素粒子 (朝日新聞)

From Wikipedia, the free encyclopedia

素粒子(そりゅうし)は、朝日新聞夕刊に連載されているコラム皮肉を含ませた社会風刺などを扱う。朝日新聞に載ったニュースについて、主に一項につき2~3行・全体で約200字で書かれる[注釈 1][2][3]。担当の同紙論説委員が執筆しており、2025年11月現在は市川美亜子[4]が担当している。

朝日新聞の夕刊には1921年から「今日の問題」(のちに「三角点」に改題)という社会風刺コラムが連載されており、それを引き継ぐ形で1959年4月1日に改名されて今日まで至っている[2]毎日新聞の「近事片々」(1952年連載開始)、読売新聞の「よみうり寸評」と並ぶ長寿コラムである。

「素粒子」の題字の書体は、第1回から現在に至るまで、変わらず続いている。

かつては1年分の抄録が書籍化されていいたことがある(詳細は後述)。

時期 担当者 備考
担当者名 担当者名
1959 ~ 1977 不明
1977/9/1 ~ 1988 日比野和幸 [3][5]
1989 ~ 1999 轡田隆史 [6]
2010/11 ~ 2018/3 真田正明 [7][8]
2018/4/2 ~ 坪井ゆづる 恵村順一郎 [7]
2021/5 ~ 坪井ゆづる [9]
2022/10/24 ~ 坪井ゆづる 渡辺雅昭 [10]
2023/12 ~ 市川美亜子 渡辺雅昭 [11]
2025/11 ~ 市川美亜子 [4]

批判・不祥事

「死に神」

2008年(平成20年)6月18日、死刑囚13人の死刑執行を命じた鳩山邦夫法務大臣について「永世死刑執行人 鳩山法相。『自信と責任』に胸を張り、2カ月間隔でゴーサイン出して新記録達成。またの名、死に神」と表現。これを全国犯罪被害者の会が「犯罪被害者遺族の感情を逆撫でされる苦痛を受けた」と抗議した[12][13][14][15]。鳩山法相本人も、6月20日の閣議後の記者会見で「極刑を実施するのだから心境は穏やかではないが、どんなにつらくても社会正義のためにやらざるを得ない」「司法の慎重な判断、法律の規定があり、苦しんだ揚げ句に執行した。死に神に連れていかれたというのは違うと思う。記事は執行された方に対する侮辱だ」と抗議し[16][17]、兄の鳩山由紀夫も「弟は法に従っただけ。私も死神の兄と言われては困る」と発言した[18]

6月30日に朝日新聞社は「鳩山法相を中傷する意図はありませんでした」と回答したが[19]、謝罪はしなかったため、被害者の会は「真正面から質問に応えることを避けている」として、再度質問状を朝日新聞社に送付した[13][20]。7月14日に朝日新聞社は再回答をしたが[21]、被害者の会にとって満足のいく回答ではなかったため、同月23日に被害者の会は記者会見を開き、要望書を発表した[13][22]。問題の記事の掲載から1か月以上の8月1日、ようやく「適切さを欠いた表現だったといわざるを得ない」として自らの行動を反省し、事実上謝罪した[23]

被害者の会はこれを受け入れ、一連の記事を巡る動きは収束した[13][24][25]。朝日新聞はコラム自体は撤回せず、縮刷版からの削除等も行っていない。

書籍

脚注

外部リンク

Related Articles

Wikiwand AI