ギャラクシアン
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- カセットビジョン (CAV)
バリー アストロケード (BAC)
Atari 5200 (A52)
Atari 8ビット・コンピュータ (A8)
Apple II (APII)
Atari 2600 (A26)
MZ-700/1200 (MZ7)
PC-8001mkII (PC80II)
PC-6001mkII (PC60II)
IBM PC (IBM)
TI-99/4A (TI99)
コレコビジョン (COV)
Apple II (APII)
コモドール64 (C64)
VIC-1001 (VIC)
ZX Spectrum (ZX)
PC-8801 (PC88)
X1
MSX
ファミリーコンピュータ (FC)
FM-7 (FM7)
ディスクシステム (FCD)
iアプリ
Wii
PlayStation 4 (PS4)
Nintendo Switch (NSW)
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| ジャンル | 固定画面シューティング |
|---|---|
| 対応機種 |
アーケード (AC) 対応機種一覧
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| 開発元 | ナムコ |
| 発売元 |
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| デザイナー |
澤野和則 (企画) 石村繁一 (基板設計) |
| プログラマー | 田城幸一 |
| 音楽 |
石村繁一 安江正樹 甲斐敏夫 |
| 美術 |
山下正 中馬義明 小野浩 |
| シリーズ | UGSFシリーズ |
| 人数 | 1 - 2人(交互プレイ) |
| 発売日 |
|
『ギャラクシアン』(Galaxian)は、1979年10月に稼働したナムコのビデオゲーム[1][2][注釈 1]。同社の3作目にして同社初のシューティングゲーム。ゲームデザイナーは、澤野和則。
タイトルの『ギャラクシアン』とは銀河系の住人である人類、つまりプレイヤー側のことを指す言葉である[3][4]。この設定は他のUGSFシリーズでも使われている。
ナムコ純正のテーブル筐体の定価は58万円、アップライト筐体の定価は64万円であった[5]。本作は日本国内外で8万台を売り上げた[6]。
アーケード版の修理サポートは、セガとサミーがライセンス生産した製品は2017年3月[7]に、オリジナルは続編も含めて2017年10月にそれぞれ終了した[8]。
ゲーム進行
プレイヤーは画面下側のスペースロケット[9][4][注釈 2]「ギャラクシップ[4]」を左右に動かし、画面上部のエイリアンを単発の「コスミックミサイル[4][注釈 3]」で撃墜する[注釈 4]。
エイリアンのミサイルや体当たりを受けるとギャラクシップは破壊され、画面左下の残機が1つ減る[注釈 5]。残機が無い状態でミスをするとゲームオーバー。コンティニューやネームエントリーは無い。
1人または2人交互プレイが可能。得点は画面最上段の左側に1stプレイヤー、右側に2ndプレイヤー、中央にハイスコアが表示される。スコアの上限は99万9990点[4]。
隊列を組んだエイリアンの大部隊(通常46機)が、左右に揺動しながら宇宙空間を航行し、それをギャラクシップが追跡している(背景の星が流れ続けているのはそのため)。ギャラクシップを阻むため、エイリアンが1機ずつ隊列から離れ、曲線軌道(サインカーブ[11])を描きながらミサイルを放ち、攻撃を仕掛けてくる(隊列で待機中のエイリアンはミサイルを撃ってこない)。飛来したエイリアンを撃ち逃した場合、画面外へ退場したエイリアンは画面上部から再度現れ、隊列に復帰する。
エイリアンの数が減少し、待機状態のエイリアンが3機以下になると、「波状攻撃[12]」が始まる。攻撃中のエイリアンは隊列に戻らなくなり攻撃が継続化し、また積極的に体当たりを狙ってくる等、攻撃パターンも変化する。
全てのエイリアンを撃墜すれば面クリアとなり、新たなエイリアンの部隊が出現する。
面をクリアする毎に画面右下の赤い旗が1本ずつ増えていき、10面に到達すると「10」と書かれた大旗が一本表示される。旗は最大48面まで増加し、それ以上は増えなくなるが、49面以降もゲームは進行する。
敵キャラクター
| 名称 | 配置数 | 得点 | 特徴・攻撃パターン[注釈 6] | |
|---|---|---|---|---|
| 待機中 | 攻撃中 | |||
| 旗艦 (ボス エイリアン) [注釈 7] |
2
(最大4) |
60点 | 下記参照 |
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| レッド エイリアン |
6 | 50点 | 100点 |
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| パープル (バイオレット) エイリアン [注釈 9] |
8 | 40点 | 80点 |
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| グリーン エイリアン |
30 | 30点 | 60点 |
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- 攻撃中の旗艦とレッドの得点関係[3]
- 単独飛行 - 150点
- レッド1機との編隊 - 200点
- レッド2機との編隊
- レッドを残した状態で旗艦撃墜 - 300点
- レッド2機とも撃墜後に旗艦撃墜 - 800点
他機種版
移植版
これ以降が一般的な他機種への移植版となる。
- 下記表における発売元「バンナム」は、バンダイナムコエンターテインメント(当時の社名はバンダイナムコゲームス)の略称。
- ファミリーコンピュータ等、特定機種版を基にした移植は備考欄に記載する(特に断りの無い場合はアーケード版の移植)。
| No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 売上本数 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | Galaxian[注釈 10] | バリー アストロケード | Bally Manufacturing | Astrovision[注釈 11] | ロムカセット | - | - | ||
| 2 | Galaxian | ・10月:A52[19] ・12月:A8[20] |
Atari 5200 Atari 8ビット・コンピュータ |
アタリ | アタリ | ロムカセット | CX5206 (A52) CXL4024 (A8) RX8024 (A8再販版) |
- | |
| 3 | Galaxian | Atari 2600 | アタリ | アタリ | ロムカセット | CX2684 | - | ||
| 4 | ギャラクシアン | ・7月頃:MZ7[22] ・11月頃:PC80II[23] ・12月頃:PC60II[24] |
MZ-700/1200 PC-8001mkII PC-6001mkII |
マイコンソフト | 電波新聞社 | カセットテープ | DP-3482 (MZ7) DP-3779 (PC80II) DP-1019 (PC60II) [注釈 12] |
- | MZ7:MZ-80シリーズでは使用不可[25] |
| 5 | ギャラクシアン | MSX | ナムコ | 16キロバイトロムカセット | - | ||||
| 6 | Galaxian | ・4月:IBM,TI99[26][27] ・5月:COV[28] ・6月:APII,C64,VIC[29][30][31] ・12月:ZX[32] |
IBM PC TI-99/4A コレコビジョン Apple II コモドール64 VIC-1001 ZX Spectrum |
アタリ | アタリ | フロッピーディスク (IBM,APII) ロムカセット (TI99,COV,VIC,C64) カセットテープ (ZX) |
DX5525 (IBM) RX8540 (TI99) 70006 (COV) DX5524 (APII) RX8541 (VIC) RX8542 (C64) TSM9531 (ZX) |
- | |
| 7 | ギャラクシアン | ・4月頃:PC88[33] ・8月頃:X1 (CT版,3"FD版)[34] ・11月頃:X1 (5"FD版)[35] |
PC-8801 X1 |
マイコンソフト | 電波新聞社 | カセットテープ フロッピーディスク |
DP-3101057 (PC88 CT版) DP-3101102 (PC88 FD版) DP-3203140 (X1 CT版) DP-3203204 (X1 3"FD版) DP-3203208 (X1 5"FD版) |
- | |
| 8 | ギャラクシアン | ファミリーコンピュータ | ナムコ | ナムコ | 128キロビットロムカセット[36] | NGX-4500 | - | ||
| 9 | ギャラクシアン | FM-7 | マイコンソフト | 電波新聞社 | カセットテープ フロッピーディスク |
DP-3301144 (CT版) | - | ||
| 10 | ギャラクシアン | ディスクシステム | ナムコ | ナムコ | ディスクカード片面 | NDS-GXN | - | ロムカセット版の移植 書き換え専用ソフト | |
| 11 | ゲームボーイ | ナムコ | ロムカセット | - | 『ギャラガ』とのカップリング移植 スーパーゲームボーイ対応 | ||||
| 12 | ナムコミュージアム Vol.3 | PlayStation | ナウプロダクション | ナムコ | CD-ROM | - | 縦置きモニター表示に対応 隠し要素で、残像モード・高速モードを搭載 | ||
| 13 | ナムコギャラリー VOL.2 | ゲームボーイ | ナムコ | ナムコ | ロムカセット | DMG-AN2J-JPN | - | スーパーゲームボーイ対応 『ギャラガ&ギャラクシアン』版とほぼ同内容 | |
| 14 | ナムコヒストリー VOL.4 | Windows (95) | ナムコ | ナムコ | CD-ROM | NMC-2012 | - | ||
| 15 | Namco Museum 64 | NINTENDO 64 | Mass Media Games | ナムコ | ロムカセット | NUS-NNME-USA | - | 日本未発売 | |
| 16 | Namco Museum | ドリームキャスト | Mass Media Games | ナムコ | GD-ROM | T-1403N | - | 日本未発売 収録作品はN64版と同一 | |
| 17 | ギャラクシアン | iアプリ | ナムコ | ナムコ | ダウンロード (アプリキャロット) |
- | - | ||
| 18 | Namco Museum | PlayStation 2 ニンテンドー ゲームキューブ Xbox |
Mass Media Games | ナムコ | CD-ROM (PS2) 8センチ光ディスク (GC) |
SLUS-20273 (PS2) DOL-GNME-USA (GC) X02134 (XB) |
- | 日本未発売 N64,DC版の増補版的内容 | |
| 19 | ナムコミュージアム | ゲームボーイアドバンス | Mass Media Games | ナムコ | ロムカセット | - | |||
| 20 | PlayStation Portable | ゴッチテクノロジー | ナムコ | UMD | - | 画面モード6種[注釈 14] | |||
| 21 | PlayStation 2 ニンテンドーゲームキューブ Xbox Windows (XP) |
Digital Eclipse | DVD-ROM (PS2,XB) 8センチ光ディスク (GC) CD-ROM (WIN) |
- | |||||
| 22 | ナムコミュージアムDS | ニンテンドーDS | エムツー | バンナム | DSカード | - | 画面モード4種[注釈 15] | ||
| 23 | Wii | バンナム | Wii用12センチ光ディスク | - | |||||
| 24 | ギャラクシアン | Wii | バンナム | バンナム | ダウンロード (バーチャルコンソールアーケード) |
- | - | 2019年1月31日配信・発売終了[39] | |
| 25 | ナムコミュージアム バーチャルアーケード | Xbox 360 | バンナム | バンナム | DVD-ROM | - | |||
| 26 | NAMCO MUSEUM ARCHIVES Vol.1 | INT 2020年6月18日 |
Nintendo Switch(日本国外) PlayStation 4 Xbox One Windows(Steam) |
B.B.スタジオ エムツー |
バンナム | ダウンロード | - | - | ファミリーコンピュータ版の後期ロット版を収録 |
| 27 | ギャラクシアン (ナムコットコレクション版) |
Nintendo Switch | B.B.スタジオ エムツー |
バンナム | Switch専用ゲームカード ダウンロード |
HAC-P-AW7PB | - | ファミリーコンピュータ版の移植 DLC第2弾10タイトル中の1本 | |
| 28 | ギャラクシアン | PlayStation 4 Nintendo Switch |
ナムコ | ハムスター | ダウンロード (アーケードアーカイブス) |
- | - | ||
| 29 | Atari 50: THE NAMCO LEGENDARY PACK |
INT 2025年11月13日 |
Atari VCS Nintendo Switch PlayStation 4 PlayStation 5 Xbox One Xbox Series X/S Windows |
Digital Eclipse | Atari Interactive | ダウンロード | - | - | Atari 2600、Atari 400とAtari 5200版の移植 DLCゲームとして収録 |
- MZ-700版
- マイコンソフトによる最初のギャラクシアン。ギャラクシップがローマ字や記号の組み合わせで表現される等、性能が限られたハードでゲームを成立させるための工夫が凝らされている[25]。二作目のPC-8001mkII版共、移植担当は後にX1用ゼビウスを手掛ける藤岡忠[44]。
- MSX版
- ナムコットゲームセンターシリーズ第3弾として発売[注釈 16]。後に1990年4月26日にフロッピーディスクで発売されたMSX用オムニバスソフト『ディスクNG 2』にも、このMSX版が収録されている。
内容的な特徴としては、ゲーム開始直後からエイリアンのミサイル発射角度が広い、波状攻撃が始まると待機中の全エイリアンが一斉に攻撃に転じる等。 - ファミリーコンピュータ版
- ナムコットブランドによるファミコン参入第1弾。開発担当は宇田川治久。本作は元々ファミコン解析の進捗報告のために作られた試作品であったが、その完成度の高さから商品化が決定し、改修を経てリリースに至った経緯を持つ[45][46][47]。
- エイリアンの機動[注釈 17]や波状攻撃開始のタイミング[注釈 18]等細かな差異はあるが、当時としては出色の移植度を誇った。
- 裏技について
ファミコン版では、リセットボタンの押下を内部でカウントしており、45回リセットボタンを押した後、2コントローラ側のABボタンを押しながらリセットボタンを押すという操作をする度に、ゲームとはまったく関係のない、ミシェル・ローランの『サバの女王』のメロディが流れる隠し音楽モードがある。ここでのサウンドドライバはゲーム本体のものとは別に実装されており、画面には音程やステップなどがテキストで簡易的に表示される。なお、リセットボタンの押下回数は、ABが押されていなかった場合、46回目にカウンタがゼロにもどる。ただ、ABを押した状態でもリセットボタンの押下は全てカウントされるため、2コントローラのABを押下したままリセットボタンを連打するという方法も伝播している。また、隠し音楽モードで『サバの女王』が流れた後にリセットボタンを44回押すと、『風の谷のナウシカ』の『ナウシカ・レクイエム』に移行する。 - この裏技を紹介した『ファミリーコンピュータMagazine』(徳間書店、1985年10月号)に対し、ナムコが「掲載許諾を出していない画面を掲載した」としてクレームを入れたものの、『風の谷のナウシカ』の楽曲は、版権所有者である徳間書店に無断でデータを収録したものであったため、形勢が逆転し不問となったというエピソードがある[48][49]。
- ファミコン版のROMに含まれるデータの先頭部分には社名とプログラマの署名テキストが入っているが、ゲーム中では使用されていない。
- ゲームボーイ版
- プレイ中はスコアが表示されず、ポーズをかけるかミスをした際にのみ表示される。またスーパーゲームボーイ使用時の配色に合わせ、パープルエイリアンの名称が「イエロー・エイリアン」に変更されている。その他、旗艦を撃墜した際の敵の攻撃弱体化が短い、波状攻撃開始のタイミングが早い[注釈 19]等の特徴がある。
『ギャラガ&ギャラクシアン』と『ナムコギャラリーVOL.2』に収録されており、内容はほぼ同一だが、スーパーゲームボーイのピクチャーフレームの意匠は異なる[注釈 20]。
開発
本作は、1978年に社会現象化したタイトー『スペースインベーダー』の大ヒットを受け、「ポスト・インベーダー」を目標に企画、開発された[50][51]。開発コードは「V-2(ビデオII)」[52]。
ハードウェア技術として、日本では初めてスプライトを利用しており、ソフトウェア面ではそれが活用され、シューティングゲームの基礎を築いた[3]。技術的源流は米国アタリ社であり、ナムコはアタリが使用していた『オブジェクト』という用語を踏襲している[53]。
一方、ハードウェアを担当した石村繁一は、2020年のインタビューの中で、『ギャラクシアン』は動くことだけを最優先するあまり入手困難な部品を使ってしまい、量産する際にとても効率の悪いものになってしまったと振り返っており、ナムコの生産部として半導体調達を担当していた原口洋一も苦労したと同じインタビューの中で打ち明けている[54]。次回作『パックマン』の基板設計に当たってはその反省として量産性を重んじる方針が取られた[54]。
スタッフ
反響
1979年10月19日~21日に開催された「第17回AMショー」にて大いに注目を集め、注文が殺到したことから、早々にライセンス生産を決定[61]。「製品名に『ギャラクシアン』を入れる」「国内ではテーブル筐体のみとする」等の条件のもと、国内ではセガ・エンタープライゼス(現:セガ)、タイトー、シグマ(現:KeyHolder)、アイレム(現:アイレムソフトウェアエンジニアリング)、コナミ工業(現:コナミデジタルエンタテインメント、コナミアミューズメント)、サミー(現:セガサミーホールディングス)、日本物産[注釈 21]等、海外では米国ミッドウェイ社(後のミッドウェイゲームズ、現:ワーナーゲーム)、英国ベルフルーツ社等と契約が結ばれた[62][63][64]。
評価
| 評価 | ||||||||||||
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- アーケード版
- 1998年に刊行されたゲーメストムック『ザ・ベストゲーム2』では、「エイリアンたちは単に整列しているだけでなく、なめらかな動きで攻撃してくるのが当時は非常に美しかった。インベーダーブームが去り、ゲーム界に活気がなくなりかけてきての大ヒットだけに、その業界に与えた功績は大きい」、「ラウンドが表示されるという点もプレイヤーを熱く燃えさせた。しかも単純に数字ではなく、1面ごとに赤い旗が立っていき、10面で数字付きのビックな赤旗になる。この旗をいくつ並べられるかをみんなで競い合うのが楽しかった」と紹介されている[69]。
- ファミリーコンピュータ版
- ゲーム誌ファミリーコンピュータMagazine1991年5月10日号特別付録の『ファミコンロムカセット オールカタログ』では、「シューティングの原点だ」、「さすがに古さを感じさせる、ナムコのファミコンソフト第1号。『撃つ』『かわす』の繰り返しだがそれでも、一度始めると夢中になってしまうのは、敵機の飛行アルゴリズムの面白さとゲームバランスの良さによるものだろう。現在の主流であるパワーアップ型シューティングと比べると、古さよりもむしろ新鮮さを感じる不思議なゲームでマニアのコレクションに欠かせない」と紹介されている[36]。