割れた鏡
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| フランス語: Le Miroir brisé 英語: The Broken Mirror | |
| 作者 | ジャン=バティスト・グルーズ |
|---|---|
| 製作年 | 1763年ごろ |
| 素材 | キャンバス上に油彩 |
| 寸法 | 56 cm × 46 cm (22 in × 18 in) |
| 所蔵 | ウォレス・コレクション、ロンドン |
『割れた鏡』(われたかがみ、仏: Le Miroir brisé、英: The Broken Mirror)は、18世紀フランスの画家ジャン=バティスト・グルーズが1763年ごろ、キャンバス上に油彩で制作した風俗画である[1][2][3]。道徳的寓意画として、たとえ話となっている。作品は1845年に第4代ハートフォード侯爵リチャード・シーモア=コンウェイにより購入され、現在、ロンドンのウォレス・コレクションに所蔵されている[4]。

本作は表面上、鏡を割ってしまった若い女性を表しているものの、散らかった室内と彼女の衣服は、彼女が結婚していないにもかかわらず処女を喪失し、今それを悔いている不注意な女性であることを示している。彼女が未婚者であることは、18世紀のフランス絵画における一般的な欲望の象徴である、キャンキャンと吠えたてる犬、そして画面中央に配置され、鑑賞者の関心を引く指輪のない手によって強調されている[4]。
高度な仕上げ、異なる質感の描写、そして作品の小さなサイズなどはすべて17世紀オランダ絵画黄金時代の風俗画、とりわけフランス・ファン・ミーリスやハブリエル・メツーらフェインスヒルデル(精緻派) の作品を参照したものである。しかし、様式的にはオランダ絵画に立ち返っているにしても、感情の描写は完全にグルーズの時代のものとなっている[4]。
この絵画は、グルーズが1763年、ルーヴル宮殿におけるサロン・ド・パリで展示するつもりであった数々の作品のうちの1点で、カタログにも載せられているが、実際には展示されなかった[4][5]。絵画の所有者であったランドン・ド・ボワセ (Randon de Boisset) がたいそう気に入っていたためにサロンに貸し出すことを拒んだからである[4]。