ブゼンキャンドル

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欧字表記 Buzen Candle[1]
性別 [1]
ブゼンキャンドル
欧字表記 Buzen Candle[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 1996年4月24日[1]
死没 2012年5月8日
モガミ[1]
ブゼンスワン[1]
母の父 アスワン[1]
生国 日本の旗 日本北海道白老町[1]
生産者 上田牧場[1]
馬主 (株)上田牧場[1]
調教師 上田三千夫栗東
松田博資(栗東)
[1]
競走成績
生涯成績 27戦4勝
中央平地:22戦3勝
中央障害:4戦1勝
地方:1戦0勝[1]
獲得賞金 1億5365万8000円[1]
勝ち鞍
GI秋華賞1999年
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ブゼンキャンドル[1]は、日本競走馬繁殖牝馬。主な勝ち鞍に1999年秋華賞

3代母・ムーテイイチ1971年最優秀障害馬で、そのころの上田牧場は平地に障害にと活躍馬を多く送り込んでいた時代であったが、1987年に馬主で牧場オーナーでもあった上田清次郎が亡くなると、上田牧場は自家で完結するオーナーブリーダーから外を意識するマーケットブリーダーに転換を余儀なくされる。しかし、鍛錬を主眼に置いていた上田牧場の馬は見栄えが悪く映って売れなくなり、ついに牧場の繁殖牝馬も半分が放出されるが、残された1頭にムーテイイチの孫娘であるブゼンスワンがいた。牧場縮小後に就任した牧場長は、ブゼンスワンの交配相手について知り合いに相談し、障害競走で良績を残す産駒が多かったモガミが推薦された。牧場長は生まれてくる仔馬は、「中山大障害を勝つ馬」として育成する考えだったという。かくして生まれてきた仔馬は貧相ななりで、同じ年に牧場で生まれた仔馬で唯一売れ残り、上田牧場が自家所有することになった。上田牧場全体でも中央競馬での勝ち星が途絶えた時期でもあり、そのような中で「洒落た名前」として冠名と「キャンドル」を組み合わせた名前が付けられた。[2]

競走馬時代

  • 特記事項なき場合、本節の出典はJBISサーチ[3]

1998年11月14日京都競馬場の新馬戦でデビューし、6着。もっとも、「ゆっくりと体を作る」ことを掲げていた上田牧場の方針の観点では、むしろ早い時期のデビューだった[4]。年内は3着を二度記録するが勝てず、年明け1999年1月6日の未勝利戦で逃げ切り初勝利を挙げる[5]。続く500万条件戦も逃げ切って勝ち[5]、エルフィンステークスに出走も7着。このあと上田三千夫の定年による厩舎解散により松田博資厩舎に移籍[4]。移籍後、報知杯4歳牝馬特別9着、スイートピーS9着、香港ジョッキークラブトロフィー7着とオープンでは勝てず、7月の900万特別やまゆりステークスで3着となると、小倉競馬場での天草特別で3着、西部日刊スポーツ杯でも2着と軽い斤量を武器に4歳同士はおろか古馬に混じっても上位争いに加わり[5]、秋華賞トライアルのローズステークスでもヒシピナクルの3着に入って秋華賞の優先出走権を得る。このころ、牧場長は「ローズステークスのあとに障害入り」という魂胆を持っていたというが、魂胆とは裏腹にこの時点では障害練習は行っていなかった[4]。12番人気で迎えた秋華賞は、逃げたエイシンルーデンストゥザヴィクトリーが追う展開で全体的にハイペースとなり、直線に入るや後方から末脚を伸ばし、同じく後方待機策をとっていた10番人気クロックワークを引き連れる形で先行馬を差し切り優勝[5][6]。単勝5760円、馬連94630円の大波乱となった[7]。この秋華賞と相前後して、牧場のブゼンスワンの挙動が一時落ち着かなくなる一幕もあった[8]。続く4戦はすべて二桁着順に終わり、2000年4月には障害競走に転じるが障害初勝利を挙げるまでに4戦を要し、再び平地に戻るも4戦勝てず、エリザベス女王杯ファレノプシスの11着となったのが最後の競馬となった。

競走成績

以下の内容は、JBISサーチ[3]およびnetkeiba.com[9]に基づく。

競走日競馬場競走名距離
(馬場[注釈 1]



オッズ
(人気)
着順タイム
(上り3F[注釈 2]
着差騎手斤量
[kg]
1着馬(2着馬)馬体重
[kg]
1998.11.14 京都 3歳新馬 芝1200m(良) 13 8 12 5.3(3人) 6着 1:11.5(36.7) 0.9 南井克巳 53 パインアキナ 460
11.29 京都 3歳新馬 ダ1400m(良) 11 3 3 18.3(6人) 3着 1:27.2(38.2) 1.0 小林徹弥 53 ゴールデンベル 464
12.12 阪神 3歳未勝利 芝1200m(良) 11 3 3 5.8(4人) 6着 1:12.7(37.1) 0.8 小林徹弥 53 シルクノワール 460
12.26 阪神 3歳未勝利 ダ1200m(良) 16 8 16 4.4(4人) 3着 1:11.4(38.2) 0.6 小林徹弥 53 オースミリンド 460
1999.1.6 京都 4歳未勝利 ダ1800m(良) 15 5 9 2.8(1人) 1着 1:55.5(38.0) -1.1 橋本美純 53 (クリムゾンクローバ) 460
1.17 京都 4歳500万下 ダ1400m(良) 14 4 7 10.3(5人) 1着 1:24.9(38.1) -0.7 橋本美純 53 (スキャニングパワー) 460
2.14 京都 エルフィンS OP 芝1600m(良) 9 5 5 26.0(5人) 7着 1:38.0(38.6) 1.9 橋本美純 53 ゴッドインチーフ 460
3.14 阪神 報知杯4歳牝馬特別 GII 芝1400m(良) 16 7 13 237.0(14人) 9着 1:24.2(36.5) 1.2 高田潤 54 フサイチエアデール 448
5.9 東京 スイートピーS OP 芝1800m(良) 14 3 4 135.8(10人) 9着 1:49.3(35.1) 0.7 幸英明 54 フレンドリーエース 446
5.23 中京 香港JCT OP ダ1700m(良) 16 6 12 27.3(9人) 7着 1:46.9(38.1) 1.0 幸英明 53 マイシーズン 450
7.4 阪神 やまゆりS 9下 芝2000m(稍) 14 1 1 28.2(10人) 3着 2:03.1(36.9) 0.2 高田潤 51 シーパッション 456
7.25 小倉 天草特別 9下 ダ1700m(良) 14 5 7 16.5(5人) 3着 1:46.3(38.2) 0.7 高田潤 52 マルカバリー 456
8.28 小倉 西部日刊スポーツ杯 9下 芝2000m(良) 9 8 8 17.1(7人) 2着 2:00.9(35.4) 0.1 飯田祐史 53 ジョカトーレ 468
9.26 阪神 ローズS GII 芝2000m(良) 12 5 5 51.9(8人) 3着 2:01.0(35.2) 0.2 飯田祐史 54 ヒシピナクル 462
10.24 京都 秋華賞 GI 芝2000m(良) 18 8 16 57.6(12人) 1着 1:59.3(36.1) -0.0 安田康彦 55 (クロックワーク) 466
11.14 京都 エリザベス女王杯 GI 芝2200m(良) 18 7 15 33.4(8人) 14着 2:14.3(35.2) 0.8 安田康彦 54 メジロドーベル 472
12.19 阪神 阪神牝馬特別 GII 芝1600m(良) 16 4 7 32.3(10人) 11着 1:34.7(35.7) 1.1 安田康彦 53 ハイフレンドコード 478
2000.2.3 大井 TCK女王盃 GIII ダ2000m(良) 16 2 4 - (5人) 10着 2:08.1(38.7) 1.2 安田康彦 54 ヤマノリアル 467
3.11 中山 中山牝馬S GIII 芝1800m(良) 16 3 6 50.2(10人) 10着 1:49.2(35.1) 0.7 安田康彦 55 レッドチリペッパー 464
4.29 京都 障害4歳上未勝利 ダ2910m(良) 12 6 7 2.7(1人) 3着 3:14.8(13.4) 1.6 熊沢重文 57 マキハタコンコルド 464
5.14 京都 障害4歳上未勝利 ダ2910m(不) 10 6 6 1.7(1人) 2着 3:14.9(13.4) 0.1 熊沢重文 57 ハクサンラッキー 470
6.4 中京 障害4歳上未勝利 芝2800m(良) 12 3 3 1.3(1人) 2着 3:03.7(13.1) 0.2 熊沢重文 58 タケノシンボル 466
6.18 阪神 障害4歳上未勝利 ダ3000m(重) 13 4 4 1.4(1人) 1着 3:17.6(13.2) -0.7 熊沢重文 58 (タヤスマグワイア) 468
7.9 阪神 マーメイドS GIII 芝2000m(良) 14 1 1 28.2(9人) 11着 2:00.6(36.1) 1.7 熊沢重文 55 フサイチエアデール 462
8.13 札幌 クイーンS GIII 芝1800m(良) 13 1 1 49.4(8人) 12着 1:49.0(36.8) 2.2 上村洋行 55 トゥザヴィクトリー 468
10.8 京都 京都大賞典 GII 芝2400m(良) 12 5 5 169.9(11人) 11着 2:27.2(34.2) 1.2 飯田祐史 57 テイエムオペラオー 460
11.12 京都 エリザベス女王杯 GI 芝2200m(良) 17 8 17 103.4(15人) 11着 2:14.0(34.0) 1.2 安田康彦 56 ファレノプシス 464

引退後

競走馬引退後はノーザンファーム繁殖牝馬となり、のち那須野牧場に移動した。2012年5月8日に死亡[10]。16歳没。

産駒一覧

生年馬名毛色馬主管理調教師戦績供用出典
初仔2002年マコトキンラン黒鹿毛サンデーサイレンス眞壁明栗東・鮫島一歩
名古屋・角田輝也
10戦2勝(うち地方4戦2勝)(繁殖牝馬)[11]
2番仔2003年フレンチキャンドル鹿毛フレンチデピュティ吉田俊介川崎・田島寿一(不出走)[12]
3番仔2004年(ブゼンキャンドルの2004)ダンスインザダーク(不出走)[13]
4番仔2005年ダノンインスパイアアドマイヤベガ(株)ダノックス美浦加藤征弘17戦1勝[14]
5番仔2006年ディバインフレイムアグネスタキオン(有)キャロットファーム栗東・清水出美10戦2勝[15]
6番仔2009年タガノキャンドル黒鹿毛八木良司栗東・松田博資7戦1勝(繁殖牝馬)[16]
7番仔2011年キネオイーグル鹿毛ハーツクライ吉田千津
→岡林英雄
美浦・高柳瑞樹
→川崎・内田勝義
高知・松木啓助
26戦4勝(うち地方13戦0勝)[17]

血統

その他

  • 予備校講師、タレントの林修は件の秋華賞の馬券を的中させており、このことを「競馬人生の最高傑作」と表現している[20]

脚注

参考文献

外部リンク

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