覇したものの、リーグ戦では主力の怪我や新戦力が噛みあわなかったことから、クラブ史上初の開幕からの二連敗や開幕からの10試合で3勝3分4敗という不振ぶりであった。しかし、怪我人の復帰や新戦力がフィットしてきたこともあり、2015年10月31日のトリノFCとのトリノダービーからのクラブ新記録の15連勝など10節以降25戦24勝1分という勢いでセリエA史上4チーム目となる五連覇を達成し、シーズン開幕当初は血の入れ替えに批判する声があったものの結果的に五連覇に貢献することになった。
2016-17シーズン前にはポール・ポグバを史上最高額の移籍金である1億500万ユーロでマンチェスター・ユナイテッドに売却し、アルバロ・モラタを古巣であるレアル・マドリードに買戻しされた一方、ダニエウ・アウベスをフリー、メディ・ベナティアとフアン・クアドラードをレンタルで獲得。さらにSSCナポリからゴンサロ・イグアインを9000万ユーロで、ASローマからミラレム・ピャニッチを3200万ユーロで国内のライバルチームからの引き抜きに成功。イグアインの移籍金9000万ユーロはユヴェントスが獲得に費やした史上最高額の移籍金であり、セリエA史上最高額の移籍金でもある。また夏にはマルコ・ピアツァを、冬にはリッカルド・オルソリーニ、マッティア・カルダーラを獲得するなど若手にも投資を行った。結果、リーグ最多タイとなるセリエA六連覇と史上初のコッパ・イタリア三連覇の二冠。そして前年惜しくもベスト16で散ったUEFAチャンピオンズリーグでも決勝で破れはしたものの、準優勝に輝き、ほぼ完璧と言っていいシーズンとなった。
2018-19シーズンには熾烈な獲得争いを制しリバプールFCより自由移籍でエムレ・ジャンを獲得する他、退団したジャンルイジ・ブッフォンとステファン・リヒトシュタイナーの後釜として、マッティア・ペリンとジョアン・カンセロをそれぞれ補強するなど堅実な動きをみせていたが、7月初旬になりレアル・マドリードのエースであるクリスティアーノ・ロナウドの移籍報道が相次いだ。そして2018年7月10日、移籍金1億ユーロでロナウドの入団を正式発表し、世界を驚かせた。なお、1億ユーロはユヴェントスが獲得に費やした史上最高額の移籍金であり、セリエA史上最高額の移籍金でもある。イグアインで記録したセリエA史上最高額の移籍金をわずか2年で更新することになった。2018年10月、GMからの退任を発表。
インテル時代
2018年12月、ユヴェントスの宿敵であるインテル・ミラノの最高経営責任者(CEO)就任が決定した[1]。
インテル加入後、最初の移籍期間となる2018-19シーズンの冬には当時、サウサンプトンFCに所属していたセドリック・ソアレスをレンタルで獲得した。このシーズンはリーグ4位とチャンピオンズリーグ出場権を獲得した[4]。
2019-20シーズンには、ユヴェントス時代にも共に仕事をしたアントニオ・コンテを監督に招聘した[5]。選手の補強では、ロメル・ルカクやクリスティアン・エリクセンを獲得した他、買取義務付きのレンタル移籍でニコロ・バレッラも獲得した[6]。リーグ戦では首位ユヴェントスとの勝ち点差1と僅かな差で2位に終わり、UEFAチャンピオンズリーグのグループステージで3位となったため出場したUEFAヨーロッパリーグでも、セビージャに敗れ準優勝に終わった[7]。
2020-21シーズンでは、アクラフ・ハキミらを獲得し、買取義務付きのレンタル移籍でマッテオ・ダルミアンも獲得した。UEFAチャンピオンズリーグではグループステージ4位に終わってしまうが、そのシーズンのリーグ最優秀MFに選ばれたニコロ・バレッラやMVPに選ばれたロメル・ルカクらの活躍でセリエAでは独走優勝を果たした[8]。
2021-22シーズンは、フロントとの補強プランの食い違いでアントニオ・コンテ監督が辞任[9]。ラツィオで結果を残していたシモーネ・インザーギを新監督に招聘し[10]、インテルのライバルであるACミランからハカン・チャルハノールをフリーで獲得した。その他にも、ローマからエディン・ジェコやPSVからデンゼル・ダンフリースを獲得した。リーグ戦では、首位のACミランとの勝ち点差2と惜しくも2位に終わったが、コッパ・イタリアではユヴェントスを破り優勝を果たした。UEFAチャンピオンズリーグでは、グループステージを2位で突破し、ラウンド16ではリヴァプール相手にアウェイで1-0と勝利を収めるも、ホームでの2失点が響きベスト16に終わった。
2022-23シーズンは、「古巣に戻りたい」と発していたロメル・ルカクをレンタルで獲得し[11]、フリーでアンドレ・オナナ[12]、ヘンリク・ムヒタリアンを獲得[13]。レンタルでもフランチェスコ・アチェルビを獲得した。一時は、監督解任が噂されるなど不調の時期もあったがリーグ戦では3位に終わった。しかし、コッパ・イタリア、スーペル・コッパイタリアーナでは連覇を果たした。UEFAチャンピオンズリーグでも「死の組」を2位で勝ち上がり、ポルトやベンフィカ、ライバルのACミランを倒して決勝まで進むも、マンチェスター・シティに敗れ準優勝に終わった[14]。決勝では、フリーで獲得しスタメンに定着したオナナや、同じくスタメンに定着したベテランのジェコ、アチェルビ、ダルミアンらが先発した[15]。
2023-24シーズンは、当時35歳だったアチェルビを完全移籍で獲得[16]。買取義務など付けたレンタルではダヴィデ・フラッテージらを獲得[17]。そして、高額な移籍金で放出したオナナの後釜にヤン・ゾマー、FWにフリーでマルクス・テュラムを獲得した[18]。UEFAチャンピオンズリーグではベスト16に終わるも[19]、リーグ戦ではラウタロ・マルティネスとテュラムのコンビが躍動し、ゾマーもリーグトップのクリーンシート数を記録。アンカーのポジションに入ったチャルハノールは最優秀MFに選ばれる活躍でリーグ優勝に貢献した[20][21]。