吉川ナス
From Wikipedia, the free encyclopedia
歴史
吉川ナスは、福井県鯖江市吉川村(現在の福井県鯖江市吉川地区)で古くから栽培されてきた丸ナスである。
本格的に栽培され始めたのは、昭和17年〜18年頃。今の鯖江市下川去町や石田町、田村町で多く栽培されていた。栽培方法は現在とは異なり、昭和32年頃までは化学肥料は高値なため、一般的には使われていなかった。吉川村は川の氾濫により肥沃な土砂が堆積していたのもあり、有機栽培のような方法で栽培されていた。生産全盛期には、リヤカー一杯の吉川ナスが関西方面に出荷されるほどの人気があった。
しかし、高度な栽培技術や収穫量の少なさなどが原因で、農業の衰退に伴い、栽培農家や出荷数量が減少していった。平成20年頃には吉川ナスの栽培農家は市内に一軒のみとなり、継承が危ぶまれた。
現在では市内農家の有志によって立ち上げられた伝統野菜等栽培研究会により、栽培者の育成とブランド化が進められている[1]。さらに、栽培講習会が定期的に開催され、栽培技術の向上・生産量の増加が努められている。結果、現在では約4万個を収穫できるところまで復興している[3]。
栽培
名称の来歴
丸ナスの中に「巾着」と「芹川」という種類があり、その分系に「吉川(きっかわ)」という品種がある。名称はこの品種によるものか、もしくは大正時代から鯖江市の旧吉川村で在来品種として作られていたことから、この地名から付けられたのかは定かではない。