バビット

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欧字表記 Babbitt[1]
香港表記 巴氏金屬
性別 [1]
バビット[1]
2022年産経賞オールカマー
欧字表記 Babbitt[1]
香港表記 巴氏金屬
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 栗毛尾花栗毛[1]
生誕 2017年5月1日(9歳)[1]
抹消日 2026年2月18日
ナカヤマフェスタ[1]
アートリョウコ[1]
母の父 タイキシャトル[1]
生国 日本の旗 日本北海道浦河町[1]
生産者 大北牧場[1]
馬主 宮田直也[1]
調教師 浜田多実雄栗東[1]
厩務員 竹下一登[2]
競走成績
生涯成績 25戦4勝[1]
獲得賞金 1億4910万円[1]
勝ち鞍
GIIセントライト記念2020年
GIIIラジオNIKKEI賞2020年
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バビット(欧字名:Babbitt2017年5月1日 - )は、日本競走馬[1]。主な勝ち鞍は2020年ラジオNIKKEI賞セントライト記念[3]

馬名の意味は、「人名(アイザック・バビット英語版)より。合金名(バビットメタル)」[4]

出生の背景

母アートリョウコは門別競馬場大井競馬場にて6戦1勝という成績を残し[5]北海道日高郡新ひだか町の聖心台牧場にて繁殖牝馬となった[6]。初年度はアサクサキングスを種付けたが産駒に恵まれず、2年目に再びアサクサキングスを配合し初仔を出産(アンナージュ[6]、後に競走馬としてデビューを果たしている。3年目はナカヤマフェスタが種付けされ、同じ新ひだか町の大典牧場に移動[7]。さらに大典牧場と親戚関係にある、浦河町大北牧場に受胎した状態で譲渡された[6][7]2017年5月1日、大北牧場にてアートリョウコの2017(後にバビット)が誕生する。なお、アートリョウコは以後2年間でエスポワールシチーヴァンセンヌとの仔を出産し[8]2019年、8歳で結腸捻転により死亡した[7]

幼駒時代

映像外部リンク
落札時(4時間20分7秒頃)
2018北海道オータムセール 生中継 1日目(JBIS-Search×ふるさと案内所チャンネル)による動画

牧場では、「とても柔らかい動きをする馬で、素直な気性」であったという[6]。大きい体ではなかったことから[6]2018年10月1日オータムセールに上場、グランデファームに150万円(税込:162万円)で取引された[7][9]。素直な気性であるにもかかわらず、落札後、馬房へ帰るのを嫌がり放馬、雨に濡れた芝を滑ったりするなど[7]、気の強い一面を見せるなど、関係者を驚かせたという[7]。(オータムセールの様子については、右(上)の動画リンク4時間20分7秒を参照。)

映像外部リンク
2019年5月18日の試走
2019TrainingSale hip61(JBIS-Search×ふるさと案内所チャンネル)による動画

グランデファームにて育成が行われたのち[7]、2019年5月21日の北海道トレーニングセールに上場[10]。公開調教では22秒31のパフォーマンスを見せ[11]宮田直也に500万円で落札された[7][11]。「バビット」と名付けられ、栗東トレーニングセンター浜田多実雄厩舎に預けられた。

競走馬時代

馬名の由来となったアイザック・バビット英語版

2019年11月24日京都競馬場新馬戦(芝1800メートル)に菱田裕二を鞍上に出走[12]単勝オッズ59.7倍の11番人気の評価ながら、逃げの手を打ち2着に食い込む[13]。続いて阪神競馬場の未勝利戦(芝2000メートル)に古川吉洋を背に出走し、再び2着となる。

間隔を空けて3歳となり、春の福島競馬場開催の未勝利戦(芝2000メートル)に単勝オッズ2.9倍の1番人気に推されて出走[14]。逃げの手を打ち、後方に2馬身2分の1で離して勝利、3戦目で勝ち上がりを果たすとともに、騎乗した和田竜二にJRA通算1300勝目の節目の勝利をもたらした[14][15]

続いて、新潟競馬場の早苗賞(1勝クラス)に団野大成の騎乗で出走、このレースでも逃げの手を打ち、藤田菜七子騎乗のロータスランドとの競り合いをクビ差制して2勝目を挙げた[16]

7月5日、福島競馬場のラジオNIKKEI賞GIII)で重賞初出走。ところが、団野が当日他のレースで落馬負傷[17][18](後日骨盤骨折の診断を受けた)[17][19]ため、急遽内田博幸に乗り替わった[18][20]。1枠1番から好スタートを切って逃げ、前半1000メートル59.6秒の平均的なペースを刻み[4][20]、先頭のまま最後の直線に進入した。上がり3ハロン(600メートル)を出走メンバー中最速の35.8秒の脚を見せて後続を突き放し、勝利[4]。2位入線のパンサラッサに5馬身離しての重賞初制覇[21]、3連勝を達成した[4][20][21]。「団野騎手が育ててきた馬なので、いい競馬をしてバトンタッチしたいと思っていた。またいい馬に乗れると思うし、これをバネにしてもらって頑張ってほしい」と団野を気遣った内田は「いいスタートを切ったのでわざわざ下げる必要はないと思った。直線でも手応えは良く走っていた。スピードがあってスタミナも持ち合わせているので、多少ペースが速くても大丈夫だということが分かった」「まさかこんなにいいパフォーマンスができるとはね」と振り返っている[4][22]

9月21日、重賞2勝目を狙いセントライト記念に出走、前走と同じく好スタートから先手を取ると、サトノフラッグ以下の追撃を1馬身半差で振り切り重賞2勝目を挙げた。

10月25日、初のGI出走となった菊花賞はキメラヴェリテが逃げ、離れた2番手でレースを進め、4コーナーで先頭に立つも直線力尽き10着に敗れ、初めて連対を外す。(詳細は第81回菊花賞を参照)次走、初の古馬との対戦となった有馬記念は逃げるも13着と大敗(詳細は第65回有馬記念を参照)。

2021年2月28日、4歳初戦となった中山記念は2番人気で出走、道中逃げるも早めに後続に捕まり離れた最下位に敗れる。

その後、5月19日に右前浅屈腱炎で全治9ヶ月以上の休養を要することが発表された[23]

5歳となった約1年半後の2022年9月25日のオールカマーで戦線復帰し、その後は休養を挟みながらコンスタントに出走し、9歳まで現役を続行したが、2024年の京都記念3着が最高で勝利はあげられなかった。

2026年2月15日の京都記念12着が現役最終戦となり、2月18日付でJRAの競走馬登録を抹消された[24]。引退後は札幌競馬場に移動し、誘導馬への転向に向けてトレーニングを積むことになる[25]

競走成績

以下の内容は、netkeiba.comの情報に基づく[26]

競走日競馬場競走名距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順タイム
(上がり3F)
着差騎手斤量

[kg]

1着馬(2着馬) 馬体重

[kg]

2019.11.24 京都 2歳新馬 芝1800m(良) 15 4 7 59.7(11人) 2着 1:49.4(36.6) 0.7 菱田裕二 55 レッドフラヴィア 452
12.14 阪神 2歳未勝利 芝2000m(良) 16 1 2 12.9(5人) 2着 2:01.4(35.9) 0.0 古川吉洋 55 ディープハーモニー 456
2020.4.26 福島 3歳未勝利 芝2000m(良) 16 6 12 2.9(1人) 1着 2:01.2(36.0) -0.4 和田竜二 56 (ロードライトニング) 452
5.23 新潟 早苗賞 1勝 芝1800m(良) 14 3 4 16.8(5人) 1着 1:47.8(33.8) -0.0 団野大成 56 ロータスランド 454
7.5 福島 ラジオNIKKEI賞 GIII 芝1800m(稍) 12 1 1 20.2(8人) 1着 1:47.3(35.8) -0.8 内田博幸 53 パンサラッサ 454
9.21 中山 セントライト記念 GII 芝2200m(良) 12 5 6 5.9(4人) 1着 2:15.0(37.0) -0.3 内田博幸 56 サトノフラッグ 462
10.25 京都 菊花賞 GI 芝3000m(良) 18 6 11 12.5(3人) 10着 3:07.6(37.7) 2.1 内田博幸 57 コントレイル 450
12.27 中山 有馬記念 GI 芝2500m(良) 16 1 1 36.2(10人) 13着 2:36.8(38.4) 1.8 内田博幸 55 クロノジェネシス 458
2021.2.28 中山 中山記念 GII 芝1800m(良) 14 5 7 3.7(2人) 14着 1:48.1(38.5) 3.2 内田博幸 56 ヒシイグアス 460
2022.9.25 中山 オールカマー GII 芝2200m(良) 13 8 13 73.1(9人) 4着 2:13.2(36.1) 0.5 横山典弘 56 ジェラルディーナ 474
10.30 東京 天皇賞(秋) GI 芝2000m(良) 15 7 12 173.4(12人) 15着 1:58.7(34.6) 1.2 横山典弘 58 イクイノックス 462
2023.1.22 中山 AJCC GII 芝2200m(良) 14 4 5 14.1(6人) 8着 2:14.5(36.0) 1.0 横山典弘 57 ノースブリッジ 476
10.8 東京 毎日王冠 GII 芝1800m(良) 12 5 5 83.8(9人) 10着 1:46.3(35.0) 1.0 内田博幸 57 エルトンバローズ 464
11.12 福島 福島記念 GIII 芝2000m(良) 16 7 14 24.2(11人) 14着 2:03.4(39.2) 2.5 内田博幸 58 ホウオウエミーズ 458
2024.1.21 京都 東海S GII ダ1800m(重) 16 6 12 61.8(11人) 16着 1:54.4(41.1) 5.2 団野大成 57 ウィリアムバローズ 468
2.11 京都 京都記念 GII 芝2200m(良) 12 1 1 82.9(9人) 3着 2:12.5(35.5) 0.4 団野大成 57 プラダリア 460
4.14 福島 福島民報杯 L 芝2000m(良) 16 6 12 9.9(7人) 16着 2:01.1(37.4) 2.2 永島まなみ 57 リフレーミング 464
6.1 京都 鳴尾記念 GIII 芝2000m(良) 13 3 3 42.7(7人) 7着 1:57.9(35.1) 0.7 和田竜二 57 ヨーホーレイク 458
7.7 福島 七夕賞 GIII 芝2000m(良) 15 5 9 28.6(10人) 11着 1:59.1(37.8) 1.2 内田博幸 57 レッドラディエンス 460
10.6 京都 京都大賞典 GII 芝2400m(良) 11 8 10 57.1(10人) 8着 2:23.4(35.5) 0.5 団野大成 57 シュヴァリエローズ 470
11.30 京都 チャレンジC GIII 芝2000m(良) 15 2 3 24.2(10人) 14着 2:01.8(39.0) 3.6 団野大成 57 ラヴェル 466
2025.2.16 京都 京都記念 GII 芝2200m(稍) 12 2 2 54.3(8人) 4着 2:16.0(34.9) 0.3 高杉吏麒 57 ヨーホーレイク 476
3.29 中山 日経賞 GII 芝2500m(稍) 15 8 14 53.0(9人) 11着 2:36.5(37.6) 0.4 戸崎圭太 57 マイネルエンペラー 472
11.22 福島 福島記念 GIII 芝2000m(良) 16 6 12 38.7(12人) 12着 2:00.7(35.0) 0.8 三浦皇成 57 ニシノティアモ 462
2026.2.15 京都 京都記念 GII 芝2200m(良) 12 5 5 80.1(9人) 12着 2:14.8(36.0) 2.1 高杉吏麒 57 ジューンテイク 472

エピソード

  • 馬主の宮田直也は、自身初のJRA重賞制覇であるラジオNIKKEI賞優勝当時[27]、2015年生のバイオスパーク[28](2020年函館記念GIII)3着[29])とバビットの2頭のみの所有で、共にオープンクラスへ昇格を果たしている[30]
  • 2022年に天皇賞・秋に出走した際には、記者にバビットの出走を記念したチロルチョコが配られた[31]
  • あだ名は「バ」[32]
  • バビットがいる浜田多実雄厩舎の向かいにある田中克典厩舎に、好きな馬がいるのではないかとSNS上で話題になったことがある。大恵陽子はその候補としてピンハイ(ミッキーアイル産駒、2022年チューリップ賞2着・2023年中日新聞杯3着)を挙げ、田中克典は、バビットが頻繁に鳴いていたことから、気になる馬がいるのではと思っていたと語った[32]

血統表

脚注

外部リンク

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