ボホナー空間
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数学の分野におけるボホナー空間(ボホナーくうかん、英: Bochner space)とは、必ずしも実数の空間 R あるいは複素数の空間 C とは限らないバナッハ空間に値を取る関数への、Lp空間の概念の一般化である。
ボホナー空間 Lp(X) は、バナッハ空間 X に値を取るボホナー可測関数 f で、そのノルム ||f||X が通常の Lp 空間に属するようなもの全ての同値類からなる。したがって、X が複素数の集合であるなら、ボホナー空間は通常のルベーグ空間 Lp となる。
Lp 空間に関するほとんど全ての結果は、ボホナー空間についても同様に得られる。特に、ボホナー空間 Lp(X) は に対してバナッハ空間である。
応用
定義
測度空間 (T, Σ, μ)、バナッハ空間 (X, || · ||X) および 1 ≤ p ≤ +∞ が与えられたとき、ボホナー空間 Lp(T; X) は、対応するノルムが有限であるような全ての可測関数 u : T → X の空間の(等号はほとんど至る所についてのものであるような)コルモゴロフ商として定義される。すなわち、そのような u に対しては
が成立する。言い換えると、Lp 空間の研究においてよくあるように、Lp(T; X) は関数の同値類であって、そこでは二つの関数が等しいとは、T の μ-測度ゼロの部分集合を除いた至る所でそれらが等しいことを言う。そのような空間の研究においてよくあるように、それは(より技術的には正しい)同値類と言うよりは、Lp(T; X) の「関数」と言う記号の濫用がよく見受けられる。