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阪急9300系電車

阪急電鉄の特急形電車(2003-) From Wikipedia, the free encyclopedia

阪急9300系電車(はんきゅう9300けいでんしゃ)は、阪急電鉄(阪急)が2003年(平成15年)より導入した特急形電車である[9][注 3]。

概要 基本情報, 運用者 ...
阪急9300系電車
阪急9300系9302F(リニューアル前)
(2023年4月16日 大阪梅田駅)
基本情報
運用者 阪急電鉄
製造所 日立製作所笠戸事業所
アルナ車両[注 1]
製造年 2003年 - 2010年
製造数 88両[1]
改造所 アルナ車両[注 2]
改造年 2024年 - [注 2]
運用開始 2003年10月14日[3]
投入先 阪急電鉄
京都本線・千里線
Osaka Metro
堺筋線
主要諸元
編成 8両
クロスシート車:3M5T
ロングシート車:4M4T[2]
軌間 1,435 mm(標準軌)
電気方式 直流1,500 V(架空電車線方式)
最高運転速度 115 km/h[1][4]
設計最高速度 130 km/h[5]
起動加速度 地上:2.6 km/h/s(70 km/hまで)
地下:2.8 km/h/s[2]
減速度(常用) 3.7 km/h/s[5]
減速度(非常) 4.2 km/h/s[5]
編成定員 1,020(座席368)人
自重 Mc1:35.7 t[5]
Mc2:34.1 t[5]
M1:33.7 t[5]
T1:28.4 t[5]
T2:24.5 t[5]
車両定員 先頭車:120(座席43)人[5]
中間車:130(座席47)人[3][5]
全長 18,900 mm[3][6][7][1][4]
車体長 先頭車:18,380 mm[5][7]
中間車:18,300 mm[5][6]
全幅 先頭車:2,800 mm[3][5][1]
中間車:2,788 mm[5]
車体幅 2,780 mm[5][6][7][4]
全高 3,985 mm[5]
パンタ折畳み高 4,095 mm[3][5][1]
屋根高さ 3,675 mm[6][7]
床面高さ 1,150 mm[6][7]
台車中心間距離 12,700 mm[6][7]
車体 アルミニウム合金(A-train)[3][5][1]
台車 モノリンク式ダイレクトマウント空気ばね台車
動力:FS-565[5][1][4][8]
付随:FS-065[3][5][1][8]
主電動機 かご形三相交流誘導電動機[5][1]
東洋電機製造製TDK6126-A
主電動機出力 200 kW[5][1][4]
駆動方式 登場時:TD平行カルダン駆動方式[5]
改造後:WNドライブ
歯車比 5.25[5]
編成出力 2,400 kW
制御方式 IGBT素子VVVFインバータ制御[5][1][4]
(ベクトル制御・純電気ブレーキ対応、1C2M)
制御装置 クロスシート車:東洋電機製造製RG684-A-M
制動装置 全電気指令式電磁直通空気ブレーキ(HRDA-1)[3][5][1][4]
(電力回生優先ブレーキ付き)
保安装置 AF軌道回路方式ATS(パターン式)
WS-ATC
デッドマン装置
備考 特記なしは登場時の諸元
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本項では解説の便宜上、大阪梅田方先頭車+F(Formation=編成の略)を編成名として記述する(例:9303以下8両編成=9303F)。

概要

1975年(昭和50年)に登場した6300系以来の京都線特急車として、2003年(平成15年)10月14日の鉄道の日より営業運転を開始した[5]。京都線用としては1995年(平成7年)の8300系8315F、阪急全体では8000系8042F以来の新造車である[5]。

「すべてのお客様に快適な移動空間」をコンセプトに、「快適な車内空間の提供、優れたサービス機器の導入、高齢者や移動制約者に対するバリアフリー」の3項目を重点に仕様が決定された[5][11]。阪急の伝統を継承しつつ、新たな乗客のニーズや新技術を取り入れた次世代の標準車両として製造されている[11]。

1948年(昭和23年)の550形以来、50年間にわたり阪急の車両を製造してきたアルナ工機が撤退したため、9300系はアルナ工機に代わり日立製作所笠戸事業所で建造された[11][1][注 4]。第9編成の9308Fは構体のみ日立で製造し、アルナ車両で艤装を行っている[13]。

2009年(平成21年)度には、安全報告書において40両を増備し、京都本線で運用されている6300系を全て置き換える計画が示され[14][注 5]、2010年(平成22年)までに8両編成×11本が製造され[15]、この計画通り全編成が9300系に置き換えられた。

2024年(令和6年)7月21日より[16]、全11編成のうち6編成[17](9303F - 9308F[18][19][20][21][22][4])に、暫定措置として大阪梅田側から4両目(仮4号車)に座席指定車「PRiVACE(プライベース)」が連結された[23]。PRiVACEは、後継の特急車である2300系(2代)として建造され、9300系との混結対応の調整を施した上で組み込まれる[24][注 6]。9300系へのPRiVACE連結は、2300系の編成数が充足するまでの暫定措置と報じられている[17][1][4]。

開発の経緯

6300系を置き換える特急車の計画は、阪神・淡路大震災の復旧などによる投資の抑制から、たびたび延期となっていた[25]。阪神・淡路大震災から約2年後(1997年ごろ)の構想段階では、6300系と同様の2扉車ながらクロスシートのみとせず、編成中の2両ほどは車両中央部にセミコンパートメントを2 - 4区画配置(残りはロングシート)したセミクロスシート車とする案もあった[26]。

しかし、阪神・淡路大震災の発生や、京阪間ノンストップ特急世代の退職による生産年齢人口の減少、名神高速道路の改良などの情勢の変化から、輸送体系が抜本的に見直され、2001年(平成13年)3月のダイヤ改正で特急は従来の15 - 20分間隔から10分間隔に増発、停車駅はかつての急行並みに増加した[25]が、所要時間の増加を待ち時間の減少で相殺する形で、京阪間を軸としながら、中間駅の需要もこまめに拾うようになった。増発に伴いロングシート車の特急が増えたことと、乗降の増加に対応して3扉セミクロスシートとした本形式を投入することとなった[1][4]。

車両概説

車体

車体は日立製作所の「A-train」をベースとし[27]、アルミニウム合金を用いたダブルスキン構造となっている[5][12][1]。寸法は7300系で制定した標準寸法を採用[5][12]、長さ18,900 mm×幅2,780 mm×高さ4,095 mmとなり、Osaka Metro堺筋線への乗り入れも可能としたほか[5][1]、将来の神宝線の限界拡張も考慮されている[3][28]。

バリアフリー対応として、床面高さを8000系の1,170 mmから20 mm下げ、1,150 mmとした[5][6][7][12]。同時にホームの高さも1,100 mmに嵩上げし、段差の縮小を図っている[12]。従来のホーム高さは神宝線が1,050 mm、京都線が1,067 mmであった[12]。

前面形状は後退角を増してスピード感を持たせ、上部のヒサシ部分のみ8000系・8300系で採用された額縁形状を残している[5]。後退角は8000系初期車より100 mm近く大きい240 mmとなり、風圧の問題を回避した[12]。屋根は列車無線アンテナをカバーで覆い、屋根の左右には列車全長に渡ってカバー(飾り屋根)を設け、内側に冷房装置や屋上配線などを納めている[5][12]。

社章は「Hankyu」の文字を省略して小型化・金属切り抜き化のうえ、旧社章時代と同じく腰板部分に移された。この変更はその後の新造車や、2008年(平成20年)以降のリニューアル車にも波及した。

車内

京都線の特急用車両は長らく2扉クロスシートが採用されてきたが、9300系では特急の停車駅増加に伴う乗降の増加に対応して3扉セミクロスシートとされた[4]。またクロスシート幅を900 mmに、前後間隔を950 mmに拡大し[5]、ロングシートの一人あたりの幅も480 mmに拡大するなど居住性の向上にも配慮している[5]。転換クロスシートは6300系同様、終点での折返しの際に運転室のスイッチ操作による一斉転換が可能である。

戸袋窓が無いため、車端部以外の側扉横の座席では側窓との位置関係が合わなくなっている[注 7]が、日よけは8000系クロスシート車とは異なり各座席ごとに来るように改良されている。

中間車の大阪梅田寄り車端部には、転換クロスシート部分と同様の座席がボックス形に固定して設置され、扉側には補助椅子が設置されている[5]。

先頭車は両車端部に、中間車は京都河原町寄り車端部にロングシートが設置され、一部を3人掛け収納座席として、収納することで車椅子スペースとして利用可能となっている[5]。

吊り革は、京都線の特急車としては初めて扉部分も含めて全長に渡って設置された。革の色調は、天井付近の内装材が木目調から白色となったため(後述)、8300系以前とは異なりグレーとしている。

側窓は連続窓となり、初期の3編成は上下寸法も1,040 mmと大型化、全窓固定の強制換気となった[12]。第4編成以降は窓上を50 mm下げた990 mmとなり、車端部の窓は9000系に合わせて開閉式(パワーウインドウ)に変更された[12]。

従来の阪急車両は内装パネルを小ブロックに分割し、アルミジョイントを被せる工法であったが、9300系では大型内装パネルを用いて各部品下側へ入れ込む工法でアルミジョイント部材を省略し、省施工・イメージの一新を図っている。荷物棚と側扉の上部(鴨居部)は天井モジュールと一体化され、この部分も白系統の配色とされたため、8300系以前と比べて木目化粧板が占める割合は減少している。

製造コストを下げるために座席の造りが簡略化されているほか、ドア横の手すりは、日立「A-train」特有のドア枠自体を掴める構造を採用したうえ、難燃性基準の改正により樹脂製の蛍光灯カバーが使えなくなった代わりに半間接照明を採用している。これは車内の上部側板と一体化する形で、蛍光灯下部は半透明の難燃性の樹脂による照明となっている。カバーを外さずに蛍光灯の交換ができるようになり、保守性も向上している。また、室内高さを2,315 mmに拡大している[5]。アルナ車両で艤装を行った9308Fも、日立製の他編成と内装の仕上げに差異は見られない。

乗務員室は、運転台の機器配列の変更と新たに運転状態表示・各種設定用タッチパネル液晶モニタが加わっているが、各種構成部品は新規開発品ではなく、8300系などの従来車と同様の物が引き続き採用されている[5]。また、艤装は従来の車両と同様の工法で行われているため、運転台デスクと前面ガラスの角度を除くと他系列とほぼ同様となっている。なお、前面および前面ガラスの後退角が増した結果、地下区間走行時や夜間走行時にカーテンのない仕切り窓を通じて前面ガラスに車内の様子が反射するため、これを防止するための板が運転台デスク右側の柱上部に取り付けられるようになっている。取り付ける板は仕切り戸の乗務員室側下部に設置されている[29]。その他、本形式の投入時には既に特急は京阪間ノンストップ運転を終了していたが、京都線特急車の伝統として仕切り窓のブラインドの自動昇降スイッチが設けられている[29]。

機器類

台車は住友金属工業製で、電動台車にはFS565、付随台車にはFS065を装備する[3][5][8]。8000系、8300系では一部でボルスタレスが採用されたが、本系列では再びボルスタ付きの台車となった。基礎ブレーキ装置はユニットブレーキによる踏面片押し式を採用している。

制御装置は京都線の慣例により東洋電機製造製で、IGBT素子によるVVVFインバータ(3300 A/800 A、1C2M)を搭載する[5][1]。IGBT素子やセンサレス制御は阪急では初採用である。また、2005年(平成17年)に増備された9301Fからは理論上0.3 km/hまで回生ブレーキを使用することが可能な、純電気ブレーキ(電気停止ブレーキ)が採用されている。

主電動機も東洋電機製造製で、このメーカー標準のサイクロン式集塵装置付で絶縁ベアリングも使用している。主電動機定格出力は200 kW[5]、定格回転数は1,960 rpm、最大回転数は4,642 rpmである。また、惰行制御も装備している。

ブレーキ装置は回生ブレーキ優先の電気指令式ブレーキ(HRDA-1)を採用、直通予備ブレーキも併設する[5][1]。ブレーキシステムはブレーキコントロールユニット(BCU)として1つの箱に集約し、各車に搭載している[5]。

電動空気圧縮機は交流電動機駆動で、SIMモーターを使用したスクリュー式である[5]。

補助電源装置の静止形インバータはIGBT素子の定格容量150 kVAのものであるが、2基を並列に同期させながら運転しており、故障時に対応できるようにしている[5]。

形式・編成

主電動機の出力増強に伴い、本形式では3M5T[注 8]とした[1]。編成両端に電動車を配し、編成中間には付随車が5両連続する。大阪梅田方先頭部には電気連結器を設け、7300系や8300系と併結しての10両編成の運用が可能な設計とされた[5]。

2017年(平成29年)9月に形式呼称が変更された。右が変更後の形式である[30]。電動車は、2017年(平成29年)- 2018年(平成30年)頃にかけて可とう歯車継手変更改造を受け、形式末尾に「-1」が加わった。なお、新形式呼称でのハイフン以下の枝分けは、2021年(令和3年)以降は廃止された[31]。

新造形式

9300形/Mc9300-1形/Mc9300形(Mc1、9300 - 9310:11両)
大阪梅田・天下茶屋方の制御電動車(1号車)。主電動機・制御装置2組・集電装置(シングルアーム型)2基・蓄電池を搭載する。先頭部の連結器は密着連結器と電気連結器。
9400形/Mc9400-1形/Mc9400形(Mc2、9400 - 9410:11両)
京都河原町・北千里方の制御電動車(8号車)。主電動機・制御装置2組・蓄電池を搭載する。先頭部の連結器は密着連結器のみ。
9800形/M9800-1形/M9800形(M1、9800 - 9810:11両)
9400形の次位に連結される中間電動車(7号車)。主電動機・制御装置2組・(シングルアーム型)2基・蓄電池を搭載するを搭載する。
9850形/T9850形(T1、9850 - 9859・9950・9860 - 9869・9960:22両)
電動車の次位に連結される中間付随車。補助電源装置(静止型インバータ)2基・空気圧縮機を搭載する。
  • 9850形では、原型車は9300形の次位(2号車)に、ロングシート化・機器更新車では、後述のM9900形の次位(新3号車)にに連結される[32][1][33][34][35][36][4][37]。
  • 9860形では9800形の次位(6号車)に連結される[32]。
9870形/T9870形(T2、9870 - 9879・9970・9880 - 9889・9980・9890 - 9899・9990:33両)
中間付随車。特別な機器は搭載しない。
  • 9880形の床下には非常用はしごが搭載されている。
  • 9870形が原型車の3号車、9880形が4号車、9890形が5号車となる。
  • ロングシート化・機器更新により、3号車の9870形は順次電装化改造・電動車化し、M9900形に改番し、新2号車に連結される[32][1][33][34][35][36][4][37]。
さらに見る ← 大阪梅田京都河原町 →, 形式 ...
9300系編成表(登場時)[5]
← 大阪梅田
京都河原町 →
形式
 <
> 

9300
(Mc1)
 
9850
(T1)
 
9870
(T2)
 
9880
(T2)
 
9890
(T2)
 
9860
(T1)
 <
> 

9800
(M1)
 
9400
(Mc2)
搭載機器 VVVF
BT
SIV
CP
   SIV
CP
VVVF
BT
VVVF
BT
自重
(t)
35.728.424.524.524.528.433.734.1
定員
(座席)
120
(43)
130
(47)
130
(47)
130
(47)
130
(47)
130
(47)
130
(47)
120
(43)
閉じる
凡例
  • VVVF:制御装置(VVVFインバータ制御)
  • SIV:補助電源装置(静止型インバータ)
  • CP:空気圧縮機
  • BT:蓄電池
  • <・>:集電装置(シングルアーム型)

改造形式

M9900形(M2、9900 - 9902:3両)
上記のT9870形をロングシート化した際に電装化した電動車。ロングシート化・機器更新車のM9300形の次位(新2号車)に連結される[32][1][36][4][33][35][34][37][38]。

製造時期による相違点

さらに見る 製造区分, 製造年 ...
製造区分製造年前照灯
窓枠
行先・種別
表示装置
車内案内
表示装置
側窓
高さ
ロングシート
背もたれ
ロングシート
側部仕切り
吊り広告数中間貫通扉
窓枠形状
1次車
(9300F)
2003年分割方向幕LED式
(1行)
千鳥配置
高い低いなし4列角張った窓
2次車
(9301F・9302F)
2005年一体あり従来と類似した
角が丸い窓
3次車以降
(9303F - )
2008年 -フルカラー
LED
LCD
(2画面)
千鳥配置
やや低い
取付方式も変更
高い
閉じる

2次車までと3次車以降では行先表示装置と側窓の大きさの違いから外観の印象が異なっている[1]。2次車以降はロングシート部に大型の仕切りが設置されたほか、自動貫通扉が連動式となり、1次車も検査入場の際に連動化改造された。また、前面の行先・種別表示装置の文字の大きさが一回り小さいタイプに変更されており、このフォーマットは後のフルカラーLEDにも踏襲されている[注 9]。1次車は回生ブレーキが5 km/hで失効する仕様となっていたが、2005年(平成17年)5月に増備車に合わせて純電気ブレーキ化改造が行われた。荷棚の形状も1次車・2次車・3次車以降でそれぞれ異なっている。なお、書籍や鉄道模型によっては、9302Fを3次車[39]、9303F以降を4次車以降[40][41]と区別する場合もある。

改造工事

ロングシート化・制御装置更新・電動車比率向上

最初にロングシート化された9300F
(2025年8月21日 南茨木駅 - 茨木市駅間)

新型特急車両2300系(2代)と座席指定車両「PRiVACE」の導入で余剰となった本形式は、2024年(令和6年)度よりアルナ車両にてロングシート化改造と制御装置の更新が開始された[1][2][4][36]。

2025年(令和7年)7月18日付けで9300Fに対し、全面的なロングシート化[注 10]・2300系(2代)に準じた制御装置への更新・電動車の比率向上(4M4T化)工事が実施された[32][33][2][37][38]。同年9月24日付けで9302F[33][37][38]に、同年12月19日付けで9301F[34][35][37][38]に同様の工事が実施され、本形式より幕車が消滅した[36]。

元3号車T9870形は電装化改造・電動車化し、M9900形に改番され、新2号車に連結[32][1][33][34][35][36][4][37][38]。さらに、元2号車T9850形は新3号車に連結された[32][1][33][34][35][36][4][37]。

京都線特急車としては2世代前の2800系以来約50年ぶりとなるとなるロングシート化となったほか、日立製作所製の阪急車両では初のリニューアル車となった[2]。

さらに見る ← 大阪梅田京都河原町 →, ↓ ...
9300系のリニューアル前後の編成表[32][33][34][35][36][37]
← 大阪梅田
京都河原町 →
9300
(Mc1)
9850
(T1)
9870
(T2)
9880
(T2)
9890
(T2)
9860
(T1)
9800
(M1)
9400
(Mc2)
93009850987098809890986098009400
↓
9300
(Mc1)
9900
(M2)
9850
(T1)
9880
(T2)
9890
(T2)
9860
(T1)
9800
(M1)
9400
(Mc2)
93009900
(9870)
985098809890986098009400
閉じる
その他の改造内容
  • Mc9300形(Mc1)の電気連結器の撤去
  • 号車表示の撤去[32]
  • 非常用ドアコックの追加・移設[注 11]
  • 車外表示器を2300系に準じたフルカラーLEDに換装(側面は走行中は自動消灯。6000系・7000系ワンマン車と異なり、種別幕の埋め込み・一体化は行われていない)[32]
  • 車内LCD(32インチハーフサイズ、1300系(2代)と同一の白縁のもの)を設置[2][36][4]
  • 車椅子スペースの拡大(収納座席を撤去・手すりの2段化・車椅子の固定器具の追加を含む)[36][4]
  • 乗降扉間の窓のカーテンを削減(4枚から2枚)[36]
  • 非常通報装置の移設・増設[36]
  • 車端部の側窓の開閉可能化[2][36]
  • 運転台に緊急スイッチを設置
  • 車内自動放送を2300系(2代)と同様の内蔵式に変更(車掌台上のタッチパネル装置を撤去)[36]

その他

先述したロングシート化・機器更新工事以前に行われた、小規模な改造について示す。

  • 6300系で設定されていた女性専用車両は、9300系の登場当初は設定されていなかったが、第4編成が営業開始[42]した2008年(平成20年)7月7日以降は平日ダイヤ運転日の特急・通勤特急で設定されるようになった(特急については2022年(令和4年)12月16日を以て終了)。同時に各案内が従来の「2ドア車」から9300系を含む「2人掛け座席のある車両の5号車」という表記に改められた。
  • 9308Fは2013年(平成25年)10月に前照灯が白色LEDに変更された[43][44]後、全車に施行された。
  • 2017年(平成29年)度より、前述した乗降ドア横の手すりを一般的なものに交換し、クロスシート部の木材を新品と取り替える工事が開始されている。
  • 2018年(平成30年)より、車椅子・ベビーカー利用客からの要望に応える形で、車椅子スペース部分の折り畳み式座席が収納状態で固定されるようになった[4][45][46](先述のロングシート化改造で座席を撤去)。
  • 2018年(平成30年)11月3日からは6300系「京とれいん」と共に阪急の車両で初めて公衆無線LANのサービスを行っている。
  • 2020年(令和2年)10月に女性専用車両の運用についての変更が発表され、2021年(令和3年)2月まで一般車両での代走運用が続いた[47]。その間、9300F - 9302Fが正雀車庫で長期間休車となった後に復帰したが、2021年(令和3年)2月、COVID-19対策として、全窓固定の9300F - 9302Fに対して、換気能力の強化(窓が開く編成と同程度の換気量を確保)が行われた[48]。
  • 上記の休車中の間に9300F・9302Fには1300系(2代)と同様のATSに更新された。

運用

2026年(令和8年)4月1日現在、8両編成×11本(うち2300系2350形「PRiVACE」組み込みは5本)の合計88両が正雀車庫・桂車庫に配置されている[49][50][37][51]。

原型のクロスシート車の場合は、基本的に京都本線の特急・通勤特急・準特急で運用される。2025年(令和7年)8月まではダイヤ乱れが発生した際は上記以外の運用で使用されることもあった。2025年(令和7年)8月29日に2300系「PRiVACE」編成が全て出揃ったため、全車一般車のクロスシート車が運用を離脱した[52]。

平日朝に2両を併結した10両編成の快速急行での運用もあったが、2022年(令和4年)ダイヤ改正で10両編成が廃止となり、現在は他系列との併結は行われていない。2008年(平成20年)7月7日以降、通勤特急にも運用されるようになり、6300系による運用を置き換えた。前日まではダイヤが乱れた場合などを除き、通勤特急や快速特急(2007年〈平成19年〉休止の初代)では運用されなかった。

2023年(令和5年)11月25日には、山田駅開業50周年を記念した貸切列車が9301Fで運行され、通常では営業運転を行わない千里線に入線した[53][54][55]。

ロングシート化された編成は、主に京都線の急行・準急・普通のほか、「PRiVACE」を連結しない特急・準特急にも充当されている。2025年(令和7年)11月14日よりOsaka Metro堺筋線への乗り入れを開始し、千里線での運用も本格化している[56]。

特別装飾・ラッピング

  • 2005年(平成17年):ルーブル美術館展のPRのため、9300F - 9302Fに対してオリジナルヘッドマークを掲出、車内広告をルーブル美術館展で統一した状態で運用された[57]。
  • 2010年(平成22年):摂津市駅の開業を記念し、9303Fが「カーボン・ニュートラル・トレイン摂津市駅号」としたラッピングで運用されていた[58]。
  • 2013年(平成25年):同年12月21日に西山天王山駅が開業したのに伴い、9307Fが「西山天王山駅開業記念号」としてラッピングされ、2014年(平成26年)5月末まで運用された[59]。
  • 2020年(令和2年):11月26日から、絵本『リサとガスパール』の日本出版20周年を記念し、スタンプラリーが実施される。それに合わせて各線1編成ずつにオリジナルヘッドマークが掲げられることになり、京都線では9309Fに掲出された[60]。
  • 2023年(令和5年):9300Fが9300系誕生20周年を記念し、ヘッドマークと車内プレートを付けた「9300系誕生20周年記念列車」となり、9月20日より運行を開始した。2024年(令和6年)7月まで運行されていた[61][62]。

車歴表

凡例
  • 赤文字(大阪梅田方先頭から4両目):「PRiVACE」(2300系(2代)の2350形、末尾の車番は組み込み先とは合致しない)
  • 赤文字(大阪梅田方先頭から5両目):女性専用車両(平日の通勤特急運用時のみ)

2024年

2024年(令和6年)4月1日現在[63][64]

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8両編成
← 大阪梅田
9300
(Mc1)
9850
(T1)
9870
(T2)
9880
(T2)
9890
(T2)
9860
(T1)
9800
(M1)
9400
(Mc2)
竣工WN継手
変更改造
備考
93009850987098809890986098009400 2003/10/07[65][66]2016/08/08[67][51] 種別・行先表示器幕式
ヘッドライトケースは分割式
93019851987198819891986198019401 2005/03/25[68][66]2018/03/19[69][51] 種別・行先表示器幕式
本編成以降ヘッドライトケースは一体型
93029852987298829892986298029402 2005/05/20[70][66]2017/05/23[69][51]
93039853987398839893986398039403 2008/07/04[71][66]2015/10/05[51] 本編成以降9000系と同仕様
93049854987498849894986498049404 2008/09/12[71][66]2015/12/14[51]
93059855987598859895986598059405 2009/01/23[71][66]2016/03/14[51]
93069856987698869896986698069406 2009/08/28[72][66]2016/09/28[67][51]
93079857987798879897986798079407 2009/10/21[72][66]2016/12/21[67][51]
93089858987898889898986898089408 2009/11/27[72][66]2017/03/31[67][51] 本編成のみアルナ車両で艤装
93099859987998899899986998099409 2010/01/08[72][66]2017/08/10[69][51]
93109950997099809990996098109410 2010/02/19[72][66]2017/10/11[69][51]
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2025年

2025年(令和7年)4月1日現在[19][20][21][22]

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全車一般車編成
← 大阪梅田
京都河原町 →
9300
(Mc1)
9850
(T1)
9880
(T2)
9870
(T2)
9890
(T2)
9860
(T1)
9800
(M1)
9400
(Mc2)
備考
93009850987098809890986098009400 種別・行先表示器幕式
93019851987198819891986198019401
93029852987298829892986298029402
93099859987998899899986998099409
93109950997099809990996098109410
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「PRiVACE」連結編成
← 大阪梅田
京都河原町 →
9300
(Mc1)
9850
(T1)
9870
(T2)
2350
(T)
9890
(T2)
9860
(T1)
9800
(M1)
9400
(Mc2)
備考
93039853987323589893986398039403
93049854987423599894986498049404
93059855987523609895986598059405
93069856987623619896986698069406
93079857987723569897986798079407
93089858987823579898986898089408
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休車[19]
9880
(T2)
備考
9883
9884
9885
9886
9887
9888
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2026年

2026年(令和8年)4月1日現在[49][50][37][51]

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全車一般車編成(クロスシート車)
← 大阪梅田・天下茶屋
京都河原町・北千里 →
9300
(Mc1)
9850
(T1)
9870
(T2)
9880
(T2)
9890
(T2)
9860
(T1)
9800
(M1)
9400
(Mc2)
備考
93079857987798879897986798079407
93099859987998899899986998099409
93109950997099809990996098109410
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全車一般車編成(ロングシート・機器更新車)
← 大阪梅田・天下茶屋
京都河原町・北千里 →
9300
(Mc1)
9900
(M2)
9850
(T1)
9880
(T2)
9890
(T2)
9860
(T1)
9800
(M1)
9400
(Mc2)
ロングシート化
改造
備考
93009900985098809890986098009400 2025/07/18[33][37][38]
93019901985198819891986198019401 2025/12/19[34][35][37][38]
93029902985298829892986298029402 2025/09/24[33][37][38]
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「PRiVACE」連結編成
← 大阪梅田
京都河原町 →
9300
(Mc1)
9850
(T1)
9870
(T2)
2350
(T)
9890
(T2)
9860
(T1)
9800
(M1)
9400
(Mc2)
備考
93039853987323589893986398039403
93049854987423599894986498049404
93059855987523609895986598059405
93069856987623619896986698069406
93089858987823579898986898089408
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休車[49]
9880
(T2)
備考
9883
9884
9885
9886
9888
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脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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