二子さといも
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特性
二子さといもは赤茎系品種であり、孫イモがあまり肥大しない「子芋専用品種」であるため子イモは粒がそろった大玉になるが、収量は少ない[1][2]。同様に子イモを食べるサトイモの品種「土垂れ」と比べると種イモの貯蔵性が悪く、収穫量の2割以上を種イモ用に保存する必要があり、そのため出荷量が減ることになる[2]。
GI登録申請時に北上市が二子さといもの特徴を明らかにする目的で弾力および粘度を測定したところ、粘度が高く口当たりが良い点、煮込んだ際に調味料との親和性が高い点が実証されている[1]。また、食味については、酸味、苦味、雑味、渋み、うま味などの数値が他産地、他品種のサトイモよりも優れていることが確認できたされる[1]。
生育初期の葉柄基部は薄いワイン色をしているが、収穫期になると葉柄のほぼ全体が濃い黒赤色ないし黒紫色となる[2]。
黒軸品種群に属する岩手県の古いサトイモの品種「赤桿」と特性が一致するため、「赤桿」と二子さといもを同一品種とする考察もある[2]。
生産暦
以下に生産暦を例示する[1]。
- 4月上旬 - 越冬させた双子さといもを伏せ込む。
- 4月中旬 - 芽出し。
- 4月下旬 - 芽出しした種イモを堀り起こし、定植作業を行う。
- 9月上旬〜10月上旬 - 収穫
- 茎切り
- マルチ剥ぎ
- 掘り起こし
- イモ掻き
- 搬出
- 10月下旬〜11月 - 次年度の種イモ芋の収穫を行う。
生産者数・作付面積・出荷量
生産者数はGI登録(2018年)を機に微増したものの、以降は減少を続けている(2022年時点)[1]。作付面積は、GI登録以前と比べると2022年時点では半分強程度に縮小している[1]。生産者の平均年齢は70歳代が中心であり、若年層は30代が1人存在しているのみといった生産者の高齢化などが背景にある[1]。
生産量については、2017年度は218トン、GI登録年度は170トンと大きく減少しているが、これは生産管理工程の規格へ適切に適合させるための移行期であったとみられる[1]。2019年度はGIへの期待度も高く、生産意欲が向上しため194トンまで回復したもが、2020年度以降は180トン台となっている[1]。
作付面積の半減と合わせて考えると、生産量の減少幅は小さく、1生産者当たりの生産単収を上げるなどの工夫が行われているものと推測される[1]。