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JR貨物DD200形ディーゼル機関車

日本貨物鉄道のディーゼル機関車 From Wikipedia, the free encyclopedia

DD200形ディーゼル機関車(DD200がたディーゼルきかんしゃ)は、日本貨物鉄道(JR貨物)が2017年平成29年)から製作している電気式ディーゼル機関車である[4][8]

製造所 川崎重工業→川崎車両(車体)[1]
三菱電機(電機品)[1][2]
製造年 2017年 -
製造数 20両(2022年9月現在)
概要 DD200形ディーゼル機関車, 基本情報 ...
DD200形ディーゼル機関車
DD200形ディーゼル機関車21号機(2024年6月 庭瀬駅 - 中庄駅)
DD200形ディーゼル機関車21号機
(2024年6月 庭瀬駅 - 中庄駅
基本情報
運用者 日本貨物鉄道
水島臨海鉄道
京葉臨海鉄道
九州旅客鉄道
衣浦臨海鉄道
製造所 川崎重工業→川崎車両(車体)[1]
三菱電機(電機品)[1][2]
製造年 2017年 -
製造数 20両(2022年9月現在)
主要諸元
軸配置 Bo-Bo
軌間 1,067 mm狭軌
全長 15,900 mm
全幅 2,974 mm
全高 4,079 mm
空車重量 58.6 t
運転整備重量 58.8 t
台車 軸梁式ボルスタレス空気ばね台車
FDT103(1エンド)
FDT103A(2エンド)
台車中心間距離 8,750 mm
固定軸距 2,300 mm
車輪径 910 mm
軸重 14.7 t
燃料搭載量 2,500 L [1]
動力伝達方式 電気式
機関 水冷4サイクルV型12気筒ディーゼル機関 FDML30Z(コマツ製SAA12V140E-3)
機関出力 895 kW(1,217 PS)/ 1,900 rpm
発電機 回転界磁式ブラシレス同期発電機 FDM303 / 1,112 kVA
主電動機 かご形三相誘導電動機 FMT102
主電動機出力 160 kW(連続定格) × 4基
駆動方式 一段歯車減速吊り掛け駆動方式
歯車比 19:81 = 1:4.26
制御方式 2レベルPWMコンバータ + VVVFインバータ制御[3]
制御装置 三菱電機製[2] FMPU104形主変換装置 1C1M制御×4
制動装置 電気指令式自動空気ブレーキ・ばね作動式留置ブレーキ
保安装置 ATS-PFATS-DFATS-SFATS-Ps
最高運転速度 110 km/h
設計最高速度 120 km/h
動輪周出力 600 kW
最大引張力 196 kN ≒ 20,000 kgf
備考 JR貨物プレスリリース[4]鉄道ファン2017年9月号[5]、レスポンス記事[6]Rail Magazine2017年9月号[7]に基づく。
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なお本項では京葉臨海鉄道水島臨海鉄道九州旅客鉄道(JR九州)の保有するDD200形、および北海道旅客鉄道が導入予定のDD200形についても記述する。

また、同型機である衣浦臨海鉄道のKD58形についても記述する。

概要

非電化区間の貨物列車牽引と、貨物駅構内の入換作業の双方に使用しているDE10形DE11形などの液体式ディーゼル機関車の老朽化に伴い、両形式の置き換えを目的に開発された[4][6][8]DF200形EF210形の技術を応用しており[5]、各種搭載機材を極力共通化することにより、開発および維持コスト削減を狙っている。

構造

車体構造はDE10形と同様の前後非対称ボンネット形(セミセンターキャブ)機関車であるが、メンテナンス面で問題のあった3軸台車を廃し、通常の2軸台車でB-B形配置とし、保守面に配慮した。車軸数を減らしながらも軸重はDE10形等とほぼ同等の14.7 t(DE10形は13 t、DE11形は14 t)としたことで、従来DE10形が投入されていたローカル線でも運用できることをねらった車両となっている。最高速度も110 km/hとローカル線での多様な用途に応えられる仕様としている[7]

駆動系はDF200形で経験を積んだディーゼル・エレクトリック方式とし保守の容易化を目指している。発電用機関はV型12気筒で排気量30.48リットルのコマツ製SAA12V140E-3型[9]ディーゼルエンジンをFDML30Zとして採用した(国鉄時代のDML30系エンジンとは無関係である一方、同じコマツが製造した直列6気筒DMF15HZ系エンジンとは設計に共通性が見られる)。主発電機(FDM303、出力1,112 kVA)を直結している。

車体の1エンド側には内燃機関及び主発電機、主電動機送風機並びに冷却水熱交換器を搭載し、2エンド側には補助電源装置及び主変換装置を搭載する。インバータには電力変換効率の高いハイブリッドSiC素子を適用している[10]。制御関係の電機品は三菱電機が担当している[2]

高効率機器の採用などにより従来の機関車と比べ環境性能が向上しており、それぞれ燃料消費量は20.3%、窒素酸化物(NOx)排出量は18.6%、騒音レベルは11dB低減されている[10]

台車は川崎重工業製の軸梁式ボルスタレス空気ばね台車で、1エンド側がFDT103形、2エンド側がFDT103A形[1]基礎ブレーキは片押し式の踏面ブレーキ(ユニットブレーキ)。空気圧縮機はドイツクノールブレムゼ製の潤滑油が不要なオイルフリー(無給油)レシプロ式が使用されている[1]

運転室内構造はDE10形やHD300形と同様に、運転台が横向きに対面式で配置されたレイアウトを採用している。また、入換作業時の誘導に当たる操車担当者の作業性を向上させるため、車端部のステップの大型化や手すりの塗り分けなどが行われている[11]

配置・運用

2017年(平成29年)試作機である901号機が2017年6月29日に新鶴見機関区甲種輸送され[12]、同区へ正式配置されたのちに報道公開がなされた[7]

2017年8月21日・同年8月25日未明に東京貨物ターミナル駅 - 西湘貨物駅間での本線での試運転が実施され、同年10月から11月の数日にわたり東京貨物ターミナル駅 - 相模貨物駅間で電気機関車とコキ車を使用した性能試験が実施された。東北地区においては、2017年11月18日に東北本線石巻線仙石線で行われている[13][14]

2019年8月27日に量産型の1号機となるDD200-1が兵庫駅から稲沢駅まで甲種輸送され[15]、順次DE10を置き換える形で運用を開始している。

2022年4月1日現在、愛知機関区に901・1 - 23号機の計24両が配置されている[16]

2024年3月16日ダイヤ改正時点での運用範囲は以下の通りである。なお、通常は運用線区近傍の機関区で給油や仕業検査等を受けて運用され、定期検査の都度愛知機関区と各区の間を無動力回送されている。

その他、臨時貨物列車等で黒山越中島貨物逗子豊川徳庵兵庫等に入線することがある。

JR貨物以外での導入

JR貨物では、カーボンニュートラルの観点からグループ会社である臨海鉄道各社への本形式導入を推進しており、すでに一部で導入が始まっている[10]。また、九州旅客鉄道(JR九州)でも本形式の導入が行われている。

水島臨海鉄道(600番台)

水島臨海鉄道では、2021年5月19日に600番台1両が納車され[17][18][19]、同年7月2日より運用を開始している[20]。同年9月からは、岡山貨物ターミナル駅までのJR線乗り入れ運用に使用されている[21]

JR九州(700番台)

九州旅客鉄道(JR九州)では、2021年7月13日付で700番台1両が熊本車両センターに新製配置された[22]。これまでと異なり、塗装は同所のDE10形に準じた黒塗装となっている。2022年には、落成時にシールドビームだったヘッドライトがLEDに換装された[23][24]。また、2022年から2024年度までの中期経営計画において「DD200形機関車新製」との記載があり、両数は不明であるが今後も導入される見通しである[25]

京葉臨海鉄道(800番台)

京葉臨海鉄道では、2021年6月に800番台として導入[26]、「RED MARINE」と命名された[27]

衣浦臨海鉄道(KD58形)

既存のKE65形の置き換え用としてDD200形の同型機である衣浦臨海鉄道向けのKD58形が2024年11月19日に納車[28]、2025年3月15日に運用が開始された[29]

JR北海道(500番台)

北海道旅客鉄道(JR北海道)では、2026年8月以降、寒冷地対応を施した500番台を計3両を導入する予定[30]

車体は従来車よりも明るく朱色に近い赤色を基調に、前面に黄色い3段のV字ゼブララインを配置。大型の旋回窓とフォグランプを装備する。

脚注

外部リンク

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