TG (戦車)
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| 性能諸元 | |
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| 全長 | 7.50 m |
| 全幅 | 3.0 m |
| 全高 | 2.84 m |
| 重量 | 25.0 t |
| 行動距離 | 150 km |
| 主砲 | 76.2mm砲、PS-3 37mm砲 |
| 副武装 | 7.62mm マキシム機関銃×3、7.62mm DT機関銃×2 |
| 装甲 | 30 mm |
| 乗員 | 5 名 |
TG または T-22中戦車は、ソビエト連邦の試作戦車である。
TG(タンク・グローテ)という名称は、開発に携わったドイツの技師「エドヴァルト・グローテ」に由来する。
開発
1930年4月にソ連に到着したエドヴァルト・グローテをリーダーとするドイツの技術団に対し、ソ連のEKU(自動車・戦車ディーゼル機関設計部)は、新規開発の戦車に以下の性能を求めた。
- 重量18~20t
- 最高速度35~40km
- 最大装甲厚20mm
- 武装76.2mm砲と37mm砲、機関銃5艇
これに応じたグローテらに、レニングラードの第232ボリシェヴィキ工場の一角に開発室が与えられた。この開発室はAVO-5特別設計局と名付けられた。
TGの設計はこれまでのソ連の戦車の開発とは一線を画しており、車体及び砲塔は全溶接構造、また避弾経始も考慮されていた。
主砲塔の上面には、車長用の回転展望塔(ストロボスコープキューポラ)を備えていた。これは、縦に細長いスリット付きの外筒が、高速回転することにより、ストロボ効果により、360度の視界を得ることができる物であった。
武装は主砲として、車体上部に曲面で構成された砲塔のような固定戦闘室を設け、戦闘室前部に高射砲をベースに開発した76.2mm戦車砲を旋回式に装備し、戦闘室の上部に半球形の全周旋回式主砲塔を設けて副砲37mm戦車砲PS-3を装備。副武装として戦闘室の左右と後部にマキシム機関銃を1挺ずつ、操縦室前面の左右にはDT機関銃を1挺ずつの計5艇装備していた。
足周りはBT戦車に用いられたクリスティー方式に似たコイルスプリングによる独立懸架方式を採用しており、片側5個の大直径転輪と片側6個の上部支持輪を組み合わせていた。また、前方に誘導輪、後方に起動輪を配置しており、足周りを防護するためにサイドスカートを装着していた。
エンジンはグローテが設計した出力240hpの空冷ガソリンエンジンを搭載する予定だったが、開発が遅れたため、試作車には代わりに航空機用のM-6ガソリンエンジン(出力250hp)が剥き出しの状態で搭載された。
変速・操向機もグローテが新規に設計したものがこちらは予定通り搭載され、これによって25tの大重量でありながら路上最大速度35km/h、航続距離150kmの機動性能を発揮した。この時ソ連が主力中戦車として量産に取り掛かろうとしていたT-24が、同じM-6エンジンを用いて18.5t、装甲20mmで速度25km/h、45mm砲であったことと比較すると、これは当時の戦車としては破格の性能であった。
実際にTGの試作を見た労農赤軍は、T-24との性能差を比較して、TGを主力中戦車とし、T-24の生産中止を検討している。