父親の呪い
From Wikipedia, the free encyclopedia
| フランス語: La malédiction paternelle 英語: The Father's Curse | |
| 作者 | ジャン=バティスト・グルーズ |
|---|---|
| 製作年 | 1777年 |
| 素材 | キャンバス上に油彩 |
| 寸法 | 130 cm × 162 cm (51 in × 64 in) |
| 所蔵 | ルーヴル美術館、パリ |
『父親の呪い』(ちちおやののろい、仏: La malédiction paternelle、英: The Father's Curse)、または『恩知らずの息子』(おんしらずのむすこ、仏: Le Fils ingrat)[1][2]は、18世紀フランスの画家ジャン=バティスト・グルーズが1777年にキャンバス上に油彩で制作した風俗画である。国王ルイ18世のコレクションに由来し[1]、 現在、パリのルーヴル美術館に所蔵されている[1][2][3]。
グルーズは1769年以降、サロン・ド・パリに出品することを取りやめていたので、本作は彼のアトリエで友人たちに公開された。今から見ると、大袈裟に芝居がかって見えるが、発表当時は大変な評判となり、彼のアトリエに大勢の人たちが訪れたという[3]。作品は1777年のサロン・ド・パリで最初に展示され、ドゥニ・ディドロらの批評家たち全員に称賛された。

1761年のディドロの解説によれば、作品は、軍隊に入るために家族のもとを去ることを告げている息子の劇的な場面を表している。彼の父は息子が軍隊に行くことに反対し、去ろうとしている彼を罵っている。残りの家族たち、すなわち息子の母親と4人の兄弟姉妹が起こっているドラマを示している。左側では姉妹の1人が息子を罵る父親を止めようとしているが、うまくいっていないようである。ほかの家族たちは、劇的な身振りと行動で息子に家を出ないように説得しようとしているように見える。姉妹の1人が手を合わせて息子に懇願している一方、子供の1人は彼を掴み、行くのを止めようと無駄な試みをしている。右側のドアのところには、息子がやってくるのを待ちつつ、この劇的な場面を目撃している徴兵軍曹[4]がいる[1][2][3]。
様式的に、本作は17世紀オランダ絵画黄金時代の風俗画から人物と室内を照らす強烈な明暗法を借用している。しかし、家族のドラマを大袈裟なほど芝居がかった姿で描きだす手法は、18世紀のバロック後期の絵画に近い。グルーズは、人物の激しい身振りや表情を通し、教訓をはっきりと伝えることに力を注いでいる。放蕩息子のたとえ話のように、息子の旅立ちも不幸な結末を迎えることになる[2]。その結末を描くグルーズの別の絵画『罰せられた息子』 (ルーヴル美術館) は、本作の対作品となっている[3][5][6]。