牧歌的な喜び
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| フランス語: Le Plaisir pastoral 英語: Pastoral Pleasure | |
| 作者 | アントワーヌ・ヴァトー |
|---|---|
| 製作年 | 1714–1716年ごろ |
| 素材 | 板上に油彩 |
| 寸法 | 31 cm × 44 cm (12 in × 17 in) |
| 所蔵 | コンデ美術館、シャンティイ |
『牧歌的な喜び』(ぼっかてきなよろこび、仏: Le Plaisir pastoral、英: Pastoral Pleasure)は、18世紀フランス・ロココ期の巨匠アントワーヌ・ヴァトーが1714-1716年ごろに板上に油彩で制作した絵画である。現在、シャンティイのコンデ美術館に所蔵されている[1]。作品は、画家の作品中の数多い雅宴画の1つである。
本作は本来、おそらくヴァトー作品の大収集家であったピエール=ジャン・マリエットが所有していたもので、1729年以降は彼の所有であったことが記録されている。作品の版画が当時、二コラ=アンリ・タルデューにより制作された。ピエール=ジャン・マリエットの死後の1775年2月1日に、作品は売却されている。エドモン・ド・ゴンクールに所有された後の1789年5月11日に作品は再度売却され、ド・メゾン (de Maison) 侯爵のコレクションに入った。次いで、彼のコレクション全体が当時イギリスに亡命していたオマール公アンリ・ドルレアンに購入された。彼はフランスに戻ると、本作をシャンティイ城に収蔵し、作品は今日、美術館となっている同城に常時展示されている[1][2]。
作品
場面は、羊飼いの格好をした貴族たちを表している。右側で踊っている男女、左側の若い男のそばでブランコに乗り、恋愛ゲームに興じている少女が貴族である。貴族たちは本物の農民たちに付き添われているが、彼らが農民であることは服装や素朴な仕草によってわかる。本作で貴族と農民を区別するのは、たとえば『羊飼いたち』 (シャルロッテンブルク宮殿、ベルリン) などほかのヴァトーの絵画においてよりもずっとたやすい[3]。
本作のいくつかの要素は、ピーテル・パウル・ルーベンスから直接の影響を受けている。すなわち、音楽家、彼の隣の人物、横にいる女性を抱く羊飼い、そして前景の犬である[1][4]。
関連作品

ヴァトーの手になる、本作に非常に類似した作品がほかに2点ある。1点はシャルロッテンブルク宮殿 (ベルリン) にある『羊飼い』で、本作より大きく[1]、完成度が高い。ピエール・ロザンベールにとって、本作は『羊飼いたち』のための習作である。もう1点の別ヴァージョンはヴィルダンスタン (Wildenstein) ・コレクションにあり、本作より『羊飼い』に触発されているように見える。19世紀と20世紀の競売時には、ほかにも3点の複製が記されているが、今日の所在は不明である[5]。