北守将軍と三人兄弟の医者
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- 一、三人兄弟の医者
- むかしラユーという町に兄弟三人の医者がいた。長男リンパーは普通の人の医者、二男リンプーは馬や羊の医者(獣医)、三男リンポーは樹医(木の管理)であり、青い瓦の病院を三つ並べて建てて診療していた。
- 二、北守将軍ソンバーユー
- 30年間にわたって砂漠地帯で戦っていた北守将軍のソンバーユーは軍勢を率いてラユーに帰還する。しかし、あまりに長く乗馬して任に就いていたため、鞍から体が離れなくなっており、王から迎えの使者が来たときに下馬することができなかった。使者はこれを謀反の印と受け取り、引き上げてしまう。将軍は事態を解決するために医者を捜すことになった。
- 三、リンパー先生
- 町人に教えられてリンパーのもとに将軍が訪れる。リンパーが将軍に問診で簡単な計算問題を出すと将軍は10%少ない値を答えた。リンパーは薬液で将軍を洗ってきれいにし、再度計算問題を出すと正しい答を返すようになった。将軍は鞍から降りることができたが、馬と鞍を離してもらうべく、隣のリンプーの家に向かった。
- 四、馬医リンプー先生
- リンプーは将軍の馬に塗り薬と飲み薬を与えた。鞍は馬からはずれ、馬も見違えるように元気になった。
- 五、リンポー先生
- リンポーの家で将軍は顔から生えていた植物(灰色の毛)を取り除いてもらう。
- 六、北守将軍仙人となる
- 将軍はお城で王に謁見した。王は引き続き軍務に就くことを求めたが、将軍は暇乞いをした。王が代わりとなる大将を5人挙げるよう促すと、4人の大将の名前を挙げ、残る1人の代わりに三人兄弟を国の医者とすることを望み、王もそれを許した。将軍は故郷の村に帰ったが、そのうち食べ物を口にしなくなり、やがて人前から姿を消した。人々は将軍は仙人になったのだろうと噂し、それをまつる祠を作った。しかしリンパーは将軍が雲だけ食べられるはずがない、どこかに骨があるはずだと会う人ごとに話し、そうだと思った人も多かった。
