ノベルティ建築

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バスティーユの象、1813-1846年パリ
パリのシャン・ド・マルス公園にある自由の女神像の頭部(1879年)の設計図
ワシントン州ジラのティーポット・ドーム・サービスステーション
オハイオ州ニューアークにあるロンガバーガー本社

ノベルティ建築(ノベルティけんちく、Novelty architecture) とは、プログラマチック建築(programmatic architecture)や擬態建築(mimetic architecture)とも呼ばれ、広告目的や有名な建物を本物らしく再現する意図なしに模倣するなどの理由で、建築物やその他の構造物に風変わりな形状を与える建築様式の一種である。これらの建物はその大きさや新奇さから、しばしばランドマークとしての役割を果たす。フォリー建築とは異なり、ノベルティ建築は風変わりな形をしていても基本的には利用可能な建築物であるのに対し、フォリーは同様に頻繁に風変わりな形状をしているものの利用不可な純粋に装飾的な建物であることから区別される。

計画されながら完成しなかったパリの「バスティーユの象」のような初期の例も存在するが、1930年代に自動車による観光旅行が増加するにつれて、この様式は一般的にアメリカ合衆国で普及し、後に他のいくつかの国にも波及した[1]ニューヨークの自由の女神像は、彫刻でありモニュメントでもある像で、その後の斬新な建築の多くの例と同様に、内部にアクセスできるようになっており、観光名所となった。

道路の近くに斬新な建築物を建てることは、ダイナーコーヒーショップ、あるいはロードサイド・アトラクションにドライバーを惹きつける方法のひとつとなり、建物は変わった形、特にそこで売られているものの形で建てられた[2]。こうして「擬態」建築がトレンドとなり、多くのロードサイドのカフェやコーヒーショップは巨大なコーヒーポットの形で建てられたり[3]ホットドッグスタンドは巨大なホットドッグの形で建てられていき、フルーツスタンドはオレンジや他のフルーツの形で建てられていった。「テイル・オー・ザ・パップ英語版」はホットドッグの形をしたホットドッグスタンド、「ブラウンダービー英語版」はダービーハットの形をしたレストラン[3]、「バンドランズファーマシー英語版」はすり鉢の形をした薬局、「ビッグ・アップル・レストラン」と「Big Duck」はそれぞれ10.7メートル (35 ft)背の高いリンゴアヒルの形をした鶏肉店(現在はギフトショップ)、という具合である。モントリオールには、1966年に高さ12mのオレンジ色の切り立った球体として建てられ(1945年に建てられた小さな球体に取って代わる)、現在も営業しているレストラン「ギボー・オレンジ・ジュレップ英語版」がある[1]

このような斬新な、もしくはプログラマチック的な(模倣的な)建築は、キャラクター動物人物日用品など、通常建築物とは結びつかないものの形をとることがある。「象のルーシー」[4]やロンガバーガー社の本社社屋がその例である。建築物には、風刺画漫画の要素が含まれていることもあり、巨大な動物果物野菜、あるいは有名な建物のレプリカは、それ自体がアトラクションとして機能することが多いが[1]、単に変わった形をしていたり、珍しい素材で作られていたりするものもある。

こうして、ノベルティ建築の多くの例は、中で販売されている商品の形をとることでドライブ中の客を惹きつけるように造形されている。また、ラスベガスマカオカジノのように、世界中の有名なランドマークをモチーフにしたものもある。

ギャラリー

世界各地の建物

アメリカの建築物

関連項目

脚注

外部リンク

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