リゾートやまどり
東日本旅客鉄道が運用していたジョイフルトレイン
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リゾートやまどりは、東日本旅客鉄道(JR東日本)が2011年から2022年まで保有していた鉄道車両(電車)で、ジョイフルトレインと呼ばれる車両の一種である。
| 485系「リゾートやまどり」 | |
|---|---|
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| 基本情報 | |
| 運用者 | 東日本旅客鉄道 |
| 改造所 | 東急車輛製造 |
| 改造年 | 2011年2月・5月 |
| 運用開始 | 2011年8月5日 |
| 運用終了 | 2022年12月11日 |
| 廃車 | 2022年12月28日 |
| 投入先 | 高崎車両センター |
| 主要諸元 | |
| 編成 | 6両編成(4M2T) |
| 軌間 | 1,067 mm(狭軌) |
| 電気方式 |
直流1,500 V 交流20,000 V(50・60 Hz) |
| 最高運転速度 | 120 km/h |
| 編成定員 | 136人 |
| 車両重量 | 42.0 - 45.4 t |
| 車両定員 | 18 - 26人 |
| 全長 |
先頭車 21,500 mm 中間車 20,500 mm |
| 全幅 | 2,940 mm(基準幅) |
| 全高 |
4,070 mm パンタグラフ折りたたみ高さ 3,980 mm |
| 車体 | 耐候性鋼板 |
| 台車 |
ペデスタル方式(ウイングばね)空気ばね台車 DT32E形・TR69H形 |
| 主電動機 | 直流直巻電動機 MT54D形 |
| 主電動機出力 | 120 kW × 4 |
| 制御方式 | 抵抗制御・直並列組合せ・弱め界磁 |
| 制御装置 | CS15F形主制御器 |
| 制動装置 |
発電ブレーキ併用電磁直通ブレーキ 勾配抑速ブレーキ |
| 保安装置 | ATS-P・ATS-SN |
| 備考 | 出典[1] |
本項では2018年まで運行されていた同名の快速列車、および再改造前のお座敷列車「やまなみ」「せせらぎ」についても解説する。
概要
車両
後述する「やまなみ」のMM'ユニットと「せせらぎ」編成を種車に東急車輛製造で改造施工をした6両編成[3][4]。編成番号はYD-01。
車体は「癒しと郷愁」をデザインコンセプトに、車体上部は旧型客車を連想させる「ぶどう色2号」、車体下部を草の芽をイメージした濃萌黄色(こいもえぎいろ)の塗装とした[2]。外観では前照灯を上部に移設した[2]。
車内は初代「成田エクスプレス」用253系グリーン車の廃車発生品を活用したリクライニングシートを採用した上で普通車に格下げされたが、2+1アブレスト、シートピッチは120cm[注 1]とグリーン車並みとなっている。また、2号車にミーティング室「和」が、4号車にキッズスペースが設置されるなど団体列車用の設備も設けられている。
- 車内
- 展望室
- キッズルーム
- ミーティングルーム「和」
- 乗車記念スタンプ
- ロゴマーク
運用
高崎車両センターに所属し首都圏を中心に臨時列車で運用された。快速列車が大半であるが、2011年夏の「リゾート草津」では特急列車として運行された[5]。
2011年8月5日からは臨時快速「リゾートやまどり」としても運用されていたが、同列車は2018年9月2日が最後の運行となった。
毎年夏季を中心に大宮 - 越後湯沢間で運行された快速「谷川岳ループ・谷川岳もぐら」にも充当されていたが、2022年10月30日に特急化されE257系5000番台に置き換えられた。
この置き換えと同日にお座敷列車「華」が運用を終了したことで、485系最後の現役車両となったが、同年12月11日の上尾 - 長野原草津口間における往復臨時運転をもって引退。この「リゾートやまどり」の引退により、1964年のデビューから約58年間に及んだ485系電車の運用がすべて終了した[6]。
2022年12月27日、高崎車両センターから郡山総合車両センターへ廃車回送が行われ、同年12月28日付で廃車され[7]全車両が解体。これをもって、485系電車は形式消滅となった。
快速「リゾートやまどり」
リゾートやまどりは、2011年から2018年まで大宮駅 - 長野原草津口駅間で運行されていた臨時快速列車である。
「のってたのしい列車」のひとつと位置付けられ、一時は武蔵野線経由で八王子まで延長する「はちおうじやまどり」、新習志野まで延長する「しもうさやまどり」も存在した。しかし2015年以降は運行日数が減少し[注 4][8][9]、2018年9月2日の運行を最後に設定されていない。ただしそれ以降も、運行日数が大幅に少ないものの「四万温泉やまどり」(しまおんせんやまどり)として中之条止まりの臨時快速列車が設定されていた。
やまなみ・せせらぎ
| 485系お座敷電車 やまなみ・せせらぎ | |
|---|---|
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| 基本情報 | |
| 運用者 | 東日本旅客鉄道 |
| 製造所 | 構体製作:東急車輛製造 |
| 改造所 |
やまなみ:郡山工場 せせらぎ:大宮工場 |
| 改造年 |
やまなみ:1999年 せせらぎ:2001年 |
| 運用開始 |
やまなみ:1999年6月14日[10] せせらぎ:2001年3月31日[11] |
| 投入先 | 新前橋電車区 |
| 主要諸元 | |
| 編成 | 4両編成 |
| 軌間 | 1,067 mm(狭軌) |
| 電気方式 |
直流1,500 V 交流20,000 V(50 ・60 Hz) |
| 最高運転速度 | 120 km/h |
| 編成定員 |
やまなみ:100人 せせらぎ:116人 |
| 車両重量 | 本文参照 |
| 車両定員 | 本文参照 |
| 全長 |
先頭車 21,500 mm 中間車 20,500 mm |
| 全幅 | 2,940 mm |
| 全高 |
4,070 mm パンタグラフ折りたたみ高さ 3,980 mm |
| 車体 | 耐候性鋼板 |
| 台車 |
軸箱守(ペデスタル)方式空気ばね台車 DT32E形・TR69H形 |
| 主電動機 | 直流直巻電動機 MT54D形 |
| 主電動機出力 | 120 kW × 4 |
| 駆動方式 | 中空軸平行カルダン駆動方式 |
| 歯車比 | 22:77 (1:3.50) |
| 定格速度 | 72.0 km/h (全界磁)・116.0 km/h (40 %界磁) |
| 制御方式 | 抵抗制御・直並列組合せ・弱め界磁 |
| 制御装置 | CS15F形主制御器 |
| 制動装置 |
発電ブレーキ併用電磁直通ブレーキ 勾配抑速ブレーキ |
| 保安装置 | ATS-P・ATS-SN |
やまなみ
老朽化した12系客車改造の和風客車「くつろぎ」の代替として、1999年(平成11年)に東急車輛製造で構体を新製、郡山工場(現・郡山総合車両センター)で485系電車から改造されたジョイフルトレインである[12]。編成番号はTG10。
基本コンセプトは「ハイグレードな日本調空間」で、塗装は「緑豊かな高原の山々」をイメージした緑色に、春の花畑をイメージした赤色のラインをアクセントとした[13][12]。
先頭車がクロ484形とクロ485形、中間車はモロ484形とモロ485形で、各車両の番号は「宴」・「華」・「ニューなのはな」の続番とされた[13][14]。
床下機器や走行装置は種車の485系から流用するほか、冷房装置は車端部屋根上にAU714形集約分散式冷房装置(23.26kW・20,000kcal/h)を各車両とも2基ずつ搭載するが、モロ484形に限りAU714形1台と床置形のNAU183形(15.12kW・13,000kcal/h)を搭載する[13][14]。後述の「せせらぎ」と併結運転が可能であった[14]。
側窓ガラスは大部分が固定窓であるが、非常時の換気を考慮して、中間車の窓ガラスは6か所が内開き式の窓構造である[13][14]。
客室はたたみ敷きの掘りこたつ構造で、座卓と座椅子を備える[13][14]。各車両には通信カラオケを設置している[13][14]。
先頭車の乗務員室直後はソファを設けた展望室としており、仕切り部は大きな窓ガラス構造とした[13][14]。モロ484形にはソファおよびテーブルを設けたミーティングルームを設置する[13][14]。モロ485形にはソファを備えた休憩室と更衣室がある[13][14]。トイレは先頭車の連結面寄りに、共用洋式トイレと男性用小便所、洗面台を設置する[13][14]。
2001年3月31日から営業運転に投入されたが[14]、2010年12月で営業運転を終了し、2011年1月に中間電動車ユニットのみが「リゾートやまどり」への再改造のため東急車輛製造に入場。同年5月に「リゾートやまどり」となって出場した。
残った先頭車2両(クロ485-4・クロ484-6)は引き続き、高崎車両センターに留置されたが、2012年春に開催された「いわてデスティネーションキャンペーン」に際して盛岡支社管内で観光列車を運行する計画が発表され、2011年12月に郡山総合車両センターへ入場。観光列車用として特急「つがる」等で運用されていたモハ485・484-3014と組成した4両編成の「ジパング」に再改造された[15][16]。
← 上野 高崎 → | ||||
| 号車 | 4 | 3 | 2 | 1 |
|---|---|---|---|---|
| 形式 | クロ485-4 (Tsc) |
モロ485-8 (Ms1) |
モロ484-10 (M's1) |
クロ484-6 (T'sc) |
| 車両重量 (t) | 41.4 | 38.8 | 43.0 | 41.4 |
| 車両定員 (人) | 24 | 28 | 24 | 24 |
| 車内設備 | 展望室,トイレ | 更衣室,休憩室 公衆電話 | ミーティング ルーム | 展望室,トイレ |
せせらぎ
老朽化した12系客車改造の和風客車「やすらぎ」の代替として、2001年に東急車輛製造で構体を新製、大宮工場(現・大宮総合車両センター)で485系電車から改造されたジョイフルトレインである[17]。編成番号はTG11。
基本コンセプトは「日本の四季をめぐる空間」で、塗装は「紅葉の映える山々」をイメージした赤系色に、残雪をイメージした白色のラインをアクセントとした[14]。前面は「やまなみ」とほぼ同じであるが、「せせらぎ」では前面窓上部に前照灯を追加したほか、下部のライトケースは電球交換を考慮した形状とした[14]。
前述の「やまなみ」と併結運転が可能であり、号車番号は「やまなみ」の1 - 4号車に続く形で5 - 8号車とされていた。2010年1月いっぱいで営業運転を終了し、同年7月12日から2011年2月10日にかけて「リゾートやまどり」に再改造された。
← 上野 高崎 → | ||||
| 号車 | 8 | 7 | 6 | 5 |
|---|---|---|---|---|
| 形式 | クロ485-5 (Tsc) |
モロ485-9 (Ms1) |
モロ484-11 (M's1) |
クロ484-7 (T'sc) |
| 車両重量 (t) | 43.7 | 40.5 | 43.7 | 43.7 |
| 車両定員 (人) | 28 | 32 | 28 | 28 |
| 車内設備 | 展望室,トイレ | 更衣室,休憩室 公衆電話 | ミーティング ルーム | 展望室,トイレ |