安峰山
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| 安峰山 | |
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南西側の猪臥山から望む安峰山 手前に山麓の飛騨市古川町の街並み、2025年11月 | |
| 標高 | 1,058[1] m |
| 所在地 | 岐阜県飛騨市、高山市 |
| 位置 | 北緯36度14分59.5秒 東経137度12分45.7秒 / 北緯36.249861度 東経137.212694度座標: 北緯36度14分59.5秒 東経137度12分45.7秒 / 北緯36.249861度 東経137.212694度[1] |
| 山系 | 飛騨高地[2] |
安峰山(あんぼざん[3][4][5]、あんぼうざん[6][7]、あんぼうさん[2][8]、あんぼうやま[6])[注釈 1][3]は、岐阜県飛騨市と高山市[注釈 2][6]にまたがる飛騨高地[2]の標高1,058m[1]の山。
概要
南西山麓にあるうっそうとした社叢に囲まれた気多若宮神社とともに信仰の山であった[2]。気多若宮神社の例祭である古川祭は、国の重要無形民俗文化財に指定されていて、ユネスコの無形文化遺産にも登録されている。古川祭の終わった日には「あとふき」と称し、この山に登って残りのごちそうを食べ、酒を飲みなおしたといい、5月25日に二十五菩薩祭りが行われていた風習もあった[4][5]。飛騨市側の中腹には二十五菩薩(悪鬼神から念仏行者を護る25人の菩薩[8])跡がある[4]。その菩薩像は現在山麓の気多公園に移されている[3][8]。
- 南西山麓にある気多若宮神社の拝殿
- 飛騨市側の中腹にある二十五菩薩跡
小学校の校歌に歌われるほど、市民になじみ深い山である[3]。
みどりの夏は 安峰にきらめきのぼる — 飛騨市立古川小学校の校歌
南西山麓の旧古川町民の心に生きづいている憩いの山[7]。山頂は台形状で、小祠があり[7]、西側の休憩所に展望デッキと東屋があり飛騨市古川町の街が一望できる[4]。2016年(平成28年)10月10日に、安峰山林道管理組合が整備した山頂の北展望台の完成式典が行われた[10]。昔は寺院跡や古井跡が見られたというが、今は見られない[7]。山域にはスギの植林地があり、コナラ、アカマツの林にウリハダカエデ、ホオノキ、ヤマボウシなどが見られ、下部ではツリフネソウなどの花が見られる[4]。夏にはササユリの花も見られる[3]。岐阜県山岳連盟により、続ぎふ百山の一つに選定されている[11]。
- 安峰山頂上の休憩所の東屋と展望デッキ
- 安峰山頂上部の北展望台
安峰山からの朝霧
10月下旬から12月にかけての晴れた日の朝に、山頂の展望デッキから古川国府盆地の朝霧が見られ[3]、近年は朝霧(放射霧の雲海)が見られる山として注目されている[7][8]。午前10時を過ぎると、朝霧が少しずつ晴れ、眼下に古川盆地が現れてくる[8]。2023年(令和5年)5月17日に、日本郵政から盆地にかかる朝霧と山並みが美しいデザインの特殊切手「飛騨古川の雲海」(自然の風景シリーズ第3集)が発売された[12]。
- 東側の安峰山展望台から見下ろす日の出前に北側からの朝霧に覆われ始めた古川町中心部
2025年11月8日5時57分 - 朝霧に覆われた古川町中心部
6時57分 - 霧が解消しその後は快晴となった古川町中心部
10時59分
地理

山頂の北北東1.9kmに神原峠があり、その下部を岐阜県道75号神岡河合線の神原トンネルが貫通している[1]。南西山麓の気多公園からの安峰山への登山道は、昔古川町から神原峠を越えて旧神岡町(現在の飛騨市神岡町)へ行く古道の一部だったと言われている[7]。気多公園からの登山道は整備され、森林浴を楽しみながら山頂まで行くことができる[7]。近年北側にある大江集落から山頂直下まで林道が敷設され、トイレが設置された駐車場から手軽に登れるようになった[7][8]。
周辺の山
岐阜県北部の飛騨高地の北東部に位置する[1]。山頂の北東0.7kmに二等三角点(点名が桐谷、標高1,098.75m)がある小ピークの山は、地元では奥安峰と呼ばれている[7]。周辺の主な山を下表に示す[1]。
| 山容 | 山名 | 標高(m) [1][13][14] |
三角点等級 基準点名[13] |
安峰山からの 方角と距離(km) |
備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 薬師岳 | 2,925.91 | 二等 薬師ヶ岳 |
日本百名山 | ||
| 流葉山 | 1,422.41 | 二等 流葉 |
ぎふ百山 | ||
| 安峰山 | 1,058 | 続ぎふ百山 | |||
| 猪臥山 | 1,518.84 | 二等 池本山 |
ぎふ百山 | ||
| 乗鞍岳 | 3,025.63 | 一等 乗鞍岳 |
日本百名山 ぎふ百山 |
源流の河川
| 安峰山の源流の河川・概略図 | ||
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富山湾へ | |
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神通川本流 | |
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国道41号(国道472号との供用区間)の新鮎之瀬橋 | |
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大江川から源流へ | |
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岐阜県道480号飛騨古川停車場線の宮城橋 | |
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荒城川からその支流の源流へ | |
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国道41号(国道472号との供用区間)の新蛤橋 | |
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宮川本流 | |
以下の源流となる河川は神通川水系宮川の支流で、日本海側の富山湾へ流れる[1]。
- 大江川
- 荒城川の支流
交通アクセス
西山麓に国道41号(国道472号との供用区間)と岐阜県道473号鼠餅古川線が通り、山の北側を岐阜県道75号神岡河合線が横断している[1]。北側にある古川町大江集落からの山頂部までの林道(安峰線)及び岐阜県道75号神岡河合線の神原トンネルの東出口付近(神岡町柏原)から山頂部までの林道(安峰~神原線)が通じていて[1]、冬季は閉鎖される[15]。
