バレークイーン
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オークス、ヨークシャーオークス、セントレジャーを制した名牝サンプリンセスを母に持つ良血馬だが、競走に出走することなく繁殖牝馬となり、カーリアンの仔を受胎した状態で1992年に日本の社台ファーム早来に輸入された。翌1993年に出産した産駒が1996年の東京優駿(日本ダービー)を優勝したフサイチコンコルドである。その後もトニービン、サンデーサイレンスなどの日本の一流種牡馬と交配され続け、皐月賞馬のアンライバルド、重賞馬のボーンキング、種牡馬のミラクルアドマイヤなどを送り出した。フサイチコンコルドとアンライバルドのGI馬両頭は、一族の象徴的存在と見なされている[2]。また、牝系の観点から見ても、産駒のグレースアドマイヤが皐月賞馬のヴィクトリーや重賞馬のリンカーンを輩出したのをはじめ、複数の重賞優勝馬を送り出している[2]。
田原成貴はバレークイーンの産駒について、見た目が素晴らしい反面精神面に問題を抱えている馬が多く、そのために競走能力を発揮できないままに終わった馬もいたとしている。田原は自ら管理したフサイチミニヨンについて、調教では優駿牝馬を勝てると思うほどの動きを見せながら、他の馬を極端に怖がる性格が災いし2戦していずれも最下位というキャリアで引退を余儀なくされたと述べている[3]。フサイチミニヨンは繁殖牝馬として、重賞馬のアンブロワーズを輩出している。
またアンライバルドの管理調教師である友道康夫が語ったところによると、バレークイーンは元々蹄が弱くあまり歩かない傾向があったことから、母馬にくっついて歩く仔馬の馬体重が重くなりがちであったため、ノーザンファームではわざわざアメリカから装蹄師を呼び削蹄を行わせたところ、バレークイーンが普通に歩くようになったという。その直後に生まれたアンライバルドが皐月賞を制覇したことから、友道は「(それまでの産駒は)運動不足だったのでしょう」と分析している[4]。
繁殖成績
| 馬名 | 誕生年 | 毛色 | 父 | 性 | 厩舎 | 馬主 | 戦績 | 供用 | 出典 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 初仔 | フサイチコンコルド | 1993年 | 鹿毛 | Caerleon | 牡 | 栗東・小林稔 | 関口房朗 | 5戦3勝 東京優駿、菊花賞3着 | 種牡馬 | [5] |
| 2番仔 | グレースアドマイヤ | 1994年 | 鹿毛 | トニービン | 牝 | 近藤英子 | 15戦5勝 サンスポ賞4歳牝馬特別3着 | 繁殖牝馬 | [6] | |
| 3番仔 | ミラクルアドマイヤ | 1995年 | 鹿毛 | 牡 | 栗東・作田誠二 | 近藤利一 | 3戦1勝 | 種牡馬 | [7] | |
| 4番仔 | フサイチミニヨン | 1996年 | 鹿毛 | サンデーサイレンス | 牝 | 栗東・田原成貴 | 関口房朗 →吉田勝己 | 2戦0勝 | 繁殖牝馬 | [8] |
| 5番仔 | ネオクラシック | 1997年 | 鹿毛 | 牝 | 美浦・藤沢和雄 | 吉田勝己 | 14戦2勝 | 繁殖牝馬 | [9] | |
| 6番仔 | ボーンキング | 1998年 | 鹿毛 | 牡 | 栗東・松田国英 | 金子真人 →金子真人ホールディングス(株) | 17戦2勝 京成杯 | 種牡馬 | [10] | |
| 7番仔 | ピタゴラス | 1999年 | 鹿毛 | 牡 | 金子真人 | 1戦0勝 | [11] | |||
| 8番仔 | ボレロ | 2000年 | 栗毛 | 牡 | (有)サンデーレーシング | 1戦0勝 | 種牡馬 | [12] | ||
| 9番仔 | メガトンカフェ | 2002年 | 鹿毛 | 牡 | 美浦・小島太 | 西川光一 | 10戦3勝 | [13] | ||
| 10番仔 | フレンチバレリーナ | 2003年 | 栗毛 | フレンチデピュティ | 牝 | - | (サンデーレーシング) | 不出走 | 繁殖牝馬 | [14] |
| 11番仔 | フレンチバルザック | 2004年 | 鹿毛 | 牡 | 美浦・藤沢和雄 →大井・月岡健二 | (有)サンデーレーシング →吉田俊介 | 中央不出走 地方1戦1勝 | [15] | ||
| 12番仔 | アンダルーサ | 2005年 | 鹿毛 | アグネスタキオン | 牡 | 栗東・友道康夫 | 吉田勝己 | 不出走 | [16] | |
| 13番仔 | アンライバルド | 2006年 | 鹿毛 | ネオユニヴァース | 牡 | 栗東・友道康夫 | (有)サンデーレーシング | 10戦4勝 皐月賞、スプリングステークス | 種牡馬 | [17] |
| 14番仔 | サンリヴァル | 2007年 | 鹿毛 | スペシャルウィーク | 牡 | 美浦・堀宣行 | 7戦1勝 | [18] | ||
| 15番仔 | インステイト | 2009年 | 栗毛 | ダイワメジャー | 牡 | 栗東・友道康夫 | 16戦1勝 | [19] | ||
| 16番仔 | トランプクイーン | 2010年 | 鹿毛 | ネオユニヴァース | 牝 | 美浦・尾関知人 | 5戦0勝 | 繁殖牝馬 | [20] |
- フサイチコンコルド(1993年産)
- アンライバルド(2006年産)
主要なファミリーライン
「f」は「filly(牝馬)」の略、「c」は「colt(牡馬)」の略。太字はGI級競走優勝馬。#は重賞競走優勝馬。
その他の近親
本馬の祖母Sunny Valleyからも牝系が広がっており、その系図を以下に記載する。
- Sunny Valley 1972
- Dancing Shadow 1977
- Maid of Erin 1982
- River Dancer 1983
- Ballerina 1991
- Sun Princess 1980(英セントレジャー、ヨークシャーオークス、英オークス)
- Prince of Dance 1986(デューハーストS)
- バレークイーン 1988 ---バレークイーン系
- Stage Struck 1992
- Ploy 1984
- Poliuto 1991(伊2000ギニー)
- Elevate 1985
- Saddlers' Hall 1988(コロネーションC)
- Dancing Shadow 1977
牝系図の出典:牝系検索α