素粒子 (朝日新聞)
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素粒子(そりゅうし)は、朝日新聞の夕刊に連載されているコラム。皮肉を含ませた社会風刺などを扱う。朝日新聞に載ったニュースについて、主に一項につき2~3行・全体で約200字で書かれる[注釈 1][2][3]。担当の同紙論説委員が執筆しており、2025年11月現在は市川美亜子[4]が担当している。
朝日新聞の夕刊には1921年から「今日の問題」(のちに「三角点」に改題)という社会風刺コラムが連載されており、それを引き継ぐ形で1959年4月1日に改名されて今日まで至っている[2]。毎日新聞の「近事片々」(1952年連載開始)、読売新聞の「よみうり寸評」と並ぶ長寿コラムである。
「素粒子」の題字の書体は、第1回から現在に至るまで、変わらず続いている。
かつては1年分の抄録が書籍化されていいたことがある(詳細は後述)。
批判・不祥事
「死に神」
2008年(平成20年)6月18日、死刑囚13人の死刑執行を命じた鳩山邦夫法務大臣について「永世死刑執行人 鳩山法相。『自信と責任』に胸を張り、2カ月間隔でゴーサイン出して新記録達成。またの名、死に神」と表現。これを全国犯罪被害者の会が「犯罪被害者遺族の感情を逆撫でされる苦痛を受けた」と抗議した[12][13][14][15]。鳩山法相本人も、6月20日の閣議後の記者会見で「極刑を実施するのだから心境は穏やかではないが、どんなにつらくても社会正義のためにやらざるを得ない」「司法の慎重な判断、法律の規定があり、苦しんだ揚げ句に執行した。死に神に連れていかれたというのは違うと思う。記事は執行された方に対する侮辱だ」と抗議し[16][17]、兄の鳩山由紀夫も「弟は法に従っただけ。私も死神の兄と言われては困る」と発言した[18]。
6月30日に朝日新聞社は「鳩山法相を中傷する意図はありませんでした」と回答したが[19]、謝罪はしなかったため、被害者の会は「真正面から質問に応えることを避けている」として、再度質問状を朝日新聞社に送付した[13][20]。7月14日に朝日新聞社は再回答をしたが[21]、被害者の会にとって満足のいく回答ではなかったため、同月23日に被害者の会は記者会見を開き、要望書を発表した[13][22]。問題の記事の掲載から1か月以上の8月1日、ようやく「適切さを欠いた表現だったといわざるを得ない」として自らの行動を反省し、事実上謝罪した[23]。
被害者の会はこれを受け入れ、一連の記事を巡る動きは収束した[13][24][25]。朝日新聞はコラム自体は撤回せず、縮刷版からの削除等も行っていない。