ヴィーナスとウルカヌス
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| フランス語: Vénus et Vulcain 英語: Venus and Vulcan | |
| 作者 | フランソワ・ブーシェ |
|---|---|
| 製作年 | 1754年 |
| 種類 | キャンバス上に油彩 |
| 寸法 | 164.5 cm × 71.5 cm (64.8 in × 28.1 in) |
| 所蔵 | ウォレス・コレクション、ロンドン |
『ヴィーナスとウルカヌス』(仏: Vénus et Vulcain, 英: Venus and Vulcan)は、18世紀フランス・ロココ期の巨匠フランソワ・ブーシェが1754年にキャンバス上に油彩で制作した絵画である。現在、ロンドンのウォレス・コレクションに所蔵されている[1]。ちなみに、ブーシェは、ヴィーナスとマルスを主題としてルーヴル美術館 (パリ) 蔵の『ウルカヌスの鍛冶場』[2]などの作品も描いている。

ギリシア神話の神や女神たちは容姿端麗であったが、鍛冶の神ウルカヌスは例外で、醜い上に生まれつき脚が不自由であった。そのため、彼が絵画に描かれる時は、座った姿で表現されることが多い[3]。ウルカヌスが登場する本作は、鍛冶場に設定されている。前景右端のキューピッドが金床で矢を研いでいる最中、ウルカヌスは彼の妻ヴィーナスに注意を向けている[1]。ヴィーナスは夫のウルカヌスと必ずしもよい関係ではなかったが、息子のアイネイアスのために武器を作ってもらうために彼を誘惑したのである[1]。
なお、本作は、やはりウォレス・コレクションに所蔵される『パリスの審判』および『ウルカヌスに驚かされるマルスとヴィーナス』とともにヴィーナスの情景を表す連作をなしている[1]。ブーシェは本作を描くために多くの素描を準備したが、連作がどこの場所のために意図されたかはわかっていない。ただ、異例の大きなサイズやあからさまなエロティシズムは、室内装飾のためのものであったことを示唆する[1]。なお、19世紀に、これら3作は、やや大きなサイズの『捕らえられたキューピッド』 (ウォレス・コレクション) とともに衝立を形成するために拡大されている[1]。
ブーシェの連作 (ウォレス・コレクション蔵)
- 『パリスの審判』(1654年)
- 『ウルカヌスに驚かされるマルスとヴィーナス』 (1754年)