小田雅久仁
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7歳で兵庫県へ転居し、10歳のときに大阪府へ再び転居。現在でも大阪府豊中市に在住している。関西大学法学部政治学科卒業[3]。就職活動の頃に結核になり就職活動ができなくなったため、卒業してからしばらくフリーターをして、25歳の時に損害保険の調査の会社に就職。3年後に小説を書こうと思い退職[4]。「小田紀章」名義で最初に書いた「影舞」で、2003年に第15回日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となり、真剣に執筆を考えるようになった[5][6][7]。その後、別の保険調査の会社でフリーのような形で仕事を何年か行い、だんだん暇になってきたことからまた小説を書くようになる[4]。2009年に『増大派に告ぐ』が第21回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、作家デビューした[3]。
デビューさえできればどうにかなると思っていたが、『増大派に告ぐ』が全然売れず、読売新聞からインタビューが一回あっただけで反響がなかったため、違うスタイルを試す実験として『本にだって雄と雌があります』を書き上げた[5][6]。2013年に同作で第3回Twitter文学賞国内部門で第1位を獲得した[8]。2014年、「11階」で第25回SFマガジン読者賞国内部門を受賞[9]。2022年、『残月記』で第43回吉川英治文学新人賞を受賞[2]、本屋大賞7位[10]。2023年、同作で第43回日本SF大賞を受賞[11]。
2023年7月に『禍』が刊行されると、発売前から海外翻訳が決定、先行コミカライズが連載開始し[10]、全国書店で週間ベストセラー1位を獲得する反響となり、発売わずか7日で増刷した。同作で2024年の「このホラーがすごい!」国内編で1位を獲得した[3]。
好きな作家としては、コーマック・マッカーシー、アゴタ・クリストフなどの名をあげる。
受賞・候補歴
太字は受賞
- 2003年 - 「影舞」で第15回日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作。
- 2009年 - 『増大派に告ぐ』で第21回日本ファンタジーノベル大賞受賞。
- 2013年 - 『本にだって雄と雌があります』が第3回Twitter文学賞国内部門第1位。
- 2014年 - 「11階」で第25回SFマガジン読者賞国内部門受賞。
- 2022年 - 『残月記』で第43回吉川英治文学新人賞を受賞。第19回本屋大賞7位。
- 2023年
ランキング
- SFが読みたい!国内篇
- 2023年 - 『残月記』3位[9]
- 週刊文春ミステリーベスト10
- 2023年 - 『禍』20位
- ミステリが読みたい!
- 2024年 - 『禍』14位
- このホラーがすごい!
- 2024年 - 『禍』1位
作品
書籍
- 『増大派に告ぐ』(新潮社、2009年11月)
- 『本にだって雄と雌があります』(新潮社、2012年10月 / 新潮文庫、2015年8月)
- 『残月記』(双葉社、2021年11月)
- 「そして月がふりかえる」 - 『小説推理』2016年2月号
- 「月景石」 - 『小説推理』2017年7月号 - 8月号
- 「残月記」 - 『小説推理』2019年4月号 - 7月号
- 『禍』(新潮社、2023年7月 / 新潮文庫、2026年3月)
- 「食書」 - 『小説新潮』2013年9月号 → 大森望、日下三蔵 編『さよならの儀式 年刊日本SF傑作選』(創元SF文庫、2014年6月)所収
- 「耳もぐり」 - 『小説新潮』2011年9月号
- 「喪色記」 - 『小説新潮』2022年8月号(「灰色の獣たち」改題)
- 「柔らかなところへ帰る」 - 『小説新潮』2014年3月号
- 「農場」 - 『小説新潮』2014年11月号
- 「髪禍」 - 『小説新潮』2017年6月号 → 大森望、日下三蔵 編『プロジェクト:シャーロック 年刊日本SF傑作選』(創元SF文庫、2018年6月)所収
- 「裸婦と裸夫」 - 『小説新潮』2021年12月号
雑誌掲載短篇
- 「少女が重みを返すとき 」 - 『小説新潮』2012年9月号
- 「囚われ、分かたれ、愛される」 - 『小説すばる』2013年9月号
- 「11階 」 - 『S-Fマガジン』2013年6月号
- 「人生、信号待ち」 - 『en-taxi』Vol.40 → 伴名練 編『日本SFの臨界点[恋愛篇] 死んだ恋人からの手紙』(ハヤカワ文庫JA、2020年7月)所収
- 「ひとりの時間」 - 『つんどく!』vol.2
- 「廃り」 - 『S-Fマガジン』2014年5月号
- 「売れ残った男」-『月刊ジェイ・ノベル』2014年7月号
- 「明滅」 - 『小説トリッパー』2014年秋号 → 『「いじめ」をめぐる物語』(朝日新聞出版、2015年9月)所収
- 「長城」 - 『S-Fマガジン』2015年1月号 - 4月号
- 「預言者」 - 『小説新潮』2015年9月号
- 「古池町綺譚」 - 『紙魚の手帖』vol.06 AUGUST 2022
- 「扉人」 - 『紙魚の手帖』vol.12 AUGUST 2023
- 「禊」 - 『小説新潮』2025年3月号
- 「静寂ヶ丘」 - 『小説現代』2025年3月号 → 『幻想と怪奇 幻影の街 ショートショート・カーニヴァル』(新紀元社、2025年9月)所収
- 「ココ」 - 『小説新潮』2025年9月号