源氏物語において「○○何帖」とまとめて取り扱われるものは、玉鬘十帖には玉鬘を主人公とした玉鬘物語が描かれており、宇治十帖では宇治を舞台とした大姫・中姫物語と浮舟物語とが描かれているなど、何らかのまとまった話が描かれているのが通例であるが、この匂宮三帖では全体としてまとまった話が描かれているわけではなく、
という正編で描かれている主要な一族の光源氏死後の出来事を、一族ごとにそれぞれ相互に独立して描いたものであると考えられ[1]、巻序の上では連続しているとはいえこの「匂宮三帖」は、それ全体としてのまとまりはあまりあるとはいえない。