リンダ・ロンシュタット (アルバム)

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専門評論家によるレビュー
レビュー・スコア
出典評価
Allmusic4.5/5stars[3]
Christgau's Record GuideB−[4]
The Rolling Stone Album Guide3.5/5stars[5]

リンダ・ロンシュタット』は、アメリカの歌手リンダ・ロンシュタットスタジオ・アルバム。当初、1972年1月17日にキャピトル・レコードから発売された。このアルバムはリンダ・ロンシュタットのソロでキャリアにおける3枚目のスタジオ・アルバムであり、10曲が収録されていた。このアルバムにはカントリーフォークR&Bなどのカバーとともに新しいシンガー・ソングライターによる楽曲が収められている。このアルバムからは、チャート入りした「ロック・ミー・オン・ザ・ウォーター」英語版を含む2枚のシングルが発売された。

1972年までに、リンダ・ロンシュタットはソロアーティストとして『ハンド・ソーン...ホーム・グローン英語版』(1969年)と『シルク・パース英語版』(1970年)の2枚のスタジオ・アルバムを録音していた。この2枚はカントリージャンルに触発されたものだった。ロンシュタットの1972年のセルフタイトルのスタジオ・アルバムは、よりカントリーロック的なサウンドを取り入れながら、このジャンルにさらに踏み込みこんで行くことになった[1]。このアルバムのレコーディングはテネシー州ナッシュビルクアドラフォニック・サウンド英語版を皮切りに、いくつものスタジオで行われた。しかしながら、ほとんどのセッションはアラバマ州シェフィールド英語版マッスル・ショールズ・サウンド・スタジオカリフォルニア州ハリウッドユナイテッド・ウェスタン英語版で行われた。3曲については、やはりハリウッドにある*トルバドール英語版でライブ形式で録音された。アルバムのプロデュースはジョン・ボイラン英語版が行い、グレン・フライドン・ヘンリーがセッションに参加した。この2人のミュージシャンは、イーグルス結成前にロンシュタットのバンドに参加していた[6]

内容

『リンダ・ロンシュタット』には10曲が収録された[3]。1曲目はジャクソン・ブラウンが書いた「ロック・ミー・オン・ザ・ウォーター英語版」だった。ロンシュタットのバージョンは、ブラウン自身のものよりも数ヶ月早く公開された。これ以外にもリヴィングストン・テイラー英語版が書いた「イン・マイ・リプライ」や、エリック・カズの「アイ・ウォント・ビー・ハンギン・ラウンド」や、エリック・アンダーセン英語版の「アイ・エイント・オールウェイズ・ビーン・フェイスフル」も収録された[6]。アルバムには「クレイジー・アームズ」英語版レイ・プライス英語版のシングルが初出)やジョニー・キャッシュ「アイ・スティル・ミス・サムワン」英語版パッツィー・クライン「アイ・フォール・トゥ・ピーシズ」英語版などのカントリーのスタンダード曲のカバーも収録された[3][6]。また、フォンテラ・バス英語版R&Bシングル「レスキュー・ミー」英語版フォークソングの「ランブリン・ラウンド」なども収録された[3]。7曲はスタジオ録音が使用され、「レスキュー・ミー」、「アイ・フォール・トゥ・ピーシズ」、「バーズ」の3曲はトルバドールでのライブ録音が使用された[6]

リリース、チャートパフォーマンス、シングル、レガシー

『リンダ・ロンシュタット』は、最初1972年1月17日にキャピトル・レコードから、ロンシュタットの3枚目のソロ・スタジオ・アルバムとして発売された。当初、ヴァイナルLP8トラックカセットで売り出された。LPとカセットは両面に5曲づつが収録された[7]。本作は、ロンシュタットにとって2枚目のBillboard 200の総合ジャンルチャートに入ったソロ・スタジオ・アルバムとなった。1972年2月にBillboard 200に初登場し、3月に最高順位の163位に達した[8]。また、ロンシュタットにとって日本のオリコンチャートに登場した初めてのアルバムとなり、最高87位に達した[9]。このアルバムからは2枚のシングルがリリースされ、1枚目は1971年9月の「アイ・フォール・トゥ・ピーシズ」のカバーだった[10]。1972年4月にアルバムからの2枚目のシングルとして「ロック・ミー・オン・ザ・ウォーター」が発売された[11]。後者は全米チャートに入ったロンシュタットの3枚目のシングルとなり、Billboard Hot 100で最高85位となった[12]

このアルバムおよび先行アルバムの売り上げが芳しくないことがロンシュタットがキャピトルを離れる要因となった。アサイラム・レコードと契約し、アサイラムでの最初のアルバムを録音した後で、キャピトルとの契約を満たすために1974年のアルバム『悪いあなた』を出すことが求められた。皮肉なことに、このアルバムが商業的にブレークするきっかけとなった[13]AllMusicスティーヴン・トーマス・アーレワイン英語版は後に『リンダ・ロンシュタット』をこのアルバムが「フォーク・ロックとのつながり」とともに新しいシンガー・ソングライターの作曲をフィーチャーしていることから「彼女のキャリアにおいて極めて重要なアルバム」と呼んだ[3]

収録曲

サイド1[7]
#タイトル作詞・作曲原題時間
1.ロック・ミー・オン・ウォーター英語版ジャクソン・ブラウンRock Me On the Water
2.クレイジー・アームズ英語版
Crazy Arms
3.「アイ・ウォント・ビー・ハンギン・ラウンド」エリック・カズI Won't Be Hangin' Round
4.アイ・スティル・ミス・サムワン英語版
I Still Miss Someone
5.「イン・マイ・リプライ」リヴィングストン・テイラー英語版In My Reply
合計時間:
サイド2[7]
#タイトル作詞・作曲原題時間
6.アイ・フォール・トゥ・ピーシズ英語版I Fall to Pieces
7.「ランブリン・ラウンド」Ramblin' 'Round
8.「バーズ」ニール・ヤングBirds
9.「アイ・エイント・オールウェイズ・ビーン・フェイスフル」エリック・アンダーセン英語版I Ain't Always Been Faithful
10.レスキュー・ミー英語版
  • レイナード・マイナー
  • カール・スミス
Rescue Me
合計時間:

パーソネル

全てのクレジットは『リンダ・ロンシュタット』のライナーノーツから[7]

技術

  • ジョン・ボイラン – プロデューサー
  • アル・コーリィ – 制作コーディネーター
  • ドン・ブレイク – エンジニア
  • ラリー・ハンビィ – エンジニア
  • ルディ・ヒル – エンジニア
  • ウォリー・ハイダー英語版 – エンジニアー
  • マイク・シールズ – エンジニア、ミキシング、マスタリング
  • レイ・トンプソン – エンジニア
  • ディーン・トーレンス – デザイン
  • ジョン・ヘルンレ – アート・ディレクション
  • エド・カラエフ英語版 – 写真

チャート

リリース履歴

脚注

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