丘を越えて
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元は、古賀政男が「ピクニック」というタイトルで明治大学マンドリン倶楽部のマンドリン合奏曲として作曲したもので[1]、この曲に作詞家の島田芳文が詞をつけた歌が「丘を越えて」である。島田芳文は、群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢の浅間牧場の風景を描いて詞を書き上げた。浅間牧場には「丘を越えて」の歌碑もある[2]。
「ピクニック」は、桜の名所として知られた稲田堤(現:神奈川県川崎市多摩区)の多摩川河川敷と多摩丘陵の自然風景に着想を得て作曲されたもので[3]、2019年5月25日に多摩川サイクリングコースが川崎市と東京都稲城市の間で延伸された際には、稲田堤の二ヶ領用水上河原取水口(多摩区布田)に「ピクニック橋」が開通している[4][5]。
古賀政男が明治大学マンドリン倶楽部の後輩と稲田堤へピクニックに行った際、満開に咲き誇る桜を背に酒を酌み交わし、下宿に戻ると学帽についた一枚の桜の花びらにふと気がついた。これを見て二度と帰らぬ若さと青春がいとおしくなった。そのとき浮かんだメロディーを愛用のマンドリンを取り弾いてみた。面白いようにメロディーが次から次へと浮かんだ。
この曲にちなみ、稲田堤の和菓子店「菓聖はしば」では名産品として「丘を越えて」饅頭が販売されている[6][7][8][9]。なお同店では多摩区の生田緑地内にある川崎市岡本太郎美術館にちなむ土産菓子「TAROの夢もなか」も取り扱っている[10]。JR南武線の稲田堤駅では、2023年8月の新駅舎使用開始に合わせ、発車メロディーが『丘を越えて』に変更された[11]。
また、渋谷区のコミュニティバス「ハチ公バス」の「丘を越えてルート」(上原・富ヶ谷ルート)は、古賀政男が自邸を構えた渋谷区上原の古賀政男音楽博物館を経由することから命名された。