東京メトロ24時間券
東京メトロが発売する企画乗車券
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概要
東京地下鉄(東京メトロ)全線が1日乗り放題となる乗車券で、帝都高速度交通営団(営団地下鉄)時代の1984年(昭和59年)11月1日に発売が開始された[1]。その後、2004年(平成16年)の民営化に際して「東京地下鉄一日乗車券」へと名称が変更された。
利用シーンを広げ、利便性を向上させることを目的に、2016年(平成28年)3月26日からは、使用開始時刻から24時間有効(入場時に24時間以内ならば出場時は24時間経過していても可。また、終電をまたいでも24時間以内であれば継続して使用可能。)な「東京メトロ24時間券」に変更された[2][3]。導入にあたっては、東京メトロと相互直通運転を行う全事業者に影響することもあり、調整や機器改修に時間を要した[3]。
本券を提示すると、提携する100以上の施設や飲食店などで割引などの特典が受けられる「ちかとく」サービスも利用できる。
発売額は特記するものを除いて大人700円、小児350円である[4](2025年3月15日以降[注 1])。
当日券
- 発売箇所
- 東京地下鉄各駅の一部の自動券売機
- 有効期間
- 使用開始時刻から24時間有効(入場・乗車中に有効期間が終了した場合、出場まで有効)。最初に自動券売機に通すと有効時間が印字される。ただし、購入日の終電までに使用開始(入場)をしない場合は無効になる。
前売券
- 発売箇所
- 公式通販サイト「メトロの缶詰」(5枚単位) ※定期券売り場での販売は2025年3月14日で終了。
- 有効期限
- 乗車券裏面に記載された有効期限(通常は購入日から6ヶ月後)まで有効。
- 時期により、特殊な絵柄の乗車券がや本券と同様の効力をもつ企画乗車券が発売される場合がある。ただし、この場合の有効期限は通常版と異なる。
- 利用開始後有効時間
- 上記の有効期限内に使用を開始してから24時間有効。最初に自動改札機に本券を通すと有効時間が裏面に印字される。
東京メトロ学生用24時間券
主に修学旅行等で使用することを想定した乗車券であり、対象者は学生(中学生・高校生・専門学校生)、教職員、及び引率の添乗員である。発売額は350円で、一般の24時間券の半額である。
- 発売箇所
- 特定の旅行代理店[注 2]で教育旅行を取り扱う店舗
- ※旅行開始日の7営業日前までに申し込みが必要。
東京メトロ24時間券(IC)
2017年4月1日より「東京メトロPASMO一日乗車券」として発売開始され、2020年3月14日から東京メトロ24時間券(IC)に変更した。磁気券と異なり、手持ちのPASMOに24時間券の情報を記録するタイプの一日乗車券(券売機でPASMOの購入と同時に一日乗車券を購入することも可能[注 5])。発売当初は「記名PASMO」でのみで利用可能だったが、2018年3月17日より「無記名PASMO」でも発行可能になった。なお、利用できるのは、クレジットカード一体型を除いた、既に定期券情報や他の企画券情報が記録されていないPASMOに限られる。「東京メトロPASMO一日乗車券」で発売されていた時は購入の際に予め利用日[注 6]を指定する必要があったが、「東京メトロ24時間券(IC)」に切り替えられてからは前売の発売は終了した。磁気券では通れないIC専用改札機が利用でき、東京メトロ線以外への乗り越しも予めチャージしたSFを利用すれば精算機を利用しなくても良いというメリットがある。有効期間は磁気券と異なり購入した時刻から24時間有効である[注 7]。
東京メトロ24時間券(QR)
- 発売箇所
- 東京メトロ24時間券発売サイト
- 有効期限
- 購入日から90日間有効。
- 利用開始後有効時間
- 最初に改札を入場した時刻から24時間有効。利用開始をしてから当日の終電までに1回も改札を入場しなかった場合、乗車券が無効になる。
2025年3月22日発売開始。Visa・Mastercard・JCBなどのクレジットカード(国際ブランドが利用できるデビットカード・プリペイドカードでも利用可)のみの決済に限られるが、駅の券売機で購入の必要が無い。利用開始後に発行されるQRコードを改札機に読み取らせて利用する。
この乗車券を利用できるのは東京メトロ各駅に設置されたQRコード対応の自動改札機のみだが、未対応の改札口を利用する際は有人改札またはインターホンで駅係員を呼び出して駅係員の指示に従って改札を通過する必要がある。他社管理の駅[注 8]に設置されているQRコード対応自動改札機は管理している会社で導入している乗車券用に設置されているものであり、この乗車券は利用することが出来ないため駅係員の指示に従って改札を通過する必要がある。
購入は一度に10枚まで可能で、購入後は乗車券を分配して利用することも出来るが、同時に購入した乗車券を1つでも利用した場合は残りの乗車券も含めて払い戻しが出来なくなる。
東京メトロ24時間券(クレジットカードタッチ・発売終了)
- 発売箇所
- 東京メトロ24時間券発売サイト
- 有効期限
- 購入日から90日間有効。ただし、2025年12月1日以降に購入したものについては購入日に関わらず2026年2月28日までに利用開始をする必要がある。
- 利用開始後有効時間
- 購入後専用サイトで利用開始手続きを行った後、対象のクレジットカードで最初に改札を入場した時刻から24時間有効。利用開始をしてから当日の終電までに1回も改札を入場しなかった場合、乗車券の効力が無効になる。
2025年3月22日発売開始。タッチ決済に対応したカード式のクレジットカード(国際ブランドが利用できるデビットカード・プリペイドカードでも利用可)の決済に限られる。Mastercardおよびスマートフォンのタッチ決済では利用することが出来なかった[注 9]。小児用の設定はないが、本人名義のカード式のデビットカードやプリペイドカードがあれば大人用の乗車券を購入して利用することができた。決済で利用したクレジットカードを改札機にタッチして利用する形式をとっていたが、専用サイトで切り替える事で先述のQRタイプの24時間券と同じ方法で利用することも出来た。
この乗車券を利用できるのは東京メトロ各駅に設置されたタッチ決済対応の自動改札機のみだが、2025年9月の時点で未対応の駅が存在したため、未対応の改札口を利用する際は有人改札またはインターホンで駅係員を呼び出して駅係員の指示に従って改札を通過する必要があった。その際に専用のサイトから発行されるQRコードのページを表示しておく必要があった。他社線管理の駅[注 10]に設置されているタッチ決済対応自動改札機は管理している会社での利用のために設置されているものであるため、この乗車券は利用することが出来なかった。
東京メトロでは2026年3月25日からタッチ決済による運賃支払いを導入するにあたり、クレジットカードタッチの24時間券を2026年2月28日利用開始分をもって終了することを発表。発売も同年2月23日をもって終了した[8]。
本券を含む特別企画乗車券など
営団時代より、都営地下鉄(東京都交通局)との共通一日乗車券、都営地下鉄および東京都交通局の他の交通網(都電荒川線、都営バス、日暮里・舎人ライナー)、東日本旅客鉄道(JR東日本)の東京都区内全線を利用できる東京フリーきっぷを発売しているほか、民営化以降は接続する他の鉄道事業者との往復乗車券、あるいは都心にアクセスする交通手段をセットとしたフリーきっぷ[注 11]などを発売している。いずれの各きっぷとも、「ちかとく」サービスの利用対象になっている。
東京メトロパス
本項の乗車券は、東京地下鉄の駅および接続駅では発売していない。また、発売額は発着駅により異なる。有効期間は、東武鉄道のものに限り事前に指定した1日(1か月前から発売)で、それ以外は発売当日限り。往復区間分は、各1回ずつ有効で途中下車不可。接続駅が任意選択となっているもの(東急・西武・京王)は、往路と復路で別の駅を経由することが可能である。つくばエクスプレスでは「発駅・北千住間往復+北千住・秋葉原間フリー」と「東京メトロ線内フリー」の2枚の券片が発券される。
| 名称 (発売事業者) |
発売箇所 | フリー区間との接続駅 | 他フリー区間 | PASMOでの発行[注 12] |
|---|---|---|---|---|
| 小田急東京メトロパス (小田急電鉄) |
小田急小田原線 東北沢駅 - 小田原駅間各駅、多摩線・江ノ島線各駅、小田急トラベル主要営業所 | 代々木上原駅 | 小田原線 代々木上原駅 - 新宿駅間 | 可 |
| 東武東京メトロパス (東武鉄道) |
東武本線[注 13]各駅(浅草駅・とうきょうスカイツリー駅・押上駅・北千住駅・相老駅・赤城駅・新藤原駅および駅員無配置駅を除く[注 14]) | 北千住駅 | 伊勢崎線 浅草駅 - 北千住駅間、曳舟駅 - 押上駅間 | 可 |
| 東上東京メトロパス (東武鉄道) |
東武東上線(東上本線・越生線)各駅(池袋駅・和光市駅・寄居駅を除く[注 15]) | 和光市駅 | 東上本線 和光市駅 - 池袋駅間 | 可 |
| 東急東京メトロパス (東急電鉄) |
東急線各駅(渋谷駅・中目黒駅・目黒駅およびこどもの国線・世田谷線の単独駅を除く) | 渋谷駅・中目黒駅・目黒駅のいずれか(任意選択) | なし | 可[9] |
| 東葉東京メトロパス (東葉高速鉄道) |
東葉高速線 東海神駅 - 東葉勝田台駅間の各駅 | 西船橋駅 | なし | 不可 |
| SR東京メトロパス (埼玉高速鉄道) |
埼玉高速鉄道線 川口元郷駅 - 浦和美園駅間各駅 | 赤羽岩淵駅 | なし | 不可 |
| TX東京メトロパス (首都圏新都市鉄道) |
つくばエクスプレス 青井駅 - つくば駅間各駅 | 北千住駅 | つくばエクスプレス線 秋葉原駅 - 北千住駅間 | 不可 |
| 西武東京メトロパス (西武鉄道) |
池袋駅・小竹向原駅・高田馬場駅・西武新宿駅と多摩川線を除く各駅[注 16] | 池袋駅・小竹向原駅・高田馬場駅・西武新宿駅のいずれか(任意選択) | なし | 可 |
| 京王東京メトロパス (京王電鉄) |
新宿駅・渋谷駅を除く各駅 | 新宿駅・渋谷駅のいずれか(任意選択) | なし | 可[注 17][10] |
バスチケット+一日乗車券
都心までのバスのチケットと、一日乗車券がセットになったもの。なお、東京地下鉄の一日乗車券に相当する部分は、いずれも発売日から6か月間のうち1日有効。このうち御殿場ハイウェイ&サブウェイパスについては、2014年3月末まで発売されていた「御殿場ハイウェイ&メトロパス」の有効区間を東京メトロと東京都交通局(都営地下鉄)のサービス一体化の取り組みに関する一環として、2014年4月1日利用分から都営地下鉄全線も含めたスケールアップ化した乗車券である。御殿場ハイウェイ&サブウェイパスは、東京地下鉄では発売していない。
| 名称 | 発売箇所 | 価格(小児半額) | バスチケットの有効期間 | バスチケットの有効区間 |
|---|---|---|---|---|
| リムジン&メトロパス1日券 | 成田空港(成田路線のみ)、羽田空港(羽田路線のみ)、東京シティエアターミナル、新宿駅の各リムジンバス発券カウンター 東京地下鉄直営の定期券売り場 |
成田路線:3,000円 - 3,100円 羽田路線:1,300円 - 1,600円 (行き先により異なる) |
発売日から6か月間のうち1乗車 | 成田空港、または羽田空港から都区内エリアの東京空港交通のリムジンバス路線(片道) |
| リムジン&メトロパス2日券 | 成田空港のリムジンバス発券カウンター | 6,000円(小児の設定はなし) | 発売日から6か月間のうち2乗車 | 成田空港から都区内エリアの東京空港交通のリムジンバス路線(片道2回) |
商業施設クーポンとのセット券
三井不動産グループの商業施設(コレド日本橋・RAYARD MIYASHITA PARK他)のクーポンとのセット「ものみゆさんくーぽん」[11]、三菱地所グループの商業施設等(丸ビル・サンシャイン水族館他)のクーポンとのセット「東京まちめぐりクーポン」[12]が期間限定販売されている(各800円)。
