閉塞性動脈硬化症
From Wikipedia, the free encyclopedia
中年以降、特に50歳以降の男性に多い。
症状
診断
特徴的な病歴や、下肢の色調・冷感などから、診断は比較的容易である。
- ankle brachial index (ABI) の低下。ABIとは下肢と上肢の血圧の比であり、正常では下肢が下にあるぶんやや下肢の方が血圧が高い(ABI > 1)。ASO患者では、しばしばこの比が1未満、場合によっては0.5未満にまで低下する。
- 動脈造影では動脈の狭窄像や側副血行路の発達がみられる。
危険因子と予防
治療
病期の進行に応じて、軽症では内服による治療が第一選択として考慮される。抗血小板剤、魚油やプロスタサイクリンがある。プロスタグランジンE1製剤や抗トロンビン剤の点滴が次に試みられる。Fontaine 2度以上では、外科的手術による血管バイパスや、バルーン拡張やステント留置による血管内治療が考慮される。下肢の壊死が重症である場合は、下肢の切断となることもあるが、合併症がない例でここまで至ることは稀である。
- 内服処方例(保険適応のあるもの)
- プラビックス 75mg 1錠 1x朝食後
- アンプラーグ 100mg 3錠 3x朝昼夕食後
- プレタール 100mg 2錠 2x朝夕食後
- エパデール S900 2包 2x朝夕食後
- ドルナー 20µg 6錠 3x毎食後
- 注射処方例
- プロスタンディン 20µg 2 - 3A + 生食500mL div
- リプル 10µg 1A iv
生活指導も重要であり、特に、禁煙の必要性が非常に高い。
- 実験的治療:血管新生を促進するために、造血幹細胞移植が試みられている。骨髄細胞、末梢幹細胞 (PBSCT, peripheral blood stem cell transplantaion) を患部に数十カ所にわけ注入する。CD34陽性細胞を特に純化させている施設もある。また血管新生を促すホルモンを産生させる遺伝子(HGF, VEGF)を筋肉注射して血管の誘導をはかる治験も行われている。
骨髄細胞移植、末梢血幹細胞移植、末梢血単核球移植については、厚生労働省が規定する先進医療として認められており、一部医療機関で保険診療との併用が認められている。