李龍徳
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作風・主題
2020年刊行の『あなたが私を竹槍で突き殺す前に』は、「排外主義者たちの夢は叶った」という一文で物語が始まる[7][8]。初の女性総理大臣が極右的な政策を掲げ[1]、排外主義が加速する近未来の日本を舞台とし[9][10]、野党第一党へと躍進した「新党日本を愛することを問え」は党首・神島眞平の巧みな言動により差別的な主張を大衆へと浸透させていく[8]。文芸評論家の円堂都司昭は、本作について、差別の「竹槍」の標的となる「私」が「あなた」と容易に入れ替わり得ることが浮き彫りになっており、「自分は安全圏にいる」と思っていた読者の意識を突き刺す作品であると評している[11]。また斎藤美奈子は、本作を2025年の参院選後の日本を予見するかのような近未来ディストピアと論じた[12]。