スリンダク

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スリンダク
臨床データ
商品名 Clinoril
AHFS/Drugs.com monograph
MedlinePlus a681037
胎児危険度分類
  • AU: C
    投与経路 Oral
    ATCコード
    法的地位
    法的地位
    薬物動態学データ
    生体利用率 Approximately 90% (Oral)
    代謝 ?
    消失半減期 7.8 hours, metabolites up to 16.4 hours
    排泄 Renal (50%) and fecal (25%)
    識別子
    CAS登録番号
    PubChem CID
    IUPHAR/BPS
    DrugBank
    ChemSpider
    UNII
    KEGG
    ChEBI
    ChEMBL
    PDB ligand
    CompTox
    ダッシュボード
    (EPA)
    ECHA InfoCard 100.048.909 ウィキデータを編集
    化学的および物理的データ
    化学式 C20H17FO3S
    分子量 356.412 g/mol g·mol−1
    3D model (JSmol)
    融点 182 - 185 °C (360 - 365 °F) (decomp.)
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    スリンダク(Sulindac)は非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)に属する抗炎症薬である。プロスタグランジンの合成を阻害して抗炎症作用を示す。プロドラッグであり、消化器関係の副作用が少ない他、比較的半減期が長い[1]:1。商品名クリノリル

    日本では、関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、腱・腱鞘炎の消炎・鎮痛について承認されている[2]。急性・慢性いずれの炎症に対しても有効性を示すが、その効果はインドメタシンに較べると弱い[1]:10

    スルホキシド体はプロドラッグであり、体内のMsrAで還元されてスルフィド体となり活性化する。体内ではスルホキシド体とスルフィド体が共存しており[1]:14、両者の血中動態は類似している[1]:11スルホン体に酸化されると失活する。正確な機序は不明であるが、スルフィド体がCOX-1およびCOX-2を阻害してプロスタグランジン生成を妨げる。

    禁忌

    他のNSAIDs同様、下記の患者にはスリンダクは禁忌である。

    1. 消化性潰瘍または胃腸出血のある患者
    2. 重篤な血液の異常のある患者
    3. 重篤な肝障害のある患者
    4. 重篤な腎障害のある患者
    5. 重篤な心機能不全のある患者
    6. アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作の誘発)またはその既往歴のある患者
    7. 製剤成分に対し過敏症の既往歴のある患者
    8. 妊婦または妊娠している可能性のある婦人

    副作用

    治験では15.39%に副作用が見られ、その主なものは腹痛(5.44%)、発疹(2.30%)であった。

    スリンダクで重大な副作用とされているものは、

    である。(頻度未記載は頻度不明)

    細胞増殖抑制作用

    スリンダクには、COX-2阻害作用とは別に、大腸のポリープや前癌病変部位での細胞増殖を抑制する効果がある[3][4][5]。その効果は特に家族性大腸腺腫症で顕著であり、癌化を防止していると思われる[6]。同様の効果は、上部消化管癌[7]遺伝性非ポリポーシス大腸癌[8][9]膠芽腫[10]、分枝型膵管内乳頭粘液性腫瘍(BD-IPMN)[11]でも見られた。

    一部ではその機序として、c-Raf[12]JNK1[13]といったキナーゼによるシグナル伝達サイクリンの働き[14]にスリンダクが介入していると見られている。スリンダクはレチノイドX受容体α(RXRalpha)に結合する事で癌細胞のアポトーシスを誘導することができ[15]、同時に、ヒト癌細胞ではβ-カテニンの抑制を介して[16]、またはCSK/Src英語版の調節を介して[17]細胞増殖を阻害することができる。

    その他の効果

    出典

    外部リンク

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