モーセの発見 (ティエポロ)
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| イタリア語: Mosè salvato dalle acque 英語: The Finding of Moses | |
| 作者 | ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ |
|---|---|
| 製作年 | 1730年代初め |
| 種類 | キャンバス上に油彩 |
| 寸法 | 202 cm × 342 cm (80 in × 135 in) |
| 所蔵 | スコットランド国立美術館、エディンバラ |
『モーセの発見』(モーセのはっけん、伊: Mosè salvato dalle acque, 英: The Finding of Moses)は、イタリアのロココ期の巨匠ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロが1730年代初めにキャンバス上に油彩で制作した絵画である。本来、ヴェネツィアのパラッツォ・コルネール・デッラ・レジーナに居住していた貴族アンドレア・コルネール (Andrea Corner) のコレクションにあった[1]。作品は1859年以来、エディンバラにあるスコットランド国立美術館に所蔵されている[1][2]。
「出エジプト記」によれば、エジプトに移住したイスラエルの民は人口が増大したが、エジプト人たちに迫害されるようになった。ファラオは「イスラエルの民に男子が生まれたら殺せ」という命令を下す。そのころ、イスラエル人の夫婦に男子が生まれたが、母ヨケベドは息子を殺すことができず、パピルスで編んだ籠に入れてナイル川に流した[3]。

籠の中の赤ん坊が川の中を漂っていると、身体を洗おうと川に降りてきたファラオの王女が葦の中に籠があるのを偶然発見した。王女が奴隷にその籠を取ってこさせると、中には赤ん坊 (モーセ) がいた。王女はモーセのためにイスラエル人の乳母を雇って育てたが、この乳母はモーセの実母であった[3]。
ファラオの娘が赤子モーセをナイル川から救う物語は、ヴェネツィア派の画家たちが好んで採りあげた主題で、たいていえ廷臣と近習をそろえた壮麗な場面として表現された[2]。ヴェネツィア出身の画家ティエポロもこの伝統にしたがっており[2]、本作は彼のパオロ・ヴェロネーゼに対する賞賛を示している[1]。ティエポロは、いろいろな時代の奇抜な衣装を登場させ、ヴェネツィアの宮廷生活を原野に移し替えたかに見せている。場面がエジプトであることを示唆するものは何もない。描かれているのは、モーセの運命がファラオの娘によってまさに定められようとする瞬間で[2]、画面最前景右寄りのモーセはひっくり返って喚いている姿で表されている[1]。ほかの登場人物たちは、当時の大衆演劇から引き抜かれてきたかのように見える[1]。王女のやや尊大な表情と、傍らの女性が見せる気遣いが対照的である[2]。
なお、画面右側の部分が切断されており、兵士と犬が描かれているその部分は現在、トリノのアニェッリ絵画館 (Pinacoteca Agnelli) に所蔵されている[1]。