小田雅久仁

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小田 雅久仁(おだ まさくに、1974年6月6日[1] - )は、日本小説家ファンタジー作家宮城県仙台市出身[2]

7歳で兵庫県へ転居し、10歳のときに大阪府へ再び転居。現在でも大阪府豊中市に在住している。関西大学法学部政治学科卒業[3]。就職活動の頃に結核になり就職活動ができなくなったため、卒業してからしばらくフリーターをして、25歳の時に損害保険の調査の会社に就職。3年後に小説を書こうと思い退職[4]。「小田紀章」名義で最初に書いた「影舞」で、2003年に第15回日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となり、真剣に執筆を考えるようになった[5][6][7]。その後、別の保険調査の会社でフリーのような形で仕事を何年か行い、だんだん暇になってきたことからまた小説を書くようになる[4]。2009年に『増大派に告ぐ』が第21回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、作家デビューした[3]

デビューさえできればどうにかなると思っていたが、『増大派に告ぐ』が全然売れず、読売新聞からインタビューが一回あっただけで反響がなかったため、違うスタイルを試す実験として『本にだって雄と雌があります』を書き上げた[5][6]。2013年に同作で第3回Twitter文学賞国内部門で第1位を獲得した[8]。2014年、「11階」で第25回SFマガジン読者賞国内部門を受賞[9]。2022年、『残月記』で第43回吉川英治文学新人賞を受賞[2]本屋大賞7位[10]。2023年、同作で第43回日本SF大賞を受賞[11]

2023年7月に『禍』が刊行されると、発売前から海外翻訳が決定、先行コミカライズが連載開始し[10]、全国書店で週間ベストセラー1位を獲得する反響となり、発売わずか7日で増刷した。同作で2024年の「このホラーがすごい!」国内編で1位を獲得した[3]

好きな作家としては、コーマック・マッカーシーアゴタ・クリストフなどの名をあげる。

受賞・候補歴

太字は受賞

ランキング

  • このホラーがすごい!
    • 2024年 - 『禍』1位

作品

書籍

  • 『増大派に告ぐ』(新潮社、2009年11月)
  • 『本にだって雄と雌があります』(新潮社、2012年10月 / 新潮文庫、2015年8月)
  • 『残月記』(双葉社、2021年11月)
    • 「そして月がふりかえる」 - 『小説推理』2016年2月号
    • 「月景石」 - 『小説推理』2017年7月号 - 8月号
    • 「残月記」 - 『小説推理』2019年4月号 - 7月号
  • 『禍』(新潮社、2023年7月 / 新潮文庫、2026年3月)
    • 「食書」 - 『小説新潮』2013年9月号 → 大森望日下三蔵 編『さよならの儀式 年刊日本SF傑作選』(創元SF文庫、2014年6月)所収
    • 「耳もぐり」 - 『小説新潮』2011年9月号
    • 「喪色記」 - 『小説新潮』2022年8月号(「灰色の獣たち」改題)
    • 「柔らかなところへ帰る」 - 『小説新潮』2014年3月号
    • 「農場」 - 『小説新潮』2014年11月号
    • 「髪禍」 - 『小説新潮』2017年6月号 → 大森望、日下三蔵 編『プロジェクト:シャーロック 年刊日本SF傑作選』(創元SF文庫、2018年6月)所収
    • 「裸婦と裸夫」 - 『小説新潮』2021年12月号

雑誌掲載短篇

  • 「少女が重みを返すとき 」 - 『小説新潮』2012年9月号
  • 「囚われ、分かたれ、愛される」 - 『小説すばる』2013年9月号
  • 「11階 」 - 『S-Fマガジン』2013年6月号
  • 「人生、信号待ち」 - 『en-taxi』Vol.40 → 伴名練 編『日本SFの臨界点[恋愛篇] 死んだ恋人からの手紙』(ハヤカワ文庫JA、2020年7月)所収
  • 「ひとりの時間」 - 『つんどく!』vol.2
  • 「廃り」 - 『S-Fマガジン』2014年5月号
  • 「売れ残った男」-『月刊ジェイ・ノベル』2014年7月号
  • 「明滅」 - 『小説トリッパー』2014年秋号 → 『「いじめ」をめぐる物語』(朝日新聞出版、2015年9月)所収
  • 「長城」 - 『S-Fマガジン』2015年1月号 - 4月号
  • 「預言者」 - 『小説新潮』2015年9月号
  • 「古池町綺譚」 - 『紙魚の手帖』vol.06 AUGUST 2022
  • 「扉人」 - 『紙魚の手帖』vol.12 AUGUST 2023
  • 「禊」 - 『小説新潮』2025年3月号
  • 「静寂ヶ丘」 - 『小説現代』2025年3月号 → 『幻想と怪奇 幻影の街 ショートショート・カーニヴァル』(新紀元社、2025年9月)所収
  • 「ココ」 - 『小説新潮』2025年9月号

アンソロジー掲載作品

  • 「よぎりの船」 - 『万象』(惑星と口笛ブックス、2018年12月)
  • 「ラムディアンズ・キューブ」 - 『Genesis 時間飼ってみた 創元日本SFアンソロジー』(東京創元社、2021年10月)
  • 「旅路」 - 『万象3』(惑星と口笛ブックス、2023年12月)
  • 「オレオ」 - 『猫に蹂躙されたい人に贈る25のショートホラー』(宝島社文庫、2025年8月)
  • 「戦場番号七九六三」 - 『恐怖とSF』(ハヤカワ文庫JA、2025年9月)

メディア・ミックス

漫画

  • 禍(漫画:山本貴大(耳もぐり編)、ジヨンヌ(農場編)、『くらげバンチ』連載、新潮社、2023年)[10]

脚注

関連項目

外部リンク

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