阪急1300系電車 (初代)
From Wikipedia, the free encyclopedia
1957年から1961年にかけて16両がナニワ工機で製造された。神宝線の1200系の後を追う形で1300系となり[2]、形式の100番台の数字で「0」は神戸線、「1」は宝塚線、「3」は京都線とする体系が確立した[1]。
制御電動車(Mc)の1300形1301 - 1308と付随車(T)の1350形1351 - 1358の2形式で構成される。車番は京都線車両の慣例から1より始まる。2両単位で機器を集約分散搭載する1C8M制御方式を阪急で初採用しており、奇数車が制御器とパンタグラフを搭載するMc、偶数車が電動発電機と空気圧縮機を搭載するM'cとなっている。
また、1350形は増結時に順次挿入されたため、当初は編成単位での車番が不統一になっており、このため1357以外については後年に改番の上で整理されている。
車体
主要機器
電装品は新京阪以来の京都線の伝統に従い、東洋電機製造の製品が採用されている。
主電動機はTDK-811-A(100kW)、駆動システムは中空軸平行カルダンが採用された。歯数比は1305以降、2M2Tでの牽引力を確保するため、4.59から6.31(82:13)と高く変更されている[3]。制御器はMM'ユニット方式による1C8M制御が阪急で最初に採用され、電動カム軸式多段制御器の東洋電機製造ES-563A・B(ES-536Bの採用は1305以降)が奇数車に搭載された。
台車は1957年製造車は住友FS-311であった。1959年の増備車は1305-1353-1306と1352が住友金属FS-325を装着したほか、1307-1354-1308が汽車製造製軸箱梁式空気ばね台車(エコノミカルトラック)のKS-62A・62を試用した[3]。
製造
編成は当初、1301Fがクロスシートの3両編成、1303Fがロングシートの2両編成とされた。
← 大阪 京都 →
|
竣工 | ||
|---|---|---|---|
| Mc | T | M'c | |
| 1301 | 1351 | 1302 | 1957年12月[1] |
| Mc | M'c | ||
| 1303 | 1304 | 1957年11月[1] | |
1959年には付随車の1350形が増備され、1303Fの2連に組み込み、1303-1352-1304の3両編成となった。
← 大阪
|
竣工 |
|---|---|
| T | |
| 1352 | 1959年1月[3] |
1305F・1307Fはいずれも当初より3両編成として竣工している。1307Fは京都線初の3扉車である[3]。
← 大阪 京都 →
|
竣工 | ||
|---|---|---|---|
| Mc | T | M'c | |
| 1305 | 1353 | 1306 | 1959年11月[3] |
| 1307 | 1354 | 1308 | 1959年12月[3] |
1960・1961年には、1350形をもう1両ずつ組み込み4両編成となった[5]。1357は3扉車で、1301Fに組み込みの1358を含めロングシートである[5]。
← 大阪
|
竣工 |
|---|---|
| T | |
| 1355 | 1960年12月[5] |
| 1356 | |
| 1357 | 1961年10月[5] |
| 1358 |
編成表
基本編成
← 大阪 京都 →
| |||
|---|---|---|---|
| Mc | T | T | M'c |
| 1301 | 1351 | 1352 | 1302 |
| 1303 | 1353 | 1354 | 1304 |
| 1305 | 1355 | 1356 | 1306 |
| 1307 | 1357 | 1358 | 1308 |
1981年
← 大阪 京都 →
| ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| Mc | T | T | M'c | Mc | T | M'c |
| 1303 | 1354 | 1353 | 1304 | 1301 | 1352 | 1302 |
| 1307 | 1358 | 1357 | 1308 | 1305 | 1356 | 1306 |
変遷
改番
各編成ともMc-T-T-M'cの4両編成となったが、1350形の番号を編成内で揃えるため、以下の通り改番が実施された[5]。
- 1358→1351
- 1351→1352
- 1355→1353
- 1352→1354
- 1356→1355
- 1353→1356
- 1354→1358
冷房化改造

千里線の冷房化促進のため、1975年に1000系列で初の冷房化改造が実施された[6]。
冷房装置は、冷凍能力10,500kcal/hの東芝RPU-3003を各車に3基搭載する集約分散方式である[6]。冷房制御機器は、奇数電動車に搭載スペースが無く、隣接する付随車に設置された[6]。1351・1355の2両が宝塚線に転出していたため、4両ユニットは付随車の奇偶を入れ替え、偶数車に設置している[6]。改造は翌1976年までに実施された。