映画・テレビドラマの乗り物による事故リスト

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映画やテレビドラマ、テレビ番組の製作時に、航空機、船舶、自動車、オートバイなどの乗り物が要因となった事故の一覧である。太字のタイトルは死亡事故を示す。

※映画・テレビドラマ製作時の事故は、「映画・テレビドラマ等の制作に関連する事故リスト」を参照。

銃や武器による事故は、「映画・テレビドラマの武器火薬類による事故リスト」を参照。

  • Through Air and Fire(1914 連続活劇)
ポーリンの危難」シリーズの第1話。女優のパール・ホワイトが熱気球でマンハッタン島の低空を15分ほど浮かぶ予定だったが、急に天候が崩れ、突風で気球が舞い上がってしまった。雷雨の中を高層ビルに衝突しないよう操縦士がバラストを捨てると高度1,500mに達し、そのまま大西洋上に4キロほど流されたが、運良く東風を捕まえることができ地上に降りたのは3時間半後、ハドソン川の向こう側だった。
彼女の人気が上昇するに連れ「スタントダブル」という発想が生まれた[1]
  • The Valley of the Giants(1919)
主演のウォーレス・リード(31)は撮影現場のオレゴン州に向かう列車で事故に遭い、背中を痛め、頭頂部を6針と腕にも骨まで達する裂傷を負った[2]。映画会社は撮影が滞らないよう鎮痛剤のモルヒネを与えたが、薬物中毒とアルコール依存症、鬱病になり4年後に亡くなった[3]

1920年代

  • The Skywayman (1920)
飛行機が燃えながら墜落するシーンの夜間撮影を行なった。操縦士ミルトン・エリオット(26)と副操縦士オーマー・ロックレア(29)の機体は発煙筒を焚きながら螺旋状に降下し地面に激突した[4]。照明係が上空を照らすアーク灯を消し忘れたため、操縦士が空間識失調を起こしたと推測されている。
  • Manslaughter(1922)
スタントマンのレオ・ノーミスがオートバイで時速70kmで車の側面に激突するスタント[5]を行い、肋骨6本と骨盤を骨折した[6]
なお、ノーミスは1932年の「空の花嫁」の撮影中に死亡した。
飛行機から垂らした縄ばしごから時速90kmで走る列車の屋根に乗り移るスタントをジーン・パーキンス(24)が行なった。3回続けて失敗し、4回目も断念しようとしたときに縄ばしごから滑り落ちて死亡した[6]
  • Plunder(1923 連続活劇)
「ポーリンの危難」シリーズの最終回。パール・ホワイトが500ドル(現在の25万ドル)以下ではスタントをしないと拒んだため、ジョン・スティーブンソン(38)をスタントダブルに起用した。女装した彼はバスの屋根から高架鉄道の桁に飛び移ろうとしたが失敗し、道路に落ちて頭蓋骨骨折で死亡した[7]
  • The Eleventh Hour(1923)
複葉機が上空で爆発するシーンを撮影するため、パイロットのディック・カーウッドが10秒間のタイマー式爆薬を仕掛けパラシュート降下しようとしたところ、タイマーが誤作動し飛び降りる寸前に爆発した。カーウッドは失神したが、落下中に飛行機の破片が当たって正気が戻り無事帰還した[4]
なお、カーウッドは翌年の映画のスタントで死亡した。
  • The Air Hawk(1924)
ディック・カーウッドが飛行機からぶら下がる縄ばしごから転落し死亡した[4]
ローマで行われたチャリオットレースの撮影で、チャリオットがカーブを曲がる際に車軸が壊れ、スタントマンが9mほどの高さまで弾き飛ばされ内蔵破裂で死亡した[8]
列車のブレーキ係のフレッド・ローリーが車両を連結しようとした際に車輪に巻き込まれ足を轢かれた[9]
フォッカー D.VⅢが不時着するシーンの撮影で、簡単に折れるはずの車輪が折れず機体が地面に突き刺さった。衝撃でベルトが千切れ、スタントパイロットのディック・グレイスは計器盤に頭から突っ込んで首の骨を折り、脊椎4ヶ所を圧迫骨折した[4]。医者に1年間ギプスを付けるよう言われたが、彼は恋人に会うため3ヶ月後にギプスを外し病院を抜け出した。
  • 黄金の世界へ The Trail of '98(1928)
アラスカ州コードバのコッパー川を急流下りする際にボートが岩にぶつかり、スタントマンのハワード・ドーターズ(23)、レイモンド・トンプソン(37)、ゴードン・カーヴェスの3人が投げ出された。カーヴェスは自力で岸に泳ぎ着いたが、あとの2人は行方不明のままである[10]
また、救助しようと川に飛び込んだジョセフ・ブタン(24)が5キロ下流で遺体で見つかった[11]
  • The Aviator(1929)
ロケハン中に飛行機が墜落し、スタントパイロット兼俳優のウィリアム・ハウバー(38)とカメラマンのアルヴィン・クネヒテルが死亡した[12]

1930年代

シコルスキーS-29-Aで7,500m上空から回転しながら急降下する際、主翼の布が裂け始めエンジンカバーも吹き飛んだ。パイロットのアル・ジョンソンは同乗するフィル・ジョーンズに飛び降りろと叫びパラシュートで脱出したが、ジョーンズは脱出できず死亡した[4]
アル・ジョンソンは後に機体を高圧線に接触させ、クレメント・フィリップスと共に墜落死した。この撮影は難しすぎると指摘されたプロデューサー兼監督のハワード・ヒューズは自ら低空飛行を行なって失敗し、顔面に重傷を負った。
  • Such Men Are Dangerous(1930)
ロサンゼルス沖でスタント飛行を撮影しているとき、カメラを搭載した2機のスティンソン・デトロイターが接触し、両機は燃えながら太平洋に墜落した[13]。監督のケネス・ホークス(32、ハワード・ホークスの弟)、助監督のマックス・ゴールド、撮影監督のコンラッド・ウェルズ(33)とジョージ・イーストマン(30)、カメラマンのオットー・ジョーダン(25)とベン・フランケル(36)、小道具係2名、パイロット2名の計10名が死亡した。
  • The Viking[14](1931)
流氷と氷山の映像を撮るため、映画のタイトルにもなったヴァイキング号がプロデューサーや助監督、撮影クルーの他、漁師138名と密航者2名を乗せカナダのホース諸島へと出港した。夜9時頃、乗組員が流氷を砕くためのダイナマイトを準備しようとしたところ誤って引火してしまい、積んでいた25箱のダイナマイトが全て爆発しヴァイキング号の船尾を吹き飛ばし沈没した[15]
この事故で27名が死亡、監督の愛犬のニューファンドランド犬も死んだ。爆薬庫の近くでパイプを吸う者がいたという生存者の目撃証言もある[16]
  • 空の花嫁 Sky Bride(1932)
上空1,500mで複葉機のドッグファイトシーンを撮影中、レオ・ノーミスが操縦する複葉機がきりもみ降下しながらそのまま墜落した[17]。彼は「空のダグラス・フェアバンクス」と呼ばれるほど名の知れたスタントマンだった[18]

1940年代

  • Lost Canyon(1942)
荷馬車の車輪が岩に当たって横転し、俳優のチャールズ B・マーフィー(58)が投げ出され、荷馬車の下敷きになって死亡した[19]
  • Signed with Their Honor(1943 未完成)
2機の複葉機が空中で接触した。幸い両機のパイロットはパラシュートで脱出したが、製作は中止となった[20]

1960年代

日活撮影所での撮影の休憩時、赤木圭一郎(21)が自分のために購入したゴーカートを乗り回し、アクセルとブレーキを間違え猛スピードで倉庫の鉄扉に激突した。すぐに搬送されたが頭を強く打っており7日後に死亡した[要出典]
列車での銃撃戦の撮影を終えたあと貨車に積まれた丸太を固定する鎖が切れ、丸太に乗っていたスタントマンのボブ・モーガンもろとも線路に崩れ落ち、モーガンの片足を潰した。介助なしで歩けるようになるまで5年を要した[21]
イギリス海峡でB-17爆撃機から乗組員がパラシュート降下するシーンを撮影中、ロバート・ワグナーのスタントダブルを務めるマイク・ライリーが着水したが溺死した[22]
スコットランドのアーガイルでボートチェイスシーンのロケハンをしているとき、ヘリコプターが湖面に不時着し15mの湖底に沈んだ。テレンス・ヤング監督、美術監督のマイケル・ホワイト、カメラマンが乗っており、ヤング監督は泳げないパイロットを支え続け全員無事救助された[23]
  • THE HORROR OF PARTY BEACH(1964)
劇中に出てくるバイクギャングに地元のバイククラブのメンバーを雇ったが、その1人が目立とうとして列の前方へ飛び出しリーダー役の俳優のバイクに追突。玉突き事故が発生し数名が負傷した。
  • Direktor(1965 ロシア)
トルクメニスタンでの撮影でロシア人俳優ウルバンスキーが運転するトラックが横転し、脊髄を損傷した[24]
  • Lt. Robin Crusoe, U.S.N.(1965)
カウアイ島で全長4.9mのボートを大波が襲い、カメラマンのロバート・キング・バゴットが船外に流され溺死した[25]
特殊効果担当のピーター・エレンショー も別の撮影で船から落ちたが自力で岸にたどり着いた[26]
アリゾナ州の砂漠で低空飛行するフェニックス号が地面に触れ、真っ二つになりながら墜落した。機体の設計・製作にも携わったポール・マンツが死亡した[27]
  • High Jungle(1966 テレビシリーズ 未完成)
ペルー奥地のワジャガ川で丸木舟が転覆しエリック・フレミング(41)とニコ・ミナルドスが急流に投げ出された。ミナルドスは岸に泳ぎ着いたが、フレミングは3日後に遺体で見つかった[28]。この事故で製作を中止した。
  • Judoka-Secret Agent(1966)
パリでの撮影最終日、俳優のアンリ・ガルシンがMGのスポーツカーをセーヌ川沿いに駐車させようとしたところ、アクセルとブレーキを踏み間違え10m下の川に転落した[29]。ガルシンは窓から出て救助されたが、助手席のフランス人女優のパトリシア・ヴィテルボ(27)が脱出できず死亡した[30]
  • Le Saint prend l'affût(1966)
ルノー・カラベルがスリップするシーンをフランス人スタントドライバーのジル・ドゥラマール(44)が演じたところ、後の車軸が折れて制御不能となりガードレールに激突した[31]。ドゥラマールはフロントガラスに頭を突っ込み死亡、同乗者は車外に投げ出されたが一命を取り留めた。
宮崎県で撮影中、上昇気流で舞い上がったオートジャイロがヘリコプターのスキッドに立っていたカメラマンのジョン・ジョーダンの足を切り裂いた[32]。日本で緊急手術を受けたあとイギリスに帰国し足を切断した。(彼は1970年の「キャッチ22」の撮影中に死亡した)
  • ポンティアックのテレビCM(1967)
車の走行シーンを撮影中、前方を走るカメラカーのクレーンブームに車が突っ込み、吊り下げられらたカメラが車のフロントガラスに突入した。女優のブレンダ・リー・マインゼンハイマー(22)とカメラマンのラファエル・ジョン・エスポジートが死亡した[24]
カリフォルニア州ロザモンドの砂地でジープが急ハンドルを切って横転し、クリストファー・ジョージゲイリー・レイモンドジャスティン・タールが投げ出された。 ジョージは脳震盪を起こし首と背中を負傷[33]、レイモンドは足首を骨折[34]、タールは腕に軽傷を負った。
  • グランド・バカンス Les Grandes Vacances(1967)
走行する車に軽飛行機で着陸するスタント[35]に失敗し、スタントパイロットのジャン・ファルー(36)が死亡した。
ケーブルカーの屋根の上を飛び移るシーンで、スタントマンのアルフ・ジョイントが手すりに顔面を強打し歯を3本折った[36]
  • 空軍大戦略 Battle of Britain(1969)
スペイン空軍パイロットのドン・フェデリコ・エグレシアス・ランソがセビリアで墜落事故を起こし死亡した。

1970年代

ロケハン中の軽飛行機がコロラド州ペンローズ郊外に墜落し、監督のロバート・スパー(53)と操縦士が死亡した[37]。同乗していたカメラマンのジェラルド・フィナーマンは無事だった。監督はゴードン・ダグラスに代わった。
  • キャッチ22 Catch-22(1970)
上空1,200mでB-25の爆撃シーンを撮影中、機体が揺れセカンドユニット監督のジョン・ジョーダン(44)が開いているドアから吸い出されメキシコ湾に落ちて死亡した[38]。彼はハーネスを着けていなかった。
  • Golden Eagle(1970)
撮影最終日、タイの映画スター、ミット・チャイバンチャー(36)がヘリコプターから吊るされた縄ばしごに乗るというラストシーンを撮影したが、ヘリコプターの上昇が早く、彼が握ったのは一番下の段だった。パイロットはその状況に気付かぬまま上昇し、両手で体を支えきれなくなって転落死した[39]
ハワイで行われたリハーサル中、日本軍の急降下爆撃機を模したヴァルティーBT-13がサトウキビ畑に墜落し、パイロットのガイ・トーマス・ストロング(35)が死亡した[40]
アイリッシュ海上空で複葉機と撮影機のヘリコプターが衝突し、助監督のバーチ・ウィリアムズ、カメラマンのスキーツ・ケリー、パイロットのジム・リディとギルバート・ショマの4名が死亡した[41]
第9話「恐怖のコブラマン」のオートバイの走行シーンを撮影中、藤岡弘が時速80キロで電柱に激突し大腿骨を骨折した[42]
ダブリン近郊のウェストン空港でスタントパイロットのチャールズ・ボディントンが操縦する複葉機が墜落し死亡した。翌日には飛行機が送電線に接触して川に落ち、俳優のドン・ストラウドと操縦士のリン・ギャリソンが負傷した[43]
  • Matlock Police(1971 オーストラリアのテレビドラマ)
カーチェイスシーンを撮影で主演俳優が運転するパトカーが砂利道のカーブでコントロールを失い、21歳の撮影助手のコリン・エノール(21)が車と土手の間で押し潰され即死した[44]
  • 脱出 Deliverance(1972)
バート・レイノルズがカヌーで急流を下るシーンで尾てい骨を骨折し、カヌーも転覆した[45]
  • La Cloche Tibétaine(1973 フランスのミニシリーズ)
俳優のロジャー・デルガド(55)とトルコ人のカメラマン2人が乗った車が渓谷に転落し全員死亡した。
  • X-Factor(1973)
ウィリアム・シャトナーのスタントダブルのパトリック・マドセンがワシントン州モーゼスレイクでバイク事故を起こし、脊椎骨折で全身麻痺に陥った。
  • Primal man(1974 ドキュメンタリー)
番組制作会社がチャーターしたシエラパシフィック航空802便コンベア440が、離陸して約6分後に尾根に激突した。出演者、撮影スタッフ、乗務員の36名全員が死亡した[46][47]
ベテランスタントパイロットのフランク・トールマンが操縦する複葉機のラダーバーが高度120mで破損し難着陸した。一命を取り留めたものの脊椎骨2本を骨折し58針縫う重傷を負った。
  • No Deposit, No Return(1976)
車が埠頭で滑って海に落ちるシーンで、路面にオイルを塗りすぎたため車が勢いよくスリップして欄干に衝突した。スタントマンは脳に損傷を負い、生涯を後遺症で苦しんだ。
撮影現場に向かう特殊効果監督ジョン・リチャードソンが運転する車が対向車と衝突し、助手席にいた恋人のリズ・ムーア(31)が死亡した[48]
  • ハイライダーズ Hi-Riders(1977)
ピックアップトラック(フォードF100)が牧場の橋から川に転落するシーンの撮影で、スタントマンのヴィック・リバース(29)は一旦は車から出てきたものの意識を失い溺死した。
  • メラニー・グリフィスのセクシー・ジョイライド Joyride(1977)
カーチェイスを追う撮影車が横転する事故を起こし、窓から身を乗り出してカメラを構えていたチャールズ A・パーキンソンJr.が死亡した[49]
劇中でUH-12ヘリコプターが着陸に失敗するシーンは撮影中に起きた事故だった。大きな被害がなかったので映画で使用した。
72年型シェベルが看板を突き破って納屋の屋根を壊すシーン。アーネスト・ボーグナインのスタントマンのボブ・ヘロンが脳震盪を起こし、左側の肋骨全てが胸骨から分離した[50]
ドナルド・サザーランドが街なかを走るシーンでVWビートルに轢かれフロントガラスに体を打ち付けた。
時速25キロで走行するステーションワゴンから2人の女性スタントマンが飛び降りようとしたとき、運転者のボビー・バスがコカインを吸った影響で突然時速55キロに急加速した。2人は地面に叩きつけられ脳震盪を起こし体中を怪我した[51]
エリック・エストラーダの白バイが駐車中の車に衝突し、400kgの白バイが彼の上に倒れた。エストラーダは肋骨骨折、肺虚脱、右手首骨折、胸骨と鎖骨骨折の重傷を負った。
  • The Bushtrackers(1979)
ナイロビの空港を離陸しようとしたセスナ機がフェンスに接触して墜落・炎上し、監督のゴードン・パークスJr(45)とカメラマンのピーター・ギルフィラン、案内人のマイルズ・バートン、操縦士のテッド・ガーギスの4名全員が死亡した[52]

1980年代

カーチェイスのリハーサルで撮影トラックが横転し、撮影助手のロドニー・ミッチェルが死亡、12名が負傷した[26]
  • Kolilakkam(1980)
俳優のジャヤン(41)がオートバイからヘリコプターのスキッドにしがみついた際、ヘリコプターがバランスを崩して墜落しジャヤンが死亡、副操縦士が足を複雑骨折した[53]。(このときの操縦士は2年後に墜落死した)
ヘリコプターが太平洋上に墜落し、トム・セレックの代役として右前席に座っていたカメラマンのロバート・ヴァン・デル・カー(34)が死亡した[54]。パイロットのロバート・サンダースは軽傷だった[55]
時速160キロで接近する2台の車を生身のまま飛び越えるスタントを行い[56]、スタントマンのスティーブ・ルイスが足と膝に重傷を負った[57]
  • The Five of Me(1981)
撮影助手のジャック・タンドバーグ(50)が無人のスタントカーに跳ねられ死亡した。
ボブスレーの追跡シーンで、4人乗りボブスレーがコースを逸脱して木に衝突し、スタントマンのパオロ・リゴン(23)が死亡した。
横転したバギーにバイクが突っ込んで宙を舞うシーンで、スタントマンのガイ・ノリスがバイクから放り出される瞬間に両足をバギーにぶつけてしまい左大腿骨を折った。医師免許を持つジョージ・ミラー監督が直ちに応急措置を施した。
巾30mの運河を日産フェアレディZがジャンプするスタントで、ノーズから突っ込まないよう車体後部にウェイトを載せたところ上を向いてしまい、車体後部を岸壁に激しくぶつけ大破した。スタントマンの三石千尋が脊髄圧迫骨折の重症を負った[58]
スタントマンのジェームズ・ニッカーソンが運転するアストンマーティンDB5が時速80キロでフォード・クラブワゴンに衝突した。DB5の助手席でタイヤの白煙発生装置の操作をしていた女性スタントマンのハイジ・フォン・ベルツが、この事故で永久的な全身麻痺に陥った[59]。DB5には助手席がシートベルトも付いていなかった。
ボートチェイスシーンの練習中、3名が乗ったジェットボートが転覆し操縦士のビル・クラークが溺れ死んだ。彼はレスリー・アン・ウォーレンのスタントダブルで女装しており救命胴衣を付けていなかった。
パトカーが線路をジャンプするシーンで、スタントマンのベニー・ドビンズが腰椎を圧迫骨折する重傷を負った。余りにも飛びすぎたため現実的なジャンプを撮り直した[60]。(ドビンズは1988年の「レッドブル」の雪山での撮影中に心臓発作で死亡した)
監督のボリス・セイガルがヘリコプターから降りる際にテールローターに接触し死亡した[61]
  • オーストラリア観光省のテレビCM(1982)
牧場を馬が走るシーンを空撮しているとき、ヘリコプターの下部に取り付けた撮影機材が送電線に引っ掛かり墜落した。撮影監督のゲイリー・ハンセン(40) 、プロデューサーのアラステア・マクドナルド、カメラマンのジョン・ヤシウコウィスの3名が死亡した。パイロットは救出された[62]
ユーゴスラビアでロケ地に向かうヘリコプターが墜落し、パイロットのナイジェル・ソーントン、スタントパイロットのデイヴィッド・ペリン、整備士のジャロン・アンダーソンの3人が死亡した。
  • Midnite Spares(1983)
オーストラリアでスプリントカーレースを撮影中、1台がコースアウトしてデヴィッド・ブロストフを跳ね死亡した[63]
チャック・イェーガーがF104から緊急脱出するシーンの撮影で、スタントマンのジョセフ・レナード・スヴェック(35)が3,000m上空のセスナ機から飛び降りたが、パラシュートが開かぬまま砂漠に落下した。
イェーガーの飛行服やヘルメット射出座席のロケットモーターによって燃えたとされており、その煙を再現するための発煙筒の煙でスヴェックが意識を失ったと推測している[64]
ヴィック・モロー(53)、子役のミカ・ディン・リー(7)とレニー・シンイー・チェン(6)がベトナムの戦場を逃げるシーンを撮影しているとき、UH-1ヘリコプターが3人の真上に墜落した。チェンが機体の下敷きになったあとモローとリーにメインローターが直撃し全員が即死した[65]
  • The Late, Late Breakfast Show(1983 BBCのリアリティ番組)
車で約70mをジャンプするというスタントを行なったが、進路が逸れて落下し回転しながらガードレールに激突した。スタントドライバーのリチャード・スミスが骨盤を骨折し、頭や首、背中などを負傷した[66]
ジープを運転していたスタントのラリー・ホルトが撮影スタッフを跳ね、10人が重軽傷を負った。
ベル205ヘリコプターが墜落したあと炎上し、スタントマンのリード・ロンデル(22)が焼死した。操縦士のスコット・マーハー(36)は右足首と左鎖骨の骨折、脊椎損傷、顔面に切り傷を負う重傷[67][68]
その3週間後、ピックアップトラックが炎上するシーンの撮影で、フロントバンパー付近に取付けた発火装置がスタントマンが飛び降りる前に発火し、デジレー・カーンズ(28)とキャロル・ランドール(18)が大やけどを負った。カーンズは顔面の皮膚移植を行うほどの重傷だった。
ジャッキー・チェンが2階建バスを制止するシーン。2人のスタントマンはガラスを破ってマツダ・ルーチェの屋根に落ちる予定だったが、スタントドライバーが大型バスのエアブレーキの扱いに不慣れだったため急停車してしまい、手前の硬い路面に落下し大怪我をした[69]
アラスカのロケ地に向かうヘリコプターが送電線に接触して墜落し、パイロットのリチャード・ホーリー(40)が死亡した[70]
アリゾナ州での撮影で、ベル206ヘリコプターがナバホ橋の下を潜り抜けようとして橋桁に接触し峡谷に落下した。イタリア人俳優のクラウディオ・カッシネッリ(46)とパイロットのダン・ナスカが死亡した[71]
パイロットのアート・ショールが操縦するピッツS-2カメラ機が、南カリフォルニア沖上空3,000mで「機体に問題発生」という無線を最後に行方不明になった[72]。洋上で破片を発見したが遺体は回収できなかった。
アリゾナ州でカーチェイスシーンを撮影中、過積載のカメラカーが山道で横転し、乗っていたスタッフらが車から投げ出された。撮影助手のブルース・イングラム(40)が死亡[73]、7名が負傷した。
追跡シーンの撮影中、オートバイを運転していたスタントマンのダー・ロビンソン(39)がコントロールを失って12mの崖に転落し、木の枝が突き刺さって死亡した[74]
  • マンハッタンミステリー/消えた黒い箱 The Squeeze (1987) 
ホーボーケンで桟橋からハドソン川に車を転落させるスタントシーンの撮影で、ベテランスタントマンのビクター・マグノッタ(44)が車から脱出できず溺死した[75]
フィリピンのマニラ湾でヘリコプターが墜落し、エキストラとして雇われたフィリピン兵4名が死亡、地上のスタッフ5名が負傷した[76]
  • 軽井沢シンドローム (1988 テレビドラマ 未完成)
撮影中の車が街路樹にぶつかり、荷室にいた録音技師の中山文男(47)が投げ出されて車の下敷きになって死亡した。運転していた堤大二郎は全身打撲、口内を20針縫う裂傷、鼻骨、肋骨、前額部などの骨折を負い、助手席の林家こぶ平は右足靭帯切断、右こめかみを60針を縫う重傷を負った[要出典]
ビフ・タネンと仲間がホバーボードに乗って建物に突入するシーンで、女性スタントマンのシェリル・ウィーラーが円筒形の柱に衝突したためエアマットに到達できず9mの高さからコンクリートの地面に落下し、顔と手首を骨折する重傷を負った[77]
  • Gone in 60 Seconds 2(1989 未完成)
カースタントシーンを撮影中、給水塔が予定より早く倒れ、電線に引っ張られた電柱が監督兼主演のH・B・ハリッキーの車を直撃し彼は即死した[78]。映画は制作中止となった。
ギリシャのコルフ島でヘリコプターが樹木に接触して墜落し、スタントマンのクリント・カーペンターが死亡、他のスタントマン2名とパイロットが負傷した[79]
ダニエル・デイ=ルイスは役に没頭するあまり、数日に渡って車椅子に座ったまま前屈みの無理な姿勢を続けたせいで肋骨を折った[80]

1990年代

フィリピンでヘリコプターが12mの谷間に墜落し、俳優のジェフ・ブリューワー(30)、カメラマンのガディ・ダンジグ、キーグリップのマイク・グラハム、照明のドン・マーシャル、パイロットのジョジョ・インペリアーレの5名が死亡した[81]
  • ウィンズ Wind(1992)
オーストラリア人スタントマンのクリス・アンダーソンがヨットのデッキに座って食事休憩していたところへ別のヨットが衝突し、右足の膝下を切断した[82]
  • 999(1993 ドキュメンタリー番組)
パラシュート降下事故の再現ドラマを撮影中、俳優兼スタントマンのティップ・ティッピング(34)が森に落下し死亡した[83]
ハワイの火山を空撮中、カメラマンのマイケル・ベンソンら3名が乗ったヘリコプターのローターが火口の側壁に触れ墜落した。ヘリコプターは大破したが3名とも無傷だった。しかし救出されたのは48時間後で、粉塵と硫黄系ガスにより肺の炎症と重度の喉頭炎傷を負った[84]
ジャッキー・チェンがホバークラフトに飛び移るシーンで右足首を骨折した[85]
ケビン・コスナーのスタントダブルのレアード・ハミルトンが乗るジェットスキーがガス欠のため外洋で数時間行方不明になり、沿岸警備隊に救助された[82]
ベテランパイロットのマイケル・タンブロ(39)が操縦するヘリコプターのメインローターが岩場の斜面に接触して墜落、タンパロは首と頭蓋骨骨折で死亡した。副操縦士は腕を骨折し、地上スタッフの足に飛散した破片が当たり1名が負傷した[86]
撮影の準備中、俳優のケン・ステッドマン(27)がデューンバギーを移動しようとして横転し、バギーに押し潰され即死した[87]
モーターボートが傾斜地に乗り上げジャンプする予定だったが、ジャンプする際に横転し撮影スタッフやエキストラがいる場所に飛び込んだ[88]。女性スタントマンのジャネット・ワイルダー(29)が死亡し、一緒にいた彼女の夫と父親など4名が負傷した。
ブルースモービルが川に潜るシーンを撮影しようとしたところ、川底に廃車が沈んでいるのがわかりレッカー車で撤去することになった。だが吊り上げた車が落下し、スタントマンが右足膝下を切断する重傷、スタントコーディネーターが怪我をした[89]
その3ヶ月後、ブルースモービルが大ジャンプするシーンで、ベテランスタントマンのボブ・マイナーが頭を負傷しヘリコプターで緊急搬送された。重度の脳震盪と脳浮腫と診断され、記憶障害の後遺症が残った[90]
  • ガラパゴス Galapagos: The Enchanted Voyage(1998 ドキュメンタリー)
ガラパゴス諸島を空撮中、軽飛行機が標高900mの活火山に墜落し、カメラマンのノエル・アーチャムボルトとパイロットのウィリアム・レイズナーJr.が死亡した[91]
カメラマンのブレント・ハーシュマン(25)が撮影所からの帰宅途中で居眠り運転で事故死した。彼は4日連続で15時間、この日は19時間もの労働のあとに起きた事故であった[92]
GMCバンがジャンプするシーンで、着地の衝撃でスタントマンのウィリアム・スキーン(50)が心臓発作を起こし死亡した[93]。車の車軸が全て折れるほどの衝撃だった。

2000年代

  • I Dare You(2000 リアリティ番組)
貨車の上に設置されたパラシュート降下用のプラットフォームを準備中、スカイダイバーのブレイディ・マイケルズ(36)が梯子で降りようとして手を滑らせ、4.5mの高さから転落し頭を岩にぶつけた。数日間昏睡状態が続いたあと、生命維持装置が外された[94]
山道を時速24キロで走るトラックが14mの崖に転落し、荷台に乗っていたデヴィッド・モースのスタントダブルのウィル・ギャフニー(29)が死亡した。他の5名は軽傷だった[95]
プジョー406がジャンプしたあとコースを外れ撮影スタッフの列に突入した。カメラマンのアラン・デュタルトル(41)が内臓破裂で死亡し、助手のジャン=ミシェル・バールが両足を骨折した[96]
  • DENGEKI 電撃 Exit Wounds(2001)
横転するバンからスタントマンが飛び降りるシーンの撮影で、クリス・ラモン(35)が頭部を強打し6日後に死亡した[97]
ウィノナ・ライダーが自転車でセントラルパークの長い階段を下るシーンで、ヒールがペダルに引っ掛かって転倒し腕を3ヶ所骨折した[98]
パラグライダーが川に降下するスタントで、ヴィン・ディーゼルのスタントダブルのハリー・L・オコナー(44)がプラハのパラツキー橋に激突し即死した[99]
カーチェイスを撮影中、TVRタスカンを運転する池田努が駐車車両との衝突を避けようとしてハンドル操作を誤り、見物人の列に突っ込んで5人が重軽傷を負っ[100]
  • Cross Bones(2004 リアリティ番組)
セスナ機がフロリダ沖で墜落し、撮影監督のニール・フレデリックス(35)のシートベルトが外れず溺死した[101]。飛行機を操縦していたダニエル・ジリリ監督と、スタッフ2名は救助された[70]
  • キル・ビル Vol.2 Kill Bill: Volume 2(2004)
ユマ・サーマンが運転するVWカルマンギアがコントロールを失ってヤシの木に衝突し、脳震盪および首と膝を負傷した。撮影当日になって車が代えられたため、クエンティン・タランティーノ監督にスタントダブルを使いたいと伝えたが拒否されたという[102]
リチャード・ハモンドが運転するジェットエンジン搭載車「ヴァンパイヤ」が時速460キロで右前輪がバーストした。パラシュートが開いたが間に合わずコースアウトし、何回転もして止まった[103]。彼は脳に障害が残る重傷を負った。
司会者のトム・フォードがベッドフォード・ラスカルの改造車で事故を起こし足と足の指数本を骨折した。
  • The Final Season (2007) 
パレードのシーンを撮影していたヘリコプターが電線に接触し畑に墜落した。カメラマンのローランド・シュロツハウアー(50)が死亡、操縦士とプロデューサーが重傷を負った。
スタントカーのテスト撮影で、カメラカーの日産ピックアップトラックがカーブを曲がりきれず木に衝突した。窓から身を乗り出してカメラを構えていたスタントドライバー兼カメラマンのコンウェイ・ウィクリフ(41)が木と車の間に頭を挟まれ死亡した[104]
冒頭のカーチェイスを撮影中、ギリシャ人スタントマンのアリス・コムニノスが運転するアルファロメオ・ジュリアが道路脇の障壁に激突し、頭蓋骨骨折の重傷を負い、一時的に重篤な状態に陥った[105]
燃える小型船で軍艦を攻撃する「火船戦」のシーンを撮影中、強風で炎が燃え広がり大勢のスタントマンが海に飛び込んだ。6名が負傷し、鎮火後にスタントマンのルー・ヤンチン(23)の焼死体が船底で発見された[106]
走行中の軍用トラックの荷台のサイドパネルが外れ、乗っていたエキストラが次々に転落した。いずれも軽傷だが1名が入院した[107]
モトクロスバイクで空中回転を演じたジョニー・ノックスビルが空中でバイクから転落し、落ちてきたバイクのハンドルバーが股間を直撃し尿道が裂けた[108]
また、女性ライダーのジョリーン・ヴァン・ヴュットは20メートルの三段跳びに失敗し手首を骨折した。

2010年代

2020年代

脚注

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