受胎告知 (ティエポロ)
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| ロシア語: Благовещение 英語: The Annunciation | |
| 作者 | ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ |
|---|---|
| 製作年 | 1724-1725年 |
| 種類 | キャンバス上に油彩 |
| 寸法 | 46 cm × 38 cm (18 in × 15 in) |
| 所蔵 | エルミタージュ美術館、サンクトペテルブルク |
『受胎告知』(じゅたいこくち、露: Благовещение, 英: The Annunciation)は、18世紀イタリア・ロココ期の巨匠ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロが1724-1725年にキャンバス上に油彩で制作した絵画で、画家が同主題で描いた絵画3点のうちの1点である[1]。1926年にストロガノフ (Stroganov) ・コレクションから移されて以来[2]、サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館に所蔵されている[1][2]。
『新約聖書』中の「ルカによる福音書」 (1章26-38) によれば[3]、ある日、大天使ガブリエルが聖母マリアのもとに現れ、「おめでとう、恵まれた方。あなたは神の恵みにより、男の子を産みます。その子をイエスと名付けなさい」と彼女が神の子を授かることを告げる。マリアは驚きながらもイエス・キリストの母としての役割を受け入れ、「わたしは主のはしためです。お言葉どおりこの身に成りますように」と答える[3]。
本作は、ティエポロの画業の比較的初期に描かれたものである。しかし、画家の若いころの作品に見られた神経質な輪郭線が、円熟期のなめらかで優雅な輪郭線へとすでに変化し始めているのがわかる。影は存在感を弱め、光が画面全体に溢れている。ピンク、青、レモン色の色調が冷たいものの穏やかに調和し、カーマイン色のアクセントが精彩に富む効果を生んでいる[1]。
見事な色彩のニュアンスや細部の精巧な仕上げから、ティエポロの軽快で自由奔放なタッチ、感情の変化と身体の動きを同時に表現する能力の高さがうかがわれる。たとえば、聖母マリアの喜びと恐れ、大天使ガブリエルの羽ばたき、マリアの読んでいた本のページがめくられる様子などである。ティエポロの円熟期に見られるこうした表現から、本作は1724年から1725年、すなわち、ヴェネツィアのサンディ宮 (Palazzo Sandi) の天井画が完成した後からウーディネの大司教の宮殿のフレスコ画に着手するまでの間に制作されたと考えられる[1]。
