黄帝四経
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以下の4篇からなる[6]。釈読によって篇名が異なる場合もある。
- 『経法』
以下の各篇からなる: 道法・国次・君正・六分・四度・論・亡論・論約・名理 - 『経』または『十六経』『十大経』
以下の各篇からなる: 立命・観・五正・果童・正乱・姓争・雌雄節・兵容・成法・三禁・本伐・前道・行守・順道・十大 - 『称』
- 『道原』
主な内容は道家と法家が混ざった政治哲学・法哲学(黄老思想・刑名思想・道法思想)だが、墨家的な尚同尚賢思想[7]、兵家思想[8][9]、数術的な陰陽刑徳思想[10][9]、天人相関思想[11]、道や天に関する宇宙論[12]、黄帝とその臣下や蚩尤に関する中国神話[13]の要素も含む。
本書は題名通り黄帝に仮託されている。実際の作者は不詳で、成立年代・成立地域についても諸説ある[14][15]。筆写の字体は隷書に近い[5]。
伝世文献との関係
出土
1973年出土の馬王堆帛書は、約30篇の多分野の書物からなる。その中には2つの『老子』異本があり、「老子甲本」「老子乙本」と命名された[4][5]。「老子甲本」の後ろには『五行』『九主(伊尹九主)』『明君』『徳聖』の4篇が付いており、「老子甲本巻後古佚書」と総称された。一方「老子乙本」の前には『経法』『経(十六経・十大経)』『称』『道原』の4篇が付いており、「老子乙本巻前古佚書」と総称された[4][5]。
当時の学者・唐蘭は、この「老子乙本巻前古佚書」を『漢書』芸文志の「黄帝四経四篇」と同定した[1][21][22]。この同定は当時から異論もあるが、主流の説となっている[1][4][22][15]。
本書が出土するまで、黄老思想の現存資料は乏しかったため、本書の出土は学界の注目を集めた。また文革中の儒法闘争による法家再評価も注目の一因になった[21]。
