東村山駅

東京都東村山市にある西武鉄道の駅 From Wikipedia, the free encyclopedia

東村山駅(ひがしむらやまえき)は、東京都東村山市本町二丁目にある、西武鉄道である。国分寺駅小川駅と並び西武最古の駅の一つでもある。

所在地 東京都東村山市本町二丁目3番地32
北緯35度45分38秒 東経139度27分57秒
駅構造 新宿線下り 高架駅
国分寺線・西武園線・新宿線上り 地上駅
概要 東村山駅, 所在地 ...
東村山駅
西口(2025年7月)
ひがしむらやま
Higashi-Murayama
所在地 東京都東村山市本町二丁目3番地32
北緯35度45分38秒 東経139度27分57秒
所属事業者 西武鉄道
駅構造 新宿線下り 高架駅
国分寺線・西武園線・新宿線上り 地上駅
ホーム 4面6線[注釈 1]
乗降人員
-統計年度-
45,102[西武 1]人/日
-2024年-
開業年月日 1894年明治27年)12月21日
乗入路線 3 路線
所属路線 新宿線
駅番号 SS21
キロ程 26.0 km(西武新宿起点)
SS20 久米川 (1.4 km)
(2.9 km) 所沢 SS22
所属路線 国分寺線
駅番号 SK05
キロ程 7.8 km(国分寺起点)
SK04 小川 (2.7 km)
所属路線 西武園線
駅番号 SK05
キロ程 0.0 km(東村山起点)
(2.4 km) 西武園 SK06
備考 高架化工事中
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高架工事中の東口
(2020年8月11日)
高架工事中の西口
(2020年8月11日)
高架工事中の東村山駅全景。踏切構内より撮影(2020年8月11日)
橋上駅舎閉鎖前の改札口
(2015年7月)
西武新宿線下り高架ホーム(2025年7月)
高架化工事前のホーム(2015年7月)

特急小江戸」号を含む全列車が停車する。また東村山駅管区として、西武園駅と東村山駅 - 東伏見駅間の各駅を管理している。

乗り入れ路線

新宿線西武園線国分寺線の3路線が乗り入れ、4方向の列車が利用できる。西武園線は当駅が起点、国分寺線は当駅が終点である。国分寺線の列車の一部は新宿線の本川越方面や西武園線と直通運転を行っていたが、現行ダイヤでは直通列車の設定はない。

新宿線にはSS21、国分寺線と西武園線にはSK05駅番号がそれぞれ設定されている。

所沢方面から拝島方面へ行く場合、通常は小平駅で乗り換えるが、時刻によっては当駅で国分寺線に乗り換えると小川駅で拝島線下り列車に接続することがあり、その場合は当駅到着前の車内でアナウンスされる。

歴史

久米川仮停車場の開設

1902年ごろの東村山停車場

川越鉄道(現・西武鉄道)は甲武鉄道国分寺停車場川越を結ぶ目的で建設され、計画時は東村山に停車場を作る予定はなかった。その理由を『東村山市史』では、東村山から一人も発起人が出なかったこと、同じく発起人がいなかったにもかかわらず小平村(現・小平市)に小川停車場が設置されたのは、青梅街道と交差するなど要衝の地であったことに対し、東村山が純農村地帯であったことを挙げている。ところが、柳瀬川の架橋に対し地元住民が水害の恐れがあると反対したため、工事が中断。内務省の裁定で橋梁の設計変更を行うこととなった。しかし、工事が大幅に遅延したため、やむなく1894年12月、橋梁手前に久米川仮停車場を設けて川越鉄道は暫定開業となり、東村山に初めての停車場が誕生した[1]。その後橋梁が完成し、翌年3月に川越停車場まで全通したため、久米川仮停車場は廃止されることになった。それを知った住民は停車場の設置を川越鉄道に陳情し、工事資金と用地を提供することにより、8月に久米川仮停車場から国分寺停車場寄りに東村山停車場が開業することになった。西口ロータリーに設置されている「東村山停車場の碑」裏面には、寄付者約250人の姓名とその金額が記されている。

村山貯水池建設と延長線建設

このように、周辺の主たる産業が農業であり、雑木林ばかりであった東村山停車場に転機をもたらしたのは、東京市による公共事業だった。明治時代末期、東京市は人口の急増による飲料水不足が深刻な問題となっており、その対策を模索していた。そして、大和村(現・東大和市)の地に人造湖多摩湖)を造成することとなり、1916年から大規模な開発が行われることになった。東京市では、1920年に東村山停車場から建設現場までトロッコ軌道を敷設[2]、連日多摩川から採取した砂利セメントを国分寺を経由して東村山停車場でトロッコに積み換えて現場まで輸送した[注釈 2]

また同じ頃、都心へ直接乗り入れるべく東村山停車場から分岐して国鉄高田馬場駅に向かう路線(村山線、現・西武新宿線)の建設を決定し、1925年から用地買収に着手した。東村山停車場はその建築資材の搬入先となり、工事の進捗とともにこれらの建設の工事関係者の流入により、停車場前はカフェ、商店、下宿屋、映画館などが軒を並べて活況を呈した。

ハンセン病患者専用ホーム

かつては国立療養所多磨全生園に収容されるハンセン病患者や、東村山に多く所在していた感染症患者向け診療所に入所する結核患者を乗せた「病人車」と呼ばれる臨時列車が国分寺方面から入線し、一般客から隔離された専用の駅舎とホームが現在の東口側に存在していた(このころ改札口は西口しかなかった)。病院が1929年に自動車を購入し、品川八王子赤羽三河島などの各駅に迎えに行くようになり「病人車」による患者輸送は廃止され[3]、専用の駅舎とホームはすべて撤去された[4]。その敷地は拡張された駅施設の下になっており、当時を偲ばせるものは全く残っていない。

戦時の糞尿輸送

東京都の依頼により1944年から鉄道による糞尿輸送が行われることとなり、コンクリート製の貯溜槽が駅の北側に設けられた。毎朝糞尿を積んだ貨車がやってきて、一日で汲み取ったという。1945年1月には底が抜け落ち、周囲に糞尿を撒き散らし、地下水が汚染されたという事故も発生している[5]。使用廃止後は西武鉄道の社宅が建てられた。2011年に老朽化した社宅を壊したところ、基礎の下からコンクリートの構造物が出土した[6]

連続立体交差事業

2019年から供用された地下改札

駅周辺の踏切では慢性化した渋滞が問題となっていたことから、東京都・東村山市・西武鉄道は東村山駅および駅付近の新宿線、国分寺線、西武園線の約4.5kmの区間について鉄道を高架化し、道路と鉄道の連続立体化することとなった[7]。完成時には府中街道多摩南北道路の一つ)、鷹の道など5カ所の踏切が除去されるほか、駅東西の地域を結ぶ幹線道路(東村山多摩湖駅線)が併せて整備される予定である。駅構造は、地上3面6線から高架2面4線に集約される。

2012年、東京都が連続立体交差化計画を決定、2013年国土交通省より都市計画事業認可。2015年6月着工した。事業化当初は2024年末完成予定だったが、計画が相次いで見直され、2028年度完了予定となっている[8]。各工程の完成時期は、事業化当初の2015年から[8]2021年の見直し[9]、2024年の見直し[10]により、次のように変更されている。

  • 新宿線下り高架切替 2021年度末→2022年度末→2025年度第1四半期
  • 国分寺線・西武園線高架切替 2023年度第2四半期→2024年度第2四半期→2026年度末
  • 新宿線上り高架切替 2023年度末→2024年度末→2027年度末

年表

駅構造

高架化工事が進捗中であり、2025年6月29日より、地上4面4線[注釈 3]、高架1面2線の2層構造となっている。かつては橋上駅だったが、2019年11月30日以降、地下に改札口が設けられている。改札内地下コンコースには、コンビニエンスストアTOMONY」がある。

のりば

さらに見る ホーム, 路線 ...
ホーム路線方向行先備考
地上 1 SK 国分寺線
SK 西武園線
小川国分寺方面
西武園ゆき
一部列車のみ、トイレ設置
2 SK 国分寺線 小川・国分寺方面
3 SK 西武園線 西武園ゆき
高架 4 SS 新宿線 下り 所沢本川越方面
5 特急「小江戸」
地上 6 上り 高田馬場西武新宿方面
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1番ホームは、西口側に位置する地上単式ホームで、6両編成に対応できるホーム有効長がある。唯一、国分寺線と西武園線双方に接続しているが、両線に直通する営業列車は設定されておらず、一部列車のみの発着に限られている。かつては列車が発着しない時間帯は閉鎖されていたが、橋上駅舎廃止により、2019年11月30日から旅客トイレが1番ホーム上に移設され、営業時間中は常時開放されるようになった。

かつては、1・2番ホームからなる島式ホームで、国分寺線と一部の西武園線が発着していた。2017年3月25日より、西側の1番ホームが閉鎖され、2番ホームが1番ホームに改番された[21]。2019年3月16日のダイヤ改正までは、新宿線からの国分寺線直通列車は新1番ホームに入線していた。新宿線下りや西武園線と平面交差するため、夕方の直通列車ではたびたび第1場内信号機手前で入線交換待ちをしている姿が見受けられた。

2・3番ホームは、縦列の地上単式ホームである。両線路間は、高架の4・5番ホームへの連絡階段になっており、両ホーム間は、高架ホームへの連絡コンコースを通じて接続している。連絡コンコースは、地上線路と同一平面のため、両ホーム間の行き来には、スロープを上り下りする必要がある。改札コンコースへは、3番ホームにのみ直接接続している[28]

かつては、3・4番ホームからなる島式ホームであった。3番ホームは主に西武園線が発着し、国分寺線と新宿線下りの一部列車も発着していた。新宿線下りは、主に4番ホームに発着していた。国分寺線から新宿線(本川越方面)への直通列車は、3番ホーム(一部4番ホーム)に入線していたが、2016年3月26日ダイヤ改正以降は1番ホームへの発着に変更され、2019年3月16日ダイヤ改正で国分寺線と新宿線の直通運転の設定がなくなった。また、2016年3月の改正以降、配線が変更され、新宿線下り本線から3番ホームへは進入できなくなった。

2017年3月25日のダイヤ改正時より、3番線の線路が分断され、ホームを両方向に延長した上で、南側を国分寺線用の2番ホーム、北側を西武園線用の3番ホームとした[21]。これ以降、2・3・4番ホームは同一面上にあったが、2025年6月29日の新宿線下り高架化に伴い、地上4番ホームは閉鎖され、2・3番ホーム間は高架ホームへの連絡コンコース経由での移動となった[27]

4・5番ホームは、高架の島式ホームで、新宿線下り列車が発着する。ホームドアを設置している[29]。国分寺線高架化後は、5番ホーム(改番が見込まれている)が新宿線と共用される予定である。5番ホームは新宿線の待避線となっているが、特急「小江戸」は5番ホームに発着する。2017年3月改正以降、新宿線下り列車同士は対面乗り換えができなかったが、高架化により、対面乗り換えが可能になった。

6番ホームは、東口側に位置する、地上単式ホームである。新宿線上り列車が発着する。かつては5・6番ホームからなる島式ホームであったが、新宿線下りの高架化により、2025年6月29日から5番ホームは閉鎖された。5番ホームはもともとは新宿線上り待避列車が使用していたが、2017年3月改正以降は、新宿線の上下列車の共用ホームとなった。新宿線下り高架化に先立ち、2025年3月15日ダイヤ改正により、新宿線上りの緩急接続が新所沢駅または田無駅に変更となった。かつては西武園からの急行と所沢方面からの各停の接続も5・6番ホームで行っていた。2016年3月26日ダイヤ改正以前は、5番線から西武園線へ接続していた。

2014年12月1日から2016年3月31日まで、発車メロディが新宿線ホームに限り『東村山音頭』に変更されていた[19]。4番ホーム(新宿線下り)、5・6番ホーム(新宿線上り)で流れる部分が異なっていた。なお、待避の関係で3番ホームに入る新宿線もあったが、この列車に関しては非対応であった(池袋線上り標準のメロディが流れていた)。その後2020年7月14日から1・2番ホームで再び使用されている[23]

駅東側の6番ホーム隣にはかつて1本側線があり、久米川寄りには小さな保線基地があったが、高架化工事用地として2015年9月にいずれも撤去された。

1997年春まではホーム番号の付番が逆であり、1・2番ホームが新宿線西武新宿方面となっていた。

利用状況

2024年度の一日平均乗降人員45,102人で、西武鉄道全92駅中19位である[西武 1]

年度別一日平均乗降人員

さらに見る 年度, 新宿線 ...
年度別1日平均乗降人員[30][31]
年度 新宿線 国分寺線 西武園線
1日平均
乗降人員
増加率 1日平均
乗降人員
増加率 1日平均
乗降人員
増加率
2003年(平成15年) 30,5561.7% 11,7542.4% 3524.1%
2004年(平成16年) 30,323-0.8% 11,739-0.1% 3777.1%
2005年(平成17年) 30,6841.2% 11,9401.7% 372-1.3%
2006年(平成18年) 30,9610.9% 11,9630.2% 3843.2%
2007年(平成19年) 31,5952.0% 11,952-0.1% 383-0.3%
2008年(平成20年) 32,4252.6% 12,2582.6% 372-2.9%
2009年(平成21年) 32,6530.7% 12,5732.6% 367-1.3%
2010年(平成22年) 32,6750.1% 12,7541.4% 357-2.7%
2011年(平成23年) 32,596-0.2% 12,7500.0% 3590.6%
2012年(平成24年) 33,0161.3% 12,9701.7% 3610.6%
2013年(平成25年) 33,7382.2% 13,1571.4% 351-2.8%
2014年(平成26年) 33,516-0.7% 12,976-1.4% 339-3.4%
2015年(平成27年) 33,9911.4% 13,2392.0% 3390.0%
2016年(平成28年) 34,7112.1% 13,4982.0% 3462.1%
2017年(平成29年) 35,6092.6% 13,5400.3% 343-0.9%
2018年(平成30年) 35,6480.1% 13,509-0.2% 331-3.5%
2019年(令和元年) 35,330-0.9% 13,282-1.7% 322-2.7%
2020年(令和02年) 26,620-24.7% 10,234-23.0% 227-29.5%
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年度別一日平均乗車人員

近年の一日平均乗車人員の推移は下表の通りである。

さらに見る 年度, 一日平均 乗車人員 ...
年度 一日平均
乗車人員
新 宿 線 国分寺線 西武園線 出典
1992年 15,992 5,167 279 [* 1]
1993年 15,814 5,230 266 [* 2]
1994年 15,195 5,493 249 [* 3]
1995年 15,066 5,555 246 [* 4]
1996年 14,830 5,674 238 [* 5]
1997年 14,849 5,679 205 [* 6]
1998年 14,836 5,674 148 [* 7]
1999年 14,806 5,587 145 [* 8]
2000年 14,923 5,663 148 [* 9]
2001年 15,066 5,652 142 [* 10]
2002年 15,022 5,677 137 [* 11]
2003年 15,336 5,850 142 [* 12]
2004年 15,216 5,888 151 [* 13]
2005年 15,419 6,055 151 [* 14]
2006年 15,542 5,978 156 [* 15]
2007年 15,814 5,874 161 [* 16]
2008年 16,222 6,036 159 [* 17]
2009年 16,329 6,197 159 [* 18]
2010年 16,299 6,323 162 [* 19]
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駅周辺

東口

志村けんの木(2020年8月11日) 志村直筆とサインが入った看板 志村けんの像
志村けんの木(2020年8月11日)
志村直筆とサインが入った看板
志村けんの像

西口

再開発前の西口(2006年12月24日)
  • 東村山停車場の碑(碑銘は「東邨山停車場之碑」) - 1897年建立。当駅が住民の寄付によって開設されたことを記念する碑。西口駅前広場整備のため一時撤去されていたが、2009年に西口ロータリー内に再置された。碑とともに「嘉永七年」・「馬頭観世音」の銘を持つ石造物も伝えられている。野口町1丁目にあったもので、現在も碑の傍らに設置されている。
  • 鉄道開通100周年記念碑 - 1994年9月、鉄道開通100周年記念事業実行委員会により東口の東村山駅前交番脇に建立。2013年、東村山停車場の碑の傍らに移設。
  • パークハウスワンズタワー
  • 東村山市市民ステーション サンパルネ
  • 東村山市地域福祉センター
  • 東村山社会福祉センター
  • 東村山ふるさと歴史館
正福寺 地蔵堂(国宝)
(2010年6月11日)

バス路線

東口

西口

  • 立35:武蔵大和駅東大和市駅立川営業所経由 立川駅北口行き(西武バス)
  • 立35-1:武蔵大和・東大和市駅経由 立川営業所行き
  • 東大和35:武蔵大和経由 東大和市駅
  • グリーンバス(西武バスが受託運行)
    • 諏訪町循環
    • 富士見町四丁目経由 久米川駅南口行き

隣の駅

西武鉄道
SS 新宿線
快速急行(土休日下りのみ運転)・ 通勤急行(平日上りのみ運転)
田無駅 (SS17) - 東村山駅 (SS21) - 所沢駅 (SS22)
急行・準急・各駅停車
久米川駅 (SS20) - 東村山駅 (SS21) - 所沢駅 (SS22)
SK 国分寺線
各駅停車
小川駅 (SK04) - 東村山駅 (SK05)
SK 西武園線
各駅停車
東村山駅 (SK05) - 西武園駅 (SK06)

かつて特急「小江戸」が通過駅だった当時、6月に北山公園で開催される「菖蒲まつり」期間中に特急「小江戸」が臨時停車していた。また、2012年にも西武鉄道創立100周年を記念し、西武新宿発19時台と20時台の下り4本が9月24日 - 30日の期間に臨時停車していた。2013年3月16日のダイヤ改正より特急「小江戸」の停車駅となり全列車停車駅になった。

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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