NHK ONE らじる★らじる
NHKのラジオ同時・聞き逃し配信サービス
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NHK ONE らじる★らじる (エヌエイチケイワン らじる らじる)は、日本放送協会(NHK)のNHKラジオのIPサイマルラジオ・サイマル配信サービス(ライブストリーミング)である。

2026年(令和8年)3月29日までの名称はNHKネットラジオ「らじる★らじる」(エヌエイチケイネットラジオ らじる らじる)。

概要
NHK AMとNHK FMの音声をインターネットで配信するサービスで、山あいなどの難聴取地域、コンクリート建造物の中のような電波が届きにくい場所、外国の電波との混信が生じる地域など、従来の放送電波では受信が困難だった環境の聴取状況改善を目的に始められた[1]。放送法第20条第5項において、NHKは「中波放送と超短波放送とのいずれか(中略)がそれぞれあまねく全国において受信できるように措置をしなければならない。」と規定されており、「らじる★らじる」もこれに沿った措置の1つである。
開始当初の時点では、サービスの公称が「NHKネットラジオ」、愛称が「らじる★らじる」とされていた[2]。2026年(令和8年)のNHKラジオ放送再編に合わせて「NHK ONE らじる★らじる」がサービス名となった[3]。
聴き逃しサービスにも対応しており、ほとんどの番組が放送後1週間まで繰り返し聴取できる。なおNHK AM・FMの放送は民放ラジオ局が参加するサイマル配信サービス・radikoでも配信されているが、radikoではライブ配信(リアルタイム)のみで聴き逃しに対応していない。
聴取方法
パソコン・スマートフォンともに、ブラウザから「NHK ONE らじる★らじる」のウェブサイトにアクセスすることで聴取できる。Android・iOS端末では公式アプリも利用できる。
- Android OS用公式アプリ(2011年10月1日提供開始)[4]
- iOS(iPhone・iPad・iPod Touch)向け公式アプリ(2011年10月26日提供開始)[5]
公式アプリは2011年10月から2012年1月4日までに約63万ダウンロードされた[6]。
配信方式
radikoと同様にストリーミング方式を用いており、HE-AAC形式 48kbpsでエンコードされ[6][注 1]、HTTP Live Streaming形式でコンテンツデリバリネットワークを通じて配信される。音声レベルはradikoと同程度の+6dB[注 2]に調整されている。
配信時の音声は地上波放送と同様、AMはモノラル[注 3]、FMはステレオである。地上波放送から配信到達までの遅延は、数秒から数10秒[注 4]である。
当初はWindows Media Audio形式の48kbpsでエンコードされたストリーミング放送も行われていたが、同形式の配信は2015年8月31日に終了[注 5]。Flash形式の配信はAdobe Flashのサポート打ち切り前に終了している。
配信対象地域
日本全国である。IPアドレスで日本国外と判定された場合は聴取が制限される。国際放送のNHKワールド・ラジオ日本は「らじる★らじる」とは別のストリーミングサービスが行われており、国内外ともに聴取できる。
配信内容
配信される放送局
地上波放送のNHKラジオはAM・FMともほとんどの番組が全国放送で、一部番組のみ各地の放送局によるローカル放送(地域情報番組)となっているが、「らじる★らじる」でリアルタイム配信されるのは全国各地方の拠点局8局(後述)からの放送である。8局以外の地方局のローカル番組については、別途聴き逃し配信されるものがある(詳細は個別の地方局・番組の記事を参照)。
ユーザーの位置判定により聴取可能局が制限されるradiko(基本サービス)と異なり、「らじる★らじる」では47都道府県どこからでも8局すべての配信を選択して聴取できる。サービス開始当初は東京の放送センターからの放送のみを配信していたが、放送法第92条で地上基幹放送事業者は「その基幹放送局を用いて行われる基幹放送に係る放送対象地域において、当該基幹放送があまねく受信できるように努めるものとする。」とされていることから、配信局の多局化が検討され、のちに全国の拠点局8局の配信となった。
放送局を選択することにより、地上波では聴取できない遠方のローカル番組を聴取出来るほか、地域や状況によっては休止番組を補完する役割もある。たとえば、ある地域においてローカル編成(主に高校野球やNHK全国学校音楽コンクールの地方大会、スポーツ中継などの特別編成)により通常放送されている全国向け番組が休止となった場合でも、「らじる★らじる」で他地域の局がその番組を配信していれば聴取可能となる。この方法は放送番組内でアナウンスされることもある。
2026年3月30日より
| 地域選択 | AM (NHK AM) | FM (NHK FM) | 備考 | |
|---|---|---|---|---|
| 札幌 | JOIK 北海道域放送 ※ | JOIK-FM 北海道域放送 ※ | AM・FMともに一部曜日・時間帯で札幌地域向けローカル番組あり。 | |
| 仙台 | JOHK 宮城県域放送 | JOHK-FM 宮城県域放送 | AM・FMともに一部曜日・時間帯で東北地方(青森、岩手、秋田、山形、福島を含む地域)向けローカル番組あり[注 6]。 | |
| 東京 | JOAK 関東広域放送 ※ | JOAK-FM 東京都域放送 | AM・FMともに一部曜日・時間帯で関東・甲信越地方(新潟、長野、山梨を含む地域)向けローカル番組あり[注 7]。 | |
| 名古屋 | JOCK 中京広域放送 ※ | JOCK-FM 愛知県域放送 | AM・FMともに一部曜日・時間帯で東海・北陸地方(富山、石川、福井、静岡を含む地域)向けローカル番組あり。 | |
| 大阪 | JOBK 近畿広域放送 ※ | JOBK-FM 大阪府域放送 | FMにおいても一部曜日・時間帯で近畿圏向けローカル番組あり。 | |
| 広島 | JOFK 広島県域放送 | JOFK-FM 広島県域放送 | AM・FMともに一部曜日・時間帯で中国地方(岡山、鳥取、島根、山口を含む地域)向けローカル番組あり[注 8]。 | |
| 松山 | JOZK 愛媛県域放送 | JOZK-FM 愛媛県域放送 | AM・FMともに一部曜日・時間帯で四国地方(徳島、香川、高知を含む地域)向けローカル番組あり[注 9]。 | |
| 福岡 | JOLK 福岡県域放送 ※ | JOLK-FM 福岡県域放送 ※ | AM・FMともに一部曜日・時間帯で九州(佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島を含む地域)・沖縄地方向けローカル番組あり[注 10]。 | |
2026年3月29日まではラジオ第2放送も配信していた。第2放送は終日全国共通内容の放送でローカル枠がなかったため、「らじる★らじる」ではどの地域を選択しても終日東京第2放送の内容が放送された。なお地上波の第2放送では、コールサインと放送局名の読み上げ時のみ各放送局ごとに内容が異なっていたが、「らじる★らじる」では東京第2放送「JOAB」のコールサインと音声が配信されていた[8]。
配信されない番組
| 類型 | 対象 |
|---|---|
地上波に対する遅延が問題になるもの | |
放送権関係により制限されたもの |
|
法令により制限されたもの | |
その他 |
当該時間帯は独自のフィラー音楽[注 15]と概ね3分おきに一度の「『NHKラジオらじる★らじる』です。ただいま放送中の内容は『らじる★らじる』ではお聞きいただけません」を2回繰返す録音アナウンスが入る。アナウンスは、当初の山田敦子(日本語センター専属アナウンサー)に次いで出山知樹(2022年現在広島放送局アナウンサー)が担当する。2011年9月1日の配信開始1時間前にも同様のフィラー音楽とアナウンスが試験配信された。番組表は「この時間はNHKネットラジオではお聞きいただけません。ラジオ放送のみで放送しています。」と表示される。
放送設備・配信整備のメンテナンスを行う際の対応
放送設備メンテナンス等により不定期[注 16]のそれぞれ1時から5時に休止・減力放送がされることがある。放送休止の地域の放送局は地上波と同様に「らじる★らじる」の配信も休止される。この場合、放送休止・配信休止の地域では他地域の配信を聴取することになる。休止中は無音かテストトーンによる信号音のみとなるが、稀に通常番組の音声が入ることもある。減力放送の場合は通常通り配信される。地上波は減力放送開始前に減力がアナウンスされるが、「らじる★らじる」はアナウンスも省略される。東京のAMに限り、地上波が休止中も裏送り送出で対応して「らじる★らじる」の配信は休止されない。また、地上波は通常放送を行い、配信設備のみメンテナンスのため配信休止する場合もある。この場合、東京局とその他7局のメンテナンスは異なる日に行われ、「らじる★らじる」の配信自体が休止されることはない。
聴き逃し番組の配信サービス
放送された一部の番組や、ライブストリーミング配信8局に入らない地方局の一部ローカル番組については、聴き逃し番組の配信サービスとして、「らじる★らじる」のホームページで番組の音声を公開している。公開期間は番組によって異なり、著作権などから対象番組でも配信休止や編集によって一部内容が削除される場合がある。聴き逃し配信サービスの番組は、AndroidやiOSの「らじる★らじる」アプリでも聴取可能である。
- 2017年5月以後は、定時ニュース・天気予報・交通情報、株式市況、気象通報などの放送枠買い取り番組、一部のスポーツ中継、国会中継、ジャニーズ事務所所属タレント出演番組、再放送番組、大半の音楽番組などを除くほとんどの番組が1週間以内に聞き逃し配信されていた。ジャニーズ事務所所属タレントの出演番組はジャニーズの肖像権管理方針で、radikoのエリアフリーおよびタイムフリーと同じ時期である2018年度から聞き逃し配信が開始された。
- 当初、ワイド番組はその日の当該番組の全編放送終了後から順次配信されていたが、2022年のシステム改修により、ワイド番組はその日の放送が継続されていても1時間単位で、次の正時以後から1週間以内であれば聞き逃しの配信が聞けるようになった(例えば、早朝の『マイあさ!』の場合、5時台はその日の6時から、6時台は7時から…などのように。ただし若干音声データの圧縮作業の関係で若干のずれは生じる)。
大規模災害にともなう臨時配信
大規模災害が発生した場合、被災地域を管轄する放送局から期間限定で臨時配信される場合がある。
- 2016年
- 2017年7月11日 - 九州北部豪雨災害情報提供のため、大分から期間限定で全国配信(大分第1 JOIP:7月11日 - 19日)[11]。
- 2019年
- 2020年7月7日 - 熊本豪雨災害情報提供のため、熊本から期間限定で全国配信(熊本第1 JOGK:7月7日 - 31日)[14]。
- 2024年1月4日 - 能登半島地震災害情報提供のため、金沢から期間限定で全国配信(金沢第1 JOJK:1月4日 - 3月18日、金沢FM JOJK-FM:1月24日 - 3月18日)[15]。
- 2026年7月29日 - 熊本地震災害情報提供のため、熊本から期間限定で全国配信(熊本AM JOGK:7月29日 - )[16]
キャラクター
沿革
- 2010年
- 2011年
- 2月16日 - 放送総局長記者会見で「都市部や日本海沿岸の電波混信対策の一環として、総務省に特例申請した上で全国向けにNHKラジオ各波のネット同時配信を2011年度中に行う」と表明した[21][22][23]。
- 3月9日 - 総務省から認可[24]され、10月頃から2013年度末まで試行し改善効果を検証する予定とされた[25]。
- 3月11日 - 東日本大震災発生直後[26]から3月22日20時まで、災害報道の緊急対応としてAM第1のみインターネットでサイマル配信を実施したが、特別措置としての実施で、速報として伝える情報の減少や、インターネット上の著作権の承諾を受けていない番組の再開を受け終了している。東日本大震災#インターネットも参照。
- 6月2日 - PC向け配信を1か月前倒して9月から開始すると発表された[27]。
- 9月1日 - 11時00分に開始された[28]。ウェブサイトは1時間前倒して10時00分に運用開始。同時にアプリも公開。オープニングとして10時55分 - 11時10分の15分間ラジオ第1で『NHKネットラジオ らじる★らじる スタート』が放送された[29]。
- 10月1日 - ラジオ番組表の表示とスマートフォン向け配信を開始してスマートフォン用アプリも公開した。聴取状況は、2011年9月 - 12月において、同時ストリーム数[注 18]はラジオ3波合計で平均3000、最大で12700で、ユニークIP数[注 19]はラジオ3波合計で平均52000、最大100000であった。月間転送量は同年11月実績は約50TBのうちスマートフォン向けは約25TB[7]であった。
- 2012年
- 12月6日 - 当時の会長・松本正之は定例記者会見で、総務省に対し「協会のラジオ放送が聴取しにくい状況の改善に資するため、その放送番組を放送と同時にインターネットを通じて一般に提供する業務における提供番組の追加」という内容の認可申請を行い、近畿・中京の両広域圏と宮城県について、全国網から切り離し各地域を担当する放送局の地元放送配信に切り替える方針と、それに伴う国への認可申請を行ったことを明らかにした[30]。南海トラフを震源とする巨大地震への備えという意味もあるが、宮城県が含まれたきっかけは東日本大震災を踏まえたもので、東北ブロック全体で普段からラジオ聴取習慣定着に取り組んでいること[注 20]によるとみられている。[要出典]
- 12月7日 - 近畿圏・中京圏・宮城県の番組追加についてパブリックコメントが実施された[31]。認可申請の中で各放送局からの配信についても配信対象地域は従来通り日本国内全域とし、radikoのような日本国内での地域制限はしない[32]としている。そのため、裏送り送出を含む東京局の番組と各地方局の番組の選択が可能となる[注 21]。
- 2013年
- 2014年
- 2015年8月31日 - Windows Media Audio形式による配信を終了[注 5]。
- 2016年
- 2017年
- 5月25日 - ウェブサイトをリニューアルし、第1・第2・FM各放送のウェブサイトと統合したラジオ放送総合ポータルサイトに刷新。同時に聞き逃し配信サービスを拡充し、アプリ版も聞き逃し配信に対応[41][42]。
- 10月2日 - 「NHK・民放連共同ラジオキャンペーン」の一環として、関東広域(1都6県)及び福岡県、宮城県、広島県、愛媛県の5地域で、radiko.jpでの第1・第2・FM各放送の実験的配信を2018年3月30日まで実施[43]。
- 2018年4月12日 - radiko.jpでの第1・第2・FM各放送の実験的配信をこの日の正午から再開。2019年3月31日まで実施するとともに、配信地域を全国に拡大[44]。
- 2019年4月1日 - radikoでの第1とFM各放送の本配信を開始(第2は試験的配信のみで終了)[45]。
- 2022年8月30日 - 5年ぶりにアプリ版の大型アップデートを実施[46]。
- 2024年
- 2026年3月30日 - ラジオ第2の放送終了と3波から2波への再編に伴い、配信内容を第1の後継となるNHK AMとNHK FMの2放送に変更。あわせてアプリ名称を「NHK ONE らじる★らじる」に変更[50]。
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