烏帽子岳 (飛騨高地)
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約160万-110万年前のカラブリアン(前期更新世後半)に活動していた複成火山(火山名「烏帽子・鷲ヶ岳」)で、安山岩溶岩、降下火砕物などからなる[5]。当火山は火山活動を休止して久しく、周辺河川の侵食により火口など火山地形はほとんど残されていない[6]。山頂には二等三角点(点名「奥住」、標高1,625.20 m)が置かれている[1]。山頂の北東1.2 kmの稜線上のピークに四等三角点(点名「床辺山」、標高1,552.48 m)が設けられている[1]。
山名の由来は、南麓の郡上市の気良や二間手などから眺めた山容が烏帽子のように見えることとされる[4][7]。1586年(天正13年)1月18日に発生した天正地震により、帰雲山西斜面の崩壊および帰雲城の埋没と同時に、当火山東麓の水沢上(現:郡上市明宝奥住水沢上)でも大規模[8] な地すべりが発生した[9][10]。これは「水沢上地すべり」と呼ばれ、西俣川に崩落した土砂が河道を閉塞して天然のダムを形成し、集落が水没している[4]。
宇治川の戦いに登場する名馬の磨墨は、南麓の産といわれている[4]。北麓は一般的に「めいほう高原」と呼ばれ、めいほうスキー場、めいほう高原キャンプフィールドや牧場などの施設がある[11]。ぎふ百山の一つ[12]。
登山
地理
飛騨高地の南部に位置する[3]。山頂の南0.6 kmにある標高点1,595 mのピークは「気良烏帽子岳」と呼ばれている。
周辺の山
周辺の主な山を下表に示す(東西[3])。一色川を隔てて鷲ヶ岳と対峙し[4]、鷲ヶ岳の東2.5 kmに位置する[3]。
- 【凡例】
| 山容 | 山名 | 標高(m) [注釈 2][1] |
三角点等級 基準点名[1] |
烏帽子岳からの 方角と距離(km) |
備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 川上岳[13] | 1,625.49 | 一等 「兎馬場」 |
三、ギ | ||
| オサンババ | 1,631.31 | 三等 「寺河戸」 |
別名「山中山」 | ||
| 烏帽子岳[12] | 1,625.20 | 二等 「奥住」 |
ギ | ||
| 鷲ヶ岳[14] | 1,671.49 | 三等 「鷲ヶ岳」 |
三、ギ | ||
| 白尾山[15] | 1,612.36 | 二等 「白尾」 |
|||
| 大日ヶ岳[16] | 1,709.00 | 一等 「大日ヶ岳」 |
⚫︎、ギ |
- 飛騨高地の山並み。納古山(手前)から北西方向。
左(西寄り)から母袋烏帽子岳、白尾山、鷲ヶ岳、気良烏帽子、烏帽子岳、オサンババ(山中山)
周辺の峠
- 山中峠 - 標高約1,300 m[17]、北側の火山へと延びる稜線上の鞍部。山頂の北東3.8 kmに位置する。
- 大洞峠 - 標高約1,140 m、南側の母袋烏帽子岳へと延びる稜線上の鞍部。山頂の南南西5.3 kmに位置する。
源流の河川

烏帽子岳は木曽川水系の分水嶺で、日本海側(高山市)と太平洋側(郡上市)にまたがる[3]。源流から庄川と長良川の支流(a)が発し、それぞれ富山湾(日本海側)との伊勢湾(太平洋側)へ流れ下る[3]。この山は吉田川(同水系の長良川の支流)の源流でもあり、この地域で次の支流(b)にわかれる[3]。
- (a)一色川 - 庄川の支流
- (b)西俣川、気良川 - 吉田川の支流
交通・アクセス
山域の東側に国道472号が、北側に岐阜県道452号惣則高鷲線が、西側に東海北陸自動車道がそれぞれ通る[3]。
- 東海旅客鉄道(JR東海)高山本線飛驒宮田駅の西21 km[2]、長良川鉄道越美南線の美濃白鳥駅の東北東13.5 kmに位置する[3]。
- 東海北陸自動車道の高鷲インターチェンジから東へ10.7 km[3]。
周辺の主な施設

山麓や周辺の主な施設を以下に示す[3]。各区分内は50音順。
- スキー場
- 牧場
- 音楽ホールと付帯施設
- 温泉施設
- 明宝温泉 湯星館 - 東山麓
烏帽子岳の風景
- 西側の鷲ヶ岳から望む烏帽子岳
- 北側の稜線から望む烏帽子岳
- 東側の白草山から望む烏帽子岳
烏帽子岳からの眺望
参考文献
- 伊藤実『中山間地の雇用創出』(PDF)労働政策研究・研修機構〈JILPT資料シリーズ〉、2011年2月22日、60頁。2025年10月19日閲覧。「第5章 明宝ハム・明宝レディース §3.1 地域振興で重要なのは雇用創出策」
