死神くん
From Wikipedia, the free encyclopedia
内容
「死神」として魂を冥界へ連れて行く役を務める死神くんが、老若男女問わず毎回異なる登場人物に対して生の尊さを訴え、召天させていくヒューマンストーリー。死期の迫った人間、あるいは死期が迫っていないのに死の淵にある人間がメインとなることが多い。各話一話完結形式のショートストーリーで構成される。
連載までの経緯など
週刊少年チャンピオンで『アノアノとんがらし』終了後、マンガ家として仕事が無かったえんどコイチは、仕事をもらうために集英社に3本の作品(このうちの1本を描き直したものが「ボクらの委員長の巻」である)[1]の持ち込みに行くも断られてしまう。その後、苦心して書いた作品(『STOP!ザ・じ・さ・つ』)が担当編集者の茨木政彦に認められ、『フレッシュジャンプ』83年6月号に掲載される。その後も半ば押しかけ持ち込みが続き、そのまま連載の形となった[1]。
本作の連載が始まった後に『週刊少年ジャンプ』で『ついでにとんちんかん』が連載開始するが、こちらが人気作品となりアニメ化までされた事に伴い、同じ原作者の作品として『とんちんかん』のファンが本作も読むようになるという便乗効果で元々人気があった作品が更に人気を高めた作品であった。
「真の教育の巻」と「うそつき探偵団の巻」の間、ネタ切れに困って半年間休載したこともある(その間、『ミラクルプッツン大冒険』が掲載された)。
『フレッシュジャンプ』休刊後、『月刊少年ジャンプ』より連載継続のオファーが来てそのまま継続、1年半後に連載終了した[注 1]。その後、愛蔵版や文庫版と再版されている。
『神の選択』[注 2]は、日本テレビ系のオムニバスアニメ番組『週刊ストーリーランド』第12回『この中の誰かが死ぬ』の原作となった。
文庫版では、全話収録ながら本人の選んだ数本のみが一部もしくは全体的に改訂されている。この理由は当時の絵があまりにも下手であるからとのこと。なお、言葉など、時代性がずれてしまった物は文庫版発行時期に改めて改訂。また、初掲載時から社会通念の変化に合わせて死神くんと悪魔くんの指が4本指が5本指に変更されている[注 3]。
登場人物
- 死神くん
- 死んだ人間の魂を霊界に運ぶ死神。また自殺しようとする人間を説得したり想定外の死者(誤死)を出すことの阻止も仕事のひとつである。
- 服装はスーツに蝶ネクタイを締め、ソフト帽をかぶっており、子供のような外見をしている。
- 普段は番号表記で呼ばれており、一般に死神くんと呼ばれているのはNo.413号である。本名や個人的な詳細は一切不明。(本人が「死神には名前は無い」と言っている)
- 死神なので、銃による攻撃など人間であれば死ぬようなことをされても全く効果が無い。
- 戦場などでは死神が二人一組で行動するケースもみられる。つぶらな目をしたNo.404号も時々登場する。
- 「死は運命だからあきらめな」と言いつつ「運命は自分で切り開くものだ」と言ったり、これから死ぬ人間のリストを作っているカア助に「こんな若さで死ぬなんてかわいそうじゃないか」と文句を言ったり、言動が一貫しない。
- えんどによれば最初の掲載作品『遠足の日』のキャラクターの流用である[2]。
- 悪魔くん
- 半年に一回のペースで登場した魔界の黒き悪魔。
- [注 4]死神くん同様に可愛らしい外見をしている(依頼主のおばあさんからはダッコちゃん人形に間違われたこともある)。3つの願い事をかなえる代わりに願い事をした人間の魂を奪う仕事をしている。死神くん(No.413号)とは犬猿の仲(もしくは腐れ縁)。攻撃的な魔法も使える。悪魔くんにもルールがあり、死亡予定1か月未満もしくはすでに死んでいる人間は契約が無効になる、というもの。死神くんと同じく非情になりきれない面があり、悪魔くんが自ら契約を破棄したケースも。
- カア助
- 規則に厳しく口うるさい霊界ガラス。
- 元々は死亡予定者の身辺調査・報告担当だったが死神くんの監視役に異動される。人間に助けられるもその人間が死亡予定者だったので、それをかばおうとして他のカラスにいじめられ逆に再教育される結果に。
- 規則を時々破る死神くん(No.413号)にあきれてそれをとがめながらも共感する、死神くんの結構いい相棒。
- 死神くんとは異なり不死身ではなく、基本的な部分は普通のカラスと変わらない。
- 最終回で、平和の使者である余命少ない少女の命を狙う暗殺者に撃たれるも、奇跡的に復活した。
- 主任
- 霊界の中間管理職。時々規則を破る死神くんたちに頭を悩ませている。
- 西洋の宗教画にみられる死神のイメージに近い外見を持つ。ゆえに人間からもすぐ死神と認識され、部下の死神たちからは「さすが主任。有名人だなぁ」と評される。
- 最終回で、No.413号が最大のタブー(死亡予定者を守るためにそうでない人間(先出の暗殺者)の魂を抜き取り魂の緒を切った=殺した)を犯して最後の審判にかけられた際に、彼を助けた。
作品リスト
愛蔵版・文庫版
[]内の注意書きは、文庫版で時代に合わせて全面改稿や追記された内容に関する記述
- 第1巻
- 第2巻
- 歌あるかぎり[登場キャラクターの名前変更]
- 偽善者
- 死神くんの山神様
- 40人の子供たち
- 国籍を捨てた地球人
- 無気力からの生還
- 老人の幸せ
- ふたりの父親
- 本物サンタクロース
- 心美人[連載当時、雪の描写で指摘があった]
- 第3巻
- 第4巻
- 第5巻
- 帰ってきた父ちゃん
- 娘どろぼう
- 忠犬ノラ公
- 最後のメッセージ
- 過去からの逃亡
- 取りかえっこ人生
- コンクリート・ジャングル[動物園のライオンの扱いが先入観<仔ライオンを捕えて動物園で飼う>で描かれており、現実<動物園で飼育・繁殖する>と大きく異なっていた為]
- 真の教育
- うそつき探偵団
- 母ちゃんなんかいなくなれ
- 第6巻(フレッシュジャンプ収録最終巻)
- 第7巻(ここから月刊少年ジャンプ収録)
- 日本一の家族
- 老刑事の犯罪学
- 本当の自分
- ルール
- 人間不信
- 兄弟のキックオフ
- うそつき太[全面改稿]
- 生きがい
- ドロボウ息子の親孝行
- 山を守る銃声
- 第8巻(最終巻)
単行本(ジャンプコミックス)
太文字は文庫版で全面改稿された作品。
- 第1巻
- 死神くん登場!の巻
- STOP!!ザ・じ・さ・つの巻[3]
- 赤ちゃん狂詩曲〜ベビーラプソディー〜の巻
- 戦場の天使の巻
- 新しき旅立ちの巻
- 死神くんVS悪魔くんの巻
- 第2巻
- 帰郷の巻
- 誘拐犯の娘の巻
- 因果応報の巻
- 中村さんちの名医さんの巻
- 歌あるかぎりの巻
- 偽善者の巻
- 第3巻
- 死神くんの山神様の巻
- 40人の子供たちの巻
- 国籍を捨てた地球人の巻
- 無気力からの生還の巻
- 老人の幸せの巻
- ふたりの父親の巻
- 第4巻
- 本物サンタクロースの巻
- 心美人の巻
- 最後の疾走の巻
- 女優の巻
- 世界の宝の巻
- おばあちゃんの空き地の巻
- 第5巻
- 人生ラーメンの巻
- ふたりの甲子園の巻
- 愛の時効の巻
- 4人の立場の巻
- いじめの構図の巻
- 海へ…の巻
- 第6巻
- 正義の味方の巻
- 家庭の味の巻
- あこがれの私の巻
- 自殺志願の巻
- ボクらの委員長の巻
- 神の選択の巻
- 第7巻
- 最後の一球の巻
- 老兵は去らずの巻
- やさしき男たちの巻
- 大岡裁きの巻
- 帰ってきた父ちゃんの巻
- 娘どろぼうの巻
- 第8巻
- 忠犬ノラ公の巻
- 最後のメッセージの巻
- 過去からの逃亡の巻
- 取りかえっこ人生の巻
- コンクリート・ジャングルの巻
- 真の教育の巻
- 第9巻
- うそつき探偵団の巻
- 母ちゃんなんかいなくなれの巻
- なにかしようよ!!の巻
- 生きる価値なしろくでなしの巻
- ヒーロー先生の巻
- 蛍祭りの巻
- 第10巻
- 霊界カラス カア助登場の巻
- だまされ上手の巻
- ひとりぼっちが三人の巻
- 老人たちの反乱の巻
- 前世の殺人の巻
- 砂漠のナイチンゲールの巻
- 第11巻
- 日本一の家族の巻
- 老刑事の犯罪学の巻
- 本当の自分の巻
- ルールの巻
- 人間不信の巻
- 兄弟のキックオフの巻
- 第12巻
- うそつき太の巻
- 生きがいの巻
- ドロボウ息子の親孝行
- 山を守る銃声の巻
- 復活の絵の巻
- ひとり歩きのクリスマスの巻
- 第13巻
- 千秋楽結びの一番の巻
- 命のザイルの巻
- ノアの方舟の巻
- ミッドナイトジゴロの巻
- カーテンコールの巻
- ピーマン食べたの巻
- 死神失格の巻[4]