佐井村

From Wikipedia, the free encyclopedia

日本の旗 日本
都道府県 青森県
さいむら ウィキデータを編集
佐井村
佐井村旗
1971年5月14日制定
佐井村章
1972年7月18日制定[1]
日本の旗 日本
地方 東北地方
都道府県 青森県
下北郡
市町村コード 02426-1
法人番号 7000020024261 ウィキデータを編集
面積 135.05km2
総人口 1,410[編集]
推計人口、2026年3月1日)
人口密度 10.4人/km2
隣接自治体 むつ市下北郡大間町
村の木 ヒバ
村の花 スカシユリ
村の鳥 ミサゴ
佐井村役場
村長 太田直樹
所在地 039-4711
青森県下北郡佐井村大字佐井字糠森20
北緯41度25分47秒 東経140度51分33秒 / 北緯41.42967度 東経140.85911度 / 41.42967; 140.85911座標: 北緯41度25分47秒 東経140度51分33秒 / 北緯41.42967度 東経140.85911度 / 41.42967; 140.85911
外部リンク 公式ウェブサイト

佐井村位置図

― 市 / ― 町 / ― 村

ウィキプロジェクト
テンプレートを表示
村役場のある佐井地区周辺の空中写真。1975年撮影の2枚を合成作成。
国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)(現・地図・空中写真閲覧サービス)の空中写真を基に作成

佐井村(さいむら)は、青森県下北半島の西側にあるむつ市などとともに下北地域に属する[2]。下北半島をまさかりに見立てると、の部分にあたる。

「日本で最も美しい村」連合に加盟している。同連合で認定された登録地域資源は、「仏ヶ浦の眺望と生活の営みにより形成された漁村風景」、および「福浦の漁村歌舞伎」である[3]

津軽海峡に面しており、晴れた日には対岸の北海道を見渡せる。村面積の多くを恐山山地を構成する山地にて占め、海岸線沿いの平地部分に集落が存在する。冬季には津軽海峡よりの風が強く吹き付ける。山間部は深雪となるが、平野部は強風によりあまり積もることはない。

地理

青森県下北半島の西岸に位置する。行政区域は東経140度16分 - 140度57分、北緯41度12分 - 41度28分[4]で、南北に細長い形状を成す。恐山山地を構成する600mから800m級の山々に周囲を囲まれ、集落は海岸線に沿って8集落(北から原田、古佐井、大佐井、矢越、磯谷、長後、福浦、牛滝)が、山間部に1集落(川目)が点在する。佐井地区(大佐井、古佐井地区)に人口の6割近くが集中する。

  • 山: 荒沢山 (672m)、大作山 (776m)、縫道石山 (626m)、アンド山 (646m)
  • 河川: 大佐井川、古佐井川

人口

平成27年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、11.31%減の2,148人であり、増減率は県下40市町村中30位。

2024年、民間の有識者らで作る人口戦略会議は、各市町村における将来の20歳-39歳女性の人口減少率を予想。佐井村では、2020年から30年間に85.2%減少するとし、将来的に消滅する可能性が高い「消滅可能性自治体」であることが公表された[5]

佐井村と全国の年齢別人口分布(2005年) 佐井村の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 佐井村
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
佐井村(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 4,622人
1975年(昭和50年) 4,462人
1980年(昭和55年) 4,174人
1985年(昭和60年) 3,634人
1990年(平成2年) 3,348人
1995年(平成7年) 3,173人
2000年(平成12年) 3,010人
2005年(平成17年) 2,843人
2010年(平成22年) 2,422人
2015年(平成27年) 2,148人
2020年(令和2年) 1,788人
総務省統計局 国勢調査より

人口動態概要

2025年10月1日現在では1,430人となっており最盛期の4分の1の水準に留まっている。長期に渡って人口減少が続いているが、特に2005年以降は20年間で人口は半減しており人口減少が加速している。

表1. 国勢調査結果に基づく佐井村(に相当する地域)の人口推移
実施年佐井村人口(人)佐井村増加数(人)佐井村増加率(%)国内増加率(%)
1950年 5,370---
1955年 5,642増加 272増加 5.1増加 7.3
1960年 5,271減少 371減少 6.6増加 4.6
1965年 4,869減少 402減少 7.6増加 5.2
1970年 4,622減少 247減少 5.1増加 5.5
1975年 4,462減少 160減少 3.5増加 7.9
1980年 4,174減少 288減少 6.5増加 4.6
1985年 3,634減少 540減少 12.9増加 3.4
1990年 3,348減少 286減少 7.9増加 2.1
1995年 3,173減少 175減少 5.2増加 1.6
2000年 3,010減少 163減少 5.1増加 1.1
2005年 2,843減少 167減少 5.5増加 0.7
2010年 2,422減少 421減少 14.8増加 0.2
2015年 2,148減少 274減少 11.3減少 0.8
2020年 1,788減少 360減少 16.8減少 0.8

歴史

古くより蝦夷の定住集落が存在していたとみられている。江戸時代には南部藩領となり、ヒバの産地および積出し港として、また、蝦夷地への渡船港として栄える。享和3年、江戸幕府はこの佐井 - 函館(箱館)航路を海峡航路のメインルートと定めている[6]

年表

行政

  • 村長:太田直樹(2022年4月27日~)
  • 村議会:議員定数8名[9](無所属8名)

歴代村長

特記なき場合『2019年版佐井村勢要覧』による[10]

氏名 就任 退任 備考
佐井村長(官選)
1太田長太郎明治22年6月
2木村重功明治22年8月
3小島留彦明治23年5月
4松谷賢治大正7年4月
5大野精輔大正8年8月
6大島渉大正12年12月
7川村常作昭和10年11月
8松谷彰次昭和14年12月
佐井村長(公選)
9伊藤忠次郎昭和22年10月
10渡辺幸定昭和30年5月
11松谷清治昭和46年4月
12石澤多佳樹昭和58年1月
13東出昇昭和61年12月
14石澤多佳樹平成2年12月
15東出昇平成6年12月
16太田健一平成13年4月
17樋口秀視平成26年4月
18 太田直樹[11] 令和4年4月 現職

経済

かつて存在した、レトロ風な建物が特徴の青い森信用金庫佐井支店(2010年11月閉店、撮影当時は下北信用金庫)

産業

  • 林業:村面積の9割近くを山林が占める。また、その9割近くが国有林指定を受けている。
  • 観光:毎年20万人以上が訪れる。主要観光地として仏ヶ浦が挙げられる。

漁業

主要海産物としてイカナゴコンブタコ

  • 原田漁港
  • 佐井漁港
  • 矢越漁港
  • 磯谷漁港
  • 長後漁港
  • 福浦漁港
  • 牛滝漁港

郵便

  • 佐井郵便局(集配局) (84032)
  • 牛滝簡易郵便局 (84709)
  • 長後簡易郵便局 (84791)

姉妹都市・提携都市

国内

地域

所轄警察署

大間警察署
  • 佐井駐在所

所轄消防署

下北地域広域行政事務組合大間消防署
  • 佐井消防分署

教育

2006年平成18年)4月1日、原田小学校、磯谷小学校、長後小学校は佐井小学校に、磯谷中学校、長後中学校は佐井中学校に、それぞれ再編された[12]

小学校

※以下は廃校。

  • 佐井村立佐井小学校矢越分校(1974年に佐井小学校へ統合)
  • 佐井村立佐井小学校川目分校(同上)
  • 佐井村立原田小学校(2006年に佐井小学校へ統合)
  • 佐井村立磯谷小学校(同上)
  • 佐井村立長後小学校(同上)
  • 佐井村立福浦小学校(2019年に佐井小学校へ統合。小中併設校であった)

中学校

※以下は廃校。

  • 佐井村立磯谷中学校(2006年に佐井中学校へ統合)
  • 佐井村立長後中学校(同上)
  • 佐井村立福浦中学校(2019年に佐井中学校へ統合。小中併設校であった)

社会施設

津軽海峡文化館「アルサス」
  • 津軽海峡文化館アルサス
  • 歌舞伎の館
  • 佐井村農業研修センター

交通

佐井港

鉄道

村内を鉄道路線は走っていない。最寄り駅は、JR東日本大湊線下北駅

未成線を含めるならば大間線大間駅がある。ただし1943年(昭和18年)12月に鉄道建設審議会から戦時中の資材不足を理由として工事の中止の指示が下る[13]。戦後の1946年(昭和21年)、当時の村長が大間町長、風間浦村村長、函館市長代理(助役)らの連名で国に工事再開の陳情をした。また国鉄内部でも再開の構想があったとされているが[13]、再開されることなく放置。その後も青函トンネル計画の東口ルートとして建設再開の構想があったものの、地質上適切ではないことが分かり[14]1968年(昭和43年)に西口ルートに決定してからは、予定線として記載されることもなくなった。外洋フェリー大間函館航路の接続道路で大間線の用地を道路に転用する案が有力になり、1969年(昭和44年)に青森県が購入、のちに国道279号に利用したために大間線の開通の可能性はなくなった[15]

路線バス

  • 下北交通 - 村中心部以北の国道338号を通り、むつ市と佐井村を結ぶ(むつ市 - 風間浦村 - 大間町 - 佐井村)。
    • 下北駅 - むつ - 大畑駅 - 易国間 - 大間病院 - 大間崎 - フェリー乗場前 - 奥戸 - 佐井 - 佐井役場前 - 佐井車庫前
    • 佐井車庫前 → 磯谷 ※村中心部より南側に向かう路線であり夕方の佐井行き最終便に接続して1本運行される。大間高校休校日と土曜・日曜・祝日は運休。利用の際は確認のこと。
  • 佐井村コミュニティバス
    • 大間病院ルート(大間病院前 - 佐井 - 佐井車庫前 - 矢越 - 磯谷 - 長後 - 福浦)
    • 川目アルサスルート(川目 - 診療所前 - アルサス)
    • 川内病院ルート(牛滝 - 川内病院)
      •  コミュニティバスは、全て土日・祝日は運休。また、大間病院ルートの 福浦へは火曜日のみ運行。

道路

船舶

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

  • 下北半島国定公園:村内の海岸線の8割と山間部の一部が指定されている。
  • 仏ヶ浦:国の名勝および天然記念物に指定されている(指定名称は「仏宇多」)。約2kmに渡る海岸線沿いに仏像を思わせる白緑色の奇岩が連なる。定期観光遊覧船が就航している。
  • 北限のサル生息地:国の天然記念物[16](指定名称は「下北半島のサルおよびサル生息北限地」)
  • 願掛岩 - 見ようによっては男女が抱き合っているように見える岩。古くより縁結びの岩として信仰の対象となっている[17]
  • 福浦 - にほんの里100選
  • 福浦歌舞伎:明治20年頃に中村菊五郎夫妻により伝承。以来100年以上に亙って伝承されている。青森県無形民俗文化財指定[18]
  • 木彫十一面観音立像(円空作):県重宝指定、(長福寺)
  • 箭根森八幡宮:1062年源頼義により勧請[19]
  • 箭根森八幡宮例大祭 - 京都祇園祭の流れを汲む[20]
  • 矢越八幡宮祭典-「年間命日(年間の神事に関する行事)」の1つで「お盆祭り」と位置付けられている。
  • 縫道石山・縫道石:特殊植物群落が国の天然記念物[21]
  • 三上剛太郎生家:看板は三村申吾日本赤十字社青森県支部長、青森県知事)が揮毫[22]
  • 佐井村海峡ミュウジアム〔大佐井〕[23]
  • 牛滝まだぁ~る
  • 佐井村がんかけ公園/がんかけ公園キャンプ場[24]

出身・ゆかりのある有名人

  • 三上剛太郎1869年-1964年)(医師):日露戦争開戦時に軍医として満州に従軍。救護所にて負傷兵の治療にあたっていた際にロシア兵に囲まれるも、手製の赤十字旗を掲げ負傷兵を救う。この時に作られた手製の赤十字旗は、赤十字国際博覧会において赤十字の生きた証として評価される。退役後帰村して、へき地医療に従事する。
  • 若山弦蔵声優。旧樺太生まれ、両親が佐井村出身

イメージキャラクター

脚注

参考文献

外部リンク

Related Articles

Wikiwand AI