聖痕を受けるアッシジの聖フランチェスコ (ティエポロ)
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| スペイン語: Estigmatización de san Francisco de Asís 英語: Saint Francis of Assisi receiving the Stigmata | |
| 作者 | ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ |
|---|---|
| 製作年 | 1767年-1768年ごろ |
| 種類 | キャンバス上に油彩 |
| 寸法 | 278 cm × 153 cm (109 in × 60 in) |
| 所蔵 | プラド美術館、マドリード |
『聖痕を受けるアッシジの聖フランチェスコ』(せいこんをうけるアッシジのせいフランチェスコ、西: Estigmatización de san Francisco de Asís, 英: Saint Francis of Assisi receiving the Stigmata)は、イタリアのロココ期の巨匠ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロが1767-1768年ごろ、キャンバス上に油彩で制作した絵画である。アランフエスのサン・パスクアル・バイロン教会のために発注された7点の祭壇画のうちの1つであった[1][2]。作品はスペイン王室のコレクションに由来し、現在、マドリードのプラド美術館に所蔵されている[1]。なお、ロンドンのコートールド美術館には、本作の準備習作 (油彩スケッチ) が所蔵されている[1][2][3]。
作品

作品の主題である聖フランチェスコは、1181年にイタリアのアッシジで生まれた[5]。父親は裕福な毛織物商であったといわれているが、財産の相続を放棄し、世俗を離れ、修道士として奉仕・布教活動に入った。彼の思想に共鳴した同志たちと合流し、フランシスコ会を創設した後、ローマ教皇ホノリウス3世に承認される。1224年にはヴェルナの山で聖痕を受ける奇跡を経験し、身体にイエス・キリストと同じ傷を持った[5]。フランシスコ会の修道服である暗褐色の粗衣と腰紐が聖フランチェスコのアトリビュート (人物を特定する事物) である[5]。
画面では、天使が恍惚状態の聖フランチェスコを支えている。様々な青色の色調が背景や聖人の衣服に用いられた暗色とコントラストをなし、非現実的な雰囲気を生んでおり、聖人に起きた奇跡の超自然的な性質が高められている[1]。同時に、これまでのティエポロには見られない簡潔さと自然主義的表現が彼の芸術の新たな展開を注げている。荒涼とした背景は、スペインの乾ききった風景に対するティエポロの感情の反映である。一方、前景の細部表現は、静物に対する画家の新たな関心を物語る[3]。
サン・パスクアル・バイロン教会の祭壇画
- 『パドヴァの聖アントニオと幼子イエス』 (プラド美術館) [7]
- 『聖パスクアル・バイロンの幻視』 (プラド美術館) [8]
- 『アルカンタラの聖ペテロ 』 (王室コレクション美術館、マドリード)