常陸介 (源氏物語)
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浮舟の母である中将の君の夫であり、浮舟の義理の父親である。物語の中に登場した時点では常陸介であったため、一般には「常陸介」と呼ばれているが、それ以前に陸奥守も歴任。上達部の出身であるが地方暮らしが長く、地方官としてはそれなりに有能であり誠実ではあるものの田舎びた人柄であり風流の理解は付け焼き刃である。
浮舟の母以前にも妻がいて蔵人式部丞やすでに嫁に行った娘たちなど何人かの子をもうけており、浮舟の母は後妻である。浮舟の母を後妻として間もなく陸奥守となったため浮舟や浮舟の母らを伴って陸奥国に下った。浮舟の母との間に後に薫に仕えることとなった小君ら何人かの子をもうける。
浮舟との関係であるが、浮舟が実父である宇治八の宮に認められなかったことを、浮舟の母は哀れに思い、他の子供より気にかけている。一方常陸介は、実際の血筋は高貴ではあるものの実父から認知されていないため、公には宮家の血筋であると主張できない浮舟は厄介者でしかないためよく思っておらず、母(妻)の態度もあって浮舟には冷たい態度を取ることが多い。それでも浮舟が死んだと聞かされたとき[注釈 1]には悲しんでいる。