MIO (水星探査機)

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主製造業者 日本電気(NEC)
状態 運用中(水星へ巡航中)
みお (Mio)
水星磁気圏探査機 (MMO)
みお(MMO)
打ち上げ状態に結合される前の「みお」
所属 宇宙航空研究開発機構(JAXA)
主製造業者 日本電気(NEC)
公式ページ 水星磁気圏探査機「みお」
状態 運用中(水星へ巡航中)
目的 水星の固有磁場、磁気圏、希薄な大気、太陽風の観測
観測対象 水星
計画の期間 水星周回軌道投入後 約1年間
設計寿命 1年(公称観測期間)
打上げ機 アリアン5 ECA
打上げ日時 2018年10月20日
10時45分28秒(日本標準時
軌道投入日 2026年11月(予定)
ランデブー日 2026年11月(予定)
本体寸法 直径 1.8 m(対向面間) × 高さ 約 2.4 m(高・中利得アンテナ含む)
質量 約 280 kg(全重量)/観測装置 約 40 kg
発生電力 約 90 W(太陽電池による本体供給)
主な推進器 冷ガススラスタ(姿勢制御用)
※ 巡航用の推進は MTM が担当
姿勢制御方式 スピン安定(15 rpm)
周回対象 水星
軌道 楕円軌道(極楕円軌道)
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みお(Mio、MMO:Mercury Magnetospheric Orbiter)は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所(ISAS)が開発した水星磁気圏探査機。欧州宇宙機関(ESA)との国際協力水星探査ミッション「ベピ・コロンボ (BepiColombo)」を構成する2つの周回探査機の1つである[1]

2018年10月に打ち上げられ、2025年現在はベピ・コロンボに結合した状態で2026年11月の水星周回軌道投入を目指し航行中である。

みおは、太陽系で最も太陽に近い惑星である水星の磁場や磁気圏、および極めて希薄な大気を詳細に観測することを目的としている。

ベピ・コロンボ・ミッションは、JAXA担当の「みお(MIO/MMO)」と、ESA担当の「水星表面探査機(MPO)」、およびこれらを水星まで輸送する「電気推進モジュール(MTM)」の3つのモジュールで構成される。これらは結合した状態で打ち上げられ、水星到着後に分離してそれぞれの軌道で観測を行う計画となっている。

名称の由来

名称の「みお」は、2018年に実施された一般公募により決定された。

  • 航路の象徴:河川や海の底が深く、船が通りやすい場所を指す「(みお)」に由来する。これまでの研究成果を標識(澪標)として、新たな航海を切り拓くという意味が込められている[2]
  • 国際性:海外の人々にとっても発音しやすく、日本らしい親しみやすさを持つ名称として選定された。

ミッションの目的

水星は地球以外で固有の磁場を持つ唯一の岩石惑星であるが、その磁気圏の構造やダイナミクスには多くの謎がある。みおは以下の解明を主な科学目的としている。

  1. 水星固有の磁場と磁気圏の解明:地球の磁気圏との比較を通じ、惑星磁場の生成メカニズムを探る。
  2. 水星の希薄な大気の解明ナトリウムを主成分とする極めて希薄な大気の生成・消失過程を観測する。
  3. 太陽風との相互作用:太陽に極めて近い環境で、強力な太陽風が惑星にどのような影響を与えるかを調査する。
  4. 太陽系内縁部のダスト計測:水星付近の惑星間空間に存在するダストの分布を計測する。

機体構造

水星付近は地球付近に比べて太陽光が約10倍も強く、極めて過酷な熱環境となるため、高度な熱対策が施されている。

  • スピン安定方式:機体を毎分約15回転させることで、特定の面が太陽に晒され続けるのを防ぎ、温度を平均化する。
  • 高反射ミラー:機体側面は太陽光を反射する「導電性光学的表面鏡(OSM)」で覆われており、内部への熱侵入を最小限に抑える。

搭載観測機器

磁場、プラズマ、大気、ダストを多角的に観測するため、以下の5つの観測装置が搭載されている。

磁力計 (MGF)
水星の磁場を精密に測定する。
プラズマ波動・電場観測装置 (PWI)
電場や電磁波を観測する。
プラズマ観測装置 (MPPE)
周囲のイオンや電子を測定する。
ナトリウム大気カメラ (MSASI)
水星の大気分布を撮像する。
ダスト計測器 (MDM)
衝突するダストの質量や速度を検出する。

運用

  • 2018年10月20日:ギアナ宇宙センターからアリアン5ロケットで打ち上げ。
  • 2020年4月10日:地球スイングバイを実施。
  • 2021年10月2日:第1回水星スイングバイを実施。
  • 2026年11月(予定):水星周回軌道へ投入。
  • 2026年12月(予定):観測軌道へ到達、みおがMPOから分離。

関連項目

脚注

外部リンク

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