数の暴力
From Wikipedia, the free encyclopedia
英語: tyranny of the majority という用語は、1788年のジョン・アダムズの書籍に発見することができる[1]。また1835年に出版され注目されたアレクシ・ド・トクヴィルの『アメリカのデモクラシー』のセクションタイトルとしても使用されている[2]。
用語としては、議会など民主主義的合意を形成する場において、多数派であることを背景にした少数派の抑圧(多数派による専制)を批判して用いられることがある[3]。
個人の人格や主権に対する多数派(に偽装する者)からの攻撃の場合、差別やいじめの一つの形態であり、人種差別や宗教差別における加害者側の行使する手段の中では、代表的なものである。
人間社会においては、集団の中での多数決によって、特定の意見が多数の賛成になるとそれが正しい、善と捉えられることが多く、それを理由に少数の反対を唱える者が間違い・悪であると捉えられる、主張することがあり、そのことを意図的に活用することによって、占有率(割合)の高い多数が少数に対して不当な扱いや、理不尽な要求を行うことも数の暴力の概念に当てはまる。
現代において、身近に起こりうる数を背景とする暴力は、学校や会社といった閉鎖的環境の中で、意見の合う集団が意見の合わない単独、あるいは少数の人間に対して、明らかに理に適わない物事を強要することなどである。