阪急1300系電車 (2代)
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| 阪急1300系電車 (2代) | |
|---|---|
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| |
| 基本情報 | |
| 運用者 | 阪急電鉄 |
| 製造所 | 日立製作所笠戸事業所 |
| 製造年 | 2014年 - 2022年 |
| 製造数 | 16編成128両(2025年4月1日現在)[1][2][3] |
| 運用開始 | 2014年3月30日[2][4] |
| 投入先 |
京都本線・千里線 Osaka Metro堺筋線 |
| 主要諸元 | |
| 編成 | 8両編成(4Ⅿ4T) |
| 軌間 | 1,435 mm(標準軌) |
| 電気方式 | 直流1,500 V(架空電車線方式) |
| 最高運転速度 | 115 km/h |
| 設計最高速度 | 130 km/h |
| 起動加速度 | 2.6 km/h/s[5] |
| 減速度(常用) | 3.7 km/h/s[5] |
| 減速度(非常) | 4.2 km/h/s[5] |
| 編成定員 | 1,044(座席388・立席656) |
| 車両定員 |
先頭車:123(座席44・立席79)[5] 中間車:133(座席50・立席83)[5] |
| 自重 |
Tc車:30.0 t[5] M車:35.3 t[5] M'車:33.6 t[5] T車:27.2 t[5] |
| 全長 | 18,900 mm[6][7] |
| 全幅 | 2,825 mm[6][7] |
| 全高 | 4,095 mm[6][7] |
| 車体 | アルミニウム合金(A-train)[7] |
| 台車 |
M車:FS-579M T車:FS-579T[7] |
| 主電動機 |
全閉内扇式かご形三相誘導電動機[5] (形式:TDK6128-A) |
| 主電動機出力 | 190 kW×4 (1時間定格)[5][7] |
| 駆動方式 | 平行カルダン駆動方式[5] |
| 歯車比 | 5.33[5] |
| 編成出力 | 3,040 kW |
| 制御方式 | IGBT素子VVVFインバータ制御[5] |
| 制御装置 | 東洋電機製造製 RG6021-A-M(インターネットアーカイブ) |
| 保安装置 | ATS・WS-ATC |
阪急1300系電車(はんきゅう1300けいでんしゃ)は、阪急電鉄(阪急)が2014年(平成26年)に導入を開始した京都線用の通勤形電車。神宝線用の1000系と同一の思想を持つ京都線用車両として登場した。一部の鉄道グッズでは、初代1300系との区別で「新1300系」と呼称する場合もある[8]。
2013年(平成25年)6月6日、神宝線用の1000系と共に京都線用の1300系の導入を発表した[9]。1000系の京都線仕様に位置づけられており、9000系・9300系のコンセプトを継承しつつも最新技術の採用により低騒音化・省電力化による環境性能の向上が図られている[10]。
編成は1000系と同様の8両固定編成で、京都本線のほか、千里線・Osaka Metro堺筋線への乗り入れも可能としている[10]。導入当時、9300系は特急運用が主体のクロスシート車で、千里線での営業運転を行わず堺筋線にも乗り入れないため[注 1]、京都線でのロングシート車両および千里線・堺筋線に乗り入れる車両としては1995年(平成7年)の8300系8315F以来、19年ぶりの導入となった。
構造
車体
外観・内装を1000系と共通のものとするが、1000系よりも全長が短く、車体幅が広い。寸法は9300系と同じく全長が18,900 mm、車体幅が2,780 mm、車体高を4,095 mmとして、将来の神宝線の車両限界拡張にも対応している[6][10]。車体長は1000系より短いものの、座席や側窓の寸法は1000系と同一のため、車端部のみ側窓の間柱と座席の中間仕切りの位置が少しずれている[注 2]。吊り革と荷物棚も共通。高さは座席部1590mm、ドア付近、通路部は1830mm。
車内案内表示器は、1000系と同様の東芝製32インチハーフサイズのフルハイビジョン対応の大型液晶ディスプレイを採用、側扉上に1両あたり3か所を千鳥配置としている[11][12]。
- 車内
(2020年11月10日) - 車内案内表示器
(2022年8月28日) - 方向幕
(2022年4月1日)
主要機器
主制御器は、主回路素子にIGBTを用いたスナバレス2レベル方式のセンサレスベクトル制御VVVFインバータ制御装置を採用した[7][13][14]。1300系はパワーユニットを1C4M×2群とし、2群8個モータ制御で、制御容量は9300系の約2倍ながら装置を9300系のそれと同等のサイズに納めた[15]。
主電動機は定格出力190 kW、定格回転数1,955 rpmで、全閉内扇式かご形誘導電動機を全国で初めて本格採用した[7][13][14]。省保守・低騒音・高効率化を目指し全閉内扇構造を採用し、完全な密閉構造とした。密閉構造によりファンの風切音が外に漏れず低騒音化を実現し、外部からの塵埃の侵入も防げることから長期間非分解を可能とした。軸受の潤滑には一般的なグリース潤滑ではなく油潤滑方式を採用し、分解せずに油交換できることで保守の大幅な軽減を図っている[7][15]。1000系で採用のPMSMと違い、放熱のためのフィンが多数設けられている[15]。
補助電源装置は高効率3レベルIGBTインバータ装置を採用、容量を160 kVA、出力は交流440 Vとしている[7][13][14]。待機二重系として冗長性を確保している[7][13][14]。
車輌情報を表示するモニタ装置、コンテンツサーバ、FOMA車載器ほか車両情報システムも1000系と同様である[11][16]。
形式
1000系と同様、車種は制御車(Tc)、パンタグラフ付き電動車(M)、電動車(M')、付随車(T)の4車種で構成される。各車種の2形式とも、ほぼ同一仕様となっている[10]。1000系同様、本形式から頭に車種記号を付加する方式(新形式呼称)が適用された。
- Tc1300形(Tc、1300番台・1400番台)
- M1800形(M、1800番台・1850番台)
- パンタグラフ付き電動車。床下にVVVFインバータ2組と蓄電池、屋根上にシングルアーム式パンタグラフ2基を搭載。
- M1900形(M'、1900番台・1950番台)
- 電動車。補助電源装置として静止形インバータを搭載。
- T1350形(T、1350番台・1450番台)
- 付随車。特別な機器は搭載していない。
なお、鉄道趣味誌では、従来からの形式呼称に準拠した「1300形・1400形(Tc)」「1800形・1850形(M)」「1900形・1950形(M')」「1350形・1450形(T)」と表記される場合もある。
運用
ラッピング列車
- リラックマ号
- 2015年(平成27年)7月18日から8月31日まで、1300Fに「夏の阪急電車 リラックマ号」が運行され、リラックマのキャラクターを装飾された[18]。
- 2016年(平成28年)春には第2弾として、1300Fに「さくらの阪急電車 リラックマ号」が3月10日から4月17日まで運行された[19][20]。
- スヌーピー&フレンズ号
- 2016年(平成28年)10月1日から、1301Fに『ピーナッツ』のキャラクターを装飾した「スヌーピー&フレンズ号」の運転を開始した[21][22]。当初は2017年(平成29年)1月9日までの予定だったが、好評のため同年3月31日まで延長となった[23]。
- 2018年(平成30年)は第2弾として3月24日から8月31日まで、1306Fを使用して運行された[24][25][26]。
- 古都
- 2018年(平成30年)3月17日から、沿線の観光スポットをPRする列車として1301Fが「古都(こと)」となり[注 3]、絵本作家である永田萠のイラストがラッピングされていた[27][28][29]。
- 2018年(平成30年)11月17日から2019年(令和元年)10月31日までは新デザインで運行されていた。ラッピングは2代目古都から片側のみ更新された(これは阪急初の試みとなっている)ため、施工編成は1301Fのままであった(ラッピングの愛称と作家はそのまま)。当初は2019年(平成31年)3月31日までの予定だったが、デザイン変更と同時に延長された[30][31]。
- SDGsトレイン 未来のゆめ・まち号
- 2019年(令和元年)5月27日より、「阪急阪神 未来のゆめ・まちプロジェクト(ゆめ・まちプロジェクト)」10周年を記念して、1307Fに「SDGsトレイン 未来のゆめ・まち号」の運転を開始した。2020年(令和2年)5月末まで運行される予定であったが[32][33]、大阪・関西万博が開かれる2025年(令和7年)まで運行期間が延長になった[34][35]。
- 2020年(令和2年)9月8日から2021年(令和3年)9月上旬までは「SDGsトレイン 2020」として、東急グループと共通デザインのヘッドマークを装備して運転された[36]。
- 2022年(令和4年)4月5日からラッピングデザインを変更し[37]、編成は1308Fに変更された[38]。2024年(令和6年)4月24日からは再びラッピングデザインを変更し、編成は1305Fに変更された[39][40]。
- えほんトレイン・ジャッキー号
- 2019年(令和元年)7月7日から2020年(令和2年)3月31日まで、1305Fに人気絵本シリーズ『くまのがっこう』のキャラクターをラッピングした、「えほんトレイン・ジャッキー号」が運転されていた。ドア窓は内側に施工された[41][42][43]。2019年(令和元年)11月1日には、ヘッドマークのデザインと車内のドア横ポスターのデザインが一新された[44][45]。
- すみっコぐらし号
- 2020年(令和2年)9月1日から2021年(令和3年)3月31日まで、1306Fに『すみっコぐらし』のキャラクターをラッピングした、「すみっコぐらし号」が運転されていた[46][47][48]。
- コウペンちゃん号
- 2021年(令和3年)7月14日から2022年(令和4年)1月31日まで、1306Fに『コウペンちゃん』のキャラクターをラッピングした「コウペンちゃん号」が運転されていた[49]。阪急で初めての取り組みとして、前面と側面のLED行先表示にコウペンちゃんのイラストを表示していたほか、乗務員室にコウペンちゃんのぬいぐるみを添乗させていた[50][51]。
- ミッフィー号
- 2022年(令和4年)8月3日から2023年(令和5年)3月30日まで、1307Fに『ミッフィー』のキャラクターをラッピングした「ミッフィー号」が運転されていた[52][53][54]。
- うさぎ号
- 2023年(令和5年)8月4日から2024年(令和6年)3月28日まで、1301Fに『ちいかわ』のキャラクターをラッピングした「うさぎ号」が運転されていた[55][56][57][58]。「コウペンちゃん号」と同様、乗務員室にうさぎのぬいぐるみを添乗させていた。
- 大阪・関西万博ラッピングトレイン
- 2023年(令和5年)11月30日から、1313Fに「大阪・関西万博」のラッピングトレインが運転されている[59][60][61][62]。
- トムとジェリー号
- 2024年(令和6年)8月23日から2025年(令和7年)3月27日まで、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー グローバル・コンシューマープロダクツとのパートナーシップのもと、「トムとジェリー×阪急電車」コラボレーション企画の一環として、1311Fに『トムとジェリー』のキャラクターをラッピングした「トムとジェリー号」が運転されていた[63][64][65][66]。乗務員室にぬいぐるみを添乗させていた。
- カーボンニュートラル運行ラッピング
- 2025年(令和7年)4月1日から2027年(令和9年)3月31日(予定)まで、1304F「カーボンニュートラル運行」のラッピングトレインが運転されている[67][68][69]。
- カービィ号
- 2025年(令和7年)8月22日から2026年(令和8年)3月17日まで、1312Fに人気ゲーム『星のカービィ』シリーズのキャラクターをラッピングした「カービィ号」が運転されている[70][71][72]。乗務員室にぬいぐるみを添乗させている。
- ゆめ・まちアクション号
- 2026年(令和8年)4月18日から2028年(令和10年)3月31日までの予定で、1307Fに新たなSDGsラッピングを施した「ゆめ・まちアクション号」が運転されている[73]。
- 1300F「リラックマ号」
(2015年7月 桂駅) - 1301F「スヌーピー&フレンズ号(初代)」
(2017年2月 大阪梅田駅) - 1306F「スヌーピー&フレンズ号(2代目)」
(2018年7月 南茨木駅 - 茨木市駅間) - 1301F「古都(2代目)」
(2018年7月 南茨木駅 - 茨木市駅間) - 1301F「古都(3代目)」
(2019年2月23日 上新庄駅) - 1307F「SDGsトレイン 未来のゆめ・まち号」
(2019年7月11日 大山崎駅) - 1305F「えほんトレイン ジャッキー号」
(2019年8月7日 大阪梅田駅) - 1306F「すみっコぐらし号」
(2020年10月22日 淡路駅) - 1308F「SDGsトレイン 未来のゆめ・まち号(2代目)」
(2022年5月31日 南茨木駅) - 1306F「コウペンちゃん号」
(2021年7月14日 下新庄駅) - 1307F「ミッフィー号」
(2022年8月13日 茨木市駅) - 1301F「うさぎ号」
(2024年1月3日 淡路駅) - 1313F「大阪・関西万博ラッピングトレイン」
(2024年1月4日 大阪梅田駅) - 1305F「SDGsトレイン 未来のゆめ・まち号(3代目)」
(2024年8月15日 十三駅) - 1311F「トムとジェリー号」
(2024年9月23日 桂駅) - 1304F「カーボンニュートラル運行ラッピングトレイン」
(2025年8月9日 大阪梅田駅) - 1312F「カービィ号」
(2025年9月21日 南方駅)
編成表
2025年(令和7年)4月1日現在、8両編成×16本(128両、1300編成 - 1315編成)が在籍している[1][2][3]。京都線の中で最も車両数が多い[1][2][3]。
- 凡例
- <・>:集電装置(シングルアーム)
← 大阪梅田・天下茶屋 京都河原町・北千里 → | |||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1300 (Tc) |
< > 1800 (M) |
1900 (M') |
1350 (T) |
1450 (T) |
< > 1850 (M) |
1950 (M') |
1400 (Tc) |
竣工 | 備考 |
| 1300 | 1800 | 1900 | 1350 | 1450 | 1850 | 1950 | 1400 | 2014/03/28 | 2014/03/30 営業運転開始[2][4] |
| 1301 | 1801 | 1901 | 1351 | 1451 | 1851 | 1951 | 1401 | 2014/04/28 | |
| 1302 | 1802 | 1902 | 1352 | 1452 | 1852 | 1952 | 1402 | 2014/10/17 | 2014/10/20 営業運転開始[74] |
| 1303 | 1803 | 1903 | 1353 | 1453 | 1853 | 1953 | 1403 | 2015/03/04 | |
| 1304 | 1804 | 1904 | 1354 | 1454 | 1854 | 1954 | 1404 | 2016/04/04 | カーボンニュートラルトレイン[69] |
| 1305 | 1805 | 1905 | 1355 | 1455 | 1855 | 1955 | 1405 | 2016/12/09 | SDGsトレイン[39] |
| 1306 | 1806 | 1906 | 1356 | 1456 | 1856 | 1956 | 1406 | 2017/02/08 | |
| 1307 | 1807 | 1907 | 1357 | 1457 | 1857 | 1957 | 1407 | 2018/08/29 | |
| 1308 | 1808 | 1908 | 1358 | 1458 | 1858 | 1958 | 1408 | 2019/08/17 | |
| 1309 | 1809 | 1909 | 1359 | 1459 | 1859 | 1959 | 1409 | 2019/09/25 | 2019/09/26 営業運転開始[75] |
| 1310 | 1810 | 1910 | 1360 | 1460 | 1860 | 1960 | 1410 | 2020/08/11 | |
| 1311 | 1811 | 1911 | 1361 | 1461 | 1861 | 1961 | 1411 | 2020/08/21 | |
| 1312 | 1812 | 1912 | 1362 | 1462 | 1862 | 1962 | 1412 | 2020/09/29 | カービィ号[71] |
| 1313 | 1813 | 1913 | 1363 | 1463 | 1863 | 1963 | 1413 | 2021/07/30 | 大阪・関西万博ラッピング[2][61][62] |
| 1314 | 1814 | 1914 | 1364 | 1464 | 1864 | 1964 | 1414 | 2022/05/24 | |
| 1315 | 1815 | 1915 | 1365 | 1465 | 1865 | 1965 | 1415 | 2022/07/26 | |