村上誠一郎
日本の政治家
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村上 誠一郎(むらかみ せいいちろう、1952年〈昭和27年〉5月11日 - )は、日本の政治家。自由民主党所属の衆議院議員(14期)、自由民主党愛媛県支部連合会常任顧問[3]。
| 村上 誠一郎 むらかみ せいいちろう | |
|---|---|
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| 生年月日 | 1952年5月11日(73歳) |
| 出生地 |
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| 出身校 | 東京大学法学部卒業 |
| 前職 | 河本敏夫衆議院議員秘書 |
| 所属政党 | 自由民主党(高村派→無派閥) |
| 称号 | 法学士(東京大学・1977年) |
| 子女 | 村上信太郎(長男) |
| 親族 |
村上紋四郎(曾祖父) 村上常太郎(祖父) 村上信二郎(父) 村上孝太郎(伯父) 村上清(叔父) 岡田克也(義弟) |
| 公式サイト | 村上誠一郎公式サイト-自由民主党衆議院議員 |
| 内閣 |
第1次石破内閣 第2次石破内閣 |
| 在任期間 | 2024年10月1日 - 2025年10月21日 |
| 内閣 |
第2次小泉改造内閣 第3次小泉内閣 |
| 在任期間 | 2004年9月27日[1] - 2005年10月31日[2] |
| 選挙区 |
(旧愛媛2区→) (愛媛2区→) 比例四国ブロック |
| 当選回数 | 14回 |
| 在任期間 | 1986年7月6日 - 現職 |
総務大臣(第31・32代)、行政改革担当大臣兼構造改革特区・地域再生担当大臣兼内閣府特命担当大臣(規制改革・産業再生機構)(第2次小泉改造内閣・第3次小泉内閣)、財務副大臣(第2次森改造内閣・第1次小泉内閣)、大蔵総括政務次官(第2次森改造内閣)、大蔵政務次官(宮澤改造内閣)、衆議院政治倫理審査会会長、同大蔵委員会委員長、同石炭対策特別委員会委員長、自由民主党愛媛県支部連合会会長などを務めた[4]。
祖父は東京控訴院次席検事を務めた村上常太郎、父は通産官僚で衆議院議員を務めた村上信二郎。義弟(妹の夫)は副総理、外務大臣等を歴任した衆議院議員の岡田克也。長男は愛媛県議の村上信太郎。
来歴
曾祖父が初代町長を務めた愛媛県越智郡宮窪町(現・今治市)生まれ。1965年(昭和40年)に東京教育大学附属小学校(現・筑波大学附属小学校)、1971年(昭和46年)に東京教育大学附属中学校・高等学校(現・筑波大学附属中学校・高等学校)を卒業。1977年、東京大学法学部第3類(政治コース[5])を卒業[6]。大学時代は、第一高等学校・東京大学弁論部で活動する。
1983年(昭和58年)、第37回衆議院議員総選挙に旧愛媛2区(定数3)から無所属で出馬したが、森清、井原岸高、越智伊平と自民党候補が既に3人いたこともあり、落選。なお旧愛媛2区は父・信二郎の選出選挙区でもあるが、信二郎は1972年に議員在職のまま死去し、誠一郎は同年の補欠選挙に出馬しなかったために1983年の誠一郎の出馬まで別の自民党候補3人と社会党候補一人で定数3の議席を争う形の選挙区となっていた。
自民党公認・初当選以後

1986年(昭和61年)、選挙区の自民党公認候補の一人であった井原岸高が政界引退し、前回の無所属から自民党公認を受けて第38回衆議院議員総選挙に再び旧愛媛2区から出馬し、初当選。定数3人が全員自民党公認候補であった[8]。新政策研究会(河本派)に所属。1996年10月に河本敏夫が政界引退後は、番町政策研究所へと改名された高村派に所属し、同派事務総長も務めた。
1993年(平成5年)、自由民主党財政部会長に就任。同年3月、自民党愛媛県連会長に就任。1994年(平成6年)に、衆議院議事進行係に就任する。
1996年の第41回衆議院議員総選挙では、小選挙区比例代表並立制導入に伴い愛媛2区から出馬し、4選。以後、愛媛2区で連続9選。この頃は梶山静六の側近であった[10]。
1997年、北側一雄によって村上大蔵委員長解任決議案を出される[11]。
同年、小沢一郎について、「政局を混乱に陥れた小沢氏は、はっきり言って極刑に値するでしょうね。」とコメントしている[12]。
2001年、第2次森改造内閣で初代財務副大臣(原則として衆議院関係と日銀金融政策決定会合の担当[13])に任命され、第1次小泉内閣まで務める。
2003年自由民主党総裁選挙では派閥領袖の高村正彦の推薦人に名を連ねるが、高村は現職の小泉純一郎首相らに敗れ、落選した。翌年の2004年(平成16年)には第2次小泉改造内閣で内閣府特命担当大臣(規制改革、産業再生機構)として初入閣し、また、行政改革担当、構造改革特区・地域再生担当の国務大臣にも同時に就任した。2005年(平成17年)の郵政解散では当初閣議で異論を唱えたが、小泉首相の説得を受け、解散に同意した。第3次小泉内閣では全閣僚が再任され、第3次小泉改造内閣発足により退任。ポスト小泉をめぐる2006年自由民主党総裁選挙では谷垣禎一財務大臣を支持し推薦人にも名を連ねたが、谷垣は最下位に終わった。2007年自由民主党総裁選挙では福田康夫を、2008年自由民主党総裁選挙では与謝野馨の推薦人に名を連ねた[14]。 2009年(平成21年)の第45回衆議院議員総選挙では自民党に逆風が吹き荒れる中、対立候補に比例復活を許さず8選。
2012年(平成24年)の第46回衆議院議員総選挙では愛媛2区で9選。なお、村上は小選挙区比例代表並立制の導入以降、5回の総選挙で対立候補に比例復活を許してこなかったが、この総選挙では初めて対立候補(日本維新の会公認・みんなの党推薦の西岡新)が比例四国ブロックで復活した。2014年(平成26年)の第47回衆議院議員総選挙では愛媛2区で10選[16]。
2017年(平成29年)の第48回衆議院議員総選挙では愛媛2区で11選[17]。2020年の自民党総裁選では石破茂の推薦人に名を連ねた[18]。
2021年(令和3年)の自民党総裁選では議員会館で二つ隣の部屋に事務所がある岸田文雄に「ご自身の政策をおやりになりますか」と聞き「やる」と答えたから応援した」としたが、「首相になったら安倍路線を踏襲しているように見られている。全く残念です」とした[19]。同年の第49回衆議院議員総選挙では愛媛2区で12選[20]。
2022年(令和4年)10月12日、自民党の党紀委員会は、銃撃され死亡した安倍晋三元首相を「国賊」と発言したとされる村上について、党員としての品位をけがす行為に当たるとして1年間の党役職停止処分とすることを決めた。村上は発言について書面で「記憶はしていないが不用意な発言であり撤回したい」などと弁明したため、党紀委員会は発言が事実であると認定した[21][22]。
2023年(令和5年)2月10日、衆議院小選挙区の「10増10減」に伴い愛媛県内の選挙区が4から3に減ることを受け、自民党は新しい区割りの愛媛2区の支部長に父や村上の対立候補として戦った前述の岸高の孫である井原巧(この時点では・愛媛3区)を充て、村上を比例代表候補とすることを決めた[23]。
総務大臣就任

2024年自由民主党総裁選挙では、衆院当選同期でもある石破茂の推薦人を務めた。10月1日に発足した第1次石破内閣では第31代総務大臣に就任した[24](閣議での席次は首相の左隣[25])。
10月27日が投票日の第50回衆議院議員総選挙では比例四国ブロックで自民党の名簿順位単独1位での立候補となり[26]、当選した。
また、2024年4月に「反社会勢力(旧統一教会[27])に選挙で応援され、裏金で政治活動をしていた人たちの政権に正統性があるのか、と見られてしまう状況にあると思います」と発言していたが[28]、政治資金パーティー収入の裏金問題が発覚した[29]ものの自民党の公認を得てその衆院選に立候補した[30]井原巧(井原は世界平和連合が開催した「井原巧先生を励ます会」に出席し[31]、統一教会の関連団体「天宙平和連合」が創設した世界平和国会議員連合による「日本・世界平和議員連合懇談会」を務めている[32])の応援をした[33]。
同年11月11日に発足した第2次石破内閣において総務大臣に再任[34]。2025年10月21日、石破内閣総辞職により、総務大臣を退任した。
2026年1月21日、2月8日投開票の第51回衆議院議員総選挙に前回に続いて比例四国ブロック単独候補として公認されたが[35]、名簿順位は10位(全重複立候補者の下)であった。この時点では、過去の選挙結果をあてはめた場合に当選が難しい順位であったことから「冷遇された」との報道があったものの[36]、自民党が圧勝したことにより当選した[37]。
政策・主張
憲法
- 憲法改正について、2017年のアンケートで「どちらかといえば賛成」と回答[38]。2021年のアンケートで「どちらかといえば反対」と回答[39]。
- 9条改憲について、2021年の毎日新聞社のアンケートで「反対」と回答[40]。改憲をする場合でもいきなり9条を改正することには反対で、環境権などの穏当なところから始めるべきとしている[41]。
- 憲法を改正し緊急事態条項を設けることについて、2021年の毎日新聞社のアンケートで「反対」と回答[40]。著書内では第一次世界大戦後のドイツのワイマール憲法にあった同様の一文を解釈で悪用したことが、ナチスドイツによる独裁と第二次世界大戦につながっていったことを理由に挙げている[41]。
外交・安全保障
- 安全保障関連法の成立について、2017年のアンケートで「どちらかと言えば評価しない」と回答[38]。
- 「他国からの攻撃が予想される場合には敵基地攻撃もためらうべきではない」との問題提起に対し、2021年のアンケートで「反対」と回答[39]。
- 「北朝鮮に対しては対話よりも圧力を優先すべきだ」との問題提起に対し、2017年・2021年のアンケートで「どちらとも言えない」と回答[38][39]。
- 普天間基地の辺野古移設について、2021年のアンケートで「どちらとも言えない」と回答[39]。
- 安倍内閣が進める解釈改憲による集団的自衛権を含む自衛隊法改正に強く反対している。もしやりたいのであれば、改憲を行ってから法改正をするべきであり、解釈変更により内閣が勝手に憲法を変えるのは言語道断で、立憲主義の否定であるとしている[42]。2015年5月12日に開催された自民党の総務会では安全保障関連法案について「憲法が有名無実化する」「憲法改正なしで集団的自衛権を行使することには疑念がある」と反対したが、最終的に挙手採決に持ち込まれ、村上は途中退席し全会一致での了承となった[43][44]。一方、2012年の毎日新聞のアンケート[45]では、集団的自衛権行使のために憲法解釈を見直すべきだと回答しており、過去と現在の主張が異なっている。
- 2015年6月、集団的自衛権を議論する自民党総務会で、弁護士の肩書を持つある自民党幹部(ぼかしている時と当時副総理だった高村正彦だと名指しの時がある)が集団的自衛権の根拠として「砂川事件」の判決を挙げるが、集団的自衛権とは全く関係のない判決内容であり詭弁であると一蹴した[46]。自民党総務会は全会一致が原則のために最終的に退席し採決は棄権したが、これは村上ただ一人であった[43]。
地方自治・外国人
- 2025年2月13日衆議院総務委員会で、(人口が半減する場合)21世紀末には日本の自治体は300~400の市で済むとし、都道府県や道州制は不要では無いかという主旨の見解を示した[47]。
- 2025年9月、石破政権の参院選敗北を受け「これからこの国の人口は半分になる。そのとき労働力と頭脳を、移民の皆さんにお願いする可能性は十分ある。それを排外主義でいいのか」と、人口減少対策に移民受け入れを推進する考えを述べた。[48]
- 永住外国人への地方選挙権付与に反対しており、2000年(平成12年)11月、「外国人参政権の慎重な取り扱いを要求する超党派の国会議員の会」を結成し会長に就任。なお前年の1999年(平成11年)、外国人参政権を党を挙げて推進する公明党が与党に加わっている。
- 2010年(平成22年)1月20日、「外国人参政権の慎重な取り扱いを要求する国会議員の会」の会合で、民主党や公明党などが成立を目指す外国人参政権について「党を挙げて命がけで対応しなければならない」と訴えた[49]。また、この会合で同会は外国人参政権に反対する方針で一致し[50]、民主党政権が永住外国人に地方参政権を付与する法案を提出した場合、成立阻止に全力を挙げることで一致した[51]。
ジェンダー
原子力発電
スパイ防止法・特定秘密保護法
村上は公権力の使用は抑制的であるべきという考えを持っていることをたびたび語っている[41]。このため施政者の解釈次第で権力の増大や乱用が起きそうな法案に対しては弁護士出身の議員らと共に慎重な態度を示すことが多い。
- スパイ防止法およびこれに類似する法案に反対。当選一回目の中曽根内閣時代に提出されたときには谷垣禎一、大島理森、鳩山由紀夫ら10人余りの自民党議員と共に中央公論で反対の論陣を張った[53]。村上の主張はこの時から一貫しており、スパイ対象となるような情報を扱うのは外務省と防衛省の官僚の中でも一部の幹部と関係する議員に限られるから、国家公務員と議員に対しての罰則だけ厳しくすれば十分であり、広く国民に制限をかける必要はないというものである[41]。
- 2013年(平成25年)11月26日、衆議院本会議で行われた特定秘密保護法案の採決に際し、体調不良を訴え議場から退席し棄権した。記者に対し「いろいろな問題が残っているのに、政治家として(賛成する)自信があるかと言ったら、あるわけない」「まだまだ議論の余地がある重要法案なのに、こう拙速に決めていいのか」と述べ、また「多数決は100人のうち99人が間違っていても、そっちが正義になっちゃうんだ。ファシズムなんていつでも起きる危険性があるんだよ」と、議会で大多数を占める与党による衆議院国家安全保障に関する特別委員会での採決を批判した[54]。特定秘密保護法では前述のスパイ防止法に反対した谷垣と大島が賛成に回ったが、これについては「お二人とも偉くなられたので私が言及する立場にありません」としている[55]。
経済政策
- 第2次安倍内閣の経済政策について、2014年9月に「物価と消費税率だけ上がって給料が上がらない。方向転換しないといけない」「金融緩和の出口戦略を真剣に考えるべきだ」と述べた[56]。
- 財政規律派の急先鋒として知られ、消費増税を20%に上げることを主張[57]、2016年に安倍晋三首相が翌年の消費増税延期を決断した際には、「首相が言ったら全て従うのか。今後の見通しを示さないまま増税を見送って、誰が財政規律を体を張って守るのか。こんな自民党ではなかった」と批判した[58]。同じく消費増税延期で安倍首相と対立した野田毅らと共に、脱アベノミクスを考える「財政・金融・社会保障制度に関する勉強会」を立ち上げた[59]。その為、アベノミクスについては、2017年のアンケートでは「どちらとも言えない」と回答[60]。
その他
- 官房長官時代の野中広務を「野中官房長官は小さい魚を食べる大きな魚だ。大魚は小魚を食べる時、パクッとやって、小骨を吐き出す。それが野中さんのやり方。だが、今回の『自自』は小沢さんという大骨がひっかかって、なかなか吐き出せないでいる」と評した[10]
- 安倍内閣による森友学園問題・加計学園問題への対応について、2017年のアンケートで「評価しない」と回答[38]。2022年には毎日新聞の取材に「森友・加計・桜を見る会は国民の不信を完全には払拭できていないのではないか。森友問題では近畿財務局の職員が自死に追い込まれた。これらの政治的、道義的責任は安倍氏の功績とは別次元の話です」と話しており、加計問題の焦点となった岡山理科大学獣医学部が自身の選挙区内の今治市に開設されたことから、疑惑が解明されていないことに、忸怩たる思いがあるという[61]。
- 森友学園への国有地売却をめぐる公文書改竄問題で、2021年5月6日、国は「赤木ファイル」の存在を初めて認めた[62]。しかし5月13日、菅義偉首相はファイルの存在を踏まえた再調査を行わない考えを報道各社に書面で示した[63]。9月の自民党総裁選挙で総裁に選出された岸田文雄も10月11日、衆議院本会議の代表質問で再調査の実施を否定した[64]。国の対応をどう考えるかとの同年の毎日新聞社のアンケートに対し「さらに調査や説明をすべき」と回答[40]。
- 「治安を守るためにプライバシーや個人の権利が制約されるのは当然だ」との問題提起に対し、2017年のアンケートで「どちらとも言えない」と回答[38]。
- 首相の靖国神社参拝について、2017年のアンケートで「どちらとも言えない」と回答[38]。著書内では首相を含む閣僚の公式参拝は控えるべきとしていたこともあった。村上自身も個人的に参拝することはあるが、閣僚の間は控えていたという[65]
- 2002年(平成14年)、城山三郎が個人情報保護法案に反対し、「法案が通ったら私は『言論の死』の碑を建てる。そこに法案に賛成した議員全員の名前を記すつもりだ」と批判した。村上は自民党PRチームの会合で、「法案内容を言うのでなく、こうした発言自体が言論統制じゃないか。城山さんは多分ボケているから(反対論を)言ったんだと思う。抗議すべきだ」と城山を非難した[66]。なお、個人情報保護法は2003年(平成15年)に可決している。
- 女性宮家に反対していた[45]。2017年の第48回衆議院選、2021年の第49回衆議院選での毎日新聞の候補者アンケートでは賛成に転じている[67][40]。
- 菅義偉内閣による日本学術会議会員の任命問題については、言語道断として、「学問への畏敬の念、リスペクトがあまりになさ過ぎる」、「説明が必要」としている[68]。
- 元内閣総理大臣の安倍晋三の国葬に反対した。毎日新聞のインタビューに「非業の死を遂げた方を弔うのは自分としても感情的には理解できる」としながらも、「判断の明確な基準が必要です。例えば佐藤栄作さんや中曽根さん、おじいさまの岸信介さんも国葬ではなかった。なぜ安倍さんだけ国葬なのかというと、なかなか説明が難しい」「時の政権の恣意的なやり方だとの批判を免れない。もう少し腰を据えて幅広く考えるべきだったのではないか」と話している[61]。当選同期で元内閣総理大臣の鳩山由紀夫はtwitterで村上から電話があったと明かし、「安倍元総理の国葬はおかしいと思うが永田町では面と向かっておかしいと言う議員がいないと。それでキャンペーンを張ろうと思うが名前を貸してくれと(伝えられた)。もちろん喜んでと答えた」と投稿した[69]。2022年9月20日には、国葬への欠席を表明し、安倍の政権運営についても「財政、金融、外交をぼろぼろにし、官僚機構まで壊して、旧統一教会に選挙まで手伝わせた。私から言わせれば国賊だ」と語った[70][71]。翌21日には「責任は重いと言いたかった。国賊という言葉を使ったかは覚えていない」と釈明した[72]。
- 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)については、「私は応援してもらっていません。統一教会系からの選挙応援や秘書を派遣してもらうかどうかは個々の議員の考え方次第ですが、霊感商法や家庭崩壊などの問題があると言われている団体から応援を受けるのはいかがなものかというのが私の判断です」としている[61]。
- 著書やインタビューで現行の小選挙区比例代表並立制を批判し、派閥制度や中選挙区制の復活を主張することが多い。その際、単なる復活ではなく講演会と議員の連帯責任とする連座制の罰則の強化を行うべきとしている。また、有権者1人が2票を持つ連記式についても前向きである[73][41][74]。村上は小選挙区比例代表並立制の欠点として、公認権と比例名簿順位を決める官邸の権力が強くなりすぎることで、議員が国民よりも官邸の顔色ばかりを窺うようになること。派閥内や選挙区内で同じ政党の議員同士で切磋琢磨する機会が失われること、当選するためには投票数の過半数取得を目標とすることになり、斬新な政策を主張しにくくなることなどをたびたび挙げている。いわゆる「族議員」についても理解を示し、完全に否定はしない立場をとっている。なお、村上自身の政務官歴は典型的な「大蔵族」である。
- 自民党の中でも右派とされる清和政策研究会系の総理大臣(森喜朗、小泉純一郎、福田康夫、安倍晋三)が長期間続き、たまにそれ以外の総理になっても同会の影響が強く、右に傾いたまま戻らなくなってしまったとたびたび語っている[75][76]。特に長期政権となった安倍晋三とその次の菅義偉に対しては否定的で、官邸一強体制での人事権とマスコミ支配を行い自民党を壊してしまったと批判することが多い。
- 安倍政権の閣僚や党幹部の人事に対しては総理に考えの近い人、イエスマン、元総理の子供や孫しか登用しないとして批判している。村上が安倍の人事とは対照的な例としてよく挙げるのが中曽根康弘で、総理の中曽根自体は右派であったが、左派的な後藤田正晴を官房長官という要職に据えて意見を聞いていたことを評価している[75][41]。
著作
著作の一部はデジタル化されており、国立国会図書館デジタルコレクションなどで公開されている。
- 単著
- 『自民党ひとり良識派 (講談社現代新書;2375)』(講談社, 2016年)国立国会図書館書誌ID:027339607 ISBN 978-4-06-288375-7
- 共著
- 『日本よ、浮上せよ! ―21世紀を生き抜くための具体的戦略』(村上誠一郎, 21世紀戦略研究室 共著, 東信堂, 2011年)ISBN 978-4-7989-0086-5
- 『宰相の羅針盤 ―総理がなすべき政策改訂』(村上誠一郎, 21世紀政策研究室 共著, 東信堂, 2013年) ISBN 978-4-7989-0138-1
- 『福島原発の真実 : このままでは永遠に収束しない。―まだ遅くない-原子炉を「冷温密封」する!』(村上誠一郎, 原発対策国民会議 共著, 東信堂, 2013年) ISBN 978-4-7989-0115-2
- 『中国も日本のようになってしまうのか? : 日中バブル経済比較論』(王国培 著, 永井麻生子 訳, 榊原英資, 竹中平蔵, 村上誠一郎, 野口悠紀雄ほか寄稿, ディスカヴァー・トゥエンティワン, 2013年) ISBN 978-4-7993-1359-6
- 『集団的自衛権の何が問題か : 解釈改憲批判』(柳澤協二, 長谷部恭男, 御厨貴, 村上誠一郎, 北澤俊美ほか述, 半田滋, 南野森, 水島朝穂, 西崎文子ほか共著, 奥平康弘, 山口二郎 編, 岩波書店, 2014年)ISBN 978-4-00-025989-7
- 『私の戦後70年』(王貞治, 倍賞千恵子, ちばてつや, 村上誠一郎, 亀井静香, 倉本聰, 伊奈かっぺい, 野中広務, むのたけじほか60余名共著・北海道新聞編, 2015年) ISBN 978-4-89453-803-0
- 『断罪 : 政権の強権支配と霞が関の堕落を撃つ : 次世代への日本再建論』(村上誠一郎, 古賀茂明 共著, ビジネス社, 2018年) ISBN 978-4-8284-2024-0
- 『自民党失敗の本質(宝島新書 622)』(石破茂, 村上誠一郎, 内田樹, 御厨貴, 前川喜平, 古賀茂明, 望月衣塑子, 小沢一郎 共著, 宝島社、2021年) ISBN 978-4-299-02131-1
- 『自民党失敗の本質』(宝島SUGOI文庫, 2024年) ISBN 978-4-299-05414-2
- 論文・言論雑誌への寄稿(一部)
- 村上誠一郎 (1986)"夢と希望とロマン"の政治を(新国会議員の抱負). 世界と議会, 11巻285号, pp.25-27. ISSN 0913-1469 doi:10.11501/2753794
- 村上誠一郎 (1987) 財政と外交を鳥瞰図的に見られる政治家に(わが抱負). 国会ニュース 7巻2663号、pp.23. doi:10.11501/2859761
- 谷垣禎一, 大島理森, 鳩山由紀夫, 白川勝彦, 村上誠一郎, 太田誠一, 熊谷弘, 熊川次男, 杉浦正健, 谷津義男, 石井一二, 佐藤栄佐久(1987)われら自民党議員「スパイ防止法案」に反対する 自民党員だからこそ、わが国の民主主義を脅かす欠陥法の制定は許せない. 中央公論, 102巻5号, pp.78-93.ISSN 0529-6838 doi:10.11501/3366035
- 村上誠一郎 (1998) ずいひつ 住民相談室. 月刊自由民主, 6巻423号 pp.160-161.ISSN 1342-5005 doi:10.11501/2826542
- 村上誠一郎 (1998) 財政出動,減税,土地の流動化など景気浮揚のため,あらゆる策を講じるべきだ!! (永田町インタビュー 村上誠一郎(衆院大蔵委員長)). 政界往来, 64巻1号, pp.56-61. doi:10.11501/2740816
- 村上誠一郎, 山本雄二郎(2003)これからの日本 ―財政赤字1000兆円を目前に. 時評, 45巻1号, doi:10.11501/12117581
- 村上誠一郎 (2009) 納税者番号制度は総合的な「行政IT化」の一環として位置付ける. 税理, 52巻10号, pp.6-9. ISSN 0514-2512
- 村上誠一郎 (2013) 政治は地方の危機に何ができるか 三〇万都市を日本全国に (特集 壊死する地方都市). 中央公論, 128巻12号, pp.52-57. ISSN 0529-6838
- 村上誠一郎 (2014) インタビュー 日本は「ワイマールの落日」を繰り返すな : 解釈改憲は法治国家を崩壊させる (特集 集団的自衛権を問う). 世界, 856号, pp.93-98. ISSN 0582-4532
- 村上誠一郎, 山本雄二郎 (2014) 山本雄二郎が問う 先輩たちの霞が関論議(386回)大骨抜かれた自民党! : もう我慢の限界、一議員でももの申す 安全保障の要諦は敵を減らすことに尽きる 政治の右が左の経済使うご都合主義 外国人が一割の日本国債売却の衝撃 古参鳴かず若手は鳴けないカナリヤ. 時評, 56巻6号 pp.72-81.
- 村上誠一郎(2014)政界のキーマンに聞く(第46回)憲法を有名無実化するようなことを天下の自民党がやってはなりません. 財界にっぽん, 46巻9号, pp.24-29.
- 村上誠一郎, 和田竜 (2015) 村上水軍 スペシャル対談. 週刊朝日, 120巻46号, pp.110-113.
- 山本雄二郎, 村上誠一郎 (2015) 山本雄二郎が問う 永田町・霞が関政策論議(395回)合理的政策欠く反知性政治は許せない. 時評, 57巻12号, pp.62-71.
- 村上誠一郎 (2017) 当選10回「ミスター自民党」が諫言する 安倍首相が自民党を劣化させた : これでは法治国家と言えない。人心を一新するしかない (特集 日本の底が抜けていく). 文藝春秋, 95巻8号, pp.94-103.
- 村上誠一郎 (2018) 安倍政権による政治の公私混同 (安倍から日本を取り戻す). 月刊日本, 22巻4号, pp.27-31.
- 村上誠一郎 (2018) 安倍総理は即刻辞任すべきだ! (嘘つきが国を滅ぼす). 月刊日本, 22巻7号, pp.20-23.
- 村上誠一郎 (2018) 国家総動員法の時代が来る (安倍政権の6年を総括する : 憲法改正・新自由主義 国会軽視・沖縄抑圧etc ; 忍び寄る安倍全体主義). 月刊日本 22巻10号, pp.40-43.
- 倉重篤郎, 飯田哲也, 金子勝, 菅直人, 村上誠一郎 (2019) 追及!原発マネー還流 倉重篤郎のニュース最前線 関西電力の闇 安倍政権の闇 : 電気料金が電力会社幹部の懐に これは氷山の一角にすぎない! 安倍政権の責任は大きい. サンデー毎日, 98巻52号, pp.16-19. ISSN 0039-5234
- 村上誠一郎 (2021) 安倍・菅の「徳なき政治」を断ち切れ! (言論の府・国会は死んだ!). 月刊日本, 25巻7号, pp.34-39.
- 村上誠一郎 (2021) 平気で嘘をつく「総理の孫」の神経は理解不能 安倍晋三の「再復活」は"言語道断" (安倍晋三を「永久追放」せよ!). ZAITEN, 65巻12号, pp.15-18.
- 山田厚史, 村上誠一郎 (2022) デモクラシータイムス 山田厚史氏のロングインタビュー 自由民主党 村上誠一郎衆院議員に聞く 前任者がひどすぎた 正義と道義が失われつつある (2022参院選 岸田政権のふわっとした高支持率はなぜ続くのか). 週刊金曜日, 30巻12号, pp.18-21.
- 村上誠一郎 (2022) 外交で戦争の動機を摘みとれ (米中戦争の危機 : 日本を戦場にしないために). 月刊日本, 26巻12号, pp.45-49.
- 村上誠一郎 (2023) 安倍政治の負の側面から目をそらすな (『安倍晋三回顧録』徹底批判). 月刊日本, 27巻4号, pp.32-37.
- 村上誠一郎, 常井健一 (2023) 証言「曲げられない男」 村上誠一郎衆院議員「岸田さんはいまだに安倍さんの言いなりだね」. 週刊ポスト, 55巻3号, pp.40-43.
- 村上誠一郎 (2024) 大胆な税制改革で富裕層・大企業に増税を! (日本の"亡国に至る病"(第4回)国家統合を破壊する貧困・格差). 月刊日本, 28巻5号、pp.50-54.
- 村上誠一郎 (2025) 官僚が「忖度」せず自由闊達に働けるようにまず政治が態度を改める (特集 霞が関官僚の危機 ; パワハラ問題). Diamond Weekly, 113巻22号, pp.35-36.
- 村上誠一郎 (2025) 次世代のために民主主義を守り抜け (高市政権よ、どこへ行く). 月刊日本, 29巻12号, pp.28-33.
- 村上誠一郎 (2026) 私は「同調圧力」に屈しない (高市圧勝 日本破綻の足音). 月刊日本, 30巻3号, pp.29-32.
ほか多数。Cinii Researchや国立国会図書館サーチも参照のこと。
所属団体・議員連盟
- 自民党たばこ議員連盟[77]
- 日本会議国会議員懇談会[78]
- 外国人参政権の慎重な取り扱いを求める国会議員の会(会長)
- 選択的夫婦別氏制度を早期に実現する議連(顧問)
- 海事振興連盟(副会長)
- 日本ラオス友好議員連盟(副会長)[79]
- 日本アルバニア友好議員連盟(副会長)
政治資金・後援会
選挙歴
| 当落 | 選挙 | 執行日 | 年齢 | 選挙区 | 政党 | 得票数 | 得票率 | 定数 | 得票順位 /候補者数 | 政党内比例順位 /政党当選者数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 落 | 第37回衆議院議員総選挙 | 1983年12月18日 | 31 | 旧愛媛県第2区 | 無所属 | 5万1423票 | 16.84% | 3 | 4/6 | |
| 当 | 第38回衆議院議員総選挙 | 1986年 7月 6日 | 34 | 旧愛媛県第2区 | 自由民主党 | 7万9171票 | 25.07% | 3 | 2/5 | |
| 当 | 第39回衆議院議員総選挙 | 1990年 2月18日 | 37 | 旧愛媛県第2区 | 自由民主党 | 6万4084票 | 20.29% | 3 | 3/5 | |
| 当 | 第40回衆議院議員総選挙 | 1993年 7月18日 | 41 | 旧愛媛県第2区 | 自由民主党 | 7万2924票 | 24.43% | 3 | 1/4 | |
| 当 | 第41回衆議院議員総選挙 | 1996年10月20日 | 44 | 愛媛県第2区 | 自由民主党 | 11万8966票 | 70.32% | 1 | 3 | |
| 当 | 第42回衆議院議員総選挙 | 2000年 6月25日 | 48 | 愛媛県第2区 | 自由民主党 | 11万3616票 | 24.08% | 1 | 3 | |
| 当 | 第43回衆議院議員総選挙 | 2003年11月 9日 | 51 | 愛媛県第2区 | 自由民主党 | 9万9208票 | 58.32% | 1 | 4 | |
| 当 | 第44回衆議院議員総選挙 | 2005年 9月11日 | 53 | 愛媛県第2区 | 自由民主党 | 11万5297票 | 59.21% | 1 | 3 | |
| 当 | 第45回衆議院議員総選挙 | 2009年 8月30日 | 57 | 愛媛県第2区 | 自由民主党 | 9万4843票 | 47.99% | 1 | 4 | |
| 当 | 第46回衆議院議員総選挙 | 2012年12月16日 | 60 | 愛媛県第2区 | 自由民主党 | 7万7078票 | 46.76% | 1 | 4 | |
| 当 | 第47回衆議院議員総選挙 | 2014年12月14日 | 62 | 愛媛県第2区 | 自由民主党 | 5万7168票 | 48.03% | 1 | 4 | |
| 当 | 第48回衆議院議員総選挙 | 2017年10月22日 | 65 | 愛媛県第2区 | 自由民主党 | 6万2516票 | 48.85% | 1 | 4 | |
| 当 | 第49回衆議院議員総選挙 | 2021年10月31日 | 69 | 愛媛県第2区 | 自由民主党 | 7万2861票 | 57.49% | 1 | 3 | |
| 当 | 第50回衆議院議員総選挙 | 2024年10月27日 | 72 | 比例四国ブロック | 自由民主党 | ーー | ーー | 6 | 1/3 (名簿1位) | |
| 当 | 第51回衆議院議員総選挙 | 2026年 2月 8日 | 73 | 比例四国ブロック | 自由民主党 | ーー | ーー | 6 | 3/4 (名簿10位) |
不祥事
情報流出
2006年(平成18年)3月21日、パソコンソフトWinnyのコンピュータウイルス感染により、第44回衆議院議員総選挙の際に村上の選挙事務所が使用した後援会幹部の名簿や内部文書など、個人情報を含んだ資料が漏洩していたことが判明した[83]。
人物
国会内統計
国会議員白書によると、1986年7月の初当選から、2022年時点で衆議院委員会内在籍時通算出席回数907回発言回数123回。在籍期別各種会議出席30回・発言数3回[84]。
1986年7月の初当選から、2022年時点で本会議発言統計衆議院在籍時通算17回18833文字(41期(1996/10/20~2000/06/24)12回10205文字)[85]。
体格
体重110kgを超す巨漢で、スーツは特注。ニックネームは「兄者」や「政界の小錦」。本人曰く、何をやっても痩せないとのこと[86]。
趣味・特技
クラシック音楽、漢詩、映画鑑賞、将棋。将棋は強く、田中寅彦、羽生善治、佐藤康光、山崎隆之などプロ棋士との対戦経験も何度かある[87][88]。 ペットについて「飼い主にとっても家族同然で、かけがえない存在だと思います。私にとりましては、実の娘や息子よりももっと有り難い存在だと感じております。これは笑い事じゃありません。」とコメントしている[89]。
家族・親族
村上本人によれば、戦国時代に名を馳せた村上海賊の子孫で18代目である[90][73]。
- 曽祖父 村上紋四郎(愛媛県漁業組合長、政治家・衆議院議員、今治市長、愛媛県議会議長、初代宮窪村長)
- 祖父 村上常太郎(司法官僚・東京控訴院次席検事、弁護士)
- 父 村上信二郎(通産官僚・防衛庁官房審議官、政治家・衆議院議員)
- 妹 岡田多津子[91](通産官僚・衆議院議員岡田克也(三重県)の妻)
- 伯父 村上孝太郎(大蔵官僚・大蔵事務次官、政治家・参議院議員)
- 叔父 村上清(日本団体生命保険取締役)
- 元大蔵官僚の森田一(元運輸大臣)は遠縁の親戚に当たる。村上が行政改革担当大臣を務めていた頃の部下(秘書専門官)だった玉木雄一郎(元財務官僚、現国民民主党代表)を森田に紹介したことがきっかけとなり、大平正芳元総理の孫で、森田一の長女の渡辺満子が香川県において玉木の選挙活動を手伝うようになった[98]。
系譜
| 村上伊勢吉 | 村上紋四郎 | 村上常太郎 | 村上孝太郎 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 村上隆逸(分家)[100] | 村上信二郎 | 村上誠一郎 | 村上信太郎 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 村上清 | 岡田多津子 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 岡田惣一郎 | 岡田卓也 | 岡田克也 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||