室町時代の「主殿」の遺構は残っておらず、文献から様子が知られるのみである。なお、江戸幕府大棟梁・平内家に伝わった秘伝書「匠明」(1608年)には「昔主殿の図」が掲げられている。
時代は下がるが、園城寺にある書院は、「匠明」の平面図と共通する点があり、主殿造の様式を残していると言われる。床、棚、書院を備えており、古風な書院といった印象を受ける。
- 園城寺の勧学院客殿(1600年)、光浄院客殿(1601年)は国宝に指定されている。また、園城寺の日光院にあった書院は東京に移築され護国寺月光殿になっている(重要文化財)。