JR西日本227系電車

西日本旅客鉄道の直流近郊形電車 From Wikipedia, the free encyclopedia

227系電車(227けいでんしゃ)は、西日本旅客鉄道(JR西日本)の直流近郊形電車である[1]広島地区の老朽化した近郊型・通勤型車両(113系115系など)の置き換えを目的として、アーバンネットワーク京阪神エリア)の新快速などで運行される225系をベースに、同形式の地方線区向け短編成仕様車として開発された。

製造年 2015年 -
製造数 494両
概要 JR西日本227系電車 (共通事項), 基本情報 ...
JR西日本227系電車
(共通事項)
227系0番台(Red Wing)
(2018年1月4日 大竹駅 - 和木駅間)
基本情報
運用者 西日本旅客鉄道
製造所 川崎重工業車両カンパニー
近畿車輛
製造年 2015年 -
製造数 494両
運用開始 2015年 -
主要諸元
軌間 1,067 mm狭軌
電気方式 直流1,500 V架空電車線方式
最高運転速度 110 km/h
設計最高速度 120 km/h(準備工事)
起動加速度 2.5 km/h/s
減速度(常用) 3.9 km/h/s
減速度(非常) 3.9 km/h/s[# 1]
4.4 km/h/s[# 2]
全長 20,000 mm
車体長 19,500 mm
先頭車:19,570 mm
全幅 2,950 mm
車体幅 2,950 mm
全高 4,085 mm[# 3]
車体高 3,630 mm
先頭車:3,680 mm
車体 ステンレス(川重:efACE)
(前頭部のみ普通鋼
駆動方式 WN継手式中実軸平行カルダン方式
歯車比 1:6.53
制御方式 VVVFインバータ制御
1C2M
制動装置 電気指令式直通回生純電気式〕・抑速耐雪駐車ブレーキ付き)
脚注:
  1. 110 km/h時
  2. 120 km/h時
  3. パンタグラフの折りたたみ時の高さ
2015年度
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概要

2015年平成27年)から0番台が広島都市圏広島シティネットワーク)の山陽本線(山陽線)などに投入され、こちらは「Red Wing(レッドウィング)」という車両愛称が付与されている[広報 1]。0番台は2015年(平成27年)9月29日に「“JRシティネットワーク広島”のブランディング(227系電車と路線記号カラーデザイン)」として、2015年(平成27年)度グッドデザイン賞(移動用機器・設備部門)を受賞している[広報 2][2][注 1]

2019年(平成31年)より1000番台近畿エリアの和歌山線桜井線および紀勢本線(きのくに線)で運行を開始し、広島地区以外にも投入された。

2023年令和5年)より岡山備後エリア(岡山都市圏福山都市圏)に「Urara(うらら)」と命名された500番台が導入された[広報 3][RF 1]

2026年(令和8年)夏以降、山口エリアにも500番台が順次投入される予定。愛称は「Kizashi(きざし)[広報 4][RF 2][RM 1][報道 1]

開発の経緯

2014年(平成26年)時点でJR西日本広島支社が保有していた電車は、いずれも日本国有鉄道(国鉄)時代に製造された車両であり、従来は関西圏(アーバンネットワーク)への新車投入で捻出された、比較的若い車両などを転用して置き換えが行われてきた。しかし、経年35年以上の車両が大半を占めるなど老朽化や設備の陳腐化が進み、老朽車両の取り換えが急務とされていた[3]。これを受けて、2013年3月に発表された「中期経営計画2017」で、広島都市圏(広島シティネットワークなど)への新型車両の投入と新保安システムの導入が記されていた[4]

これらの状況に鑑み、225系などで採用された安全性向上設計を盛り込み、より安全性の高い保安装置や伝送技術の発達などの新技術を積極的に採用した広島エリア向け新型車両として開発されたのが本系列である[3]

本系列への採用に先駆けて、2012年(平成24年)および2013年(平成25年)に223系MA21編成(中間2両減車)により、ATS-M形(現:D-TAS)の実用試験が行われた。

車両概説

本項では共通項目について述べ、番台別の差異については別節で記述する。

車体

車体長は19,570/19,500 mm(先頭車/中間車)、車体幅は2,950 mm、20 m級車体に片側3箇所の両開き扉という、近郊形としてはオーソドックスな構成である[5]。ホームドア設置を考慮して単編成時および複数編成連結時にかかわらずドア位置が同一となるよう、連結面-車端出入り口寸法および全長を先頭車・中間車で共通化させている[5]。材質はステンレス鋼(SUS301、SUS304)を使用し、321系から採用されているスポット溶接とレーザ連続との溶接構造を採用している[5][6]。ただし、運転台部分は製である[5]

2005年(平成17年)4月25日に発生したJR福知山線脱線事故を受け、列車が衝突した際に運転席周りに比べて相対的に強度を低くした先頭上部が先につぶれることで力を上方へ逃がし、乗客への衝撃と客室の変形を抑える構造(クラッシャブルゾーンともえ投げ方式)を225系・521系3次車に引き続いて採用している[5]。このほかにも床・側板・屋根の接合を強固にし、側面衝突やオフセット衝突に対しても変形を少なくする設計となっている[5]。2編成もしくは3編成連結しての運用も考慮し、常時貫通タイプとしている。

前部標識灯(前照灯)およびフォグランプにはHID、後部標識灯(尾灯)にはLEDが使用されている[7]。前照灯および尾灯の配置は521系3次車に準じている。側窓は225系と同様のレイアウトで3枚構成とされ、下降窓+大型固定窓+下降窓で構成されている[8]

転落防止幌に関しては、舞子駅で起きた乗客転落死亡事故を踏まえて、従来車で取り付けられていた中間車同士の連結面だけでなく先頭車両同士の連結の場合も考慮し、運転台側面に先頭車間転落防止幌が取り付けられている。

主要機器

321系や225系などで採用された、1車両中に動力台車と付随台車を1台ずつ配置し運転に必要な機器類を1両にまとめて搭載する0.5Mシステムと呼ばれる考え方を基本とし、すべての車両が電動車となっている。そのため、全車両に車両制御装置[注 2]を搭載することを基本とし、クモハ227形には集電装置および空気圧縮機を追加している。

221系以降の設計思想を引き継ぎ、1 - 3位側(海寄り)に空制部品関係を、2 - 4位側(山寄り)に電気部品関係を集中的に配置する[9]

車両制御装置はWPC15Aと呼称され、東芝および三菱電機が製造を担当する[10]主電動機を制御する主回路部と補機類の電源となる補助電源部(補助電源装置)が一体化したユニットで、IGBT素子を使用した2レベル電圧形PWMインバータである[11]。主回路部はインバータ1基で2基の電動機を制御する、いわゆる1C2M構成のVVVFインバータを搭載する。これに対し補助電源部は三相交流440 V、75 kVAの容量を有しており[11]、主回路部と同じくIGBTを用いた2レベル電圧形PWMインバータをCVCF制御し、他車の車両制御装置の補助電源部と並列運転を行うことで故障時の編成全体での冗長性を確保する設計である[9]

空気圧縮機は、除湿装置と一体化した低騒音型スクリュー式WMH3098-WRC1600をクモハ227形に搭載する[11]。スクリュー式空気圧縮機は223系2000番台以降などでの採用実績がある。

集電装置はシングルアーム型パンタグラフ WPS28E が採用され、クモハ227形後位寄りに1基搭載する[11]。バネ上昇式・空気下降式であり、上昇検知装置および電磁カギ外し装置を備える[11]。破損時の落下防止を目的として、パンタグラフ枠の上下に碍子を配置して貫通ボルトで固定する貫通碍子を用いたほか、大容量カーボンすり板を採用する[12]。なお、第二パンタグラフは準備工事とされている[13]が、500番台と1000番台の一部は設置されている[RF 3][RF 4][RM 2]

主電動機かご形三相誘導電動機WMT106Aが採用され、各車両に2基搭載する[11]。センサレスベクトル制御を採用し、1時間定格出力は270 kWに増強されている[11]

空調装置は、新鮮外気導入機能を備えた集約分散式であるWAU708Bを屋根上に1両あたり2台搭載しており、容量は20,000 kcal/h以上である[11]

車両情報システムとして、321系や225系で実績のあるデジタル転送装置を採用している。基幹伝送速度を10 Mbpsから100 Mbpsに向上させ、編成内で二重系構成とすることで、将来のさまざまなニーズにもソフトで対応することが可能なシステムとなっている[9]

車両異常挙動検知システムを装備しており、各車の下部に搭載されている車両制御装置の脇にはその表示灯箱が装備されている[11]

台車は、車体と同様に川崎重工業および近畿車輌が製造を担当する[10]。メンテナンス性の向上および部品共通化の観点から、225系や321系などで実績のある軸箱支持装置が軸梁式のボルスタレス台車である[14]。牽引装置は1本リンク式である[6]。車体のロール方向の剛性向上のため、空気ばね間距離を2,000 mmに拡大し、空気ばね高さを925 mmに低減させた設計は225系や321系と同等である[9]。さらに、空気ばねの自動高さ調整装置の高さ調整棒には、動物などと接触した際の保護ガードを設けることで信頼性の向上を図っている[9]。軸箱と台車枠との間に軸ダンパが装備されているが、ヨーダンパは準備工事としている。クモハ227形とモハ226形の場合は前位寄りに付随台車、後位寄りに電動台車を装着している[15]。クモハ226形の場合はその逆である[15]

電動台車はWDT63Bと呼称され、基礎ブレーキは踏面ユニットブレーキである[11]。付随台車は中間車(モハ226形)が WTR246F 、先頭車(クモハ227形・クモハ226形)が WTR246G と呼称され、基礎ブレーキは踏面ユニットブレーキ+1軸2枚のディスクブレーキである[11]。加えて、WTR246Gにはバネ式駐車ブレーキが備えられている[11]

合成制輪子を使用し[6]、制輪子・ブレーキライニング着脱のワンタッチ化、ワンタッチカプラ化された空気ホースを採用する[14]。また、特定の編成にはフランジ塗油装置を取り付けている[12]

ブレーキは321系以来の標準システムとなる、電力回生併用電気指令式空気ブレーキ方式を採用する[12]。常用ブレーキ、非常ブレーキ、抑速ブレーキ、耐雪ブレーキおよび直通予備ブレーキを備えるが、非常ブレーキに関しては設計最高速度が120 km/hであることから、増圧機能を有している[12]。なお、抑速ブレーキは40 km/h以上で動作する[10]

ブレーキ制御装置WC114は各車両に2基搭載し、台車ごとに個別制御を行う。これにより故障時の冗長性を高めたほか、装置自体を各台車直近に配置することで空気配管を簡素化、応答性も向上させている。

運転台

運転台計器盤は計器類と表示灯を廃止し、タッチパネルの液晶モニターに表示するグラスコックピット構造の計器盤設定器を運転台正面に2台と右側そで部に1台を採用している[16]。JR西日本の在来線車両では当形式が初採用である[注 3]主幹制御器は、221系以来実績のあるブレーキとマスコンが別々の横軸ツインレバー型WMC107を搭載する[6]。力行ノッチは5段、常用ブレーキは7段。また、抑速ブレーキを装備している[13]。運転台周りの基本的な割り付けは225系に準じているが、運転台高さは225系より100 mm低い200 mm[注 4]としている[12]

前面ガラスには飛散防止フィルムが貼り付けられている[16]ワイパーは運転士側に予備を含めて2本、助士側に1本、貫通扉に1本の計4本を装備する。貫通扉ワイパーに関しては、複数編成連結時における旅客通りぬけ時の接触を防ぐため、貫通扉上部のカバー内にワイパーを収める構造とした[7]

その他

連結器は、中間連結部は胴受けおよび元空気溜め(MR)引通し付き半永久連結器を、先頭車運転台寄りの連結器は電気連結器・自動解結装置付き密着連結器を採用する[17]

保安装置は ATS-SW のほか、車両にデータベースを登録する新保安システム D-TAS(旧称:ATS-DW) を初めて搭載しており[注 5]ATS-P は準備工事とされている[10]。先頭車の運転台寄り(クモハ227形前位寄りおよびクモハ226形後位寄り)の下部にはドア誤扱い防止用のホーム検知センサーが取り付けられている。車内放送用の自動放送装置を搭載しており、日本語と英語の二か国語で情報提供を行う(0番台は車掌乗務時にも対応)[注 6]警笛は、空気笛であるAW-2・AW-5のほか、補助警笛であるミュージックホーンが先頭車両床下に搭載されている[18]

形式

  • クモハ227形(Mc)
上り向き制御電動車。前位寄りに運転台、3位寄りに車椅子スペースを備え、車両制御装置、蓄電池、空気圧縮機、集電装置などを搭載する。
  • クモハ226形(M'c)
下り向き制御電動車。1位寄りに車椅子スペース、2位寄りに身障者対応トイレ、後位寄りに運転台を備え、車両制御装置、蓄電池などを搭載する。
  • モハ226形(M')
中間電動車。車両制御装置、蓄電池などを搭載する。

番台別解説

0番台

概要 0番台(Red Wing), 基本情報 ...
0番台(Red Wing)
227系0番台 A38編成
(2017年9月21日 西条駅 - 西高屋駅間)
基本情報
製造所 川崎重工業車両カンパニー
近畿車輛
製造年 2015年 - 2019年
製造数 276両
運用開始 2015年3月14日
投入先 山陽本線福山駅 - 新山口駅)・呉線可部線
主要諸元
編成 2・3両(全車0.5M電動車
編成定員 3両編成:408名
2両編成:259名
車両定員 クモハ227形:133名
クモハ226形:126名
モハ226形:149名
自重 クモハ227形:40.2 t
クモハ226形:40.5 t/40.6 t[注 7]
モハ226形:37.1 t
編成重量 3両編成:117.8 t/117.9 t[注 7]
2両編成:80.7 t/80.8 t[注 7]
台車 軽量ボルスタレス軸梁式台車(ヨーダンパ準備)
動力台車:WDT63B
付随台車:WTR246F・WTR246G
主電動機 かご形三相誘導電動機(WMT106A)
主電動機出力 270 kW
編成出力 3両編成:270 kW×2×3=1,620 kW
2両編成:270 kW×2×2=1,080 kW
制御方式 2レベルIGBT素子VVVFインバータ
制御装置 WPC15A(1C2M・静止形インバータ一体型)
保安装置 ATS-SW2D-TAS
EBTE装置
出典:[11]
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広島地区の113系115系置き換え用に導入され、2015年(平成27年)3月14日のダイヤ改正から運用を開始した。

広島地区の在来線に新型電車[注 8]が投入されるのは国鉄分割民営化以降初めてで[19]、国鉄時代から通算しても、ひろしまシティ電車用として1982年(昭和57年)に投入された115系3000番台以来32年ぶりとなった[報道 2][報道 3]

2両編成と3両編成があり、この2タイプの編成を増解結することで最大8両まで編成を自在に構成し、旅客の需要に柔軟に対応できる[3]。原則として従来形式との併結運用は行わない[15]。また、2両編成用・3両編成用で番台区分等は行われず、3両編成用は1 - 64、2両編成用は65 - 106の車番が割り当てられ、同番同士で編成が組まれる[20]

2015年(平成27年)3月6日には、新型車両が次世代の広島近郊の公共輸送を支える翼的な役割を担うこと、前面に取り付けられている転落防止幌が翼を広げたように見えることから、「未来へ羽ばたく赤い翼」を意味する「Red Wing」(レッドウィング)という愛称が名付けられた[広報 1][注 9]

車体(0番台)

車体のカラーリングについては、GKデザイン総研広島にデザインの依頼を行い、アーバンネットワークとは違った広島らしいデザインが検討された[22][23]。その結果、シンボルカラーとして広島県木である「もみじ」や広島東洋カープ厳島神社大鳥居にちなみ、親しみやすさを感じさせる赤を採用[22]。カラーリングの配置もアーバンネットワークで見られる横帯主体ではなく、車体端部に縦方向の赤太線を配すことで、2・3両が基本となる編成の短さを強調した[22]。側窓下には赤細帯を配している[24]。また、前面貫通扉と側面車端部には「JRシティネットワーク広島」のロゴと新たに制定された愛称「Red Wing」のロゴマークが張り付けられている[15][24]2022年(令和4年)1月26日より、車体側面に設置した監視カメラを用いてホーム上の安全確認を行う方式のワンマン運転の実験のため、車端部に車側カメラを設置した編成が登場している[広報 5]

外面の行先表示・列車種別表示には新たにフルカラーLEDを採用し、側面は従来分けられていた列車種別と行先の表示を一体化させている。路線記号・ラインカラー表記にも対応しており、広島地区と福山 - 糸崎間の路線記号・ラインカラーに対応させた表示を行っている[注 10]。2016年(平成28年)の広島東洋カープのリーグ優勝時には、優勝記念として優勝決定翌日の9月11日から1週間の期間限定で、普通列車に限り列車種別表示部分に球団マスコットの「カープ坊や」のLED表示が行われている[RF 5][RM 3]。これは特別に設定したものではなく、元々「カープ坊や」表示の設定が用意されていたといい、優勝を機に初めて表示をすることになった[23]。なお、2016年(平成28年)は日本シリーズ期間中も表示されたほか、2017年(平成29年)もリーグ優勝決定翌日の9月19日より「カープ坊や」が表示されている[RF 6][注 11]

車内(0番台)

基本構造は223系・225系と同じシートピッチ910 mmの転換クロスシートが扉間に5列(扉横は固定式)、車端部(運転台およびトイレ設置部を除く)にロングシート、出入口付近には収納式の補助席が設置されている。座席のモケットは「広島らしさ」をイメージした赤色を基調としたものを使用している。

車内照明はLEDを採用して省エネルギー化の推進を図った。LEDの光を一旦天井面に均一に照らしてから、その反射により室内を照らす間接照明式とすることで、LED照明特有のぎらつきや影を低減させている[15]

つり革手すりは大型化され、緊急時につかまりやすく考慮されており、オレンジ色に変更されている。一般座席は1,700 mm、優先席付近等は1,624 mm、ドア付近やフリースペース付近は1,800 mmとそれぞれ高さに設定されている。また、手すりの端部を曲線化することにより、乗客が手すりに衝突した時でも衝撃力が集中しないように配慮されている。

高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律バリアフリー新法)の施行により、車椅子スペースを先頭車(編成で2箇所)に設置するほか、クモハ226形に設けられるトイレ車椅子対応の大型洋式トイレとなった。客用ドアの室内側には黄色のラインを追加し、鴨居部には扉開閉予告灯を2灯設置している。ドアエンジンは直動空気式であるWTK131を採用し、新たに開発された戸締め力弱め機能および戸挟み検知機構を備える[11]ドアチャイムは223系・225系と同じものだが、本系列は半自動時にもドアチャイムが鳴るようになっている。

225系で採用されたWESTビジョンは本形式では導入されておらず、223系1000番台以降と同様のLEDを使用した車内案内表示装置が、乗降扉の上に1両あたり3箇所の千鳥状に配置されている。

ワンマン運転時の入口・出口を表示する出入口表示器は準備工事とされている[25]

さらに見る ← 福山新山口・あき亀山 →, A編成 ...
0番台編成表[9]
福山
新山口・あき亀山
A編成
 

クモハ227
-0
(Mc)
 
モハ226
-0
(M')
 
クモハ226
-0
(M'c)
搭載機器 CONT
CP
CONTCONT
車両重量
(t)
40.237.140.5
40.6[注 7]
S編成
 

クモハ227
-0
(Mc)
 
クモハ226
-0
(M'c)
搭載機器 CONT
CP
CONT
車両重量
(t)
40.240.5
40.6[注 7]
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凡例
  • CONT:車両制御装置
  • CP:空気圧縮機
  • >:集電装置(シングルアーム)

1000番台

概要 1000番台, 基本情報 ...
1000番台
227系1000番台 SR02編成
(2023年9月22日 白浜駅
基本情報
製造所 川崎重工業車両カンパニー
近畿車輛
製造年 2018年 - 2020年
製造数 68両
運用開始 2019年3月16日
投入先 桜井線和歌山線紀勢本線
主要諸元
編成 2両(全車0.5M電動車)
編成定員 259名
車両定員 クモハ227形:133名
クモハ226形:126名
自重 クモハ227形:40.2 t
クモハ226形:40.5 t/40.6 t[注 7]
編成重量 80.7 t/80.8 t[注 7]
台車 軽量ボルスタレス軸梁式台車(ヨーダンパ準備)
動力台車:WDT63D
付随台車:WTR246I
主電動機 全閉式かご形三相誘導電動機(WMT107)
主電動機出力 220 kW
編成出力 220 kW×2×2=880 kW
制御方式 フルSiC-MOSFET素子VVVFインバータ
制御装置 WPC16(1C2M・静止形インバータ一体型)
保安装置 ATS-SW2・ATS-P3無線式ATC(準備工事)EB-N(デッドマン装置)・TE装置
出典:[26]
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和歌山線桜井線(万葉まほろば線)と紀勢本線(きのくに線)の一部で運用している105系117系の置換を目的として導入され、2019年(平成31年)3月16日から運転を開始した[26]。2019年(令和元年)9月末までに2両編成×28本[広報 6]、2020年(令和2年)6月までに2両編成×6本(68両)が増備された[27]

2019年(平成31年)3月27日 - 3月31日には、SR10編成が京都鉄道博物館にて特別展示が行われた[広報 7][RF 7]

車体(1000番台)

カラーリングは近畿エリアの車両デザインを継承し、奈良と和歌山エリアに共通する文化・歴史・自然の奥深さを表現した緑色が配されている[RF 3]。塗色以外の外観は基本番台(0番台)とほぼ同一だが、前照灯とフォグランプがHIDからLEDに変更されている[28]

側面方向幕には2019年(令和元年)12月16日から12月25日までの期間限定で、クリスマスツリーの表示を行っていた[29]ほか、和歌山線の起点駅の所在地である王寺町のキャラクター「雪丸」も表示することが可能である。

編成記号は以下の3通りである。

さらに見る 編成名, 霜取り用第2パンタグラフ ...
編成名霜取り用第2パンタグラフセラミック噴射装置
SD編成[26] ×
SR編成[RF 8] ××
SS編成 ×
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主要機器(1000番台)

車両制御装置の主回路部で使用される半導体素子は、0番台のSi-IGBT素子に代わり、323系と同様のSiC-MOSFET素子となった[広報 8]。主電動機も高効率、省メンテナンス、低騒音の全閉式かご形三相誘導電動機(出力220 kW)に変更された。このため、基本番台に存在した主電動機の冷却風取り込み口が省略されている。

1000番台は2023年(令和5年)度に和歌山線で導入予定だった移動閉塞「車上主体列車制御システム」に対応しており、無線式ATCの車上装置が搭載されることになっていた[30]が、2022年(令和4年)2月18日に現行の計画を見直し、新しい技術を取り入れた無線による保安システムの導入を目指すことになった[広報 9]

車内(1000番台)

車内は0番台と異なり、ラッシュ時等の利用状況を考慮して323系と同様のロングシートとなっている。編成あたりの定員は267人[26]

車内収受形ワンマン運転に対応しており、運転席後方に運賃箱と運賃表示用LCDパネルが、客室中間に客室状況確認用カメラが設置されている[26]。さらに、ICOCA対応の車載型IC改札機が設置され、全扉横に入場(乗車用)用IC改札機、運転席寄り扉横に現金収受対応のための整理券発行機[28]、運転台背面と運賃箱に出場(降車)用IC改札機[26]をそれぞれ設置している。

このほか、南海トラフ巨大地震による津波被害が想定されているきのくに線でも運用されるため、225系5100番台等に設置された津波避難用はしごや非常灯などが装備される[26]。各車両の前部と後部には客室状況確認カメラが設置されており、編成全体で計4ヵ所すべてのカメラの映像を、運転台に設置されているモニターで確認することができる(ただし、録画はされない)[26]

さらに見る ← 王寺和歌山(和歌山線)・奈良 → ← 和歌山市新宮 →, SD編成 ...
1000番台編成表[26]
王寺
和歌山(和歌山線)・奈良

和歌山市
新宮
SD編成
 
 

クモハ227
-1000
(Mc)
 
クモハ226
-1000
(M'c)
SR編成
SS編成
 

クモハ227
-1000
(Mc)
 
クモハ226
-1000
(M'c)
搭載機器 CONT
CP
CONT
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凡例
  • CONT:車両制御装置
  • CP:空気圧縮機
  • >:集電装置(シングルアーム)

500番台

概要 500番台(Urara), 基本情報 ...
500番台(Urara)
227系500番台 L01編成
(2024年12月13日 大元駅
基本情報
製造所 近畿車輛
川崎車両]
製造年 2023年 -
製造数 101両[RF 9][RM 4]
運用開始 岡山・備後エリア:2023年7月22日
山口エリア:2026年夏頃予定
投入先 岡山・備後エリア:伯備線宇野線本四備讃線山陽本線赤穂線
山口エリア:山陽本線
主要諸元
編成 2両・3両(全車0.5電動車)
編成定員 2両編成:266名
3両編成:418名
車両定員 クモハ227形:133名
クモハ226形:126名
モハ226形:152名
自重 クモハ227形:40.2 t
クモハ226形:40.5 t/40.6 t[注 7]
編成重量 2両編成:80.7 t/80.8 t[注 7]
3両編成:117.8 t/117.9 t[注 7]
台車 軽量ボルスタレス軸梁式台車(ヨーダンパ準備)
動力台車:WDT63B
付随台車:WTR246G
主電動機 かご形三相誘導電動機(WMT106A-G1-T)
主電動機出力 270 kW
編成出力 270 kW×2×2=1,080 kW
制御方式 東洋電機製造・東芝インフラシステムズ製IGBT素子VVVFインバータ
制御装置 WPC15A-G1(T/S)(1C2M・静止形インバータ一体型)
保安装置 ATS-SW2・ATS-P3・EB-N(デッドマン装置)・TE装置
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2023年7月に岡山・備後エリア向けに投入された[広報 10][31][広報 11]。岡山地区に普通・快速列車用の新型車両が投入されるのは、2003年(平成15年)に瀬戸大橋線マリンライナー」向けに投入された223系5000番台以来20年ぶり[報道 4]

2026年(令和8年)以降、山陽本線の山口エリアにも2026年(令和8年)夏以降に2両編成×3本と3両編成×6本(計24両)を導入される予定[広報 4][RF 2][RM 1][報道 1]

車体(500番台)

いずれも広島地区向けの0番台と同じくGKデザイン総研広島がデザインを担当している。

岡山地区向け 「Urara」

車両の愛称は一般公募により[32]、「デザインコンセプトにふさわしく、親しみをもって呼びやすい」愛称として「Urara(うらら)」と命名された[広報 12]

「豊穏の彩(ほうおんのいろどり)」をコンセプトとして、岡山の・福山のバラ・尾道のなど沿線の題材をイメージさせたピンクのシンボルカラーをまとう[広報 11]。車体側面端部の桃色の中にあるクリーム色・オレンジ色・茶色のアクセントは過去に運行されていた117系快速サンライナーのイメージを持たせている[報道 5]。また、岡山・福山エリアの路線のラインカラーを使用した「JR CITY NETWORK OKAYAMA」のロゴマークも正面と側面に描かれている。

種別表示の路線記号は岡山・福山エリアのもの(SWXVNMLZ)に対応しているが、2023年(令和5年)7月22日の運行開始からしばらくは路線記号を表示しておらず、2024年(令和6年)3月16日のダイヤ改正から表示が開始された(広島・山口エリアに越境する三原行きや三原発糸崎行きはGを、近畿エリアに越境する姫路駅相生駅播州赤穂駅発着列車や、姫路駅または相生駅 - 上郡駅・播州赤穂駅間の折り返し列車はAを表示)[RF 10]。一方「◯◯経由」の切り替え表示は運用拡大時から行われている。また宇野線の一部列車では「ワンマン」入りの種別表示を使用し、路線記号の使用開始時からは路線記号の右側に「ワンマン」と「普通」を交互に表示している。2023年(令和5年)6月に尾道駅などで行われた一般公開では、普通・快速のほかに、2022年(令和4年)で廃止された、快速「サンライナー」も用意されている(ラインカラーなし)。その一方、山陰本線米子駅 - 西出雲駅間のDは、登場時点では用意されていなかったため、2026年(令和8年)3月14日のダイヤ改正での運用拡大決定後に追加された。

2024年(令和6年)2月23日から2月25日は、ファジアーノ岡山の応援企画として、種別表示に同チームのマスコットキャラクター「ファジ丸」の表示を岡山駅発着列車の一部で表示していた[広報 13][RF 11]

山口地区向け 「Kizashi」

デザインコンセプトは「維新の陽光(いしんのようこう)」。山口の夜明け前や、沿線の幻想的な光、SLやまぐち号をイメージした黒色・金色がシンボルカラーとされている。車両愛称については、山口エリアやその人々の暮らし、旅に良いことが起こるようにという「きざし」となる思いを込め、「Kizashi(きざし)」と命名、それを表現したシンボルマークも発表されている[広報 4][RF 2][RM 1]

主要機器(500番台)

保安装置は山陽本線上郡駅・赤穂線播州赤穂駅以東のATS-P(拠点P)設置区間への乗り入れがあるUraraだけでなく、運用上乗り入れのないKizashiもATS-SWに加えてATS-Pを搭載し[33]、駅での集札を行う「都市型ワンマン運転」に対応している。また、車側カメラや、出入口表示機器・整理券発行機・運賃箱など、整理券収受型ワンマン運転設備については将来的に対応するための準備工事としているが[34]、車側カメラについては2024年(令和6年)5月29日に出場したUraraはL1・L2編成以降、新製当初から搭載され[RF 12]、それ以前の編成にも順次設置工事が行われている。一方Kizashiは準備工事で落成している。衝撃吸収構造や自動停止装置の採用は、山口エリアで初となる[35]

2025年(令和7年)より、伯備線新見駅 - 伯耆大山駅間、山陰本線伯耆大山駅 - 西出雲駅間の冬季の運用での霜害対策を前提として、集電装置を2基搭載とした2両編成が登場している[RF 4][RM 2]

車内(500番台)

0番台の仕様を踏襲した転換クロスシートとしつつ、ドア間のクロスシート数を5列から4列に減じてドア付近のスペースを広げて乗降しやすい構造とした。運転台計器盤は0番台と同様に計器類と表示灯を廃し、タッチパネルの液晶モニターに表示するグラスコックピット構造の計器盤設定器を運転台正面に2台と右側そで部に1台を採用する。

トイレでは水洗操作が0番台のタッチセンサーから、1000番台と同様の押しボタンに変更されている。また、自動ドアのピクトグラムの横には1000番台を含む近畿統括本部の車両と同様に禁煙と法令による処罰・列車の緊急停止に関する警告文の表示が追加されている。本形式では汚物処理装置に真空吸引式を採用したため、営業運転開始までに岡山電車支所構内の汚物処理施設の新設工事を行った。

さらに見る ← 姫路・播州赤穂三原・新郷 → ← 岡山(宇野線)宇野・児島 →, L編成 ...
500番台編成表
姫路・播州赤穂
三原・新郷

岡山(宇野線)
宇野・児島
L編成
 

クモハ227
-500
(Mc)
 
モハ226
-500
(M')
 
クモハ226
-500
(M'c)
搭載機器 CONT
CP
CONTCONT
R編成
 

クモハ227
-500
(Mc)
 
クモハ226
-500
(M'c)
H編成[RF 4][RM 2]
 
 

クモハ227
-500
(Mc)
 
クモハ226
-500
(M'c)
搭載機器 CONT
CP
CONT
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凡例
  • CONT:車両制御装置
  • CP:空気圧縮機
  • <・>:集電装置(シングルアーム)

ラッピング車両

運用

広島地区

2025年(令和7年)10月1日現在、下関総合車両所広島支所に0番台3両編成×63本(A01 - A10・A12 - A32・A34 - A65編成)と2両編成×42本(S01 - S42編成)の計273両が配置されており[40][41](詳細は後述)、山陽本線(福山駅 - 新山口駅間、由宇駅 - 新山口駅間はA編成のみ)、呉線全線、可部線全線で運用されている。

2014年(平成26年)10月から2015年(平成27年)3月上旬にかけて37両(A01 - A11・S01・S02編成)が新製され[42]、2015年(平成27年)3月14日のダイヤ改正で呉線(快速「安芸路ライナー」が中心)および山陽本線糸崎駅 - 岩国駅(一部由宇駅[注 14])間で運用を開始。運用開始日には岩国駅と、この日に開業した新白島駅でセレモニーが行われた[報道 3]

引き続き同年3月下旬から2016年(平成28年)2月にかけて121両(A12 - A42・S03 - S16編成)が新製され[42]、2015年(平成27年)10月3日の運用修正で可部線全線で営業運転を開始している[広報 24]

2016年(平成28年)3月26日のダイヤ改正で、山陽本線福山駅 - 糸崎駅間および由宇駅 - 徳山駅間で営業運転を開始している[広報 25][広報 26]。同時に、山陽本線三原駅 - 岩国駅間および可部線・呉線では平日昼間時間帯の運用ならびに土休日運転の快速「シティライナー」を227系で統一した(土休日日中の普通電車は旧型車両での運用あり)[広報 26]

2018年(平成30年)4月から2019年(平成31年)2月にかけて118両(A43 - A64・S17 - S42編成)が新製され、 2019年(平成31年)3月16日のダイヤ改正時点で広島地区への投入が完了し、広島地区(山陽本線三原駅 - 岩国駅間および呉線・可部線全線)の旅客列車が227系に統一された[広報 27]。2019年(平成31年)2月中旬にはS41・S42編成の計4両が近畿車輛を出場したことにより、全106編成が出揃った[RF 19][RM 7]

2022年(令和4年)3月12日のダイヤ改正で、山陽本線徳山駅 - 新山口駅間でも一部列車(4往復)で運用が開始された[広報 28]。また、同年11月にはA11編成とA33編成の組み替えによりA65編成が登場し、上述した「同番同士で編成を組む」原則や「A編成の編成番号は編成内各車の車番と一致する」原則が初めて崩れている[RM 8]。この混結は2022年(令和4年)9月に広駅にて発生した事故による影響で生まれた編成で、損傷したA11編成のクモハ227-11およびA33編成のモハ226-33・クモハ226-33はしばらく下関総合車両所広島支所構内で留置された後、2023年(令和5年)11月1日付で除籍され、2024年(令和6年)1月に現地で解体された[43][44]。これにより、本系列初の廃車が発生した。

奈良・和歌山地区

2025年(令和7年)10月1日現在、吹田総合車両所日根野支所(新在家派出所)に1000番台2両編成×34本(SD01 - SD08・SR01 - SR14・SS01 - SS12編成)の68両が配置されており[45][46]、SD・SR編成は和歌山線桜井線(万葉まほろば線)全線で、SS編成は紀勢本線(きのくに線[注 15]和歌山市駅 - 新宮駅間)で運用されている。

2018年(平成30年)9月3日に川崎重工兵庫工場をSD01・SD02編成の4両が出場し、9月8日に吹田総合車両所で報道公開され[26][RF 3]、9月10日に同車両所日根野支所新在家派出所まで回送された[RF 20]

その後、2018年(平成30年)11月8日にSD03 - SD05編成[RF 21]、同年12月6日にSD06 - SD08編成[RF 22]、同年12月20日にSR01・SR02・SR03編成[RF 8]、2019年(平成31年)2月21日にSR04・SR05編成[RF 23][RM 9]がそれぞれ川崎重工兵庫工場を出場し、神戸貨物ターミナル駅に回送された後、山陽本線・東海道本線湖西線にて試運転を行った。

2019年(平成31年)3月16日のダイヤ改正より、従来117系で運用されていた列車を中心に和歌山線内を運行する列車(五条駅 - 和歌山駅間3往復、橋本駅 - 和歌山駅間2往復、早朝の和歌山発王寺行き、夕方の王寺発五条行き、五条発高田行き、高田発和歌山行き)ときのくに線和歌山駅 - 紀伊田辺駅間で運用開始し、その後 同年6月1日から、紀勢本線和歌山駅 - 和歌山市駅間・万葉まほろば線に運用が拡大[広報 29]、同年9月30日に2両編成×28本の投入完了[注 16]で同線の105系の運用を全て置き換えた[広報 6]

2020年(令和2年)3月14日のダイヤ改正より、従来113系(元阪和線の中間車2両から改造した編成)で運用されていたきのくに線和歌山駅 - 紀伊田辺駅間の列車を227系で置き換え、きのくに線和歌山駅 - 紀伊田辺駅間および和歌山線全線で車載型ICOCAの運用を開始した[広報 30]

さらに、きのくに線紀伊田辺駅 - 新宮駅間への投入に向け、2020年(令和2年)4月21日にSS07 - SS09編成、5月28日にSS10 - SS12編成が新製された[27]。2021年(令和3年)3月13日に同区間で運用を開始し、105系を置き換えた[報道 7]。同区間の普通列車が227系に統一され、車載型ICOCAの運用を開始した[広報 31]

岡山地区

2025年(令和7年)10月1日現在、下関総合車両所岡山電車支所に500番台3両編成×39本(L1 - L39編成)、2両編成×29本(R1 - R29編成)の計175両が配置されており[40][47][48]、山陽本線(姫路駅 - 三原駅間)、宇野線(宇野みなと線)全線、本四備讃線瀬戸大橋線茶屋町駅 - 児島駅間)、伯備線倉敷駅 - 新郷駅間)、赤穂線(当初は播州赤穂駅 - 東岡山駅間。2026年1月より相生駅 - 播州赤穂駅間も)で運用されている。快速「マリンライナー」での定期運用はないが、瀬戸大橋橋上部分が強風や事故等で運転を見合わせ児島駅で折り返し運転を行う場合、突発的に充当されることがある[RF 24]。一方、上掲の運転台の写真にあるように、当分の間は福塩線への入線を不可としているため、所定で福塩線に直通する列車に運用変更で充当された場合は、岡山駅(同駅以東からの列車の場合)または福山駅で105系・115系への車両交換を行う必要が生じている。

福山駅 - 三原駅間は、広島支所の0番台と岡山電車支所の500番台の双方が使用されている。

2023年(令和5年)2月2日に近畿車輛本社にて報道公開が行われた[報道 4][報道 8][49][RM 10]。同年2月8日にはR1編成(クモハ227-526+クモハ226-526)・R2編成(クモハ227-527+クモハ226-527)・R3編成(クモハ227-528+クモハ226-528)が連結された上、製造元の近畿車輌から出場し、試運転を兼ねて岡山まで回送された[RM 11][RF 25]

2023年(令和5年)7月22日より、山陽本線(岡山駅 - 三原駅間)、宇野線(宇野みなと線)全線、本四備讃線(瀬戸大橋線、茶屋町駅 - 児島駅間)、伯備線(倉敷駅 - 総社駅間)で営業運転を開始した[RF 26][RM 12]

2024年(令和6年)1月20日より、山陽本線(姫路駅 - 岡山駅間)と伯備線(総社駅 - 新見駅間)で営業運転をを開始した[広報 32][RM 13]。同区間の運用開始を記念し、新見列車区構内でR10・R11編成が展示された[RF 27]。その他の路線でも順次運用が拡大され、2024年(令和6年)度末までに101両を現行車両と入れ替える予定とされ[報道 9][RF 28]、同年9月19日にL24・L25編成が川崎車両から出場したのに伴い、当初計画の101両が出揃った[RF 9][RM 4]。この101両の投入完了後の2025年(令和7年)3月11日には、R14・R15・L26編成が近畿車輛を出場した[RF 29]

2025年(令和7年)10月12日より、赤穂線(播州赤穂駅 - 東岡山駅間)で、10月15日より伯備線(新見駅 - 新郷駅間)で営業運転を開始した[広報 14]

2026年(令和8年)3月14日より、伯備線(新郷駅 - 伯耆大山駅間)、山陰本線(伯耆大山駅 - 西出雲駅間)で営業運転を開始した[広報 33]ほか、ツーマン運転となる列車にも自動放送が導入された。

編成表

2025年(令和7年)10月1日現在

凡例

下関総合車両所広島支所所属

さらに見る ← 福山新山口・あき亀山 →, 編成番号 ...
0番台[40][41]
福山
新山口・あき亀山
編成番号 クモハ
227
モハ
226
クモハ
226
新製月日
/組換月日
塗油器搭載車載モニタ
(車側カメラ)
廃車備考
A01 111 2014/10/06
(近車)
2022/11/09
A02 222 2022/10/06
A03 333 2014/09/28
(川重)
新製時
A04 444 2015/01/22
(近車)
A05 555
A06 666 2015/01/30
(川重)
A07 777 2015/02/17
(近車)
A08 888
A09 999 2015/02/24
(川重)
A10 101010 2015/03/04
(近車)
A11 111111 2023/11/01[43][44]
(クモハ227)
モハ226・クモハ226はA65へ
A12 121212 2015/03/23
(近車)
ラッピングコラボトレイン[RF 17]
A13 131313 2015/05/07
(近車)
2025/02/07
A14 141414 2015/04/17
(近車)
A15 151515
A16 161616 2015/04/24
(川重)
A17 171717 2015/05/15
(近車)
A18 181818
A19 191919 2015/05/25
(川重)
A20 202020 2015/06/16
(近車)
A21 212121
A22 2222222015/06/25日
(川重)
A23 232323 2015/07/23
(近車)
A24 242424
A25 252525 2015/08/04
(川重)
2024/11/24
A26 262626 2015/08/19
(近車)
A27 272727 2024/12/25
A28 282828 2015/08/26
(川重)
2025/03/28
A29 292929 2015/09/25
(近車)
2024/12/05
A30 303030 2015/10/27
(近車)
2025/01/21
A31 313131 2015/11/17
(近車)
2025/06/27
A32 323232 2015/11/25
(川重)
2025/07/15
A33 333333 2015/12/15
(川重)
2023/11/01[43][44]
(モハ226・クモハ226)
クモハ227はA65へ
A34 343434 2025/08/06
A35 353535 2015/12/23
(川重)
2025/06/10
A36 363636 2025/02/28
A37 373737 2016/01/19
(川重)
2025/05/02
A38 383838
A39 393939 2016/01/27
(川重)
2025/09/11
A40 404040 2025/10/10
A41 414141 2016/02/16
(川重)
A42 424242
A43 434343 2018/04/20
(近車)
A44 444444 2018/04/04
(川重)
A45 454545 2018/05/18
(近車)
A46 464646 2018/04/04
(川重)
A47 474747 2018/06/07
(近車)
A48 484848 2018/04/17
(川重)
A49 494949 2018/08/01
(近車)
A50 505050 2018/05/10
(川重)
A51 515151 2018/08/13
(近車)
A52 525252 2018/06/21
(川重)
A53 535353 2018/09/26
(近車)
A54 545454 2018/08/22
(川重)
A55 555555 2018/10/09
(近車)
A56 565656 2018/09/11
(川重)
A57 575757 2018/11/13
(近車)
A58 585858 2018/09/11
(川重)
A59 595959 2018/12/13
(近車)
A60 606060 2018/10/02
(川重)
A61 616161 2019/01/10
(近車)
A62 626262 2018/10/02
(川重)
A63 636363 2018/10/22
(川重)
A64 646464
A65 331111 2023/11/01[44]
(組換)
A11+A33
編成番号 クモハ
227
クモハ
226
新製月日塗油器搭載車載モニタ
(車側カメラ)
廃車備考
S01 6565 2015/01/30
(川重)
2020/10/142025/04/11
S02 6666 2015/02/24
(川重)
2020/12/222025/07/29
S03 6767 2015/04/24
(川重)
2021/03/02
S04 6868 2015/05/25
(川重)
2020/09/112025/08/22
S05 6969 2015/06/25
(川重)
2020/11/25
S06 7070 2015/08/04
(川重)
2021/01/28
S07 7171 2015/08/26
(川重)
新製時10周年記念ラッピング[RF 18][RM 6]
S08 7272 2015/09/08
(近車)
S09 7373
S10 7474
S11 7575 2015/10/14
(近車)
S12 7676
S13 7777
S14 7878 2015/11/17
(近車)
S15 7979
S16 8080 2016/02/16
(川重)
2024/07/17
S17 8181 2018/04/20
(近車)
2025/05/21
S18 8282 2025/06/20
S19 8383 2018/04/04
(川重)
S20 8484 2018/05/18
(近車)
S21 8585
S22 8686 2018/04/17
(川重)
S23 8787 2018/06/07
(近車)
S24 8888
S25 8989 2018/04/17
(川重)
2024/11/14
S26 9090 2018/08/01
(近車)
車載モニタ準備工事[41]
S27 9191
S28 9292 2018/05/10
(川重)
S29 9393 2018/08/13
(近車)
S30 9494 2018/06/21
(川重)
S31 9595 2018/09/26
(近車)
S32 9696 2018/08/22
(川重)
S33 9797 2018/10/10
(近車)
S34 9898 2018/09/11
(川重)
S35 9999 2018/11/15
(近車)
S36 100100
S37 101101 2018/12/13
(近車)
S38 102102
S39 103103 2019/01/10
(近車)
S40 104104
S41 105105 2019/02/15
(近車)
S42 106106
閉じる

吹田総合車両所日根野支所新在家派出所所属

さらに見る ← 王寺和歌山(和歌山線)・奈良 → ← 和歌山市新宮 →, 編成番号 ...
1000番台[45][46]
王寺
和歌山(和歌山線)・奈良

和歌山市
新宮
編成番号 クモハ
227
クモハ
226
新製月日備考
SD01 100110012018/09/03
(川重)
2パンタ
SD02 10021002
SD03 100310032018/11/08
(川重)
SD04 10041004
SD05 10051005
SD06 100610062018/12/06
(川重)
SD07 10071007
SD08 10081008
SR01 100910092018/12/20
(川重)
SR02 10101010
SR03 10111011
SR04 10121012 2019/02/21
(川重)
SR05 10131013
SR06 10141014 2019/03/11
(川重)
SR07 10151015
SR08 10161016 2019/03/22
(川重)
SR09 10171017
SR10 10181018
SR11 10191019 2019/07/22
(川重)
SR12 10201020
SR13 10211021 2019/08/20
(川重)
SR14 10221022
SS01 10231023 2019/09/10
(川重)
セラミック噴射装置搭載
SS02 10241024
SS03 10251025
SS04 10261026 2019/09/30
(川重)
SS05 10271027
SS06 10281028
SS07 10291029 2020/04/21
(近車)
SS08 10301030
SS09 10311031
SS10 10321032 2020/05/28
(近車)
SS11 10331033
SS12 10341034
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下関総合車両所岡山電車支所所属

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500番台[40][47][48]
姫路
三原・新見

岡山(宇野線)
宇野・児島
編成番号 クモハ
227
モハ
226
クモハ
226
新製月日車載モニタ
(車側カメラ)
備考
L1 501501501 2024/05/31
(川重)
新製時[RF 12]
L2 502502502
L3 503503503 2023/12/01
(近車)
L4 504504504
L5 505505505 2023/12/22
(近車)
L6 506506506
L7 507507507 2024/02/07
(近車)
L8 508508508
L9 509509509 2024/02/20
(近車)
2025/03/23
L10 510510510 2024/03/08
(近車)
L11 511511511
L12 512512512 2024/03/15
(近車)
L13 513513513
L14 514514514 2024/03/26
(近車)
L15 515515515
L16 516516516 2024/06/28
(川重)
新製時[RF 30]
L17 517517517
L18 518518518 2024/07/12
(川重)
L19 519519519
L20 520520520 2024/08/02
(川重)
L21 521521521
L22 522522522 2024/08/23
(川重)
L23 523523523
L24 524524524 2024/09/20
(川重)
L25 525525525
L26 539539539 2025/03/12
(近車)
L27 540540540 2025/03/25
(近車)
L28 541541541 2025/04/11
(近車)
L29 542542542
L30 543543543 2025/05/16
(近車)
L31 544544544 2025/05/30
(近車)
L32 545545545
L33 546546546 2025/06/20
(近車)
L34 547547547 2025/08/01
(近車)
L36 548548548
L37 549549549 2025/09/05
(近車)
L38 550550550
L39 551551551 2025/09/19
(近車)
編成番号 クモハ
227
クモハ
226
新製月日車載モニタ
(車側カメラ)
備考
R1 526526 2023/02/09
(近車)
2024/08/23
R2 527527 2024/09/06
R3 528528 2024/09/13
R4 529529 2023/03/09
(近車)
2024/09/22
R5 530530 2024/10/02
R6 531531 2023/03/24
(近車)
2024/10/06
R7 532532 2024/10/11
R8 533533 2024/11/27
R9 534534 2023/12/14
(川重)
2025/02/03
R10 535535 2023/12/01
(近車)
2024/12/18
R11 536536 2023/12/22
(近車)
2025/01/13
R12 537537 2023/12/14
(川重)
2025/02/22
R13 538538 2025/02/27
R14 555555 2025/03/12
(近車)
新製時
R15 556556
R16 557557 2025/03/25
(近車)
R17 558558
R18 559559 2025/04/11
(近車)
R19 560560 2025/05/16
(近車)
R20 561561
R21 562562 2025/05/30
(近車)
R22 563563 2025/06/20
(近車)
R23 564564
R24 565565 2025/08/01
(近車)
R25 566566 2025/08/22
(近車)
R26 567567
R27 568568 2025/09/05
(近車)
R28 569569 2025/09/19
(近車)
R29 570570
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脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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