射精障害
From Wikipedia, the free encyclopedia
男性が正常に性交を行うためには、
- 精子の形成
- 精子の輸送
- 勃起
- 精嚢から後部尿道への精液の放出(seminal emissionとよぶ、以下エミッション)
- 外尿道口からの射精
が必要とされる。このうち、主として4及び5に障害のある症状が、射精障害である。各種の手術や外傷によって発症する場合も見られ、脊髄損傷患者の95%は正常な射精が不可能である。また、糖尿病患者は末梢神経障害から射精障害を発症する場合がある。
1974年の木村行雄氏によれば、射精障害は
- A群 射精、オルガスム共にないもの
- B群 オルガスムはあるが、射精のないもの
- C群 射精、オルガスムともにあるが、射精に達する時間に異常のあるもの
- D群 射精は正常であるが、オルガスムのないもの
に分類される[1]。なお、欧米では極致感があるが射精は行われないものを「dry ejaculation」と呼ぶ場合がある。
症状
逆行性射精
エミッションの最中に、膀胱頸部が適切に閉塞しない場合に発生する。分類上はB群に該当。このため、外尿道口、すなわち陰茎に送られるべき精液が、膀胱内に送られてしまう症状。性行為の後に、尿に精液が混濁する。多くは神経系の問題であるが、特に糖尿病による神経障害が多く見られるほか、各種下腹部の病変、外傷、もしくは手術、及びリンパ節郭清の後に見られる場合がある。なおこの症状では特に、事前に膀胱内を洗浄した上で射精を行い、その後に膀胱内から精子を採取しての人工授精が可能である。
尿道狭窄
先天的な要因、もしくはかぶれや外傷などにより、尿道管の一部が狭窄してしまう場合がある。この場合は機具を用いて尿道を拡張するか、手術による治療が行われる[3]。