C-121 (航空機)

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C-121 コンステレーション
C-121 Constellation

ゴールデン・ゲート・ブリッジ付近を飛行する軍事航空輸送サービスのC-121Gスーパーコンステレーション。

ゴールデン・ゲート・ブリッジ付近を飛行する軍事航空輸送サービスのC-121Gスーパーコンステレーション。

C-121は、アメリカ合衆国航空機メーカーであるロッキード社が開発・製造していた軍用輸送機である。民間機のL-749 コンステレーション(C-121A)またはL-1049 スーパーコンステレーション(C-121C)を原型とする。愛称は民間機と同様に「コンステレーション(: Constellation、C-121A)」または「スーパーコンステレーション(: Super Constellation、C-121C)」である。アメリカ空軍およびアメリカ海軍向けに、さまざまな用途で使用され、合計332機が製造された。多数の早期警戒機EC-121も製造された。C-121はその後、1993年まで小規模な民間航空会社でも運用されていた。

ピマ航空宇宙博物館に展示されているドワイト・D・アイゼンハワーの専用機、VC-121A 48-0614 コロンバイン。
スイスのスーパーコンステレーションフライヤーズ協会が運用する、旧アメリカ空軍のC-121C輸送機(機体番号54-0153)。

ロッキード社がコンステレーション旅客機の軍用機型を初めて開発しようとした試みは失敗に終わった。これは主に、機体に搭載されていたライト R-3350エンジンに問題があったためである。第二次世界大戦後、製造された少数のC-69型軍用コンステレーションは、ロッキード社によって改修され、戦後の航空業界でL-049型として使用されることになった。

1947年、ロッキード社はより経済的なコンステレーション L-749を発表した。燃料容量が増加し、R-3350エンジンのより経済的なバージョンが搭載されていた。しかし、ロッキード社はその年に1,200人の従業員を失い、1948年までにL-749型の生産はほぼ停止状態となった。その頃、アメリカ空軍はロッキード社とL-749A型10機(C-121A)の契約を結んだ。アメリカ海軍もL-749A型の早期警戒機型2機(PO-1W、後のWV-1)を発注していた。生産ラインから最初に出荷されたL-749A型はアメリカ軍向けであった。

C-121Aは、貨物を扱うために強化された床と大きな後部積載ドアを備えている点を除けば、L-749型とほぼ同じであった。当初は貨物輸送用に設計されたが、通常は44席の旅客輸送用内装が施された。また、この航空機は5名の乗員と4名の交代要員が待機していた。すべてのC-121Aは、軍事航空輸送サービス(MATS)の大西洋支部に配属された。この航空機は後にベルリン空輸作戦で使用された。ドワイト・D・アイゼンハワー大統領ダグラス・マッカーサー陸軍元帥はともにC-121AをVIP専用機として使用した。1950年には、6機のC-121A コンステレーションがVIP輸送機に改修され、VC-121Aに改称された。最後のC-121Aは1968年に退役した。

1950年8月、アメリカ海軍はロッキード社のL-1049B スーパーコンステレーションの延長型旅客/貨物兼用機を11機発注した(すでにWV-2早期警戒機開発母機として発注済み)。当初R7Oと命名されたこれらの機体は、R7Oのほうが製造が容易であったため、WV-2よりも先に納入された。R7O(後のR7V-1)は、 1952年に初飛行した。R7V-1は、97 - 107名の旅客輸送機または貨物輸送機に2時間で迅速に転換することができた。アメリカ海軍は、海外飛行で救命いかだを積載するスペースを確保するために、座席数を減らすことにした。また、医療搬送飛行用に73台の担架も使用できた。R7V-1は、アメリカ海軍最古の輸送飛行隊であるVR-1、VR-7、VR-8の各飛行隊で大西洋太平洋上空で運用された。2機の改修されたR7V-1が、試験と観測を同時に実施しながら南極への補給任務に使用された。1機は1970年に着陸時に墜落し、現在もその場所に残っている。もう1機は、1971年に退役した。1962年、アメリカ海軍で使用されていた50機のR7V-1のうち32機がアメリカ空軍に移管され、C-121Gに改称された。アメリカ海軍で使用されていた残りの18機はC-121Jに改称された。C-121Jのうちの1機は後にブルーエンジェルスで使用され、1971年ロッキード C-130 ハーキュリーズに置き換えられた。

元アメリカ空軍機54-0154号機(歴史的航空機修復協会が運用するC-121Cであり、標準型ではない翼端燃料タンクが装備されている)がエンジンの1基を始動している。

アメリカ空軍も1951年にL-1049F スーパーコンステレーションを33機発注し、C-121Cと命名した。アメリカ海軍の同型機とは異なり、C-121Cは丸い窓ではなく四角いキャビン窓を備えていた。それ以外は、C-121Cはアメリカ海軍のR7V-1に似ていた。C-121Cは必要に応じてターボプロップエンジンに対応できるよう構造が強化されていた。C-121Cのその他の特徴としては、補助動力装置およびターボコンパウンドR-3350エンジンを備え、乗客75名、完全装備の兵士72名または担架47台などを運搬できる能力があった。座席は貨物用として必要な場合は機体の床下に収納できた。C-121Cの初飛行は1955年であった。納入は1955年8月に始まり、機体はMATS大西洋部門に割り当てられた。これらの航空機は後に空軍州兵(ANG)で使用され、1973年に退役した。その後、4機はVC-121C VIP専用機に、6機はEC-121S テレビラジオ放送中継システムに、2機はEC-121C マイクロ波空中無線通信(MARCOM)システムに、そして1機はDC-121C観測機に改修された。

スーパーコンステレーション・フライヤーズ協会のC-121Cが飛行している様子を捉えた動画。

一部のC-121とR7V-1はアメリカ空軍とアメリカ海軍での軍務を終えた後、民間の運航会社によって貨物機として使用された。最後の運航会社は、デビスモンサン空軍基地から余剰の軍用コンステレーションを購入し、マイアミまでの航路で運航していたドミニカ共和国の小規模貨物航空会社であった。連邦航空局(FAA)が安全上の懸念からこれらの運航会社によるアメリカへの飛行を禁止したため、1993年に運航を停止することになった。元C-121Cのうち1機は現在オーストラリア歴史航空機修復協会で飛行しており、もう1機はスイスのスーパーコンステレーション・フライヤーズ協会で2016年まで飛行していた[1][2]。スイスの機体は2023年4月に売りに出された[3]

各型

アメリカ空軍

C-121A
民間用L-749 コンステレーションをベースにした初期型。9機製造。
VC-121A
VIP専用に改修されたC-121A輸送機。6機。元々はPC-121Aと命名されていた。
VC-121B
VC-121Aに似ているが、貨物ドアが小型の乗客用ドアに置き換えられている。1機のみ製造。
C-121C
L-1049 スーパーコンステレーションをベースにした初期型。33機製造。
VC-121C
C-121C輸送機のVIP仕様への改修機。4機。
ドワイト・D・アイゼンハワー大統領個人所有のVC-121E。通称「コロンバインIII」。
VC-121E
アメリカ海軍がR7V-1として発注したが、納入前に改修され、アメリカ空軍の大統領専用機となった。
YC-121F
プラット・アンド・ホイットニー T34 ターボプロップエンジンを搭載した元アメリカ海軍のR7V-2がアメリカ空軍に移管された。ロッキード社によりL-1249Aと命名された[4]。2機。
C-121G
アメリカ海軍からアメリカ空軍に移管された32機のR7V-1輸送機の変更された名称。
TC-121G
早期警戒機搭乗員訓練機に改修されたC-121G。3機。
VC-121G
VIP専用機に改修されたC-121G輸送機。1機。

アメリカ海軍

1965年に飛行中のC-121J。ペガサスと名付けられたこの航空機は1970年に南極で墜落し、ペガサス飛行場の名の由来となった。
R7V-1
L-1049をベースにした初期のアメリカ海軍型。50機製造。当初はR7Oと命名された。
R7V-1P
南極での運用向けに改修されたR7V-1。1機。
R7V-2
YC-121Fに類似した輸送機。L-1249Aとも呼ばれる。2機製造。
C-121J
R7V-1の残りの18機が再指定されたもの。
TC-121J
電子テストベッド。C-121Jの1機を改修したもの。
NC-121J
ベトナムで使用するためにテレビ放送機に改修されたC-121J。プロジェクト・ジェニー(ブルーイーグル)。VXN-8で運用。4機。
VC-121J
VIP専用に改修されたC-121J。4機。うち1機はブルーエンジェルスで運用された[4][5]

現存機

飛行可能
  • 空軍機体番号48-613 – 「バターン」 – VC-121A輸送機。かつては陸軍元帥ダグラス・マッカーサー専用機として配備され、ロッド・ルイスが所有・運用し、彼の会社ルイス・エア・レジェンズが管理していた[6][7]
  • 空軍機体番号54-0157 - C-121C輸送機。元々は第1608航空輸送航空団所属。オーストラリアの歴史的航空機修復協会によって修復され、VH-EAGとして所有および運用されている[8][9]
静態展示
修復中

仕様(C-121A/L-749A)

ロッキード・モデル649コンステレーションの3面図線画
ロッキード・モデル649コンステレーションの3面図線画
ロッキードC-121Cコンステレーションの3面図線画
ロッキードC-121Cコンステレーションの3面図線画

出典: Lockheed Constellation:From Excalibur to Starliner,[12] Lockheed Constellation:From Excalibur to Starliner[13]

諸元

性能

  • 最大速度: 538 km/h (290 kt)
  • 巡航速度: 521 km/h (282 kt)
  • 実用上昇限度: 7,450 m (24,442 ft)


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関連項目

脚注

外部リンク

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