万葉集に「倉椅(倉梯)の山」が登場するが、この山は現在の桜井市倉橋付近の山か、または倉橋付近から見える音羽山・多武峰(御破裂山)など竜門山地の山々とする説もある。
- 倉椅の山を高みか夜隠に出で来る月の光乏ともしき(巻3-290)- 小田事主が勢の山の歌一首
- 梯立の倉梯山に立てる白雲見まく欲り吾がするなへに立てる白雲(巻7-1282)- 作者不詳
また同じく万葉集に登場する「倉梯川」は竜門山地を源流とする寺川(大和川水系)の古称である。
- 梯立の倉梯川の石の橋はも男盛に吾が渡せりし石の橋はも(巻7-1283)- 作者不詳
- 梯立の倉梯川の川の静菅吾が刈りて笠にも編まず川の静菅(巻7-1284)- 作者不詳
なお、桜井市倉橋には崇峻天皇陵があり、また天武天皇7年(678年)には倉梯川の川上に斎宮を建てたと日本書紀巻二十九にある。