中内田充正
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実家は滋賀県甲賀市の競走馬育成牧場「信楽牧場」[1][2] 16歳でアイルランドに渡り、J.J.レノン(J.J. Lennon)調教師の下で本格的に競走馬に携わるようになる。それから約10年間、イギリス、フランス、アメリカ合衆国を渡り歩いて調教について学んだ。イギリス時代にはウェストオックスフォードシャーカレッジ(West Oxfordshire College)[注 1]で馬学と経済学を専攻する。同カレッジ在学中にフランスにも渡航し、クリスティア・ヘッド(Christanne Head)調教師の下で研修を積んだ。 卒業後はアメリカに渡り、名門ロバート・フランケル厩舎の調教助手となる。そこで、エンパイアメーカー、メダグリアドーロ、アルデバランといった名馬の背中を知る[7]。
日本で調教師になるために帰国し、2006年9月にJRA競馬学校厩務員過程に入学[8]。卒業後は橋田満厩舎で攻馬専業の調教助手を務め[7]、2011年に調教師試験に合格した[9]。合格後は藤原英昭厩舎、角居勝彦厩舎で厩舎経営について学び、2014年に厩舎を開業した。当時から「異色の国際派」として注目され、「世界の舞台で戦える調教師になりたい」と目標を述べていた[10]。同年4月26日、福島9レースでキクノラフィカが1着となり、JRA初勝利を挙げた[11]。
2016年8月28日の新潟2歳ステークスをヴゼットジョリーで制し、重賞初制覇を飾る[12]。2017年10月15日、京都5レースでフォックスクリークが1着となり、JRA通算100勝を達成。開業から3年7ヶ月15日での通算100勝は、須貝尚介が保持していた3年7ヶ月21日を上回るJRA史上最速記録であった[13]。同年12月17日の朝日杯フューチュリティステークスをダノンプレミアムで制し、開業4年目でGI初制覇を果たした[14]。
2019年12月21日、阪神4Rでスワーヴドンが1着になり、現役107人目となるJRA通算200勝を1238戦目で達成した。開業5年9ヶ月21日での達成は、矢作芳人の6年1ヶ月10日を抜いて、JRA現役最速記録となった[15]。
2021年には54勝を挙げて初の全国リーディングに輝いた[16]。
2022年2月6日、東京6Rをロールアップで勝利し、JRA通算300勝を1778戦目で達成した。開業から7年11ヶ月6日は池江泰寿の8年2ヶ月27日を上回る現役最速での達成であった[17]。
2023年、リバティアイランドにて牝馬三冠(桜花賞、優駿牝馬、秋華賞)を達成した[18]。
2024年4月6日、阪神10Rをレッドバリエンテで勝利し、現役38人目となるJRA通算400勝を2300戦目で達成した。開業10年1ヶ月6日での達成は池江泰寿の10年1ヶ月12日を更新する史上最速記録となった[19]。
2025年3月16日、金鯱賞でクイーンズウォークが優勝し、プログノーシスで制した2023年、2024年に続き3連覇達成となる4勝目を挙げ、佐々木晶三に並ぶ歴代最多タイとする[20]。
調教師成績
概要
| 日付 | 競馬場・開催 | 競走名 | 馬名 | 頭数 | 人気 | 着順 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 初出走 | 2014年3月9日 | 1回阪神4日12R | 4歳上1000万下 | エスジーブルーム | 16頭 | 5 | 15着 |
| 初勝利 | 2014年4月26日 | 1回福島5日9R | 4歳上500万下 | キクノラフィカ | 13頭 | 4 | 1着 |
| 重賞初出走 | 2014年9月20日 | 4回阪神3日8R | 阪神ジャンプS | スリーマーゴーン | 13頭 | 7 | 中止 |
| 重賞初勝利 | 2016年8月28日 | 2回新潟10日11R | 新潟2歳S | ヴゼットジョリー | 15頭 | 3 | 1着 |
| GI初出走 | 2016年10月16日 | 4回京都5日11R | 秋華賞 | パールコード | 18頭 | 4 | 2着 |
| GI初勝利 | 2017年12月17日 | 5回阪神6日11R | 朝日杯FS | ダノンプレミアム | 16頭 | 1 | 1着 |
年度別成績
中内田充正の年度別成績(netkeiba.com)を参照
表彰歴
- JRA賞最高勝率調教師(2017年、2019年、2021年、2022年)
主な管理馬
GI級競走優勝馬
※括弧内は当該馬の優勝重賞競走、太字はGI級競走。
- ダノンプレミアム(2017年サウジアラビアロイヤルカップ、朝日杯フューチュリティステークス、2018年弥生賞、2019年金鯱賞、マイラーズカップ)
- ダノンファンタジー(2018年ファンタジーステークス、阪神ジュベナイルフィリーズ、2019年チューリップ賞、ローズステークス、2020年阪神カップ、2021年スワンステークス)
- グレナディアガーズ(2020年朝日杯フューチュリティステークス、2021年阪神カップ)
- セリフォス(2021年新潟2歳ステークス、デイリー杯2歳ステークス、2022年富士ステークス、マイルチャンピオンシップ)[21]
- リバティアイランド(2022年阪神ジュベナイルフィリーズ、2023年桜花賞、優駿牝馬、秋華賞(牝馬三冠))[22]
グレード制重賞優勝馬
- ヴゼットジョリー(2016年新潟2歳ステークス)
- フロンティア(2017年新潟2歳ステークス)
- グレイトパール(2017年平安ステークス、2018年アンタレスステークス)
- ベルーガ(2017年ファンタジーステークス)
- パクスアメリカーナ(2019年京都金杯)
- ミッキーチャーム(2019年阪神牝馬ステークス、クイーンステークス)
- リアアメリア (2019年アルテミスステークス、2020年ローズステークス)
- サヴィ(2020年サマーチャンピオン)
- アンドラステ(2021年中京記念)
- アートハウス(2022年ローズステークス、2023年愛知杯)[23]
- プログノーシス(2023年・2024年金鯱賞、札幌記念)[24]
- ビッグリボン(2023年マーメイドステークス)[25]
- クイーンズウォーク(2024年クイーンカップ、ローズステークス、2025年金鯱賞)[26]
- エリキング(2024年京都2歳ステークス、2025年神戸新聞杯)
- アルジーヌ(2024年ターコイズステークス、2025年クイーンステークス)
- ロードデルレイ(2025年日経新春杯)
- フィロステファニ(2025年アルテミスステークス)
- ソンシ(2026年阪急杯)
その他
主な厩舎スタッフ
- 大久保秀信(調教助手)
- 猿橋照彦(調教助手)
- 片山裕也(調教助手)